ストーリー
1963年、ケンブリッジ大学で理論物理学を研究するスティーヴン・ホーキングは、中世詩を学ぶジェーンと恋に落ちる。やがて、スティーヴンは筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症、余命2年と宣告されながらも、妻となったジェーンと家庭を作り、子育てをし、そして、自分が生かされている意味を全うしようとする。予期せぬ試練。きれいごとではすまない夫婦の現実。ふたりが辿り着く先は...。
引用元:https://filmarks.com/movies/59552
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも最先端の研究に励み、現代の宇宙論に多大な影響を与える車椅子の天才科学者スティーブン・ホーキング博士の半生と、博士を支え続ける妻ジェーンとの愛情を描き、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインが第87回アカデミー賞で主演男優賞に輝いたヒューマンドラマ。ジェーンが記した自伝を原作に、ドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」でアカデミー賞を受賞したジェームズ・マーシュ監督をメガホンをとった。ジェーン役は「アメイジング・スパイダーマン2」のフェリシティ・ジョーンズ。物理学の天才として将来を期待される青年スティーブン・ホーキングは、ケンブリッジ大学在学中、詩を学ぶ女性ジェーンと出会い、恋に落ちる。しかし、直後にスティーブンはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。余命2年の宣告を受けてしまう。それでもジェーンはスティーブンと共に生きることを決め、2人は力を合わせて難病に立ち向かっていく。
引用元:https://eiga.com/movie/81187/
登場人物・キャスト
※括弧内は日本語吹替
- スティーヴン・ホーキング - エディ・レッドメイン(福田賢二)
- ジェーン・ワイルド・ホーキング - フェリシティ・ジョーンズ(佐古真弓)
- エレイン・マッソン - マキシン・ピーク
- スティーヴンの2番目の妻。
- ジョナサン・ジョーンズ - チャーリー・コックス(鈴木幸二)
- ジェーンの2番目の夫。
- ジェーンの母親。
- ジョージ・ワイルド - ガイ・オリヴァー=ワッツ
- ジェーンの父親。
- フランク・ホーキング - サイモン・マクバーニー(坂部文昭)
- スティーヴンの父親。
- イソベル・ホーキング - アビゲイル・クラッテンデン(定岡小百合)
- スティーヴンの母親。
- フィリパ・ホーキング - シャーロット・ホープ
- スティーヴンの妹。
- メアリー・ホーキング - ルーシー・チャペル
- スティーヴンの妹。
- スティーヴンの師。
- キップ・ソーン - エンゾ・シレンティ
- アイザック・カラトニコフ - ゲオルグ・ニコロフ
- ダイアナ・キング - アリス・オル=エウィング
- バシル・キングの妹でスティーヴンの友人。
- スティーヴンのルームメイト。
なお、映画の中で使用されているホーキング博士の電子音声は本人が提供したものである。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/博士と彼女のセオリー
感想
アインシュタインの再来と評された天才物理学者スティーヴン・ホーキング氏の自伝映画。バニラ人生の映画ベスト100に登録したほど感動しました(T∀T)
映像や登場人物たちの関係性など、とにかく見せ方が美しいと思います。
物語はホーキング博士が出席したパーティーで、同じケンブリッジ大学で文学を学び後に妻となるジェーン・ワイルドと出会うところから始まります。
理系と文系、相容れない二人は出会ってすぐに惹かれ合いまが、
ジェーンに連絡先を訊くことができないまま、別れの時間になり……落ち込んでいたホーキング博士の元にジェーンが連絡先を渡しに戻って来てくれたのです。
それから、二人は近づいたり離れたりを繰り返し、少しづつ愛を育んでいきました。
二人のプラトニックな関係がとってもロマンチックなんですよね(n*´ω`*n)
中でも川辺でホーキング博士が宇宙は膨張し収縮を繰り返すサイクリック宇宙論的な話をしながら、グルグル時計を巻き戻すように二人で回るシーンなんて、すべてを観終わった後に観ると感極まり過ぎて涙がでました( ;∀;)
そんな幸せな日々も長くは続かず……ホーキング博士の体を病魔が蝕んでいたのです(TΔT)
ホーキング博士は突然体が思い通りに動かなくなり、顔面から地面に倒れ込んだことで病院に運ばれ……そこで医者から告げられた病名がALS(筋萎縮性側索硬化症)で、余命は2年ということでした(´-ω-`)
身体活動が困難になり、運動神経をつかさどるニューロンの障がいが原因で引き起こされる難病だそうです。
『宇宙兄弟』の六太と日々人の恩師シャロンもなった難病ですね。
ホーキング博士はジェーンを想って距離をとろうとしますが、ジェーンはALSのことを知ってもホーキング博士に寄り添い、支えことを誓うのです。
晴れて二人は結婚し、三人の子宝にも恵まれることになります。
ホーキング博士は家族を養うために、ブラックホールやビッグバンに関する論文で博士号を取得し、教授たちから絶賛され晴れて博士の仲間入りをするのです。
それからも家族や友人たちの支えもあり、病と戦いながら研究を続け、車椅子の天才物理学者ホーキング博士の名は世界中に知れ渡ることになるのですね。
ですが、その輝かしい功績の背後でジェーンは育児と家事、ホーキング博士の介護疲れなどで追い詰められていくのです。
弱音を吐いてしまうジェーンを責めることはできませんよ(´-ω-`)
ジェーンは気分転換に参加することにした聖歌隊で音楽教師のジョナサンと不倫とは明示されませんが、それっぽい関係になります。
丁度、そのときに第三子を妊娠したものだから、ジェーンとジョナサンとの関係をみんな怪しむことになってしまうんですね……。
この映画はまだホーキング博士の生前に制作されたもので、ここまでセンシティブな問題にも触れているところが攻めてますよね(; ・`д・´)
その出来事からジェーンとジョナサンは世間体も気にして離れますが、ホーキング博士自らジョナサンにジェーンを支えてくれるように頼み、再びジョナサンとジェーンは会うことになります。
そんな折、ホーキング博士に新たな試練が降りかかります。
オペラを鑑賞中に、ホーキング博士は意識を失い……次にめざめたときには、唯一の希望であった声までも失っていたのでした……( ;∀;)
もう、つらいことの連続ですよ(;´Д`)
しばらく絶望に明け暮れていたホーキング博士でしたが、コンピューターによる音声合成技術とであったことで再び言葉を取り戻すことができ、ある本を書くことを決めるのでした。
それが、日本では『ホーキング、宇宙を語る』で知られる本です。
この映画がきっかけで『ホーキング、宇宙を語る』を読んだのですが、映画のホーキング博士の人生ともリンクしている話があって「このような状況で書かれた本なのか~」と、理解が深まりましたよ(本の内容は99%わからなかったけど(^▽^;))。
『ホーキング、宇宙を語る』が世界的大ヒットを記録して、アメリカでの授賞式にホーキング博士のホームヘルパーをしていたエレインを
連れて行くと言ったことでホーキング博士とジェーンは離婚することを決め、ジェーンはジョナサンと再婚するのでした。
その後、バッキンガム宮殿に招待されることになったホーキング博士はジェーンも招待して、二人でエリザベス女王から大英帝国勲章を受勲し、バッキンガムの庭で二人の愛の結晶である三人の子供たちを見ながら、時間が逆行しはじめて幕を閉じるのでした――。