ストーリー
大物ギャングポーリーのアジトで育ったヘンリーは、物心ついた頃からマフィアに憧れていた。やがて念願の”グッドフェローズ”の仲間となり、犯罪を重ねていく。実話を基にしたマフィアたちの友情と裏切りの物語。
引用元:https://filmarks.com/movies/22215
ニューヨーク・マフィア界で生きたヘ巨匠マーティン・スコセッシがニコラス・ピレッジのノンフィクションを基に、「グッドフェローズ」と呼ばれるギャングたちの生き様を描いたマフィア映画。ニューヨークの下町ブルックリンで生まれたヘンリーは、幼い頃からマフィアに憧れて育つ。地元を牛耳るポーリーの下で働き始めた彼は、兄貴分のジミーや野心旺盛なトミーらと犯罪を重ね、組織内での地位を高めていく。そして1978年、一味はケネディ国際空港を襲撃し、600万ドルの強奪に成功。FBIの捜査の手が迫る中、ジミーらは口封じのため事件の関係者を次々と殺害していく。トミー役のジョー・ペシが第63回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。ヘンリーをレイ・リオッタ、ジミーをロバート・デ・ニーロがそれぞれ演じた。ンリー・ヒルという実在の人物を題材にした伝記映画『グッドフェローズ』。
引用元:https://eiga.com/movie/43966/
登場人物・キャスト
ジミー・バークなど、一部の人物は変名となっている。
※括弧内は日本語吹替
- ヘンリー・ヒル: レイ・リオッタ(安原義人)
- ジェームズ・“ジミー”・コンウェイ: ロバート・デ・ニーロ(野沢那智)
- トミー・デヴィート: ジョー・ペシ(山下啓介)
- カレン・ヒル: ロレイン・ブラッコ(平野文)
- ポール・“ポーリー”・シセロ: ポール・ソルヴィノ(小林修)
- フランキー・カーボーン: フランク・シベロ(石井敏郎)
- アンソニー・スタビレ::フランク・アドニス
- ロバート・“フレンチー”・マクマホン: マイク・スター(筈見純)
- ビリー・バッツ: フランク・ヴィンセント(筈見純)
- モリス・“モーリー”・ケスラー: チャック・ロー(原田一夫)
- タディ・シセロ: フランク・ディレオ(安西正弘)
- トニー・スタックス: トニー・シリコ
- スタックス・エドワーズ: サミュエル・L・ジャクソン
- 少年時代のヘンリー: クリストファー・セロン(鳥海勝美)
- カレンの母: スザンヌ・シェパード
- トミーの母: キャサリン・スコセッシ
- ヴィニー: チャールズ・スコセッシ
- ジョニー・ディオ:フランク・ペレグリノ
- サンディ: デビ・メイザー
- ロージー: イリーナ・ダグラス
- スパイダー: マイケル・インペリオリ
- 保護観察官: トビン・ベル
- エキストラ: ヴィンセント・ギャロ
- ファット・アンディ: ルイス・エッポリト[注 1]
- フランキー・ザ・ワップ:トニー・リップ
- ジョニー・ローストビーフ:ジョニー・ウィリアムズ
- その他:八代駿、島美弥子、峰恵研、牧野和子、村越伊知郎、村山明、火野カチコ、太田淑子、沖洵一郎、丸山裕子、高橋直子、丸山真奈実、塩野幹聡、小池浩司、石川悦子、荒川功
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/グッドフェローズ
感想
ヘンリーは物心ついた時から、子供が野球選手や消防士に憧れるように、マフィアに憧れていた。そんな、ヘンリーはわずか11歳でマフィアの使い走りとなり、闇タバコの密売や、偽造クレジットカードの使用、トラックの荷物強盗、違法賭博、さらにはルフトハンザ航空現金強奪事件などにも関与し、着々とマフィアとしての実績を積んでゆく。
マフィア映画といえば、バニラもつい最近観たばかりのマフィア映画の金字塔『ゴッドファーザー』を思い浮かべる人も多いでしょう。ゴッドファーザーが仁義を重んじた、硬派なロマン主義的マフィア映画だとすれば、本作『グッドフェローズ』はリアリズム的なマフィア映画です。
『ゴッドファーザー』でもマフィアたちは反社会的な酷いことをやっていたんですが、堅気には極力手を出さず、マイケルの父親であった、ヴィトー・コルレオーネが人格者であり仁義を重んじていたことで、マフィアを美化し、残虐性がありながらも憧れのようなものを感じてしまうこともありました。
日本でも任侠映画が流行っていた当時は、ヤクザに憧れた人々がヤクザになってしまったり、憧れで入れ墨を入れて後悔しているとかいないとか(^▽^;) 信じるか信じないかはあなた次第です!
ですが、本作『グッドフェローズ』は実在の人物の伝記映画ということで、『ゴッドファーザー』のようなロマンあるマフィアは存在せず、マフィアの世界がとてもリアルに描かれています。
特に、マフィアたちの下品な笑い方が妙にリアルなんですよ(マフィアの笑い方なんて知らんけど~(^▽^;))。普通の「ハハハハ」とか「ふっふっふ」とかの笑い方じゃなくて、どう表現したらいいのか、とにかく下品という言葉が一番しっくりくるような笑い方をするんですよね。
そして主人公のヘンリーも終始、小物感、小悪党感がぬぐえないのです。『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネは物語が進むにつれて、圧倒的なラスボス感をまとっていましたが、本作のヘンリーは悪さをしても、常に怯え、いつ仲間から裏切られるかもわからず終始ビクビクし、家庭も崩壊して喧嘩が絶えず、カッコ良くもなんともない姿がリアルなんですよ……。
『ゴッドファーザー』のマイケル夫婦の家庭も崩壊していましたが、そちらの崩壊理由より世俗的なんですよ。浮気だとか、金銭問題だとか、それが本当にリアルだと思いました( ̄▽ ̄)
マフィアに対して憧れなど感じることもなく、マフィアの怖さが上手く描かれています。マフィアなんて、憧れるもんじゃないと思わされる作品でした('◇')ゞ