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アニメ ホラー/ミステリー『Another』「Anotherなら死んでた……(;^ω^)」

引用元:Amazon

 原作はあの『十角館の殺人』などの館シリーズをはじめ、数々の傑作ミステリを世に送り出したミステリ界の重鎮綾辻行人(あやつじ ゆきと)さんのホラー・ミステリ『Another』です(´▽`*) 綾辻行人さんの作品は『十角館の殺人』と『黒猫館の殺人』くらいしか読んだことがありませんが、どちらもトリックが素晴らしく、犯人がわかった瞬間脳内でドーパミンが大量に分泌されて、全身に鳥肌が立ったくらいです(≧▽≦)

 

 この『Another』は今までの綾辻行人さんの、ロジックで固められた作風とはまたちょっと違った怪奇的な面白さがあります。始まりは1998年、夜見山という架空の町を舞台に、夜見山に引っ越して来た主人公榊原恒一(さかきばら こういち)くんは、古くから続く3年3組の厄災に巻き込まれてしまいます。榊原くんが通うことになる夜見山北中学では死者が出て(この死者というのは、怪奇的な存在です)、その死者が出た年は多くの人たちが死ぬことになるというのです(>_<)

 

 死の呪いの始まりは26年前、誰からも好かれていた生徒の一人が亡くなってしまい、クラスメイトは深い悲しみに沈んでいました。ですがある日、クラスメイトの一人が「○○さんは死んでいない!」ということを言い出したのです。その嘘にクラスメイトみんなが便乗して「○○さんは生きている」「○○さんは死んでない」などと口を合わせだしたせいで、それからというもの3年3組は死者の世界と生者の世界の境界が曖昧になってしまい、3年3組と関わる人々は死ぬようになってしまったのです(; ・`д・´)

 

 そのような話しですから、放送当時「Anotherなら死んでた」という言葉が生まれるほど突拍子もない方法で人が死にます(;^ω^) 人の死を絶対に笑ってはいけませんが、「そんな方法で死ぬか!」と突っ込みたくなる方法で死んでしまうのですね(^▽^;)

 

 例えば階段から足を滑らせて持っていた傘に刺さって死亡、老朽化したエレベーターのケーブルが切れて死亡、伏線はあったものの突然心臓発作を起こして死亡、包丁で自分の喉を突き刺し死亡、脳挫傷後に海水浴に行きボートのスクリューに巻き込まれて死亡、落石に巻き込まれて死亡、クレーン車が部屋に突っ込んできて死亡、落雷で死亡、そして最後なんてまるで、「借の都合上無理やり殺されたんちゃうか?」って思いたくなるほど都合よく人が死んでしまいます(^▽^;)

 

 終始シリアスでコメディー要素なんて全然ないのに、ここまで吹いてしまう作品は他にありませんよ。映画などで見るようなホラーっぽい演出がされていますが、絵柄が美少女系の絵柄なので怖さよりも萌えさの方が強くて、恐怖感はないです。だけど、第一話から最終回までの緊張感の持たせ方と、先が気になる引きの構成は圧巻で一気見必見です。原作は綾辻行人さんということで、伏線の貼り方も秀逸ですし、ツッコミどころは満載ですがスリルがあって面白い物語だと思います。

 

 この『Another』と似た作品で貴志祐介さんの『悪の教典』とかスティーブン・キングの『呪われた町小野不由美さんの『屍鬼』などと近しいものを感じました。それらの作品が好きな人、あるいは『Another』が好きな人はそれらの作品も好きだと思うのでお勧めします('◇')ゞ

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