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映画 ドラマ『テスラ ~エジソンが恐れた天才~』「彼がいなければ、世界は100年遅れていた――」

引用元:映画『テスラ エジソンが恐れた天才』| 公式ページ | CineRack(シネラック)

 発明王と称えられるトーマス・エジソンは知っていても、電気の魔術師ニコラ・テスラを知っている人は少数派ではないでしょうか? 「誰? ニコラ・テスラって? テスラモーターズの創業者か誰か(。´・ω・)?」とでも思っていることでしょう( ̄▽ ̄)

 

 あえて言おう! ニコラ・テスラテスラモーターズの創業者ではない! と(≧◇≦) ですが、関係なくもありません。あの世界的企業テスラモーターズの名前は、ニコラ・テスラに敬意を払われつけられた名前なのです! 

 

 そんな世界的企業の社名にも使われているニコラ・テスラの偉人的知名度が低いとは何ぞや? 偉人的な知名度は低くても、なぜかオカルト的知名度は結構高いんですよね(;^ω^) 何を隠そうバニラもニコラ・テスラを知るきっかけになったのはオカルト関係の動画でした( ̄▽ ̄)

 

 それも無理はありません。殺人光線、地震発生機、地球を真っ二つにする兵器、テレポート、世界無線システムなどなど、現代人でも理解できないものもあるのに、当時の人たちがどれほど理解できるでしょう……。

 

 テスラは生まれる時代が早過ぎ、彼のアイデアや発明はほとんどの人に理解されることがなかった不遇の天才なのです( ;∀;) そんなテスラのアイデアや理論が記されたと思われるノートや書類をFBIやNASA、米軍が入手し研究しているとかいう話はオカルトや陰謀論で有名ですね(≧▽≦)

 

 そんなオカルト方面で有名なテスラですが、ちょっと調べるだけでもわかる通り、とんでもなく凄い人なんですから!Σ(・ω・ノ)ノ! 例えば直流電流と交流電流がありますよね。簡単に原理を説明すると直流式は電池と電球を直に繋いで電力を送り、交流式は電気の流れる向きを変化させることができます。

 

 その直流式より応用の幅が広い交流式を発明したのがニコラ・テスラなんです! テスラは交流と直流を巡りエジソンと対立すると、エジソンの会社から独立して「テスラ電灯社」を設立して、独自に交流の研究を続けます。

 

 エジソンは交流電流の悪名を広めるために電気椅子に交流電流を使用したり、結構せこいこともしていたそうです(;^ω^) ジャンルは違いますが手塚治虫みたいなひとですよね。手塚治虫も他の漫画家の才能に嫉妬した、というようなエピソードがありますし(´▽`*)

 

 天才は天才に嫉妬するものなのでしょう。エジソンの妨害にも負けず、研究は実りテスラは交流システムの特許を獲得します。その後、シカゴ万博の電力はテスラの交流システムによって賄われることになり、テスラの名は確固たるものになりました。

 

 今現在広く利用されているのは交流式ですから、キャッチコピーで謳われている通り、テスラがいなければ人類は100年は遅れていたというのは誇張ではない! 副題にはエジソンが恐れたと書かれていますが、エジソンが負かした天才という方が正しい気がします(≧▽≦) 

 

 そんなエジソンを負かした天才ですが、生前は不遇の生涯を送っていたのですよ( ;∀;) テスラは発明の才能はりましたが、エジソンほどビジネスの才能はなかったのです……。交流を発明したときは特許で研究資金を得ることができたり、スポンサーも付いていたのですが、それも短い間でテスラは研究資金に生涯困窮する人生を送ります( ;∀;) 

 

 そこまで発明家として名前が知れ渡っていたら、色々なところから研究資金の援助がありそうなものだと思いますが、テスラの発想が余りにも荒唐無稽で現実離れしていたので、凡人が理解できるキャパシティーを越えていたのですね(>_<)

 

 現代人でも「地球を真っ二つにできる兵器や殺人光線、テレポートの研究をするから研究資金が欲しい」なんていわれたら真っ先に詐欺を疑うでしょ(^▽^;) 実現できるかどうかもわからない、あるいは実現までに莫大な資金と時間がかかる研究に資金をかけたくないと思うのは昔も今も同じなのです(>_<) 

 

 天才からしたらとっても歯がゆいことだと思いますが、凡人には天才の考えが理解できないし、天才も凡人の考えを理解できない(-_-;) テスラは生まれる時代が早すぎて、晩年は孤独に過ごし、金銭苦を抱えたまま最期は無一文でニューヨークのホテルで孤独死しているのをホテルの従業員が発見されました……(T_T)

 

 凡人からしたら頭が良くて幸せだろうな~( ̄▽ ̄) と思ってしまいますが、天才のみんなが幸せに暮らせるわけではないのです(-_-;) ここまで有名になったのなら、誰かがテスラを助けることはできなかったのか! と悲しくなってやりきれないですよね……( ;∀;) まるで『フランダースの犬』のネロですよ……( ;∀;) 

 

 テスラが死んでから彼の功績を認めてあげても遅いのです……。『実力も運のうち 能力主義は正義か?』というマイケル・サンデルさんの本が一時話題になりましたが、正にそんな不遇の天才はいつの時代も多くいて、時勢や環境、遺伝などの外的要因に恵まれてはじめて、天才は脚光を浴びることができるのです。

 

 テスラに限らず、今パッと思い浮かんだ人を挙げると、ひまわりの絵で有名なゴッホも、生前は一枚しか絵が売れなかったと言います。なのに彼が死んでから、莫大なお金で彼の絵は取引されているのですから……(# ゚Д゚)

 

 ゴッホが認められたのは嬉しいですが、生前に少しでも認めてあげて欲しかったとやりきれません……(>_<) 色々不満を言いましたが、死後こうやって伝記映画が制作されるほど認められて良かったと思います(´▽`*)

 

 テスラの半生がかなりわかりやすく映像化されていると思いますし、エジソンの伝記映画『エジソンズ・ゲーム』と合わせて観ると、より理解が深まることでしょう。そんな不遇の天才ニコラ・テスラに感謝しますm(__)m

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