ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ SF『ぼくらの』「死を考えることがないから、生を考えることもない」

引用元:GYAO!-yahoo! JAPAN

 鬱漫画・鬱アニメとして不動の地位を築いている『ぼくらの』という作品をご存知でしょうか! OPの『アインストール』とタイトルは以前から知っていて、観てみたいと思っていましたが、今回やっと視聴しました(´艸`*) めっちゃ面白かった(≧▽≦) 確かに勝っても負けても絶望的で、人も多く死ぬし、終始シリアスでみんな幸せ、ハッピーなENDとは言えない作品ですが、バニラは鬱アニメ・鬱漫画と安易にレッテルを貼って、カテゴライズするのはあまり好きではないのです。

 

 だって幸福なんて相対的なものですし、登場人物が死ぬことがバッドエンドなら、幸福に生きて天寿を全うしようが、逆ピークエンドの法則とでもいいましょうか、終わり悪けりゃすべて悪いということで人間みんな最期は死ぬのですからバッドエンドってことですよ(´・ω・`) 極端な例えだとは思いますが、それはそれで嫌ですよね……。語弊を招いてしまう言い方ですが、登場人物の生き様、どう生きたかでバッドエンド・ハッピーエンドは決まると思うのです。まあカテゴライズすることで、ちゃんと心の準備ができるのはよきことですが(。-`ω-) 

 

 バニラは闇属性なので、意外と重い作品でも平気で観れてしまうのですが、重い物語が得意でない光属性の方は本当にお気を付けください。視聴後に命や善と悪などの正解のない問いを考えてしまいますので……(´・ω・`) だけど、アニメ史・漫画史に残る傑作だと思うので、観て損はないです、はい。タイトルだけではどのような話かわかりませんが、『ザ・ムーン』『エヴァンゲリオン』『GANTZ』『魔法少女まどか☆マギカ』『進撃の巨人』すべてを足して2で割った感じの作品です。

 

 むむむ……どれも突飛な設定で、余計わけわからないですよね……( ̄д ̄) 更に噛み砕いて説明すると、「子供たちが地球を救うために、命をかけて謎のロボットたちと闘う話」です。いわゆる個人の問題が世界問題とリンクする世界系と呼ばれる作品で、色々ツッコミどころ満載ですが大筋は間違っていません( ̄▽ ̄) 謎の超巨大ロボットが襲ってきて強制的に闘わせられる話が面白くないわけがない(≧▽≦) 

 

エヴァ』しかり『進撃の巨人』しかり、ハリウッドの映画や、古今東西共通する面白い作品の共通点は、謎の存在が突然襲ってきて戦う作品だと思うのです。ほぼ毎回主要登場が死んでしまうのですが、ちゃんと一人一人の人生が掘り下げられて、自分の生まれて来た意味と運命を受け入れて闘う姿は、ハッピーとは言わないまでも、自分の生まれて来た意味を肯定できた時点でバッドエンドではないと思います……(T_T) 

 

 だって、ほとんどの人が自分の生まれて来た意味もわからないまま死んで逝くのですから(´-ω-`) 自分の生まれて来た意味を見つけられた人は本当に幸せだとバニラは思うのです。話しは変わり、物語の登場人物を人間が一度に覚えられる数は7人ほどだと言われているのですが、この作品は第一話目から十人以上の少年少女が登場して、始めは「こんなに登場人物出して、掘り下げられるのか……」と心配していたのは大きなお世話でした( *´艸`)

 

 陰のヒーローに憧れる少年ワクや、強欲の権化のような父親を尊敬している少年コダマ、教師と不適切な関係を持ってしまったチズ、両親がいない三人の弟妹の面倒を見ているダイチ、何故か妹に強く当たってしまう兄ウシロ、そんな兄を慕うウシロの妹カナ、口数は少ないけれど物事をよく観察するキリエ、常に規範的であろうとする優等生ナカマ、などなどちゃんと一人一人の人生や、関わって来た人々との交友がみんな丁寧に掘り下げられて、命の尊さや儚さを考えさせられます(´-ω-`)

 

 漫画版とアニメ版では後半からかなりストーリーが違うらしいので、漫画版も読んでみようかな……(≧▽≦) 闇耐性を持っていて、哲学的作品が好きな人なら、本当にオススメできる作品です('◇')ゞ

www.youtube.com