ストーリー
アメリカのマフィアの内幕を描いたマリオ・プーゾのベストセラー小説を、当時32歳のフランシス・フォード・コッポラ監督が映画化した壮大なファミリードラマ。イタリア・シシリー島からアメリカに移住し、巨万の富を築き上げたビトー・コルレオーネ一族の跡目相続や、世代交代を謀る周囲のマフィアとの間に起こる抗争が重厚なタッチで綴られる。主演はマーロン・ブランドとアル・パチーノ。72年度のアカデミー賞では作品賞を含む3部門を受賞した。日本でも1972年に劇場公開。2004年6月にデジタルリマスター版でリバイバル上映されている。
引用元:https://eiga.com/movie/44529/
登場人物・キャスト
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴッドファーザー_(映画)
感想
イタリアのシチリア島からニューヨークにやって来たヴィトー・コルレオーネ(通称ドン・コルレオーネ)は一代でニューヨーク五大の一角に成り上がった。ニューヨーク最大の犯罪組織のドンだが、義理堅く慈悲深い彼は多くの人々から慕われ、時にはマフィアならではのやり方で、もめ事を解決してやることも……。
だが、ある日マフィアの抗争によってヴィトーは暗殺されそうになり、家業から距離を置き表社会で生きようと考えていたマイケルは、次第に否応なくマフィアの抗争に巻き込まれ、二代目として生きる決意を固めるのだった――。
世代を超えて描かれる大河叙事詩の傑作です(≧▽≦) シチリア島で生まれ育ったヴィトーがニューヨークでマフィアのドンになり、子供のマイケルがコルレオーネ・ファミリーを更に大きくする過程が丁寧に描かれています。
始めは表社会で生きることを決めていたマイケルが、コルレオーネ・ファミリーのボスを継ぐと決めてからの行動が「そこにシビれる! あこがれるゥ!」なんですよ。コルレオーネファミリー以外の五大ファミリーのボスの暗殺を決行し、身内の粛清も決行してしまうのです( ̄▽ ̄)
物語の前半は人一人殺すことすらためらっていたのに、後半からの変わりようと言ったら(^▽^;) まるで別人のような変わりようなんですね。マフィア的な性質は秘めていたにしろ、恐らく舐められないようにマフィアのドンというペルソナを被って着丈に振舞っていた節があります。
物語は終始淡々としていて、正直好みは分かれると思います。けれど、近年のハリウッド映画のようなCGやアクションを多用した派手な物語と違った面白さがあるということをわかって欲しいんですよ(≧◇≦)
近年のダイナミックで美麗な映像も良いですが、バニラは1980~90年代のアメリカ映画の方が名作が多い気がするのです(個人差はあります)。その当時の映画はCGや特殊撮影技術が劣りますが、補って余りあるストーリー構成と言葉では説明できない哀愁のようなものがあります。
登場するのはむさくるしいおじさんばかりなんですが、おじさんがカッコいい話に外れはありません(≧▽≦) おじさんたちの重厚な人間ドラマを掘り下げられている映画史に残る名作です('◇')ゞ