ストーリー
『麗しのサブリナ』のハンフリー・ボガート主演のラブストーリー。アメリカ人のリックはカサブランカで亡命者たちが集まるナイト・クラブを経営。そこに昔の恋人だったイルザとその夫で反ナチ運動の指導者・ラズロが現れる。
引用元:https://filmarks.com/movies/8726
第16回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞の3部門を受賞し、主演ハンフリー・ボガートによる名セリフ「君の瞳に乾杯」でも広く知られる名作ラブロマンス。第2次世界大戦下の1941年、アメリカへ行くためには必ず通らなければならない寄港地だったフランス領モロッコのカサブランカ。そこで酒場を営むアメリカ人リックのもとに、かつてパリで恋に落ちたものの、突然目の前から姿を消した恋人のイルザが、夫で反ナチス活動家のラズロを伴って現れるが……。共演にイングリッド・バーグマン。監督はマイケル・カーティス。2021年5月、人気声優による名画吹き替えプロジェクト「NEW ERA MOVIES」で新たに制作された吹き替え版(リック役=池田秀一/イルザ役=潘恵子/ラズロ役=古屋徹)で公開。
1942年製作/102分/G/アメリカ
原題:Casablanca
配給:モービー・ディック
劇場公開日:2021年5月7日
その他の公開日:1946年(日本初公開)、1975年
引用元:https://eiga.com/movie/43303/
登場人物・キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
NETテレビ版 | テレビ東京版 | PDDVD版 | スターチャンネル版 | N.E.M.版[3] | ||
リック・ブレイン | ハンフリー・ボガート | 久米明 | 津嘉山正種 | 有本欽隆 | 東地宏樹 | 池田秀一 |
イルザ・ラント | イングリッド・バーグマン | 水城蘭子 | 塩田朋子 | 日野由利加 | 甲斐田裕子 | 潘恵子 |
ヴィクター・ラズロ | ポール・ヘンリード | 仁内建之 | 土師孝也 | 諸角憲一 | 森田順平 | 古谷徹 |
ルノー署長 | クロード・レインズ | 和田文夫 | 青野武 | 中博史 | 後藤哲夫 | 野坂尚也 |
シュトラッサー少佐 | コンラート・ファイト | 杉田俊也 | 加藤精三 | 丸山壮史 | 金尾哲夫 | 露崎亘 |
フェラーリ | シドニー・グリーンストリート | 藤本譲 | 原田晃 | 楠見尚己 | 真木駿一 | |
ウーガーテ | ピーター・ローレ | 永井一郎 | 牛山茂 | 鈴木貴征 | ふくまつ進紗 | 佐久間元輝 |
カール | S・K・サコール | 神山卓三 | 緒方賢一 | 中村浩太郎 | 茶風林 | 平林剛 |
イヴォンヌ | マデリーン・ルボー | 北浜晴子 | 日野由利加 | 小林美穂 | うえだ星子 | 柳原かなこ |
サム | ドーリー・ウィルソン | 松村彦次郎 | 稲葉実 | 奈良徹 | 竹田雅則 | 佐々木義人 |
アニーナ・ブランデル | ジョイ・ペイジ | 渡辺美佐 | 恒松あゆみ | 坂井恭子 | 高岡千紘 | |
バーガー | ジョン・クォーレン | 上田敏也 | 小室正幸 | |||
サッシャ | レオニード・キンスキー | 斎藤志郎 | 飯島肇 | 中村和正 | ||
すり | クルト・ボウワ | 多田野曜平 | ||||
以下はノンクレジット | ||||||
エミール | マルセル・ダリオ | 田中一永 | ||||
ヤン・ブランデル | ヘルムート・ダンテイン | 三瓶雄樹 | ||||
ハインツ大佐 | リチャード・ライエン | 星野充昭 | ||||
ライヒタグ夫人 | イルカ・グリューニング | 渡谷美帆 | ||||
ドイツ人バンカー | グレゴリー・ゲイ | 手塚秀彰 | ||||
冒頭ナレーション | ルー・マーセル | 大木民夫 | 津嘉山正種 | 木村雅史 | ||
その他 | N/A | 寺田彦右 吉沢久嘉 堀勝之祐 |
緒方文興 浜田賢二 佐藤ゆうこ 彩木香里 |
藤井啓輔 村治学 志賀麻登佳 駒谷昌男 高岡瓶々 土門敬子 板取政明 山本格 うさみともこ |
夏目あり沙 |
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/カサブランカ_(映画)
感想
第二次世界大戦中のフランス領モロッコの都市・カサブランカを舞台に、酒場を営むアメリカ人のリックと、カサブランカで偶然再会した昔の恋人イルザ、そしてイルザの夫ラズロとの三角関係を描き、第16回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞の3部門を受賞した、名作『カサブランカ』。
派手な演出やドンパチ騒ぎのないとても静かな会話劇で展開されて、まさに大人のラブストーリーという映画でした( ̄▽ ̄)
ストーリーはとても単純なのですが、複雑な人間ドラマがこの映画を難しくしているように思います。
リックというカサブランカで酒場を営む男は、パリでイルザという女性と出会い恋に落ちるのですが、ある日イルザは何も告げずにリックのもとをさってしまうのです。
裏切られたと思ったリックはその後、カサブランカに移り住み酒場を開きますが、運命のいたずらが再び2人をめぐり合わせるのです。
再会したイルザはなんと反ナチス活動家のラズロという男と結婚しているではありませんかΣ(・ω・ノ)ノ!
実は、ここが複雑なところなのですが、イルザはリックと出会ったときにはすでにラズロと結婚していたらしいんですね。
つまりリックの方が不倫ということになるのですが、これもまた複雑でイルザはリックと出会った時点では、ラズロが死んでいると思っていたのです。
この経緯が明かされるのが物語の後半なので、物語が複雑に見えてしまう原因になっていると思います。
あらかじめ、あらすじを読んで予備知識はあったのですが、リックとイルザとラズロの関係性がいまいちわからずに、流れだけを追っていた状態でした(^▽^;)
そして、難しくしている要因のもう一つは、当時の軍事情勢ですね。
この映画の時代だと、ヒトラー率いるナチスがポーランドに侵攻して、ヨーロッパの多くの国々を占領していた時代で、フランスが敗れたことで、フランス領だったモロッコもナチス・ドイツの支配下に一時的になっていた時期にあたると思います。
この時代背景を知らないと、ちょっとわかりずらい物語だと思います。
バニラも調べるまでは、何故ナチスが幅を利かせているのかわからずに、ストーリーがわかりませんでした(^▽^;)
ですが、それさえ押さえておけば、基本はリックとイルザとラズロの三角関係を軸に展開される王道のラブストーリーです。
一人の女性を二人の男が好きになり、一人の女性が二人の男を好きになってしまった、この複雑な葛藤が、戦時下のカサブランカという舞台でとても素晴らしく描かれています。
本作が後の恋愛映画に大きな影響を与えていると思いますが、原点にして頂点と思えるほど、基礎が詰め込まれた今まで観て来た三角関係を扱った作品の中でも、上位に入る作品だと思いました(`・ω・´)b