ストーリー
第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみで重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男(二宮和也)は生きる希望を捨てず、帰国(ダモイ)を信じて周囲の人々を励まし続ける。仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。そして自身も日本にいる妻・モジミ(北川景子)と子どもたちと過ごす日々を強く信じていたが、山本の体は病魔に侵されていた…。彼を慕うラーゲリの仲間たちは、山本の想いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る。そしてモジミに訪れる奇跡とは――
引用元:https://filmarks.com/movies/99768
二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。作家・辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を基に、「護られなかった者たちへ」「糸」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。
第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける。山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。
山本の妻・モジミ役に北川景子、山本とともにラーゲリで捕虜として過ごす仲間たちに松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕と豪華キャストが集結。
2022年製作/133分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2022年12月9日
引用元:https://eiga.com/movie/95937/
登場人物・キャスト
- 山本幡男:二宮和也[6]
- 山本モジミ:北川景子[7]
- 松田研三:松坂桃李[8]
- 新谷健雄:中島健人[8]
- 山本顕一(壮年期):寺尾聰[注釈 1][8]
- 相沢光男:桐谷健太[8]
- 原幸彦:安田顕[8]
- 鈴木信二:奥野瑛太
- 高橋良太:金井勇太
- 竹下勝:中島歩
- 由美:田辺桃子
- 西野浩:佐久本宝
- 後藤実:山時聡真
- 山本顕一(青年期):奥智哉
- 坂口:渡辺真起子
- 佐々木:三浦誠己
- 片山:山中崇
- 松田静子:朝加真由美
- 玉田船長:酒向芳
- 山本マサト:市毛良枝
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ラーゲリより愛を込めて/
感想
終戦の混乱の最中、日本人捕虜たちはソ連によって、シベリア・カザフ・キルギス・ウズベクに抑留されてしまいました。
それがシベリア抑留と呼ばれる事件です。
罪滅ぼしというのは都合のいい名目であり、ソ連からしたら労働力でしかなかった日本人捕虜たちは過酷な環境の中で酷使され、日本に帰る前に亡くなった人も多くいたことでしょう。
そんな激動の時代に、主人公の二宮和也さん演じる実在の人物、山本幡男はソ連によりシベリアに抑留されながらも、絶望に暮れることなく、僅かな希望を頼りに、仲間たちを励まし続けるのです( ;∀;)
神々はパンドラに絶対に開けてはならないという箱を持たせ、地上に送り出しますが、パンドラは好奇心に負けて箱のふたを開けてしまうんですね……(^▽^;)
すると箱の中から様々な厄災があふれ出し、人間は苦しむことになりますが、箱の底には希望が残ったので人間は希望を頼りに生きることができているという物語です(諸説あり)。
いいのか悪いのか、人間はどんな暮らしだろうと僅かな希望があれば生きてゆくことができるのです。
そのいい例が芥川龍之介の『芋粥』という小説で表現されています。
『芋粥』の主人公・五位はうだつが上がらない小役人であり、毎日同僚から馬鹿にされたりなど、今でいうサラリーマンのような生活を送っていたのです。
ですが、五位は挫けることはありませんでした。
なぜなら彼には夢があったからです。
それは「芋粥を飽きるまで食べる」という夢でした。
そんな五位の夢を聞いたある人物が「ならば私が飽きるほどご馳走しよう」といって、五位に飽きるほど芋粥を食べさしてやったのです。
すると、五位はどうなったと思いますか?
心のよすが、生きる希望のようなものを失ってしまったのです(>_<)
何が言いたいかというと、人間は希望がなければ生きられないということです。
それが例えシベリアで奴隷のように扱われる過酷な環境であろうと、希望があれば生きることができる。
本作で語られる希望とは日本にいる家族の存在と、現在を支えてくれる山本の存在だったのです。
山本のおかげで多くの人々は過酷な労働に耐えることができ、日本に帰国することができができるのです。
が、山本だけは抑留中に喉頭がんになってしまい、悪環境と栄養失調によって回復することなく収容所で命を落としてしまうのでした……。
死ぬ間際まで、山本は日本にいる家族に遺書を書くのです。
ですが、その遺書はソ連兵に見つかり没収されてしまい……。
山本の遺書はどのように、家族に伝えられるのか?
本作は実在の人物、山本幡男の実話であるということです。
本当にあのような方法で山本の家族に遺書の内容が伝えられたと思うと泣けてきますよ( ;∀;)