ストーリー
カリフォルニアの砂漠のリゾート地パーム・スプリングスを舞台にしたタイムループ・ラブコメディ。パーム・スプリングスで行われた結婚式に出席したナイルズと花嫁の介添人のサラ。ナイルズのサラへの猛烈なアタックから2人は次第にロマンティックなムードになるが、謎の老人に突然弓矢で襲撃され、ナイルズが肩を射抜かれてしまう。近くの洞窟へと逃げ込むナイルズとサラは、洞窟の中で赤い光に包まれ、目覚めると結婚式当日の朝に戻っていた。状況を飲み込むことができないサラがナイルズを問いただすと、彼はすでに何十万回も「今日」を繰り返しているという。「ブリグズビー・ベア」のアンディ・サムバーグが主人公サム役を演じ、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に出演したクリスティン・ミリオティ、「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズらが顔をそろえる。監督は本作が長編監督デビューとなるマックス・バーバコウ。
2020年製作/90分/PG12/アメリカ・香港合作
原題:Palm Springs
配給:プレシディオ
劇場公開日:2021年4月9日
引用元:https://eiga.com/movie/94242/
登場人物・キャスト
- ナイルズ: アンディ・サムバーグ(柳田淳一) - タイムループする男。
- サラ・ワイルダー: クリスティン・ミリオティ(今井麻夏) - タイムループする女。
- ロイ・シュリーフェン: J・K・シモンズ(立川三貴) - ナイルズを狙う男。
- タラ・アン・ワイルダー: カミラ・メンデス(田所あずさ) - 花嫁。サラの異母妹。
- エイブ・シュリーフェン: タイラー・ホークリン(山本兼平) - 花婿。タラの婚約者。
- ミスティ: メレディス・ハグナー(大関英里) - ナイルズの恋人。タラの花嫁付添人。
- ダーラ: デイル・ディッキー - バーの女。
- トレヴァー: クリス・パン - 結婚式の司会者。
- ハワード・ワイルダー: ピーター・ギャラガー(森田順平) - サラとタラの父。
- ナナ・シュリーフェン: ジューン・スキッブ - エイブの祖母。
- ピア・ワイルダー: ジャクリーン・オブラドース - サラの継母。タラの母。
- ジェリー: トンガイ・キリサ - 花婿介添人。
- ランディ: コナー・オマリー - 花婿介添人。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/パーム・スプリングス_(2020年の映画)
感想
YouTubeの『シネマンション/映画好きチャンネル』というチャンネルで、本作が面白いと絶賛されていたので観てみました↓
物語を簡単にまとめると、パーム・スプリグスで行われた結婚式に出席した主人公の男・ナイルズと、花嫁の介添人で姉のサラは、なぜか同じ日を何回も繰り返しながら、ループから脱出する方法を探す物語です。
ループ系と言えば日本でも『時をかける少女』などが有名ですね。
以前に感想を書いた『明日への地図を探して』という映画の大人版のような印象です( ̄▽ ̄)
『明日への地図を探して』も2人の男女が何度も同じ日をループして、町中で起こる奇跡的な出来事を集めながら、真実の愛を見つけ、タイムループから脱出するという映画でした。
この手の映画を作ろうと思ったら、ほとんど同じような物語になるとは思いますが、この二つがかなり似ているんですよね(^▽^;)
調べてみると『パーム・スプリングス』の方が先で、脚本家のアンディ・シアラは在学中に本作の原型となる脚本を書き上げており、2018年にアンディ・サムバーグ主演で映画化の話が進行していたそうです。
一方『明日への地図を探して』がAmazonで配信されたのが2021年なので、ほぼ間違いなく『パーム・スプリングス』が先ですね。
ですが、バニラ的には『明日への地図を探して』の方が物語としては好きです。
バニラの感性がお子ちゃまなため、ボーイミーツガールのような作品に惹かれるという理由もありますが、『明日への地図を探して』の方が物語が綺麗にまとまっていて、青春映画のような爽やかな余韻が感じられるんですね。
一方の『パーム・スプリングス』は先ほども述べたように『明日への地図を探して』の大人版という印象で、哲学性?が強いです。
物語も説明不足なところが多く(そのために考察のし甲斐があるのですが)伏線のような匂わせ的なセリフもあるのに投げっぱなし、最後はご都合主義的です。
でも、本作で伏線回収は重要ではないないんですよ。
『明日への地図を探して』は少年少女のボーイミーツガール的ライトノベル、『パーム・スプリングス』は大人の恋愛を描いた大衆文学的作品ともいえます。
本作のテーマは大人の恋愛であり、主人公とヒロインの年齢が高いので、ある程度恋愛や結婚に対して懐疑的なのです。
それでも、ループする時間の中で2人は次第に惹かれ合い、別々の時間を生きていた人間が、出会い共に過ごすとはどういうことなのか? を視聴者に問うているように感じます( ̄▽ ̄)
深く考える作品ではないのでしょうけれど、考えれば考えるほど考え深い作品で『星の王子さま』のように様々な気付きを与えてくれる映画だと思います(≧▽≦)ゝ