ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 ドラマ『ゴッドファーザーⅡ』「やっぱりおまえだったんだな、フレド。悲しいよ。悲しいよ!」

引用元:ザ・シネマ

ストーリー

コルレオーネ・ファミリーは本拠地をニューヨークからラスベガスに近いタホー湖畔へ移っていた。縄張りを狙っていたハイマン・ロスの手下ロサト兄弟から襲撃され難を逃れたマイケルは、偉大な時代を生きた父ビトーを想う。父ビトーは母を殺され、難民としてアメリカに来た後ファミリーを築いていく…。マイアミでファミリーのボスたちの会合を持った後、マイケルはキューバへ赴き利権獲得のため工作を図るが、兄フレドーの裏切りに気づく。やがて犯罪調査委員会の公聴会に呼ばれたマイケルは裏切り者のペンタンジェリに証言を覆させて追求をかわすが、妻のケイはマイケルから離れていく……。

引用元:https://filmarks.com/movies/38145

登場人物・キャスト

ドン・ヴィトー・コルレオーネ
演 - ロバート・デ・ニーロ
9歳の時に両親と兄を地元のボスであるドン・チッチオに殺害され、命からがらニューヨークに逃亡してくる。当初はリトル・イタリーの食料品店で働く一介の店員であったが、地域の嫌われ者である恐喝屋のドン・ファヌッチを殺害して周囲の信頼を獲得する。貿易会社の経営に始まり、友であるクレメンザとテッシオと共にマフィアのボスとしてのし上がっていく。
マイケル・コルレオーネ
演 - アル・パチーノ
ヴィトーの三男でありコルレオーネファミリーのボス。ゴッドファーザー二代目となる。ユダヤ人のボスであり、父の盟友であったハイマン・ロスやフランク・ペンタンジェリと暗闘を繰り広げる。ファミリーを守るためには手段を選ばす、立ちはだかる敵を冷徹かつ徹底的に排除していくが、その過程で人間性を喪失し、冷酷な人物に変貌していく。

コルレオーネ・ファミリー

フレド・コルレオーネ英語版
演 - ジョン・カザール
ヴィトーの次男。心優しいが気が弱く、おおよそマフィアには向いていない。コルレオーネファミリーのアンダーボスではあるが、使い走りのような仕事ばかり任されているなど、実際の立場はかなり低い。有能である弟のマイケルに対して劣等感と嫉妬心を抱いており、妻であるディアナとの仲もうまくいっていない。ロスの部下であるジョニー・オーラの差し金で弟を無意識ながらも裏切ってしまい、ファミリーを窮地に陥れる。その後、マイケルに劣等感や孤独感の愚痴を吐き捨ててファミリーから勘当されたものの、母の死後に葬式に参列。そこで弟と和解したかに見えたが、最後はマイケルの真意を汲んでいたアル・ネリにタホ湖で粛清される。
トム・ヘイゲン英語版
演 - ロバート・デュヴァル
コルレオーネファミリーの弁護士。ボスであり義兄弟のマイケルに命の危険が迫った際には家族と跡目を託される程信頼されている。ファミリーの強大化及び敵の排除に大きく貢献するが、冷酷な人間に変貌していくマイケルに困惑もしている。
ソニー・コルレオーネ英語版
演 - ジェームズ・カーン
ヴィトーの長男。ラストの回想シーンに登場。父の意に反して海兵隊に志願したマイケルの決断を非難する。
カルロ・リッツィ英語版
演 - ジャンニ・ルッソ
ラストの回想シーンに登場。ソニーの友人としてコニーに紹介される。
フランク・ペンタンジェリ英語版
演 - マイケル・V・ガッツォ
クレメンザが持っていたニューヨークの縄張りを引き継いだコルレオーネファミリーの幹部。ロスの部下であるロサト兄弟と対立しており、マイケルにロサト兄弟の殺害を願い出るが、ロスとの間にトラブルを構えることを嫌ったマイケルは許可を出さず不満を募らせる。
ロスの策略でロサト兄弟に殺害されかけたことをマイケルの差し金と誤解し、FBIの保護下でコルレオーネファミリーに対して反旗を翻す。ファミリーの実態を上院の公聴会にて暴露しようとするが、シシリアからやってきた兄であるベンチェンゾの姿を見て供述調書の内容を否定する。その後は面会に訪れたトムから家族を守る代わりに自殺をするよう暗に促され、浴槽にて手首を切って自殺する。
ウィリー・チッチ
演 - ジョー・スピネル
元はクレメンザの部下であり、現在はフランクのボディガードを務めている。ロサト兄弟との抗争で負傷する。その後はコルレオーネファミリーを裏切り、上院の公聴会でファミリーの実態を暴露する。
ロッコ・ランポーネ
演 - トム・ロスキー
元はクレメンザの部下であり、現在はマイケルのボディガード兼殺し屋を務めている。マイアミの空港で記者を装ってロスを射殺するが、自らもFBIのエージェントに撃たれて死亡する。
アル・ネリ英語版
演 - リチャード・ブライト
元警官であり、マイケル直属のボディガード兼殺し屋。フレドをタホ湖の船上で粛清する。
ミオ
演 - アメリゴ・トッド
マイケルが雇った黒づくめのボディガード兼殺し屋。ジョニー・オーラを絞殺し、病院に入院しているロスも暗殺しようとするが、そこへ駆け付けたキューバの軍人に射殺される。
ピーター・クレメンザ英語版
演 - ブルーノ・カービー
ヴィトーの部下。若い頃はリトル・イタリーでこそ泥家業に手を染めており、ヴィトーに銃を預かるよう依頼する。
サルバトーレ・テッシオ英語版
演 - エイブ・ヴィゴダ(若年期:ジョン・アプレア)
ヴィトーの部下。若い頃はクレメンザと共にこそ泥稼業に手を染めていた。ラストの回想シーンではヴィトーの誕生ケーキを持ってくる。

コルレオーネ一族

ケイ・アダムス・コルレオーネ
演 - ダイアン・キートン
マイケルの妻。夫との間に長男のアンソニーと長女のメアリーをもうけるが、次第に冷酷なマフィアのボスに変貌していく夫についていけなくなり、遂には妊娠していた次男を中絶して離婚してしまう。
コニー・コルレオーネ英語版
演 - タリア・シャイア
ヴィトーの長女でありマイケルの妹。夫であるカルロを殺害したマイケルを恨んでおり、当てつけるかのように育児を放棄し、兄の意に添わぬ結婚を繰り返すが、母の死後に葬式にてマイケルと和解してファミリーに戻り、フレドをも許すよう懇願する。
カルメラ・コルレオーネ英語版
演 - モーガナ・キング(若年期:フランチェスカ・デ・サピオ
ヴィトーの妻であり、ソニー、フレド、マイケル、コニーの母親。夫や子供の仕事には口を出さないが、若い頃は大家に追立てられそうな近所のコロンボ夫人を夫に紹介するなど内助の功を発揮する。
アンソニー・コルレオーネ英語版
演 - ジェームス・ゴナリス
マイケルとケイの長男。伯父であるフレドとは釣り仲間であり、非常に仲が良い。
メアリー・コルレオーネ英語版
演 - ソフィア・コッポラ
マイケルとケイの長女。
ディアナ・コルレオーネ
演 - マリアンナ・ヒル
フレドの妻。元女優であり奔放な性格で夫と家族を困らせている。タホ湖の襲撃犯の死体を見て錯乱する。

コルレオーネ・ファミリーの敵対人物

ハイマン・ロス英語版
演 - リー・ストラスバーグ(若年期:ジョン・メグナ)
本名はハイマン・スチャウスキー。マイアミを根拠地とするユダヤ人のボス。ヴィトーやモー・グリーンとはかつての仕事仲間であり、禁酒法時代に糖蜜をカナダへ輸送して財を築いた。バティスタ政権下でのキューバに巨大な権益を持っており、マイケルとの協力関係を築こうとするが、実は目をかけていたグリーンを殺害されたことを恨んでおり、様々な手段を用いてマイケルを窮地に陥れようとする。
最後はイスラエルなどへの亡命を拒否され、衆人環視の中ロッコにマイアミの空港で射殺される。若い頃は自動車の修理工を務めており、クレメンザがヴィトーに彼を引き合わせ、実在のマフィアであるアーノルド・ロススタインにちなんで名字を変えるシーンが存在する(本編では削除されている)。モデルは実在のマフィアであるマイヤー・ランスキー
ジョニー・オーラ
演 - ドミニク・キアネーゼ
ロスの部下であるシチリア人。フレドを唆してマイケルの居所を入手し、タホ湖の邸宅での襲撃を行う。キューバでマイケルのボディガードであるミオに絞殺される。モデルは実在のマフィアであるヴィンセント・アロ
ロサト兄弟
演 - ダニー・アイエロカーマイン・カリディ
ロスの部下であり、兄のトニーと弟のカーマインの2人組。ニューヨークの縄張りを巡ってフランクと対立しており、ロスの策略によりフランクの暗殺未遂事件を起こす。
パット・ギアリー
演 - G・D・スプラドリン
ネバダ州出身の上院議員。マイケルやマフィアを「アメリカ人のふりをする汚い商売をする奴」と軽蔑しており、賄賂として法外なカジノの許可料を吹っかけてくるが、フレドが管理する売春宿で女と遊んでいる最中になぜか意識を失い、目を醒ますと女はベッドに手を縛られて血まみれになっていた。この修羅場をトムにもみ消してもらったことで、その後はコルレオーネファミリーの傀儡と化す。
ドン・ファヌッチ英語版
演 - ガストーネ・モスキン
リトル・イタリーを根城にする「ブラック・ハンド」と呼ばれる一匹狼の恐喝屋。横暴で皆に嫌われており、ヴィトーがジェンコの店で得た就職口を自分の甥のために奪い取り、窃盗で得た金までゆすり取ろうとする。聖ジェンナーロの祭の日に、自室へ戻ったところをヴィトーに射殺される。
ドン・チッチオ
演 - ジュゼッペ・シラート
シシリアのコルレオーネ村を支配しているボス。ヴィトーの両親と兄を殺害する。後年、オリーブの輸入業者としてシシリアに凱旋したヴィトーに報復として斬殺される。

その他の人物

ジェンコ・アッバンダンド
演 - フランク・シベロ
ヴィトーが務めていた食料品店の同僚であり親友。ヴィトーがファミリーのボスとなった際には相談役(コンシリエーリ)に就任する。
ドン・トマシーノ
演 - マリオ・コトーネ
コルレオーネ村に住むヴィトーの古い友人であり顔役。ドン・チッチオに対するヴィトーの報復にも協力するが、その際にチッチオの部下に脚を撃たれてしまう。ヴィトーがシシリアを離れる際には車椅子に座っている。
コロンボ夫人
演 - サベリア・マゾーラ
アパートの大家であるロベルトに追い出されそうになり、友人であるカルメラを通じてヴィトーに問題の解決を依頼する。
ロベルト
演 - レオポルド・トリエステ
コロンボ夫人が住んでいる安アパートの大家。飼い犬によるトラブルを起こした彼女をアパートから追い立てようとする。ヴィトーからの依頼にも最初は全く耳を貸そうとしなかったが、ヴィトーが何者かを知ってからは平身低頭で謝罪に訪れる。
マール・ジョンソン
演 - トロイ・ドナヒュー
コニーの3番目の夫。アンソニーの聖体祭パーティーの際に家族に紹介されるが、稼ぎも礼節もなくマイケルやカルメラには全く信用されていない。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴッドファーザー_PART_II

感想

 第一部で語られなかった、ヴィトー・コルレオーネ(通称ゴッドファーザー)の過去と二代目ボスのマイケル・コルレオーネの時代を同時並行させながら展開される重厚な人間ドラマ。

 

 映画史に残る傑作と呼ばれる由縁がわかりました(。-`ω-) 第一部でヴィトーの過去を描き切れなかったので第二部に回したらしいですが、それがすごく功を奏しています。 

引用元:映画『ゴッドファーザーⅡ』

 ヴィトーの幼少期から始まって、マフィアのボスに成り上がる過程が描かれるのですが、同時並行して二代目ボスのマイケルがファミリーの拡大の過程が描かれ、自ずと二人の対比が問われる構成になっているのです。

引用元:映画『ゴッドファーザーⅡ』

 偉大な親を持つと子供は二極化する傾向が高くなります。一方は親を越えようと向上する者。一方は重圧に耐えきれずに押しつぶされてしまう者です。そして、ヴィトー・コルレオーネという偉大な父を持ったマイケルは、恐らく後者寄りだと思われます(´-ω-`)

 

 どうにか偉大な父の重圧に耐えて、頑張った結果、父とは対照的な人物にならざるをえなかったのでしょう……。ヴィトーは人徳によってファミリーを拡大し統制していましたが、マイケルは恐怖によってファミリーを統制します。

 

 歴史が証明している通り、恐怖政治で人間は抑えきれません。マイケルを裏切る者や、方向性が合わず次第にマイケルの元を去って行くものが現れます。ですが、ファミリーを裏切る者には死あるのみと粛清していきます。実の兄弟ですら容赦はしません(^▽^;) 第一部のひ弱さはどこへやら……。

引用元:映画『ゴッドファーザーⅡ』

 完全にマフィアのボスの風格ですよね(≧▽≦) 過去と現代を絵画のようなアングルで交互に描くことで、ヴィトーとマイケルの対比が感動的に表現されています(/_;)

 

 親世代の昔話を聞くと、懐かしいような悲しいような儚いような不思議な気持ちにバニラはなるのですが、この映画を観るとその気持ちに襲われるのです――。

予告

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