ストーリー
強盗犯に襲われて妻を失い、頭部を損傷し、約10分間しか記憶を保てない前向性健忘という記憶障害になったレナード。彼は、ポラロイド写真にメモを書き、体中にタトゥーを彫って記憶を繋ぎ止めながら、犯人を追う。実在するこの障害を持つ男を主人公に、時間を遡りながら出来事を描くという大胆な構成が話題を呼び、全米でインディペンデントでは異例のヒットを記録。監督は本作が第2作の新鋭、クリストファー・ノーラン。
引用元:https://eiga.com/movie/1532/
登場人物・キャスト
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/メメント_(映画)
感想
主人公レナードはある日、強盗に妻を襲われ、助けに入った際に返り討ちにされて10分しか記憶を保てない記憶障害を患ってしまうことになる。
妻を殺したジョン・Gという犯人を探すため、レナードは体に刻まれたタトゥーと、写真、そしてメモを頼りに調査を続けているのだった――。
とにかく難解で一言でいうなら「トリッキー」な物語です(^▽^;)
あまりに意味がわからな過ぎて、YouTubeの解説動画を先に観てしまいましたよ。
解説動画によれば、この物語は大まかに3つのストーリーが複雑に絡み合いながら展開されているそうです。
1つ目はジョン・G探し、2つ目はサミーという男の物語、3つ目はレナードの奥さんとの過去です。
それら三つの物語が時系列を遡りながら描かれているようです。
通常の物語では、起承転結というふうに始まりから終わりに向けて物語が進んでいきますが、この映画は結転承起というふうに、カラーパートは未来から過去に向かい、モノクロパートは未来に向かう構成になっています↓
このように、物語がある時点で交錯するようなイメージです。
手塚治虫の『火の鳥』が過去と未来を交互に描きながら、現代で交わるような構成で描かれていましたが『火の鳥』ではエピソードごとに『○○編』として語られるので短編として楽しめますが『メメント』では10分ごとに未来から過去へ戻るので混乱するのです(>_<)
発想は面白いし、倒叙ミステリの亜種として新たなミステリの可能性はあると思うのですが……この方法は普及しませんよね(^▽^;)
単純に難解になり過ぎて、エンターテインメントとして成立させるのが難しいからです。
難解だと言っていますが、傑作映画として名前が挙がることもある面白い作品でした。
この映画を面白くさせているのは、難解の原因にもなっている構成であり、もし普通の起承転結構成ならありふれた映画になっていたと思います。
初見では絶対に意味がわからない難解映画ですが、意味が分かると面白い話なので、伏線回収系の作品が好きな人には刺さりますよ('◇')ゞ