ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 アクション/スリラー『ザ・ハント』「全米封印の問題作」

引用元:kappii.hatenablog.com

ストーリー

富裕層が娯楽として「人間狩り」を行うという過激な設定が全米公開時に物議をかもしたサバイバルアクション。「ゲット・アウト」や「パージ」シリーズなど、数々のホラー、サスペンス作品をヒットさせてきたジェイソン・ブラムが製作。「コンプライアンス 服従の心理」のクレイグ・ゾベルがメガホンをとり、上流階級と庶民階級との格差対立やネット上での陰謀論といった現代的なテーマを盛り込みながら描いた。広大な森の中で目を覚ました12人の男女。そこがどこなのか、どうやってそこに来たのか、誰にもわからない。目の前には巨大な木箱があり、中には1匹のブタと多数の武器が収められている。すると突然、周囲に銃声が鳴り響く。何者かに命を狙われることがわかった彼らは、目の前の武器を手に取り、逃げ惑う。やがて彼らは、ネット上の噂に過ぎないと思われていた、セレブが娯楽目的で一般市民を狩る「マナーゲート」と呼ばれる“人間狩り計画”が実在することを知る。絶望的な状況の中、狩られる側の人間であるクリステルが思わぬ反撃に出たことで、事態は予想外の方向へと動き始める。そして次第にマナーゲートの全容が明らかになり……。クリステル役にTVシリーズ「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」などで活躍するベティ・ギルピン。彼女らを狩る残酷なセレブの女にオスカー女優のヒラリー・スワンク

2020年製作/90分/R15+/アメリ
原題:The Hunt
配給:東宝東和
劇場公開日:2020年10月30日

引用元:https://eiga.com/movie/92843/

登場人物・キャスト

日本語版スタッフ:演出:日向泰祐、翻訳:古市暁子、調整:山本和利、制作:東北新社

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・ハント

感想

富裕層が娯楽として『人間狩り』を行うという過激な内容が物議をかもした本作『ザ・ハント』。

いや~、悪趣味極まりない作品でした……(※貶しているわけではありません)

人間の命が軽くて、次から次に、まるでゲーム感覚で死んでいくので、感覚が狂ってしまいます。

めちゃくちゃ胸糞映画なので、オススメできませんが、でも、この手の作品は面白いんですよね(^▽^;)

古代ローマの時代から『コロッセオ』での剣闘士の戦いにはじまり、昔からこの手の娯楽は人気ですから(^▽^;)

現代でもデスゲーム系の作品は人気がありますし、人間とはいつの時代も変わらないものです。

 

よく創作作品、特にギャンブル系の作品『カイジ』とか『嘘喰い』とか『ライアーゲーム』などで、お金を持ち余した富裕層が人間を殺し合わせたり、悪趣味なギャンブルの駒にして、それを観て楽しんでいる設定がありますが、裏社会では本当にそのようなことが行われているのではないか? というような陰謀論的なことをあながち信じていたりしませんか?

バニラはもしかすると、悪趣味な富裕層たちや裏社会の人々は『人間狩り』のようなことを本当にしているのではないか……と思うことがあるんですね。

その思い込みが本作のミソになっているのです。

 

だから本作で富裕層たちが人間狩りをしているという話を観て「やっぱりか」と疑問をもつことなく観たのですが、本作は政治的な風刺が利いていて、バニラのような人間が陰謀論者になって、誤った情報を拡散する人になるんだと訴えているんですね(^▽^;)

 

※ここからは、ネタバレを書きます。

 

実は、「富裕層が人間狩りをしている」というのは誰かが拡散した嘘で、その嘘を信じた人々によってさらに拡散されてしまった嘘だったのです。

いわば今回の例に限っては本当に陰謀論だったんですよ。

ですが、それが原因で、名誉を傷つけられた富裕層の人々が「じゃあ、嘘を本当にしてやる」という復讐心から、本当に人間狩りをすることに決めたという、「卵が先か、鶏が先か」なんとも風刺が利いたストーリーになっているんです。

本作はその政治的風刺の強い作風から、当時のトランプ大統領が名指しこそしませんでしたが、たぶんこの映画を批判したそうなのです↓

 

風刺要素に対する批判と製作サイドの釈明
本作のストーリーは「富裕層が一般人を娯楽として殺害する」というものだが、保守層は本作を「リベラル・エリートがトランプ大統領の支持者を虐殺していく様子を描いた映画だ」と批判した[24]。

2019年8月9日、ドナルド・トランプ大統領は自身のTwitterで「リベラルを標榜するハリウッドは怒りと憎悪に燃える最悪のレイシストだ。(中略)。近日公開予定の映画は社会に混乱をもたらすために製作された。ハリウッドは自らの手で暴力を生み出し、異なる思想の持ち主を糾弾しようとしている。ハリウッドは真のレイシストであり、我が国にとって害悪である」とツイートした。トランプ大統領は作品名を挙げていないが、マスメディアは本作に対する批判であると解釈して報道した[25]。

「試写会に参加した者の中に、本作の政治風刺に対して不快感を露わにした者がいた」「当初、本作のタイトルは『Red State Vs. Blue State.』だった」という虚偽報道もあったが[26]、ユニバーサル側はそのような事実はないと否定している[27]。

なお、ゾベル監督は「『ザ・ハント』は分断されて闘争を繰り広げる両サイドを風刺するものであって、どちらかの側に立った映画ではない」という趣旨のことを述べている[27]。

 

あくまで本作は中立的な立場で撮られた作品ですが、確かにアメリカの社会問題をめちゃくちゃ風刺しているんですね(^▽^;)

最初は胸糞映画だと思って観ていたのですが、社会風刺映画として観てみると、よくできているんですよ(ツッコミどころは多いですが)。

「『ザ・ハント』は分断されて闘争を繰り広げる両サイドを風刺するものであって、どちらの側に立った映画ではない」と、ゾベル監督も言っている通り、本作は観る立場によって善悪が変わる構成となっているのです。

予告

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映画 アクション『ミッション:インポッシブル』「不可能を可能にする男」

引用元:cineserie.com

ストーリー

トム・クルーズが製作・主演を務め、往年のテレビドラマ「スパイ大作戦」を映画化したスパイアクションのシリーズ第1作。

諜報機関IMFに所属するジム・フェルプスのもとに新たな指令が届く。その内容は、東欧に潜入中のCIA諜報員のリストを盗んだ米大使館員とその取引相手を捕らえることだった。しかし作戦内容は敵側に筒抜けで、フェルプスを含むIMFメンバーのほぼ全員が殺されてしまう。唯一生き残った諜報員イーサン・ハントはCIAから内通者と誤解されながらも、真相を突き止めるべく奔走する。

共演には「真夜中のカーボーイ」のジョン・ボイト、「美しき諍い女」のエマニュエル・ベアール、「レオン」のジャン・レノら国際色豊かなキャストが集結。「アンタッチャブル」のブライアン・デ・パルマが監督を務め、「ジュラシック・パーク」のデビッド・コープと「チャイナタウン」のロバート・タウンが脚本を手がけた。

1996年製作/110分/アメリ
原題:Mission: Impossible
配給:UIP
劇場公開日:1996年7月13日

引用元:https://eiga.com/movie/29278/

登場人物・キャスト

役名 俳優 日本語吹替
ソフト版 フジテレビ テレビ朝日
イーサン・ハント トム・クルーズ 鈴置洋孝 小杉十郎太 森川智之
ジム・フェルプス ジョン・ヴォイト 山野史人 羽佐間道夫 小林勝彦
クレア エマニュエル・ベアール 紗ゆり 日野由利加 渡辺美佐
キトリッジ ヘンリー・ツェニー 樋浦勉 小川真司 江原正士[注釈 1]
指令の声(キトリッジ) 大平透[注釈 2]
クリーガー ジャン・レノ 池田勝 大塚明夫 佐々木勝彦
ルーサー ヴィング・レイムス 島香裕 宝亀克寿
サラ・デイヴィス クリスティン・スコット・トーマス 滝沢久美子 幸田直子 佐藤しのぶ
マックス ヴァネッサ・レッドグレイヴ 翠準子 沢田敏子
ハンナ インゲボルガ・ダクネイト 榎本智恵子 小林優子 内川藍維
テレビのインタビュアー ジョン・マクラフラン     稲葉実
ウィリアム・ダンロー ロルフ・サクソン 田原アルノ 小室正幸 大川透
マシアス カレル・ドブリー 神谷和夫 中田和宏 中田和宏
林和良[注釈 3]
マックスの手下 アンドリアス・ウイスニウスキー      
ニュースキャスター ボブ・フレンド 村松康雄   稲葉実
フライトアテンダント アナベル・マリオン 榎本智恵子
ゾジモフ イオン・カラミトル[注釈 4]     西村知道
フランク・バーンズ デイル・ダイ[注釈 4] 塚田正昭   中博史
アレクサンドル・ゴリツィン マーセル・ユーレス[注釈 4]     青山穣
ジャック・ハーモン エミリオ・エステベス[注釈 4] 荒川太郎 堀内賢雄 佐久田修
その他 N/A 菅原正志
中博史
中博史
西村知道
秋元羊介
茶風林
高宮俊介
田中正彦
定岡小百合
佐々木誠二
江川大輔

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミッション:インポッシブル

感想

往年のテレビドラマ『スパイ大作戦』と『新スパイ大作戦』の続編にして、長く続く『ミッション:インポッシブル』シリーズの記念すべき第一作目『ミッション:インポッシブル』。

 

CIAの極秘諜報部員IMF(Impossible Missions Force)に所属するベテラン工作員ジム・フェルプスは、飛行機内で機内映画サービスに偽装したIMFの極秘指令を受け取る。

それは、プラハアメリカ大使館から東欧で活動するCIAの非公式工作員の名簿「ノックリスト(NOC)を盗み出そうとしている大使館職員に対する防諜任務であった。

 

フェルプスは作戦を立案し、彼のチームによって作戦は実行される。

引用元:映画『ミッション:インポッシブル

だが、途中で謎の襲撃者によってフェルプスを含むチームメンバーは次々と殺された上に、標的の大使館職員が殺害されリストも横取りされてしまう。

この予期せぬ出来事により、チームの若手であるイーサン・ハントだけが生き残った。

イーサンは、今回の任務の監督役であるCIAのキトリッジに連絡取り援助を求め、作戦場所付近の店で会合する。

しかし、店の様子に違和感を覚えたイーサンの鋭い指摘によって、キトリッジは任務がIMF内の裏切者を見つけ出すための偽任務であったこと、何者かに横取りされたリスト自体も偽物であったことを明かす。

キトリッジは唯一生き残ったイーサンこそが裏切り者と断定し逮捕しようとしたが、イーサンは逃亡する。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミッション:インポッシブル

引用元:映画『ミッション:インポッシブル

そして、イーサンは身の潔白を証明するために、裏切り者を独自に捜査していると、裏切り者のコードネームが「ヨブ」であることを知り、ヨブと接点がある武器商人「マックス」の存在にたどり着く。

そして、イーサンはヨブに扮して、裏切り者の正体を突き止めるべくマックスに接触を試みますが、マックスはヨブが偽物だと見破ってしまう。

マックスに自分がヨブだと信じてもらうために、イーサンはマックスの求める「ノックリスト」を世界最高峰のセキュリティーを誇るCIA本部から盗み出すことになるのです。

 

そしてイーサンは、偽作戦を生き残ったクレアと、裏社会で有名な一流ハッカーのルーサー・スティッケル、そして元CIAの工作員パイロットのフランツ・クリーガーを仲間に、CIA本部に侵入し世界最高峰のセキュリティーに挑むことになるんですね(≧▽≦)

それが、あの有名な宙吊りシーンに繋がります。

引用元:映画『ミッションイン:ポッシブル』

ミッション:インポッシブル』と言えばこのシーン、このシーンと言えば『ミッション:インポッシブル』と言えるほど、原点にして頂点の名シーンですね(´艸`*)

このシーンだけでなく、水槽が崩れるシーンや、新幹線の上で繰り広げられるアクションシーンなど、名シーンばかりです。

何でも、トム・クルーズはスタントマンを基本使わないことで有名らしいんですね。

そのためニュースにもなっていましたが、『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』の撮影中スタントを行ったときに、足首の骨を二本骨折する全治9か月の大怪我を負ってしまったらしいです。

 

だから、本作で繰り広げられているアクションでも、多分スタントマンを使わず、トム・クルーズ本人がすべて行っているはずです。

そう思うと、観る方も身が引き締まる思いがしますよね(´艸`*)

果たして、裏切り者の正体は?

イーサン・ハントは身の潔白を証明できるのか?

トム・クルーズの体を張ったアクションを刮目せよ!

予告

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映画 ドラマ『グリーン・ブック』「もう一つの『最強のふたり』」

引用元:Eiga.com

ストーリー

時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。
ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。
粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。

引用元:https://filmarks.com/movies/80582

 

人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞助演男優賞を受賞した。

2018年製作/130分/G/アメリ
原題:Green Book
配給:ギャガ
劇場公開日:2019年3月1日

引用元:https://eiga.com/movie/89815/

登場人物・キャスト

ナイトクラブの用心棒。妻と子供二人がいる。イタリア系男性。粗野で無教養だが口は上手く、用心棒だけあり腕っぷしも強い。人種差別の思想の持ち主だったがシャーリーとの触れ合いで考えを変えていく。
アフリカ系アメリカ人のクラシック系ピアニスト。名誉博士号を持つ。同性愛者。
トニーの妻。トニーが仕事で2ヵ月も離れることを寂しいと思うなど愛情は深い。
  • オレグ - ディメター・マリノフ(飛田展男
ロシア出身のチェロ奏者。
ベース担当。
  • ルディ - フランク・ヴァレロンガ(石住昭彦
トニーの親戚。
バーニンガムのホテルの支配人。
  • ロスクード - ジョー・コーテス(高桑満
ギャング。
ドンの事務所の使用人。
ドロレスの兄。
質屋の主人。
歌手。
ドンのレコード会社のプロデューサー。
トニーと大食い対決をした男。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/グリーンブック_(映画)

感想

時は1962年。

ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務める、イタリア系白人のトニーは黒人ジャズ・ピアニストのドクター・シャーリーの南部でのコンサートツアーの運転手を引き受ける。

引用元:映画『グリーン・ブック』

けれど南部は黒人に対しての当たりがきつく、トニーは『黒人ドライバーのためのグリーン・ブック』を頼りに、安全なルートを辿ることになるが……。

 

この話を語るには、少し歴史を辿らなければならないでしょう。

シャーリーがコンサートツアーをすることを決めた1962年当時の南部は、まだ黒人に対する差別が酷い時期だったようです(今はどうなのでしょう?)。

その原因は南北戦争にまで遡り、農業経済と自由貿易を維持したい南部は、国の貿易制度と奴隷制度を巡って、奴隷解放を掲げるリンカーン大統領率いる北部と戦うも破れます。

そして奴隷解放がされたのですが、差別の心は戦争に負けたからとなくなるものではなく、南部は北部に比べて黒人への差別意識は色濃く残りました。

 

奴隷制の歴史っておかしなものですよね(´-ω-`)

現代の感覚だから「おかしい!」と思えますが、もしバニラが金持ちで当時を生きていたら、奴隷を当たり前に買って、酷いことをしていた可能性もあるのです。

それを思うと、まだまだ差別や、現代の奴隷制と呼ばれるものはありますが、奴隷制が「おかしい」と思える時代に生まれてよかったと思いますね。

 

そのようは時代背景もあり、南部の人々はシャーリーであっても、差別的な態度を取ります。

ホテルに泊まれなかったり、レストランで食事できなかったり、トイレが使えなかったり、暴行されたり、警察に捕まったり……。

それでも、シャーリーは毅然とした態度で、立ち向かうのです。

どうして、そんな差別的な南部でコンサートツアーをすることを決めたのか? 

と問うと、自分(シャーリー)が行動を起こすことで、差別解消の一助になると考えたからなんですね。

 

すごいですよね(/_;)

差別に負けず戦うことはすごく勇気がいることです。

そんなシャーリーをトニーは親身に支え、次第に2人の関係は、雇い主と用心棒という関係ではなく、本当の親友の間柄になっていくのですね。

引用元:映画『グリーン・ブック』

まるで『最強のふたり』のフィリップとドリスのような素晴らしい関係性です。

シャーリーやトニーのような人がいたから、少しずつですが差別意識もなくなっていくことになったのでしょう(≧▽≦)ゝ

予告

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映画 スリラー『FALL/フォール』「人生ははかない、人生はあまりにも短い。だから一瞬一瞬を大切にして、人生を噛みしめて生きるべきだ」

引用元:lp.p.pia.jp

ストーリー

地上600メートルの超高層鉄塔に取り残された2人の若者の運命を描いたサバイバルスリラー。

山でのフリークライミング中に夫を落下事故で亡くしたベッキーは、1年が経った現在も悲しみから立ち直れずにいた。親友ハンターはそんな彼女を元気づけようと新たなクライミング計画を立て、現在は使用されていない超高層テレビ塔に登ることに。2人は老朽化して不安定になった梯子を登り、地上600メートルの頂上へ到達することに成功。しかし梯子が突然崩れ落ち、2人は鉄塔の先端に取り残されてしまう。

「シャザム!」のグレイス・フルトン(グレイス・キャロライン・カリー)とドラマ「マーベル ランナウェイズ」のバージニア・ガードナーが主演を務め、2022年版「スクリーム」のメイソン・グッディング、ドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズのジェフリー・ディーン・モーガンが共演。「ファイナル・スコア」のスコット・マンが監督を務めた。

2022年製作/107分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:Fall
配給:クロックワークス
劇場公開日:2023年2月3日

引用元:https://eiga.com/movie/97705/

登場人物・キャスト

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/FALL/フォール

感想

山でのフリークライミング中に、夫・ダンを転落事故で亡くした主人公のベッキーは、一年が経ってもふさぎ込んでいた。

そんなベッキーを父親のジェームズは心配し、ベッキーの親友のハンターに娘を励ましてくれるように相談する。

そして、ハンターはトラウマを克服させるため、すでに使われていない標高600メートルの超高層テレビ塔への登頂に誘う。

ベッキーは無理だと断るが、ハンターの押しに負けて登ることになるが……降りようとしたときに老朽化した梯子が崩れ去り

引用元:映画『フォール』

二人は地上600メートルのテレビ塔に取り残されてしまうのだった……。

引用元:映画『フォール』

という、B級映画のような作品です。

実際にB級映画かどうかはわかりませんが、主要登場人物も4人、場所も限定的で、それほど製作費をかけているようには思えないんですよね。

ですが、めちゃくちゃ面白いです(※高所恐怖症の人は注意)。

これとよく似た映画に『ザ・ウォーク』という高層ビル上空に張られた綱を渡る人物を描いた映画や、『127時間』という、岩に腕を挟まれて身動きが取れなくなった男の実話をベースに制作された映画がありますし、その他にも『十二人の怒れる男』という、一室だけで繰り広げられる会話劇の映画もあります。

さらにさらに潜水艦に閉じ込められる極限状態を描いた映画などもありますし、何が言いたいかというと、一見ジャンルの違う作品のように思われますが、限られた空間、限られた状況の中で繰り広げられるクローズド・サークル映画というジャンルがあるんですね。

 

ですが、高いところに取り残される展開を描いた映画は、今までありそうでなかった設定なんですよ(※バニラの知る限りでは)。

斬新でした。

夢枕獏さんの『神々の山嶺(いただき)』という小説を原作にした『神々の山嶺』の映画でも、クライミングでの落下事故が描かれていて、めちゃくちゃ恐ろしかったのですが、本作はさらに恐ろしくて、最初から最後までスリリング「手に汗握る」とはこのことをいうのだと思い知らされました(-△-;)

 

手だけにとどまらず、足裏まで汗がにじみ出て、ホラー映画とはまた違う人間の根源的恐怖を刺激され、こんな恐ろしい映画を観たことがありません:;(∩´△`∩);:

引用元:映画『フォール』

高所恐怖症のバニラには考えられないことですが、どうして人間はこんな危険なことを好き好んで行うのか?

人間には二種類の人間がいるそうなのです。

一つは『感受性の強い人』もう一つは『感受性の弱い人』です。

この『感受性の強い人』は刺激に敏感なので、刺激を弱めるために内向的になり、『感受性の弱い人』は刺激を求めるので外向的になるのだそうです。

 

何が言いたいかというと、こういう危険でスリリングなことを好む人たちは、刺激に飢えていると思うんですね。

刺激がなければ生きていることを実感できないから、刺激を求めてしまう傾向がある。

作中で『人生ははかない、人生はあまりに短い。だから一瞬一瞬を大切にして、人生を噛みしめて生きるべきだ』というセリフがあります。

人生のはかなさ、人生の短さを実感するために、ハンターたちはあえて命を危険にさらしているのではないでしょうか。

それはまるで、生きていることを実感するために自傷行為をしてしまうようなものだと思うのです。

引用元:映画『フォール』

そのように、意外と哲学的なテーマも描かれており、ハイパー・ハイアングルとハイパー・ローアングルの使い方が巧くて、正にアイデアと見せ方・構図の勝利というか、起承転結のハッキリしたわかりやすい、最高に面白い体験型のエンターテインメント映画に仕上がっています(´艸`*)

予告

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映画 ロマンス/ドラマ『心の旅路』「メロドラマのさきがけ」

引用元:amazon.co.jp

ストーリー

入院先を飛び出しさまよっていた男を助けたポーラは、彼が記憶喪失という事実を知る。スミスという仮の名であるが、ふたりは愛し合い結婚。しかしある日、以前の記憶を取り戻した男は代わりにポーラとの記憶を失い、ふたりは離れ離れになってしまうが…。

引用元:https://filmarks.com/movies/11477

 

「失はれた地平線」「チップスさん左様なら」のジェームズ・ヒルトン作の小説の映画化で主役は「キューリー夫人」のグリア・ガースンと「消え行く灯」のロナルド・コールマンが勤める。「大地」のクローディン・ウェストが、ジョージ・フローシェル、「紅はこべ」のアーサー・ウインベリスと協力して脚本を書き「キューリー夫人」と同じくマーヴィン・ルロイ監督、シドニー・A・フランクリン製作、ジョゼフ・ルッテンバーグ撮影のスタッフによってものにされた。助演は新人フィリップ・ドーン及びスーザン・トラヴァース、レジナルド・オーウェン、ライス・オコナーその他で、ピータースを除けば全部英国俳優のキャストである。

1942年製作/アメリ
原題:Random Harvest
劇場公開日:1947年7月

https://eiga.com/movie/44487/

登場人物・キャスト

役名 俳優 日本語吹替
テレビ版1 テレビ版2 PDDVD
"ジョン・スミス(スミシー)"
チャールズ・レイニア
ロナルド・コールマン 小山田宗徳 井上孝雄 木澤智之
"ポーラ・リッジウェイ"
マーガレット・ハンソン
グリア・ガースン 本山可久子 水城蘭子 関根明子
ジョナサン・ベネット医師
(精神病院の医師、ポーラの相談相手に)
フィリップ・ドーン英語版 島俊介   高橋伸也
キティ(チャールズの姉の夫の連れ子) スーザン・ピータース英語版 渡辺知子   大塚恵子
シムズ医師(村の医師) ヘンリー・トラヴァース     宮澤正
ビファー(酒場の主人) レジナルド・オーウェン英語版      
ハリソン(チャールズの部下) ブラムウェル・フレッチャー      
サム(ポーラのショー仲間) リース・ウィリアムズ英語版      
煙草屋の女主人 ウナ・オコーナー英語版      
シェルドン(執事) オーブリー・メイザー英語版     柴田秀勝
デヴェンター夫人(宿屋の女主人) マーガレット・ワイチャーリイ      
チェットウィンド・レイニア(チャールズの兄) アーサー・マーゲットソン英語版      
ジョージ・レイニア メルヴィル・クーパー英語版      
ジュリアン・レイニア アラン・ネイピア英語版      
リディア・レイニア ジル・エズモンド      
牧師 アイヴァン・シンプソン英語版      
牧師の妻 マリー・デ・ベッカー英語版      
ロイド氏 チャールズ・ウォルドロン英語版      
ロイド夫人 エリザベス・リスドン英語版

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/心の旅路

感想

時は1918年、第一次世界大戦の終わり頃、フランス戦線で砲撃を受けたことが原因で記憶喪失になった英国陸軍大尉がメルブリッジの陸軍精神病院に入院していた。

大尉は自分のことは何一つ思い出すことができず、砲撃の後遺症で言葉も不自由だった。

大尉は自分はまともだと訴えるが、精神病院の人々は誰も相手にしてくれず、とうとう病院から脱走してしまう。

引用元:映画『心の旅路』

そんなとき立ち寄ったタバコ屋で、踊り子のポーラ・リッジウェイに助けられる。

ポーラは大尉の境遇に同情し、恋に落ちた二人は逃げるようにメルブリッジ去るのだった。

 

そして、親切な牧師の協力で結婚式を挙げた二人は、門扉はきしみ、桜の木が玄関前に生え、すぐ傍らには小川が流れる、人里離れたリバプールの郊外の家に暮らしていた。

引用元:映画『心の旅路』

それから月日は流れ、二人の間には男の子が誕生する。

そんな幸せ絶頂の最中、リバプールの新聞社から、採用通知が届き、スミシー(大尉)はリバプール市内に出かけるが……そこで交通事故に遭い頭を強く打ったことで、忘れていた昔の記憶を思い出し、代わりにポーラと過ごした年月分の記憶を失ってしまう……。

そして、スミシーは自分の家に帰り、父の会社を継ぐことになるのだった。

 

一方のポーラはスミシーが行方不明になったことで病にかかり、同時に大切な息子まで失ってしまう。

深い絶望の暮れるも、気落ちしてばかりもいられないと、ポーラは踊り子に戻ろうとするが、ポーラの年齢では戻ることもできず、ポーラはウエイトレスをしながら、夜間学校で速記術を習い、ある会社で秘書をしているとき、新聞に若手実業家として取り上げられたスミシーの記事を偶然見つけ……。

 

という、まるで韓国メロドラマのような物語です。

現在では記憶喪失設定が使われた作品は沢山ありますが、本作が制作された1942年当時はそれほどなかったと思うんですね。

遡るとシェイクスピア劇の『十二夜』のヴァイオラという主人公が記憶喪失に関連する複雑な状況に巻き込まれたり、同じくシェイクスピアの『ペリクリーズ』では主人公が記憶を失い、その後の旅で再発見する過程が描かれていると、AI教えてくれました。

ですが、それらの作品は恐らくロマンスがテーマではないんですね。

 

本作は記憶喪失が巻き起こす、ロマンスを描き、まさにメロドラマのさきがけ的作品なのです( ̄▽ ̄)

メロドラマですから、ドラマチックなんですよ(´艸`*)

スミシーが記憶を取り戻してからの展開は、これからどうなるのΣ(・△・ノ)ノ!

と、展開が気になって仕方ありませんでした。

ストーリー構成がよくできているし、今観ても面白く、公開当時からヒットして興行収入もあったのに、批評家たちの間では否定的意見が多かったとWikipediaに書かれています。

ジェームズ・エイジーという人は「ロナルド・コールマンの記憶喪失に2時間も興味を持ち続けることができ、朝食にヤードレーのシェービングソープを喜んで食べられる人に、この映画を勧めたい」と書いているそうです。

ヤードレーのシェービングソープの行は意味がわかりませんが、恐らく、嫌味ですよね(^▽^;)

 

その他にニューヨーク・タイムズのレビューで、ボズレー・クラウザーは「過剰に感情的な割に、『心の旅路』は奇妙なほど空虚な映画である」「ミス・ガースンとミスター・コールマンは魅力的で完璧な演技をしている。しかしリアルには全く見えない」と意見を述べています。

そのロマン主義的な演出が本作の面白さであると思いますが、古典演劇などから比べると、確かに過剰かもしれません。

 

ですが、年月が経つに連れ、「通常の状況では、『心の旅路』のうち1分も信じないだろうが、スターたちと著者ジェームズ・ヒルトンが織りなす魔法の呪文が信じられないような荒唐無稽さを完全に信憑性のあるものに変えている」と再評価されたそうなんですね。

 

現代でもご都合主義的に記憶喪失になったり、記憶を取り戻したりするメロドラマが沢山ありますが、通常では信じないだろう1分の状況でも、当たり前のように違和感なく観ることができるのは、脚本家や俳優さんたちや、アニメや漫画なら作画や声優さんたちが、織りなす魔法の呪文が信じられないような荒唐無稽さを完全に信憑性のあるものに変えているからなのでしょうね( ̄▽ ̄)ゝ

予告

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映画 ドラマ『サンセット大通り』「これは演技であって演技ではない」

引用元:video.unext.jp

ストーリー

ハリウッドの売れない脚本家ジョー・ギリスはある日、借金取りに追われて逃げ込んだ屋敷で、隠居生活を送る往年の大女優ノーマ・デズモンドと出会う。彼女から脚本の執筆を依頼されたジョーは、住み込みで働き始めるが、やがて生活の全てを束縛されてゆく…。

引用元:https://filmarks.com/movies/11983

 

映画の都ハリウッドのサイレント時代と50年代、2つの時代がシンクロする作品。「ハリウッドでハリウッドを描く作品が作りたかった」とビリー・ワイルダーは製作意図を語っている。売れない脚本家ギリスは、無声映画時代の大女優ノーマの家へ迷い込む。華やかな世界への返り咲きを願う彼女は、ギーリに脚本の手直しを頼むが……。ノーマ役のグロリア・スワンソンの緊迫感あふれる演技は秀逸。「クレオパトラ」などの監督として知られるセシル・B・デミルが、本人役で登場している。

1950年製作/110分/G/アメリ
原題:Sunset Boulevard
劇場公開日:1951年10月28日

引用元:https://eiga.com/movie/13379/

登場人物・キャスト

ノーマ・デズモンド
演 - グロリア・スワンソン
主人公。サイレント期を代表する女優。サンセット大通り沿いの豪邸に住んでいる。大女優であったがゆえに過去の栄光に固執しておりハリウッドへの復帰を目論んでいる[注釈 1]
全盛期の頃に稼いだ金額が余程のものであったのか、長らく仕事が無い状態であるにもかかわらず豪邸に住んで贅沢な暮らしを送っており、まったく生活に困っているような描写は無い。 自らが主演するつもりで映画『サロメ』のアイデアを温めており、ジョーにその仕上げを依頼する。脚本も自身で手掛けたが、その脚本はジョー曰く6作分の量で尚且つ見るに堪えない駄文であり、ジョーが修正稿をハリウッドへ送った際は「駄作」とすら称される代物であった。
サイレント映画のそして自分の時代がとうに終わってしまった事実を受け入れず、自身をスターであると思い込む姿は、ジョーに「夢遊病者」と評され嫌悪感を抱かれていた。そして気が昂ぶった際に見せる表情は、正に狂気に憑りつかれた恐ろしいものであった。
サロメ』の脚本を送った後、業界関係者の「撮影のため、車を貸して欲しい」という依頼を「自分の脚本が採用された」と思い込んでしまった挙句、撮影中のスタジオに押しかけていき、気を遣った関係者の発言から更に妄想をこじらせていくようになる。
ジョー・ギリス
演 - ウィリアム・ホールデン
売れない脚本家。借金取りに追われていたところ、ノーマと出会い彼女に気に入られる。本作は彼の視点で描かれており、彼が殺害されるまでの経緯を彼自身のモノローグで振り返るものとなっている。
窮乏を脱するため、ノーマが正常な精神状態ではないと分かっていながら依頼を引き受けるが、半ば監禁状態となってしまい、彼女の元を逃げ出そうとする。しかしそのことでノーマが自殺を図り、また戻って彼女と同居することになってしまう。そんな中、脚本家を志すベティと出会って惹かれ合い、密にベティと脚本を共同執筆することになるが、それがノーマの逆鱗に触れ、悲劇を招くことになる。
マックス
演 - エリッヒ・フォン・シュトロハイム
ノーマの召使。元映画監督でノーマの元夫である。神経質そうな男性。ノーマのことを崇める言動を取り、彼女が夢から覚めないように努めている。ノーマに対する態度を除けば話の通じる人間であり、ジョーに対して礼儀正しく接し、ジョーがノーマに隠れてベティと会っていることも咎めることはなかった。しかしその際に、自身の素性を明かして、ベティとの密会がノーマにばれてはならないとジョーに忠告している。
ベティ・シェーファー
演 - ナンシー・オルソン
アーティの婚約者で若手の脚本部員。祖母の代から映画業界に関わっているが、自身は見た目や演技力から、表舞台で輝くことはできなかった。しかし本人は裏方の仕事を気に入っている。脚本を執筆中であり、ジョーと共同で作業を行うことになる。その最中でジョーに淡い恋心を抱いていく。
アーティ・グリーン
演 - ジャック・ウェッブ英語版
ジョーの友人。明るく真っ直ぐな性格で、ベティに惚れているが、彼女からはあまり相手にされていない。
シェルドレイク
演 - フレッド・クラーク英語版
映画プロデューサー。

※以下は本人役での出演。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/サンセット大通り_(映画)

感想

ハリウッドの売れない脚本家、ジョー・ギリスは借金の取り立てに追われているとき、サイレント期の大女優であったノーマ・デズモンドと出会い、彼女に気に入られる。

そのことがきっかけで、ジョーは半強制的にサンセット大通りにある、ノーマの豪邸で暮らすことになるが……束縛の強いノーマに嫌気が差し、ジョーは ノーマの元を去ることを決める。

だが……半狂乱になったノーマに撃たれて殺されてしまうのだった……。

 

要約するとそういう物語ですが、要約では書ききれない人間ドラマが描かれています。

面白いことに、描かれるテーマは前回感想を書いた『イヴの総て』と似たようなものなんですね。

イヴの総て』は野心に溢れるイヴという新人女優が、出世のために手段を選ばない様子を描きながら、世代交代を恐れる現役世代の苦悩が描かれていましたが、本作『サンセット大通り』も視点が違うだけでテーマとしては共通しているのです。

 

それだけではなく、さらに面白いのですが『サンセット大通り』は『イヴの総て』と同じ1950年に公開された作品なんですよ。

イヴの総て』はアカデミー賞で作品賞をはじめ、監督賞や脚本賞、衣装デザイン賞、録音賞など、作品の構成に関する6部門を受賞しましたが、本作『サンセット大通り』は主演男優、助演男優賞、主演女優賞、助演女優賞、撮影賞など、俳優たちの演技が評価され11部門を受賞しているのです。

 

確かに言われてみると、『イブの総て』はストーリー構成が秀逸でしたが、『サンセット大通り』の方は俳優たちの演技が際立っていたと思います。

特にノーマ・デズモンドの演技は圧巻で、最後の発狂したノーマが警察や記者たちに見守られながら、階段を下りて行くシーンは脳裏に焼き付いて今も克明に思い出すことができるほどです。

引用元:映画『サンセット大通り

引用元:映画『サンセット大通り

これは演技なのか……と錯覚するほど、鬼気迫る迫力があるんですね(^▽^;)

恐らくですが、すべてがすべて演技ではないから、あの迫力が出たのだと思うのです。

調べた情報によると、ノーマを演じたグロリア・スワンソンはノーマと自身を投影して演じていたらしいのです。

Wikipediaの情報ですが、グロリア・スワンソンは週に100ドル稼ぎ、100ドル使うスターと呼ばれるほど、一世を風靡した大スターでしたが、1934年の『空飛ぶ音楽』という作品を最後に、16年ほど映画から身を引いていたのです。

 

そして、16年ぶりの復帰作が本作『サンセット大通り』だったんですね(≧▽≦)

これ絶対、グロリアを想定して脚本が作られていますよね。

そのような出演する俳優を想定して制作される映画があると『映画大好きポンポさん』というアニメーション映画で語られていました。

恐らくですが、本作『サンセット大通り』はグロリアの半自伝的映画なのだと思うのです。

つまり作中のノーマの苦悩はグロリアの苦悩であり、グロリアの苦悩はノーマの苦悩なんですよ。

だから、ノーマの鬼気迫る演技は演技であって演技ではないから、あのような迫力が感じられるのだと思います(≧▽≦)ゝ

予告

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映画 サスペンス/ドラマ『イヴの総て』「因果は廻る」

引用元:amazon.co.jp

ストーリー

新進の女優、イヴ・ハリントンは、アメリカ演劇界最高の名誉であるセイラ・シドンス賞に輝いた。大女優に憧れの目を向けていた少女が、満場の拍手を身に浴びるにまでなる。その過程で、イヴは恩人である大女優を欺き、数々の策謀をめぐらせていた。

引用元:https://filmarks.com/movies/10606

 

女優に憧れる若い女性がベテラン女優を踏み台にのし上がっていく姿を描き、1951年・第23回アカデミー賞で作品賞など6部門に輝いた名作。実在の女優エリザベート・ベルクナーをモデルにしたメアリー・オルの短編小説を原作に、ブロードウェイの内幕を描き出す。アメリカ演劇界で最高の栄誉とされる賞が、新進女優イヴ・ハリントンに贈られた。満場の拍手が沸く中、イヴの本当の姿を知る数人だけが、複雑な表情で彼女の受賞を見守るのだった。8カ月前、劇作家ロイドの妻カレンは、大女優マーゴに憧れて毎夜のように劇場の楽屋口に現れるイヴを、マーゴに引き合わせる。マーゴはイヴの哀れな身上話に心を動かされ、彼女を住み込み秘書として雇うことに。しかしイヴは徐々に本性を現し始め、マーゴの周囲にいる演劇関係者たちに取り入っていく。大女優マーゴを「何がジェーンに起ったか?」のベティ・デイビス、イヴを「十戒」のアン・バクスターが演じ、マリリン・モンローが端役で出演。

1950年製作/144分/G/アメリ
原題:All About Eve
配給:セントラル
劇場公開日:1951年9月16日

引用元:https://eiga.com/movie/42367/

登場人物・キャスト

役名 俳優 日本語吹替
テレビ東京 NET PDDVD
マーゴ・チャニング ベティ・デイヴィス 後藤加代 奈良岡朋子 宮寺智子
イヴ・ハリントン アン・バクスター 山崎美貴 池田昌子 小林さやか
アディソン・ドゥイット ジョージ・サンダース 石塚運昇 中村正 土師孝也
ビル・サンプソン ゲイリー・メリル 寺杣昌紀 臼井正明 牛山茂
カレン・リチャーズ セレステ・ホルム 日野由利加 加藤道子 小林優子
ロイド・リチャーズ ヒュー・マーロウ 鈴置洋孝   最上嗣生
マックス・フェビアン グレゴリー・ラトフ 稲垣隆史 富田耕生 岩田安生
バーディ セルマ・リッター 瀬畑奈津子   村上あかね
カズウェル マリリン・モンロー かないみか 向井真理子 小林美穂
フィービー バーバラ・ベイツ    

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/イヴの総て

感想

実在の女優エリザベート・ベルクナーをモデルにした、メアリー・オアの短編小説『The wisdom of Eve』を原作に、大女優マーゴと、マーゴの付き人になった女優見習いのイヴの関係を描き、第23回アカデミー賞で作品賞を始め6部門に輝いた名作『イヴの総て』。

 

時は1940年代から50年代のアメリカ・ブロードウェイ。

アメリカ演劇界最高の名誉であるセイラ・シドンス賞が、新進女優イヴ・ハリントンに与えられた。

演劇関係者たちの満場の拍手を浴びながら、イヴ・ハリントンは今までお世話になった恩人たちにお礼のメッセージを伝える。

そして、物語はセイラ・シドンス賞授賞式から、イヴがブロードウェイの大女優マーゴの付き人となった年まで遡る。

 

マーゴの付き人となったイヴは、マーゴの様々な雑用を手際よくこなし、最初の内はマーゴたちからも「気の利く娘」だと好意的に受け入れられていたが、次第にイヴのしたたかな本性があらわになり、距離を取ろうとするがときすでに遅し……イヴは業界の有力者たちとコネクションを築いているのだった。

 

いや~、すごいの一言です(^▽^;)

最初の内は、「イヴ、ええ子や~(T▽T)」となっていたのですが、次第に化けの皮が剝がれて、野心のためならどんなことでもやる恐ろしい一面がわかってきたときの恐ろしさといったら(^▽^;)

 

女の怖さをよく描いています。

例えるなら『ベルサイユのばら』のポリニャック伯夫人とジャンヌを合わせたようなキャラだと思いました。

ポリニャック伯夫人は、腹黒くて、嘘を平気でついてマリー・アントワネットを金ずるにする悪女キャラで、ジャンヌは野心が強くて、出世のためなら手段を択ばないキャラでした。

ベルサイユのばら』のポリニャック伯夫人とジャンヌは悪女ですが、人間らしい弱さと憎めないところも描かれていて、悪役ながら好感が持てるキャラでしたが、『イヴの総て』に登場するイヴは最後まで、ポリニャック伯夫人やジャンヌのような同情を誘う描写がないので、モヤっとした感じで終わってしまいます(>_<)

ですが、このイヴを最後までしたたかな悪女として描いたことで、最後の演出が教訓話のような感じで響くのだと思いました(^▽^;)

 

オチを言ってしまいますが………最後、イヴが、セイラ・シドンス賞を受賞して間もなく、イヴのもとに女優見習いの女性がやって来るのです。

イヴはその女性を付き人として側に置くことを決めるのですが……その女性はかつてのイヴのような野心をほのめかすところで物語が終わるんですね(^▽^;)

恐らく、この『因果の小車』のような感じでこれからもループは続いていくと思います(≧▽≦)ゝ

予告

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