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ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 ファンタジー/コメディー『グレムリン』「グレムリンよ来たれ!」

引用元:tvguide.or.jp

ストーリー

クリスマス。ビリーは発明家の父親からとっても不思議な生き物モグワイをプレゼントされた。このモグワイを飼うには3つの大切な約束がある。1つめは水に濡らさないこと。2つめは光を当てないこと。そして3つめは、真夜中の12時過ぎには絶対に食べ物を与えないこと……。

引用元:https://filmarks.com/movies/11304

 

クリスマス・プレゼントのペットが異常繁殖して町中が大混乱になるというデザスター・コメディ。製作はマイケル・フィネル。エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・スピルバーグフランク・マーシャルキャスリーン・ケネディ。監督は「トワイライトゾーン」第三話のジョー・ダンテ。脚本は「俺達の明日」のクリス・コロンバス、撮影はダンテ作品常連のジョン・ホラ、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当。グレムリン創造はクリス・ウェイラス、特殊効果監修はボブ・マクドナルド・シニア。出演はザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ、ホイト・アクストン、フランセス・リー・マッケインなど。

1984年製作/106分/アメリ
原題:Gremlins
配給:ワーナー
劇場公開日:1984年12月8日

引用元:https://eiga.com/movie/44107/

登場人物・キャスト

“ビリー”ウィリアム・ペルツァー
演:ザック・ギャリガン
本作の主人公。銀行員。家族を愛する穏やかな青年だが、どこか冴えず、仕事では出世コースに乗っていない。
終盤ではデパートのスポーツ用品コーナーで、ストライプにクロスボウで左腕を撃たれてしまう。2本目の矢をラジカセで防御するが、次はチェーンソーで襲われ、バットで防御している最中、幸いケイトが頭上の照明を入れ難を逃れた。ギズモがストライプを倒した後、自宅で左腕を治療してもらった。骨董屋の主人がペルツァー宅を訪れてギズモを引き取って帰る時には、ギズモに「さよなら、ビリー」と告げられ、別れを惜しんでいた。
“ケイト”キャサリン・ベリンジャー
演:フィービー・ケイツ
本作のヒロイン。ビリーの同僚にして友人。勤務終了後には町のパブでアルバイトもしている。パブを占拠して大騒ぎするグレムリンたちをもてなすうちに、タバコに火をつけようとしてかざされたマッチの炎を嫌がっていることに気付き、店内にあったインスタントカメラのストロボを駆使してパブから脱出した。
クリスマスのお祝り騒ぎを嫌っていて、ビリーに「私が9つの頃のクリスマスで、パパの帰りをママと待っていたが音信不通になり、捜索の末、自宅の煙突からサンタの姿で現れようとして首の骨を折って死んでいたのを見つけたわ」と打ち明けた。劇中でビリーと恋仲になる。
終盤、放送室で電源を片っぱしから入れて誤って植物コーナーの噴水まで作動させるが、力ずくで扉の鍵を壊して配電盤を開けて照明の電源を入れた。

ペルツァー家[編集]

ランダル・ペルツァー
演:ホイト・アクストン
ビリーの父にして発明家。その発明品はアイデア満載だが、今一つ実用性に欠け、妻子の、お情けで認められているにすぎない。ビリーのクリスマスプレゼントとして、ギズモをチャイナタウンの少年から購入した。クリスマスイブの当日にはバーニーを連れて遠隔地の展示会に参加するため不在で、翌朝戻ってきた際に町の惨状とストライプの断末魔を目の当たりにする。
リン・ペルツァー
演:フランシス・リー・マッケイン
ビリーの母。普段はランダルの発明道楽に一切文句を言わずに理解を示し、ギズモのことも受け入れる温かみのある良い母親。しかしグレムリンがペルツァー宅のキッチンで暴れ出した際には、調理器具で3匹を惨殺した。
バーニー
演:マッシュルーム
ペルツァー家で飼われている雑種犬。ビリーは職場である銀行にもこっそり連れていっており、ビリーが受け持つ銀行窓口の裏側に隠れていたが、自分を目の敵にするディーグル夫人に怒って飛びかかってしまい、ビリーを危うく解雇寸前に追い込んでしまった。
ギズモとは仲良くなるが、グレムリンへの変容をたくらむストライプたちに散々な目に遭わされ、一時的に親戚の元へ預けられることになる。クリスマスイブの当日には遠隔地の展示会に参加するランダルに同行し、翌朝戻ってきた際に町の惨状とストライプの断末魔を目の当たりにする。

キングストン・フォールズの住人[編集]

ルビー・ディーグル
演:ポリー・ホリデイ
周旋業「ディーグル不動産」のオーナー。ビリーとケイトが勤める銀行の実質的なオーナーでもある。ビリーの愛犬に高価な雪だるま像を壊されたことで抗議したり、生活難に苦しむ2児の母のハリスに対して家賃を厳しく取り立てるなど、町の住人からは恐れられている。自宅では「マルク」や「コペイカ」など、世界の通貨の単位の名前を付けた多くの猫をかわいがっている。玄関前には「押し売りお断り(No solicitors)」の札がある。
聖歌隊クリスマス・キャロルを毛嫌いしており、自宅前で聞こえた歌声を聖歌隊によるものかと思い、水をかけて追い払おうとしたところで、グレムリンたちを目の当たりにする。家の中に忍び込んだ1匹のグレムリンに階段用リフトの速度設定を変えられ、2階に逃げようとした際に超高速で上昇してしまい、窓から放り出されて墜落死した。作中で犠牲者として言及された唯一の人物である。
マレー・フッターマン
演:ディック・ミラー
陽気な妻のシェイラ(演:ジャッキー・ジョセフ)と共にビリーの近所に住む失業中の農夫第2次世界大戦では従軍している。
そのためか、「外国製品の中には(本義の)グレムリンが潜んでいる」、「飛行機墜落はグレムリンのせい」と語るなど外国製品を毛嫌いしており、騒動が起きる以前からグレムリンの存在を頑なに信じていた唯一の人物。
ガレージのホイールローダーを暴走させたグレムリンに居間を襲撃され、妻と共に病院に運び込まれる。後に完治し、次回作にも登場した。
ロイ・ハンソン先生
演:グリン・ターマン
ピートが通う小学校の理科教師。ビリーにギズモを紹介され、「研究用に1匹くれないか」と頼みこみ、水をかけて増えた個体を預かって理科室で飼育し、検血液査するつもりで注射針を刺した。
12時過ぎに個体から食事をねだられ、断って帰るが、手の届くところにサンドイッチを置いていたためにグレムリンに変身させてしまう。冬休み前の最後の授業の後、無人となった理科室でグレムリンに襲われた末、教壇の下で脚に注射を打たれて気絶する。
ジェラルド・ホプキンス
演:ジャッジ・ラインホルド
ビリーの同僚で同じく銀行員。嫌味な性格をしていて、ビリーに「ジェー」と呼ばれると叱る。
DVD・BDに収録された未公開シーンでは、グレムリン襲撃に遭い精神に異常をきたし、銀行の金庫室に立て籠もっていた。
ピート・ファウンテン
演:コリー・フェルドマン
ペルツァー邸の隣に住む一家の少年で、ビリーとも親しい。自宅にグレムリンが押しかけた時、窓からスリングショットで撃ったり、表の豆電球の線を切って撃退した。
フランク・ライリー保安官
演:スコット・ブレイディ
キングトン・フェールズの保安官グレムリンの存在を伝えに来たビリーを信用せず、ギズモを見せられてもなお取り合わなかった。通報を受けて街に出動した際にグレムリンの群れに遭遇する。事務所に戻ろうとするがグレムリンによってブレーキ配管を破られたため、追突事故を起こしてパトカーが横転してしまう。
ブレント・フライ保安官補
演:ジョナサン・バンクス
保安官補。保安官と同じくビリーの話を信用しなかった。グレムリンの存在を知った直後はパニック状態に陥ってしまい、市民の救助ではなく事務所への撤退を主張した。
コーベン頭取
演:エドワード・アンドリュース
ビリーやジェラルドの上司で同じく銀行員。ディーグル夫人がビリーの愛犬に襲われた際には、ビリーを罵倒したジェラルドを称えた。
DVD・BDに収録された未公開シーンでは、グレムリンによって時計を頭部に落とされ殺害される。
ハリス夫人
演:ベリンダ・バラスキ
二児の子供を抱え、貧しい生活をしている母親。失業中の夫に代わり、やっと見つけた縫物の内職で生活を支え、ディーグル夫人に家賃の返済の延長を申し出るも、断固拒否されてしまう。
モロー先生
演:ジョン・C・ベッカー
キングトン・フェールズの医者グレムリンの襲撃によって傷を負ったリンの手当てに当たった。
バートレット神父
演:ウィリアム・シャラート
教会の神父。郵便ポストに手紙を出そうとしたところ、グレムリンの襲撃に遭う。
アンダーソン氏
演:ハリー・ケリー・ジュニア
カウボーイハットをかぶった住人。郵便ポストに手紙を出そうとしたところ、グレムリンの襲撃に遭う。
デイブ・マイヤーズ
演:ジョー・ブルックス
クリスマスの時期にサンタクロースの仮装をしている住人。グレムリンの襲撃に遭う。

その他[編集]

ミスター・ウィング
演:ケイ・ルーク
チャイナタウンにある骨董店の店主。本人はモグワイを飼育の難しさからランダルに売ることを拒否したが、店が経営難に陥っていることを考慮した孫が勝手に売ってしまった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
フジテレビ ソフト版 テレビ朝日
ビリー・ペルツァー ザック・ギャリガン 関俊彦
ケイト・ベリンジャー フィービー・ケイツ 岡本麻弥 玉川紗己子
ランダル・ペルツァー ホイト・アクストン 富田耕生
リン・ペルツァー フランシス・リー・マッケイン 此島愛子 池田昌子
ルビー・ディーグル ポリー・ホリデイ 高橋和枝 京田尚子
マレー・フッターマン ディック・ミラー 八奈見乗児 西川幾雄
ロイ・ハンソン先生 グリン・ターマン 中尾隆聖 江原正士
ミスター・ウィング ケイ・ルーク 藤本譲 石井敏郎
ジェラルド・ホプキンス ジャッジ・ラインホルド 立木文彦 小野健一 堀内賢雄
フランク保安官 スコット・ブレイディ 加藤精三 村松康雄
ピート・ファウンテン コリー・フェルドマン 渕崎ゆり子 小宮和枝 坂本千夏
ブレント保安官補 ジョナサン・バンクス 秋元羊介 島田敏 小野健一
コーベン頭取 エドワード・アンドリュース 今西正男 吉水慶 藤本譲
シェイラ・フッターマン ジャッキー・ジョセフ 竹口安芸子 羽村京子 寺内よりえ
ジョー・ハリス ベリンダ・バラスキ 藤枝成子 さとうあい
モロー先生 ジョン・C・ベッカー 石森達幸 秋元羊介
ギズモ(モグワイ)(声) ホーウィー・マンデル 滝沢久美子
ストライプ(声) フランク・ウェルカー[3]      
ロッキン・リッキー・リアルト(声) ドン・スティー 山寺宏一 島田敏 小野健一
グレムリン(声) フレッド・ニューマン
マーク・ドドソン
マイケル・ウィンスロー
ピーター・カレン
ボブ・バーガー
マイケル・シーハン
     
その他   菊池英博
中庸助
峰恵研
  徳永浩之
柳沢紀男
伊井篤史
西宏子

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/グレムリン_(映画)

感想

クリスマスに観る映画と言えば『ホームアローン』か本作『グレムリン』の二択と言われるほど、クリスマスの定番映画らしいです。

だから、クリスマス近くなると金曜ロードショーでは毎年『ホームアローン』が放送されますが、本作『グレムリン』は金曜ロードショーで放送されることがありません。

こんなに有名なのに、何故金曜ロードショーで放送されないのかずっと謎でしたが、今回『グレムリン』を初めて観て、その理由がわかりました(^▽^;)

 

この『グレムリン』ジャンル分けが難しくて、ファンタジーやコメディのファミリー映画に分類されているのですが、ホラージャンルでもその名を連ねていることがあって、そのことがずっと不思議でしが、納得しました。

いうなればブラックコメディ・ファンタジーです(^▽^;)

本作は1984年に初上映されたそうで、その当時の放送コードではセーフだったのでしょうけど、今の放送コードではアウトなスプラッター描写が多くあります。

 

ファミリー映画なのか疑うほど、とにかくブラックコメディ・ブラックジョークが利いた作りになっているんですよ。

そんなブラックコメディを代表する話が、ケイト・ベリンジャーというヒロインが語る話なんですよ。

彼女は「クリスマスは一年で最も自殺者が多い日」だというのです。

欧米ではクリスマスの時期になると自殺者が増えるという都市伝説(本当だと思う)がまことしやかに語られているそうです。

それだけでも、クリスマスムードで浮かれる人に冷水を浴びせる効果はありますが、さらに追い打ちをかけるように、ケイトは自身の過去を語りはじめるのです。

ケイトが9歳のクリスマスの日、父親がサンタクロースの恰好をして、みんなを驚かせるために煙突を降りようとして、足を滑らせ首の骨を折り死んだというのです……。

それ以来、ケイトはクリスマスが嫌いになってしまったと言うんですよ(^▽^;)

そりゃ、嫌いになるわ(≧◇≦)

 

クリスマスだからって、不幸な人はいなくならない。

それほどろか、クリスマスだからこそ、不幸な人ができてしまうという皮肉です。

それだけでも、十分クリスマスの金曜ロードショーで放送できない内容ですが、それだけではないブラックコメディが続くのです(^▽^;)

 

スプラッター描写がグロテスクで……特に主人公のお母さんが家の中で暴れるグレムリン三匹を次々に倒す、お母さん無双は恐ろしくもありこの映画一番の見せ場だと思うほどです(≧▽≦)

お母さんはまずグレムリンをミキサーでミンチにし、続いて包丁でグレムリンを何度もめった刺しにして、続いて電子レンジにグレムリンを閉じ込めてスイッチを入れ爆発させてしまうのです!

下手なホラー映画より怖いのなんの( ̄▽ ̄)

クリスマスに恋人や家族と楽しく観ているときに、そんなこと言われたり、描写があったときの気まずさと言ったらありませんよね(^▽^;)

 

という理由から、恐らく金曜ロードショーで放送できないのでしょうけど、名作であることは間違いないと感じました。

例えるならカルト的人気を誇るB級映画のような作品と言えます。

カルト的人気のあるB級映画って、ばかばかしい設定や演出がありながら、その背後には意外と哲学的深いテーマが隠されていて、本作『グレムリン』もまさにそれなんですよ。

 

本作で何を訴えたかったのか推測すると、人間の愚かさと、クリスマスムードに対するアンチテーゼだというのは明白です。

クリスマスは家族や恋人と過ごすものという価値観を押し付ける社会的圧力に悩む人が多いと思いますが、そんな『地球上の誰かが、ふと思った』のですよ。

リア充の数が半分になったら、何人もの非リア充が嫉妬の炎に焼かれずにすむのだろうか……』

『地球上の誰かが、ふと思った』

リア充の数が100分の1になったら、垂れ流される幸せオーラも100分の1になるのだろうか……』と。

 

つまり、グレムリンとはクリスマスが充実しているリア充の人々を駆逐するために遣わされた使者なのです(`・ω・´)ノ

つまりこれからは「リア充爆発しろ!」と品のないセリフは使わずに、こういってやればいいのです。

グレムリンよ来たれ!」と。

クリスマスで幸せそうなリア充がいたら、来年からこの呪文を使ってみてください。

グレムリンよ来たれ!」と。

 

そんなクリスマスで幸せの絶頂にいる人々を、グレムリンが不幸のどん底に堕としてくれる、なんともスカッとする、いや間違えた、なんとも酷い映画んですね(≧▽≦)

というのは冗談ですが、人間が約束を守っていればグレムリンの悲劇は起こらなかったという、教訓が盛り込まれた名作であることは間違いありません( ̄▽ ̄)ゝ