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アニメ 日常/コメディー『モブサイコ100Ⅲ』「正当防衛ラッシュ!(説明しよう。厳密に正当防衛と言えるかわからない際にとりあえず正当防衛と叫んでおく霊幻の必殺技である)」

引用元:チバテレ

ワンパンマン』の原作を手掛けた漫画家のONEさんによる『モブサイコ100』の最終章。いや~、当初はこの斬新な絵柄に衝撃を受けた一人です。近年のアニメを観てから、モブサイコを見ると始めは違和感がありましたが、この絵柄じゃなければ『モブサイコ100』は成立しなかったと思います(*´▽`*)

 

 圧倒的画力がなくても、漫画として表現でき面白ければ、ヒットを飛ばすこともできるのです(絵が下手だといっているわけではないことをご理解ください(^▽^;))。ONEさんの描くキャラクターは現代的と言いますか、どこか悟っている感じがするんですよね。

 

 近年の作品には、「普通に生活できることが幸せじゃない」と、いわゆるさとり世代的価値観の登場人物が多い気がします。本作の主人公影山茂夫(かげやま しげお)くん、通称モブくんは世界を滅ぼすことができるほどの超能力を持っていますが、日常の些細なことで悩んだり、好きな子に好かれようと努力したり、ただモブくんの願いは普通に暮らすことなんですね。

 

 でも、そのような超能力を持っていたら、超能力を利用したいと思う大人たちも当然現れ……そんな悪い大人の代表例である、霊幻新隆(れいげん あらたか)はモブくんに除霊のアルバイトをさせて、詐欺まがいな「霊とか相談所」という事務所を構えています( ̄▽ ̄)

 

 周囲には霊能力があるといっていますが、実際のところ超能力どころか霊感すらなく、そのためにモブくんを利用しています(^▽^;) 初めはインチキ詐欺師だと思っていたんですが、いや詐欺師なんですが、悪い人ではないんですよ。

 

 モブくんの一番の理解者で様々な面で助けてくれるところとか惚れます(●´ω`●) そりゃあ、どうあれ詐欺まがいなことしてる悪い人ではあるんですが、一括りに悪い人と言えない良い所もある深みのあるキャラクターです。

 

 最終回で霊幻さんは自分が霊能力者だと嘘をついていたことをモブくんに謝るのですが、これ以上ない完璧な最終回だと思いましたよ。大体『モブサイコ100』はこの霊幻さんの除霊依頼と、モブくんの友達や、モブくん本人の些細な悩みを通して展開されます( ̄▽ ̄) 

 

 ときにはドラゴンボールもビックリの戦闘描写もあり、第2期のラスボス戦で誕生した超巨大なブロッコリーを崇めるサイコヘルメット教との戦いと、日常回を挟み、最後はモブサイコ史上最強の人物との戦いが描かれていました。

 

モブサイコ100』や『ワンパンマン』の誕生秘話と時代背景的考察を『山田玲司ヤングサンデー』というYouTubeのチャンネルで山田玲司さんとONEさんご自身の対談で語られているので、興味があったらご覧ください↓

www.youtube.com

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