ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 ドラマ/ロマンス『コーダ あいのうた』「音のないラブソングを(TΔT)」

引用元:GAGA

ストーリー

アカデミー賞®の前哨戦ともいわれるサンダンス映画祭で、史上最多4冠に輝き、世界を沸かせた〈必見の1本〉。その日、この映画が上映されるや、各国のバイヤーが配給権に殺到。サンダンス映画祭史上最高額【約26億円】で落札されたことも大きなニュースになった。
主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ「ロック&キー」で一躍人気のエミリア・ジョーンズ。共演は『シング・ストリート 未来へのうた』の主役でも話題のフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。ルビーの家族を演じるのは、オスカー女優のマーリー・マトリンを始め全員が実際に聞こえない俳優たち。そのキャスティングにこだわったのは、若き実力派監督シアン・ヘダー。
抱き合い支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする──熱く美しい瞬間を共に生き、あなたの〈大好きな一本〉になる、爽快で胸熱な感動作。

 

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。

引用元:https://gaga.ne.jp/coda/#story

登場人物・キャスト

※括弧内は日本語吹替。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/コーダ_あいのうた

感想

コーダ(CODA / Children of Deaf Adults)とは、耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子どものこと。両親とも聞こえない場合も、一方が聞こえない場合も当てはまる。

聞こえの程度は「ほとんど聞こえない」から「聞こえにくい」まで幅がある。また、補聴器を使用すると音として聞き取れても言葉が不明瞭であったり、大人数いる場所では誰の話し声か区別できなかったりと聞こえにくい人の中でも個人差がある。

なお、聞こえない親とのコミュニケーション手段は、手話や口話など様々で、コーダが必ずしも手話ができるとは限らない。

引用元:https://ideasforgood.jp/glossary/coda/#:~:text=コーダ(CODA%20%2F%20Children%20of%20Deaf,聞こえない場合も当てはまる。

 ろうあ者の両親の元に生まれたルビー・ロッシは幼い頃から家族の通訳を担い、毎朝午前3時に起床し、漁師である父と兄の手伝いをしていました。

引用元:映画『コーダ あいのうた』

 そんな家族想いの彼女は歌うことが好きで、高校の合唱サークルに入ったことで、彼女の夢が動き出すことになるのです。ですが、家族の通訳を任されているため、ルビーちゃんは自分の時間が取れず……夢を見ることすら許されない立場にいるのです。

 

いい時なんてこない、一生家族とはいられないよ。私は生まれてずっと手話の役よ、もう疲れた。私は歌うのが好きなの 生きがいなの。

引用元:映画『コーダ あいのうた』byルビー

 

 夢を追うために家族を切り捨てるか、夢をあきらめ家族に尽くすか……。この選択は本当に酷ですよね……(>_<) でも兄のレオはルビーに夢をあきらめて欲しくないと思っているんですよ( ;∀;)

 

家族の犠牲になるな。お前の声は、すごいと聞いた。特別だって。ここにいちゃだめだ。一生頼られる。俺に任せろ、これでも兄貴だぞ。お前に頼り切りだけどな。家族が馬鹿に見えてもいいじゃないか、卑屈になるな、俺たちは無力じゃない。

引用元:映画『コーダ あいのうた』byレオ

 

 ヤングケアラーとかの問題になると、子供に頼る家族が責められる傾向にありますが、レオたちのように家族に負担をかけていることに負い目を感じている人もいる中、何も知らない部外者が感情論で口を挟んでいい問題じゃないんですよね……。

 

 ルビーちゃんも家族の通訳をするのが当たり前という環境で育ち、不満を漏らしてしまうこともありますが、心の底から不満に思っているわけではないのです。でも、家族の通訳をしていれば、夢をあきらめなければならないから強く当たってしまうのです……。

 

 ルビーちゃんは家族と衝突しながら、合唱サークルでレッスンを続け、発表会で喝采を浴びるのです。娘の晴れ舞台をサイレントで表現することで、ろう者の人が見えている世界を視聴者に見せるシーンなど言葉では言い表せない気持ちになります。

引用元:映画『コーダ あいのうた』

 ろう者と健常者の温度差とかリアルで辛くなってしまいます(T_T) その場面を見て、自分の娘の才能を受け入れ、父・フランクと兄・レオは「行け」とルビーが音楽大学に入るように背中を押してやるのです。

 

 家族が背中を押してやることで、やっとルビーちゃんは夢を追いかける決意を固めるところは感動ものですよ(TΔT) ルビーが音楽大学を受験するときに、家族にもわかるように手話をしながら歌うシーンもとにかく良い(≧▽≦) 

 

 そして、晴れて音楽大学に受かり、ルビーちゃんは家族と離れ、寮に入るために家を出るのでした。

引用元:映画『コーダ あいのうた』

 実際のろうあ者の人々やコーダの人々の苦労を美化した、感動ポルノとか叩く人もいると思いますが、いい映画でした(T_T) 本当にいい映画でした( ;∀;)

予告

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