ストーリー
アルフレッド・ヒッチコック監督によるサイコサスペンスの古典的名作。不動産会社に勤める女性マリオンは恋人サムとの結婚を望んでいたが、サムは元妻への慰謝料の支払いに追われ再婚を渋っていた。そんな中、会社の金4万ドルを銀行へ運ぶことになった彼女は、出来心からその金を持ち逃げしてしまう。サムの元を目指して車を走らせるマリオンだったが、大雨で視界が悪くなり、偶然見つけた寂れた宿「ベイツ・モーテル」でひと晩を過ごすことに。そこで彼女は、宿を1人で切り盛りする青年ノーマンと出会うが……。アンソニー・パーキンスがノーマン役を怪演。
1960年製作/109分/アメリカ
原題:Psycho
配給:パラマウント
劇場公開日:1960年9月17日
引用元:https://eiga.com/movie/44665/
登場人物・キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |||
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東京12ch版 | フジテレビ版 | TBS版 | ソフト版 | ||
ノーマン・ベイツ | アンソニー・パーキンス | 西沢利明 | 辻谷耕史 | ||
マリオン・クレイン | ジャネット・リー | 山東昭子 | 武藤礼子 | 佐々木優子 | |
ライラ・クレイン(マリオンの妹) | ヴェラ・マイルズ | 幸田弘子 | 鈴木弘子 | 相沢恵子 | |
サム・ルーミス(マリオンの恋人) | ジョン・ギャヴィン | 広川太一郎 | 川合伸旺 | 神谷和夫 | 小山力也 |
ミルトン・アーボガスト(私立探偵) | マーティン・バルサム | 島宇志夫 | 渡部猛 | 有本欽隆 | |
アル・チェンバース(保安官) | ジョン・マッキンタイア | 雨森雅司 | 八奈見乗児 | 飯塚昭三 | |
フレッド・リッチモンド(精神科医) | サイモン・オークランド | 岡部政明 | 加藤正之 | 稲葉実 | |
トム・キャシディ(金持ちの経営者) | フランク・アルバートソン | 雨森雅司 | |||
チェンバース(保安官)夫人 | ルリーン・タトル | 鈴木れい子 | |||
キャロライン(マリオンの同僚) | パット・ヒッチコック | 吉田理保子 | 榊原良子 | ||
ジョージ・ロウリー(不動産会社の社長) | ヴォーン・テイラー | 北村弘一 | |||
チャーリー(中古車店の店主) | ジョン・アンダーソン | 村松康雄 | 掛川裕彦 | ||
ハイウェイパトロールの警官 | モート・ミルズ | 木原正二郎 | 郷里大輔 | ||
ノーマ・ベイツ(ノーマンの母親)の声 | バージニア・グレッグ ポール・ジャスミン ジャネット・ノーラン |
京田尚子 | 磯辺万沙子 | ||
その他 | 西川幾雄 屋良有作 好村俊子 大方斐紗子 |
伊藤和晃 吉沢希梨 火野カチコ 長克巳 倉持良子 佐藤晴男 斉藤次郎 |
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演出 | 山田悦司 | 岩浪美和 | |||
翻訳 | 榎あきら | 森みさ | 前田美由紀 | ||
効果 | 赤塚不二夫 | ||||
調整 | 栗林秀年 | ||||
制作 | グロービジョン | 東北新社 | |||
解説 | |||||
初回放送 | 1968年5月9日 『木曜洋画劇場』 |
1975年9月5日 『ゴールデン洋画劇場』[5] |
1983年6月16日 『名作洋画ノーカット10週』 |
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/サイコ_(1960年の映画)
感想
サスペンス映画の神様と評されるヒッチコック監督によるサイコ・ホラー映画の金字塔『サイコ』。
いや~、ヒッチコック監督の偉大さがよくわかる映画でした( ̄▽ ̄)
ストーリーは王道というか、シンプルなのですが、現在のサイコ・ホラーの基礎が詰め込まれている、サイコ・ホラーの教科書のような作品です。
不動産会社に勤めるマリオンという女性は、恋人サムとの結婚を望んでいましたが、サムは別れた妻への養育費の支払いなどもあり、結婚を渋っていました。
そんなある日、マリオンは会社の金4万ドルを銀行に預ける仕事を請け負いますが、出来心から4万ドルを持ち逃げしてしまうのです。
そしてマリオンはサムのもとに向かうために車を走らせますが、酷い雨に見舞われ、道中見つけたノーマン・ベイツという男と、ノーマンの母親ノーマが営んでいる宿屋「ベイツ・モーテル」で一夜を明かすことに決めるのです。
が……その「ベイツ・モーテル」で有名なシャワーシーンの悲劇に見舞われるのでした……。
驚いたのは、ここでマリオンが死んでしまったことですΣ(・ω・ノ)ノ!
物語はマリオンを中心に展開されていたので、てっきりマリオンが主人公だと思っていたのですが、マリオンは物語の三分の一あたりで退場してしまうんですね。
どうやら犯人はノーマンの母親ノーマのようで、ノーマは精神病を患っているようなのです。
ここからどのように物語を展開するつもりなんだ?
と思っていたら、物語はマリオン視点からノーマン視点に移り、ノーマンは慣れた手つきでマリオンの遺体を沼に捨てて、母親をかばうために隠ぺいするんですね。
そして、マリオンが会社の金を持ち逃げしたことで、私立探偵のミルトン・アーボガストという男が、マリオンの後を追って「ベイツ・モーテル」を訪れるのですが、またもミルトンはノーマに襲われて殺されてしまうのです(^▽^;)
ノーマがミルトンに襲い掛かる瞬間が、突然でめっちゃビックリしました:;(∩´﹏`∩);:
ですがミルトンは殺される前に、マリオンの妹ライラと連絡を取っており、急に連絡が取れなくなったミルトンの後を辿り、ライラはマリオンの恋人のサムと「ベイツ・モーテル」に訪れるのですが……。
現代のサイコ・サスペンスを見慣れていると、トリックというかオチは予想できるのですが、当時としては本当に画期的だったと思うんですね。
そして、本作を名作たらしめているのは、最後のノーマの台詞なんですよ。
『それなら私という人間を見せてあげましょう。私がハエ一匹たけない人間だってことを』
このセリフを言ったノーマの表情がなんともいえなくて、まるで『ダークナイト 』のヒース・レジャー演じるジョーカーのような凄味あるのです(≧▽≦)
もし、最後のこのシーンがなければ、本作はここまで語り継がれる名作になり得なかったでしょう( ̄▽ ̄)ゝ