ストーリー
この世は天界・人間界・地獄の3つの世界に分けられ、それぞれの住人は別の世界へと自由に行き来することはできない。たが、天使や悪魔は人間と違わぬ外見を持った中間的存在「ハーフ・ブリード」を送り込み、それぞれの立場から間接的に人間界に干渉していた。
ロサンゼルスに住むジョン・コンスタンティンは悪魔祓いを生業としている。ある日、同業者のヘネシー神父から頼まれて悪魔につかれた少女を助けるが、その悪魔が行き来できないはずの人間界に入り来もうとしていたことや、少女が描いた“槍”の絵から、何か異変が起きていることを察知する。
翌日、肺癌で余命幾許もないと宣告されたジョンは天界側のハーフ・ブリードであるガブリエルと面会する。過去に自殺を図ったため地獄行きが確定しているジョンは、悪魔に対処するには自分の力が必要だろうと寿命の延長を申し出る。しかし、ガブリエルには「天国行きに必要なのは「自己犠牲」と「神を信じる事」であり、自分のためにいくら悪魔祓いをしても地獄行きは変わらない」「死ぬのは重度の喫煙による自業自得だ」と返答されてしまう。続けてジョンはパパ・ミッドナイトのバーを訪れて“イス”の使用を望むが、中立であり世界の均衡を望む彼は非協力的で、“イス”の使用を拒まれてしまった。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/コンスタンティン_%28映画%29
鬼才アラン・ムーアのコミック「ヘルブレイザー」を原作に、キアヌ・リーブスがオカルト探偵を演じるVFXアクション。悪魔や天使を見る特殊能力を持つ探偵コンスタンティンは、女性刑事アンジェラと共に彼女の妹の死の真相を探るが……。堕天使役でティルダ・スウィントンが共演。監督はMTV出身で本作が映画初挑戦となるフランシス・ローレンス。撮影は「リバー・ランズ・スルー・イット」でオスカー受賞のフィリップ・ルスロー。
引用元:https://eiga.com/movie/1039/
登場人物・キャスト
- ジョン・コンスタンティン
- 演 - キアヌ・リーブス
- 主人公。悪魔祓いを生業とする男。幼少時から強い霊力を持ち、人間とハーフ・ブリードを見分けられる特殊な能力を持つ。この世ならざる者が見えることを両親ともども精神的な病気による幻覚だと思った結果、10代だった20年前に自殺を図って2分間だけ死亡した過去がある。その際、一時的に地獄に行ったことで超常の存在を現実だと認識するようになるが、神からは自殺者の判断を下され死後の地獄行きが決定している。
- 悪事を働く悪魔側のハーフ・ブリードを地獄に送り返してもいるが、それは神に善行を見せることで地獄行きを回避したいという利己的な動機によるもので、神への信仰心や自己犠牲の精神は一切ない。そのため、悪魔祓いの際に読み上げる聖書の一節もまともに暗記していない。
- 15歳からたばこを毎日30本吸い続けているヘビースモーカーでもある。肺癌を患って余命が僅かだと分かっても喫煙をやめるつもりはない。たばこは「CHANG JIANG(映画用に作られた架空の銘柄)」、時計はORISの機械式時計、酒はアードベッグを、それぞれ愛用している。閉鎖されたボウリング場に隣接するビルに住んでおり、部屋の窓側には聖水の詰まったタンクが敷き詰めてある。イニシャルは「イエス・キリスト(Jesus Christ)」を暗示している。
- アンジェラ・ドッドソン
- 演 - レイチェル・ワイズ
- 有能な女刑事。霊力や悪魔など超常現象の類を信じない現実的な性格だが、双子の妹イザベルの死の真相を求めてジョンを訪ねた直後、超常現象に遭遇したことで拒絶していた超常の存在を受け入れる。
- 実は強力な霊力の持ち主だが、幼い頃から能力を隠し続けていたために、ある時期からこの世ならざる者が見えなくなっている。しかし現在でも「犯罪者の居場所が分かる」「犯罪者を銃で撃つ際にはどこをいつ撃てばいいかが分かる」など、強力な霊力の一端と思われる能力が発現している。
- イザベル・ドッドソン
- 演 - レイチェル・ワイズ
- アンジェラの双子の妹。姉と共に敬虔なクリスチャンである。作品冒頭の約2週間前から精神病棟に入っていたが、自分を呼ぶ何者かの声に目を覚ました後、屋上から飛び降りて死亡する。
- 幼少期から霊力によって見えた物を周囲に話し続けており、10歳の頃からは入退院を繰り返す日々を送っている。
- チャズ・クレイマー
- 演 - シャイア・ラブーフ
- ジョンの助手。ジョンに憧れエクソシストになりたいと思っているが、霊力を持たない。
- 危険に巻き込むまいとするジョンからパシリのように扱われていることを不満に思いつつも諦める様子はなく、独学で書物を漁って悪魔祓いに必要な知識を蓄える努力家である。
- パパ・ミッドナイト
- 演 - ジャイモン・ハンスゥ
- 引退した元エクソシストで、かつては祈祷師として活動していた。強い霊力を持っており、現在でもかなりの実力を誇る。
- 人間界で行われる天界と地獄の争いを嫌って中立の立場を表明し、中立な場所としてハーフ・ブリードの集うバーを経営している。バーに入店するには、ガードマンが裏側だけ提示するカードの絵柄を当てるという霊力チェックをパスする必要がある。
- 店の倉庫には様々な骨董品を集めており、中には悪魔祓いに用いる道具も存在する。ヘネシーとビーマンは彼の友人でもある。
- ヘネシー神父
- 演 - プルイット・テイラー・ヴィンス
- ジョンの同業者であり協力者。この世ならざる者の声を聞く能力を持つが、それに耐えられず常に飲酒しており、アル中になっている。
- ジョンに悪魔の動向を調べるよう頼まれた際は大量の新聞を用意し、その内容を声として聞くことで悪魔が関わる記事を探し当てていた。
- ビーマン
- 演 - マックス・ベイカー
- ジョンの協力者。ジョンのために対ハーフ・ブリード用の武器や道具を調達したり、情報収集をしている。虫が好きで、道具の選出にも影響されている。
- 閉鎖されたボウリング場に住んでおり、ボウリングマシンの裏側に居を構えている。不穏な気配を感じて死を覚悟した際には、ジョンが希望であることを伝えて電話を切った。
- ガブリエル
- 演 - ティルダ・スウィントン
- 天界側のハーフ・ブリード。ジョンと天界を繋ぐ橋渡し役。大天使ガブリエルと同名であるが完全に別の存在。
- ジョンの悪魔祓いが利己的な思惑によるものであると見抜いており、「無駄な事」と諭して真っ当な信仰による行動を勧めている。
- バルサザール
- 演 - ギャヴィン・ロスデイル
- 悪魔側のハーフ・ブリード。ジョンとは対立関係にあるが、表立って悪事を働いていないため見逃されている。
- コインを使って手遊びをする癖がある。
- ルシファー(サタン)
- 演 - ピーター・ストーメア
- 完全な悪魔。神に反逆し、天界にいる天使のうち三分の一を率いて襲撃したが敗北し、天界の遥か下方の地獄に堕とされ堕天使となった。
- ジョンが自殺を図った20年前から彼に目を付けており、その気に入り様はジョンが死ぬ際には自ら出向いて地獄へと連れて行くつもりであるほど。
- 白いスーツを着た紳士の姿をしているが、足は裸足でタールのような液を滴らせており、フランクな口調で喋る。
日本語吹替[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | テレビ朝日版 | ||
ジョン・コンスタンティン | キアヌ・リーブス | 小山力也 | 森川智之 |
アンジェラ・ドッドソン | レイチェル・ワイズ | 甲斐田裕子 | 岡寛恵 |
イザベル・ドッドソン | |||
チャズ・クレイマー | シャイア・ラブーフ | 川田紳司 | 浅沼晋太郎 |
パパ・ミッドナイト | ジャイモン・ハンスゥ | 落合弘治 | 相沢正輝 |
ビーマン | マックス・ベイカー | 飛田展男 | 多田野曜平 |
ヘネシー神父 | プルイット・テイラー・ヴィンス | 塩屋浩三 | 石住昭彦 |
バルサザール | ギャヴィン・ロスデイル | 山野井仁 | 江原正士 |
ガブリエル | ティルダ・スウィントン | 田中敦子 | 勝生真沙子 |
ルシファー(サタン) | ピーター・ストーメア | 安原義人 | 野沢那智 |
ギャレット神父 | フランシス・ギーマン | 大滝進矢 | |
アーチャー医師 | エイプリル・グレイス | 勝生真沙子 | |
その他出演 | 田中完 坂口候一 樫井笙人 寺田はるひ 太田哲治 |
小松史法 定岡小百合 奥田啓人 宝亀克寿 花輪英司 佐藤美一 亀岡真美 |
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演出 | 岩浪美和 | 鍛治谷功 | |
翻訳 | 林完治(字幕) | 久保喜昭 | |
調整 | 新井保雄 | 飯村靖雄 | |
効果 | リレーション | ||
プロデューサー | 小出春美 (ワーナー・ホーム・ビデオ) |
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制作 | ワーナー・ホーム・ビデオ HALF H・P STUDIO (担当:米屋林太郎) |
ブロードメディア・スタジオ |
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/コンスタンティン_%28映画%29
感想
この世は天界・人間界・地獄、三つの世界に分かれており、それぞれの住人は互いの世界を自由に行き来することはできないが、天使や悪魔は人間と変わらぬ姿を持ったハーフ・ブリードを人間界に送り込み、間接的に人間界に干渉している世界で、主人公ジョン・コンスタンティンは人知れず悪魔祓いを続けていた。
という、キリスト教色の強い世界観です。
聖書の中では天使や悪魔が人間に干渉して、歴史を動かしていますが、設定はそこからとっているのでしょうね( ̄▽ ̄)
主人公のコンスタンティンは過去に自殺未遂を起こしており、キリスト教では自殺者は死後天国に行けず、地獄に堕ちるということになっています。
だから、コンスタンティンは悪魔祓いで善行を積んで自殺未遂の償いをしているのです。
そんなある日、イザベラ・ドッドソンという女性の自殺事件の調査にあたった姉であるアンジェラ・ドッドソンが、コンスタンティンの元を訪ねた時、怪奇現象に遭遇してコンスタンティンと共にイザベラ自殺事件の謎を追うことになります。
事件調査を続ける中で、サタンの息子とされるマモンを人間界に降臨させる何者かの陰謀であることがわかるのでした。
すべての事件はマモンを人間界に呼ぶために企てられたことで、マモンを人間界に呼ぶ条件は「霊力の強い人間の体」と「神の助けが必要」だとされています。
「え(; ・`д・´) 神の助けって……神は悪魔の味方なの!」と思った人は安心してください、違いますよ(`・ω・´)
どうやら、神の助けとは神の血のことらしくて、神の血=イエス・キリストの血らしいです。
イエスは神の子と言われることもありますから、イエスの血には神の血が流れているんですね。
「でも、イエスの血なんてどこで手に入れるの(。´・ω・)?」
普通に考えたら、二千年も前に亡くなった人の血など手に入るはずもありませんよね。
ですが、新約聖書の中である人物がイエスの体に槍を刺したエピソードがあるじゃありませんか(≧▽≦)
そうです『エヴァンゲリオン』ファンならお馴染みの「ロンギヌスの槍」ですね!
磔刑に処されたイエスの死亡を確認するためにロンギヌスという人が使っていた槍だから、ロンギヌスの槍というんですね。
ロンギヌスさんも思わぬ形で歴史に名前を残したものですよ( ̄▽ ̄)
もしロンギヌスさんが知ったら、さぞ驚くことでしょうね( *´艸`)
霊力の強い人間と、ロンギヌスの槍がそろい、マモンが人間界に現れるが……と、最後まで見終わった後でも、謎がすべて明かされるわけではなく、まるで『ハリーポッター』的な物語だと思いました。
『ハリーポッター』でいうところの『ハリーポッターと賢者の石』な印象です。
つまり、ヴォルデモート卿の脅威がほのめかされるだけで、根本的な解決回ではないんですよ。
本作でいうところの、ヴォルデモート卿は地獄の王であるサタンだと思いますが
サタンはどうやらコンスタンティンと過去に因縁があるようで、コンスタンティンを地獄に連れて行くことを望んでいるのです。
風呂敷を広げるだけ広げてたたみ切れていないなと思ったら、なんとこの作品の続編が制作決定されているではありませんかΣ(・ω・ノ)ノ!
続編でサタンとの因縁に決着がつくのか? 気になるところです('◇')ゞ