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映画 ロマンス/コメディー『天使のくれた時間』「クリスマスの奇跡?」

引用元:GYAO!-yahoo! JAPAN

 空港で二人の男女が見つめ合っている。男の名はジャック・キャンベル、女の名はケイト・レイノルズ。ジャックはロンドンにある銀行に研修に行くために飛び立とうとしているが、ケイトは「妙な予感がする。2人の幸せのために考え直して欲しい」と呼び止める。

 

 だがジャックは「仕事の成功こそ2人の幸せだ」と旅立った。それから13年の年月が流れ、ジャックはケイトとは違う女性とベッドを共にしているシーンに切り替わる。空港で愛を誓っていたのに、「いったい何があった(゚Д゚;)」 とバニラが衝撃を受けたのは言うまでもない。

 

 出世のために仕事を優先したためかケイトとは破局していて、ジャックはニューヨークのウォール街にある会社の社長にまで出世しているのです。地位も名誉も財産も手に入れたのに、何故か満たされていない様子なんですね(^▽^;)

 

 そんなある日ケイトから13年ぶりに連絡が入って、ジャックはあのときもしロンドンに行かずにケイトを選んでいれば、今ごろどうなっていたのかを考えます。生きていれば誰しも一度は考えますよね(´-ω-`)

 

「あのとき、あっちを選んでいたらどうなっていたのだろう」と。バニラもよく考えます。「ビーフorチキン」と訊かれたときに、チキンを選んでいたら良かった! いや、フィッシュを選ぶべきだった! と。

 

 もしあのとき、チキンかフィッシュを選んでいたら、もっと違った未来になっていたのに(≧◇≦) 「ビーフorチキン」のように人生はそのような重大な選択の連続です。地位・名誉・財産を手に入れた男でも同じです。

 

 丁度世間はクリスマスで賑わっていて、お一人様のジャックは孤独を感じていたんですね。おっと、「リア充○○しろ!」なんてことは言っちゃあいけやせんぜ旦那。人の幸せは素直に喜ぶべきです。何があろうと、リア充の人たちを憎んではいけません( ;∀;)

 

 ジャックも十分リア充なのに、何を望むってんだべらぼうめ(T_T) そんなとき、ふと立ち寄ったスーパーでイカサマした宝くじを換金しろと店員を脅している黒人の青年キャッシュに出会います。

 

 このままでは発砲しかねないと考えたジャックは機転を利かせて、「ビジネスをしよう」と持ち掛け、宝くじを買い取ります。ジャックは合理主義者ではありますが根はやさしい人なのでキャッシュを助けようとするんですね。

 

「誰だ! リア充○○しろなんて思った奴は( ;∀;) ジャックに謝れ!」「ごめんなさい(>_<)(バニラ)」 ジャックはキャッシュを救うために「何か必要だ」と問うのですが、逆に「あんたは?」と問い返されてしまいます。

 

 ジャックは「全部ある」と答えました。絶対キャッシュはジャックも不満や問題を抱えていることを見抜いていますよね(。-`ω-) でもジャックは自分のことは棚に上げて「自分を救いたければ必死で働くことだ。安定剤を飲みながら」と説教をします。

 

 するとキャッシュは「面白くなるぞ。これから起きることはあんたが招いたことだ」と意味深な台詞を残して立ち去って行きました。キャッシュは最後まで謎多き人物でしたが、タイトルをそのまま解釈するんだったら……つまりそう言うことですよね(。´・ω・)?

 

 すると次の日、ジャックが目を覚ますと運命の分岐点であった空港で、ロンドンの銀行に研修に行かず、ケイトと結婚した世界線になっていたのです! ジャックは初めこそ元の世界に帰りたいと思いますが、向こうの世界では手に入らなかった家族との平凡ながらも愛ある幸せな暮らしに馴染んでいき……。という物語になっています。

 

 ちょっと記憶に残った感想を紹介させてもらいたいのですが、本作へのレビューに「政府の意向によって作られた洗脳映画だ」というものがありました。うん(。-`ω-) 確かに、資本主義の格差社会では世界上位1%の富裕層が、世界の三分の一の資産を保有していると言われるぐらいですからね(^▽^;)

 

 資本主義の競争社会では絶対に富める者と貧しき者に二極化してしまうようになります。庶民の不満を鎮めるためには、地位や名誉や財産よりも家族・家庭が至上で金儲けは卑しい行いだという士農工商のようなマインドを叩き込んでいる方が政府としては都合がいいかもしれません(^▽^;)

 

 この映画だけではなく、世に溢れる物語には友情だとか、愛だとか、家族などを尊び、「愛などいらぬ!」「引かぬ!媚びぬ!省みぬ!」などの人々に愛や友情の大切さを説いています。

 

 あのような作品をみると一瞬は愛や友情に納得しますが、よくよく考えてみると悪役キャラの方が真面なこと言っている場合も少なくないんですよね(^▽^;) 本作では地位・名誉・財産よりも貧しいながらも幸せな家庭を築く方が大切だと説かれます。

 

 けれど地位・名誉・財産も大事ですよね(´-ω-`) このような哲学的問題になると、思考停止だとしてもバニラは相対主義的に「幸福とは相対的」だと考えることしかできません。

 

 人間は自分にないものを羨むように生物学的、脳科学的になっているのです。平凡な暮らしを送っている人は芸能人のような暮らしを望むでしょうけれど、芸能人のように華やかな暮らしを送っている人は平凡な暮らしに憧れるかもしれません。

 

 人間は幸福も絶望も馴化します。幸福になるには知足を知ることからしか始まりません。地位や名誉や財産がなくても愛さへあれば幸せな人もいれば、その逆の然り。ジャックやケイトと二人が幸せだと思う選択が正しいのです('◇')ゞ

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