ストーリー
ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージ。謎の土管で迷い込んだのは、魔法に満ちた新世界。はなればなれになってしまった兄弟が、絆の力で世界の危機に立ち向かう。
引用元:https://filmarks.com/movies/99300
世界的人気の任天堂のアクションゲーム「スーパーマリオ」シリーズを、「怪盗グルー」「ミニオンズ」「SING シング」シリーズなどのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオと任天堂が共同でアニメーション映画化。イルミネーション創業者で「怪盗グルー」シリーズなどを送り出してきたプロデューサーのクリス・メレダンドリと、マリオの生みの親でもある任天堂の宮本茂が製作に名を連ねる。
ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージが、謎の土管を通じて魔法に満ちた世界に迷い込む。はなればなれになってしまった兄弟は、絆の力で世界の危機に立ち向かう。マリオとルイージに加え、ピーチ姫、クッパ、キノピオ、ドンキーコング、ヨッシーなど原作ゲームシリーズでおなじみのキャラクターが多数登場する。
監督は「ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー」でタッグを組んだアーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニック、脚本は「ミニオンズ フィーバー」のマシュー・フォーゲル。オリジナル版の声の出演には、マリオにクリス・プラット、ピーチ姫にアニヤ・テイラー=ジョイ、ルイージにチャーリー・デイ、クッパにジャック・ブラックら。日本語版ではマリオを宮野真守、ピーチ姫を志田有彩、ルイージを畠中祐、クッパを三宅健太、キノピオを関智一が務める。
2023年製作/94分/G/アメリカ・日本合作
原題:The Super Mario Bros. Movie
配給:東宝東和
劇場公開日:2023年4月28日
引用元:https://eiga.com/movie/98124/
登場人物・キャスト
主人公
- マリオ
- 声 - クリス・プラット / 宮野真守[9]
- ニューヨークで配管業を営む青年。配管工としての腕は確かだが運に恵まれず、仕事がなかなか上手くいかない現状に悩んでいる。ルイージと共にブルックリンの地下にある緑の土管に吸い込まれてキノコ王国に迷い込み、ダークランドにワープしたルイージを助けるべく冒険に旅立つ。
- 普段は繊細な性格であり、キノコ王国にも戸惑いを見せていたが、ルイージを助けたい一心で、持ち前の正義感と不屈の闘志で活躍する。
- 本作ではキノコが嫌いという設定[注釈 1]で、パスタに入っているキノコをルイージの皿に除けたり、ピーチからスーパーキノコを渡された際に食べるのを躊躇するといった場面がある。
- また、本作では実写映画版と同じくブルックリンから来た設定となっているが、これはマリオの生みの親である宮本茂がファミコン時代のゲーム版における裏設定を使う事を希望した事によるものである[10]。
- ルイージ
- 声 - チャーリー・デイ / 畠中祐[9]
- マリオの双子の弟で、2人で配管業を営む臆病な青年。マリオの事は基本的に「兄さん」と呼んでいるが、作中で3度「マリオ」と呼び捨てで呼んでいる。土管に吸い込まれた後にマリオと離れ離れになり、クッパが支配するダークランドに落下。ヘイホー達に囚われ、クッパにマリオの情報を吐かされた挙句、牢獄に送られてしまう。
- 周囲からはマリオに振り回されていると認識されているが、本人は幼少期から兄である彼を強く慕っており、兄弟での仕事を楽しんでいる。マリオもルイージをとても大切に思っており、その兄弟の絆が劇中での騒動を終結に導く事となる。
- ピーチ姫
- 声 - アニャ・テイラー=ジョイ / 志田有彩[9]
- キノコ王国の姫。今作では、ゲーム版では見せなかったクールでアグレッシブな面が目立つ。また、優れた身体能力を持ち、ピーチ城でマリオに用意した訓練用コースを難なくクリアしている。パワーアップアイテムも使いこなすことができ、作中ではファイアフラワーとアイスフラワーの能力を使用している。
- 責任感が強く、キノコ王国とその国民たちを愛しており、クッパの野望に対抗するべくコング族との同盟締結のため、協力を申し出たマリオとキノピオと共に自らジャングル王国に赴く。
- 本作では映画用に「キノコ王国出身では無く、幼い頃に緑の土管を通って別の世界からやってきた人物で、キノピオたちに育てられた」という背景が作られ、キノピオたちの国のリーダーが人間の女性である事の理由付けがなされている。
- キノピオ
- 声 - キーガン=マイケル・キー / 関智一[9]
- キノコ王国の住人の数あるうちの一人。陽気な性格で、突如現れたマリオをすぐ受け入れるなど柔軟性が高い。冒険に出る事を望んでおり、ピーチ姫が立ち上がった際に彼女のお供を務める。マリオの親友と自称している。料理が得意で、フライパンを自在にあやつる。
- キノコ王国には彼以外にも沢山のキノピオがおり、本人らは「かわいい」と自称している。戦闘能力に関しては皆無であり、上記のキノピオが勇敢に冒険を目指すのも、そんなかわいいだけの自分を変えるための行動である。
- 同種族のキノピオ将軍およびキノピコ[注釈 2]も登場。
ジャングル王国
- クランキーコング
- 声 - フレッド・アーミセン / 楠見尚己
- ジャングル王国の王で、ドンキーコングの父親。無愛想で他国とはまず同盟を結ばず、クッパ打倒のためピーチ姫から同盟を持ちかけれた際にも当初は断り、闘技場で息子のドンキーを倒せたら同盟を組むと話す。その際、マリオへのハンデとして闘技場にアイテムブロックを用意したが、パワーダウンアイテムも随所に混ぜていた。ドンキーコングが敗北した後、約束通り同盟を結び、キノコ王国へ向かうためにカートを用意した。
- 本作では服装のデザインがゲームシリーズでの登場時と異なる。
- ドンキーコング[注釈 3]
- 声 - セス・ローゲン / 武田幸史[11]
- クランキーの息子で、コング軍を率いるジャングル王国の次期国王。「DK」と書かれた赤いネクタイを身に着けている。闘技場で無敗を誇るパワフルな戦士で、周囲を楽しませる事を原動力とするが、子供っぽい一面もある。マリオのことは当初見下しており、闘技場で彼に敗れた後も彼に対して攻撃的な態度を取り続ける。しかし、共闘するうちにマリオと和解して見事なコンビネーションを見せつけ、クッパを倒した後は嬉しさのあまりマリオ達を全員まとめて抱きしめた。
- 本作でデザインがやや変更されており、初代ドンキーコングのようにひょうきんな性格を表したものとなっている。
- ディディーコング
- 声 - エリック・バウザ
- ドンキーを慕うチンパンジー。闘技場の観客席にてクランキーの「静かにしろ」という命令を聞かず、一人コールを言い続けた事でクランキーに名指しで叱責される。本作は相棒として行動する描写が無い。ガールフレンドのディクシーと仲間のチャンキーと同じ席で観戦し、ネコマリオになったマリオに二人と共に夢中になった。
上記の他、『スーパードンキーコングシリーズ』より、ディンキーコング・ファンキーコング・ディクシーコング・チャンキーコング・スワンキーコングも登場。
クッパ軍団
- クッパ
- 声 - ジャック・ブラック / 三宅健太[9]
- ダークランドの支配者で、カメ族の大魔王。スーパースターの力を借りることでピーチ姫と結婚し、世界を支配しようと企む。野望の邪魔をする者には一切容赦がなく、無礼を働いた部下も炎で骨にしてしまうなど極めて残忍な暴君だが、原作のように間の抜けた所も多い。長年探し求めていたスーパースターをペンギンの国で発見し、ペンギン達を退けて強奪する。その後、キノコ王国を滅ぼすために巨大な飛行要塞でキノコ王国に向かう。
- ピーチのクールで勇敢なところに惚れており、本作ではピーチへの想いをのせた歌をピアノで弾き語りするシーン[注釈 4]がある。そんな最中にカメックやクッパ軍団からマリオの存在を聞かされ、恋敵としてマリオを抹殺するように命じる。
- カメック
- 声 - ケビン・マイケル・リチャードソン
- カメ族の魔法使いで、クッパの側近。理不尽な目に遭いながらも常にクッパの側におり、様々な魔法でクッパをサポートする。クッパのプロポーズの練習時はピーチ姫の恰好をして相手役も務めた。
- クリボー
- クッパ軍団の兵士。踏みつけられると体がへこむ。ほとんどはクッパの手下だが中には檻に囚われている者もいる。
- ノコノコ
-
- ノコノコ
- クッパ軍団を代表するカメ族の兵士だが戦闘力は高いわけではなくほとんど倒されたり、甲羅に籠った際はマリオ達に投擲アイテムとして利用されている。また、その中の一人が「(ピーチ姫に)振られたらどうしますか?」と余計な事を言ってしまい、クッパの炎で骨だけにされてカロンとなり、結婚式でもその姿で参列した。
- ノコノコ将軍
- 声 - スコット・メンヴィル
- ノコノコの兵士を率いるリーダー。乱暴かつ残忍な性格。パタパタのように羽を持ち、トゲの生えた青い甲羅を頭に装着している。レインボーロードをカートで走るマリオ達を襲撃し、大きな武装車に乗ってマリオを追いかける。最後は『マリオカートシリーズ』に登場するトゲゾー甲羅の姿に自ら変身し、突撃してドンキーコングのカートを破壊する。その後の動向は不明。
- パタパタ
- 羽を持ったカメ族の兵士。
- ワンワン
- クッパ軍団の兵士。落ち着きがなく、飛び跳ねまわる。
- パックンフラワー
- 仲間すら食べようとする凶暴な植物。クッパの結婚式の練習の際に花束役として3匹登場したが暴れ出したため、クッパに踏みつけられてしまった。終盤ではスーパースターで無敵になったマリオとルイージを食べるもすぐに吐き出してしまう。
- ピーチの訓練用コースにはこのキャラクターを模した機械が存在する。
- マグナムキラー
- 目の付いた巨大な黒いミサイルの敵。自我を持っているため、目標が動く敵でも追尾できる。
- クッパの飛行要塞からピーチ城に向けて発射されるが、タヌキマリオの尻尾攻撃を目に受けたことで標的をピーチ城からマリオに変更し、逃げるマリオを追い掛ける。最期はワープ土管にぶつかって吸い込まれ、異空間内で爆発する。
- カロン
- ノコノコが骨になった姿で、ダークランドに来たばかりのルイージをしつこく追いかけ続けた。不死身なため、何度も再生し溶岩に入っても死なない。
- 劇中ではカロンになったノコノコがいるが、こちらは他のカロンとは違って言葉を話せる。
- ヘイホー
- 仮面をつけた謎の存在。言葉を発する場面がなく、ボイスもゲームで使われていたのを使用している。
- ムーチョ
- ヘイホーと同じく、仮面をつけた謎の存在。こちらは言葉を話す事ができ、ルイージを捕まえた事をクッパに報告した。
上記のほか、メット・トゲゾー・キングテレサ・ハンマーブロス(およびメガブロス)・キラーがクッパ軍団として登場。
その他の敵キャラ
ブルックリン
- スパイク
- 声 - セバスティアン・マニスカルコ
- マリオとルイージの元上司。自身の職場から独立したマリオ達に対して敵対心を剥き出しにしており、彼らの営む配管サービスのホームページに彼らの悪口を書き込んでいる他、劇中でも出くわしては直接嫌味を言っている。終盤にクッパ軍団に襲われ怯えていたところをマリオとルイージに助けられ、彼らを「スーパーマリオブラザーズ」と称賛する。
- ゲームシリーズでは『レッキングクルー』などで登場し、欧米での名前がスパイクなのに対し日本ではブラッキーとされていたが、本作から日本でもスパイクという名前に正式に統一された。
- ポリーン
- 声 - ジェシカ・ディ・シコ
- 市長の女性。ブルックリンで洪水が起きた際の中継映像に登場。
- ジュゼッペ
- 声 - チャールズ・マーティネー
- マリオとルイージの知人。二人のCMに対して「全然? It's-a perfect, Wahoo!」と絶賛した。声を担当したチャールズ・マーティネーはゲーム版でマリオ、ルイージなどの声を担当しており、本作では日本語版を含む一部の国外版でも同役で出演しており、その国の言葉で話す[注釈 5]。
- ピザ屋のシーンでは、『ジャンプマン』という名前(かつて正式名称が存在しなかった頃に付けられていたマリオのあだ名と同様)の『ドンキーコング』を催したアーケードゲームで遊んでいる。
- フランシス
- マリオとルイージに仕事の依頼をした老夫婦の飼い犬。老夫婦からは大人しくて利口だと思われているが、本性は凶暴。
- お気に入りの金色の骨のおもちゃをルイージに壊されたことを理由に修理作業中の2人に襲い掛かり、結果的にそれが依頼失敗の原因となってしまった。
- クッパとの決戦後は渋々ながらも2人のことを認めるような表情をしている。
- マリオとルイージの父
- 声 - チャールズ・マーティネー
- 本名不明。マリオとルイージの父親。現実主義で、マリオの仕事への姿勢を快く思っておらず、ルイージの事もマリオの夢に巻き込まれていると認識している。後に2人がクッパとの戦いでブルックリンを救った際には彼らを見直し、町の人達に自慢した。
- マリオとルイージの母
- 声 - ジェシカ・ディ・シコ
- 本名不明。マリオとルイージの母親。息子達を溺愛している。
- トニー、アーサー
- 声 - リノ・ロマノ(トニー)、ジョン・ディマジオ(アーサー)
- マリオとルイージの叔父(両親どちらの兄弟かは不明)。2人が仕事で失敗している事をバカにする。
その他
- ペンギンの王様
- 声 - カリー・ペイトン
- ペンギン達の住む国の王。侵攻してきたクッパ達に兵士達と共に立ち向かうが足元にも及ばず惨敗し、クッパの巨大飛行要塞の牢獄に囚われの身となる。
- 元ネタは「スーパーマリオ64」に登場したペンギン。
- ルマリー[注釈 6]
- 声 - ジュリエット・ジェレニック
- 「スーパーマリオギャラクシー」シリーズからの登場。
- 宇宙の至る所にいる星の子「チコ」の一人。長い間クッパの牢獄に囚われており、そのせいかかなりのマイナス思考の持ち主である(本人曰く「イカれた世界じゃ正気なんてクレイジー」)。ネガティブな発言ばかりするため、周りの囚人から嫌がられている。
- ヨッシー
- マリオ達がジャングル王国に向かう際のシーンで登場。様々な色のものがいる。ポストクレジットシーンでもタマゴの姿で現れる。
- スチュアート
- 声 - ピエール・コフィン
- 本作の制作会社であるイルミネーションの代表作『怪盗グルーシリーズ』に登場する生物、ミニオンの一体。
- 冒頭のイルミネーションの企業ロゴで登場。マリオカート風のカートを運転する姿が描かれた。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
感想
日本が世界に誇るゲーム『スーパーマリオブラザーズ』の主人公・マリオとルイージ兄弟がスクリーンにやって来た!
ニューヨークのブルックリンに暮らす、マリオとルイージは高圧的な上司スパイクの下で働くのを辞めて、二人で『スーパーマリオブラザーズ』という配管工事サービスを始める。
そして、マリオとルイージは全財産を費やしラップソング調のCMを作るが、仕事はなかなか上手くいかず、父親にも非難され頭を悩ませていた。
そんなある日、ブルックリン地下の水道管が破裂し、街中が洪水になってしまう出来事が発生。
マリオとルイージは名前を売るチャンスとばかりに、配管のある地下に潜るが……そこで謎の土管に吸い込まれてしまい、マリオはキノコ王国、ルイージはクッパ王国?へ飛ばされてしまうのだった。
マリオはクッパに捕らわれた弟ルイージを助けるために、ピーチ姫、キノピオ、ドンキー・コングたちと協力し、クッパ軍団と戦うことになる……。
という、なんとも世知辛い導入でしょうか……(^▽^;)
あのスーパースターのマリオとルイージが高圧的な上司から独立し、仕事に頭を悩ませているなんて……。
まるで、推しアイドルのオフショットを見せられた気分です……が、それがいい( ̄▽ ̄)
マリオとルイージも一人の人間なんだと、好感が持てます。
さらに映画化にあたり、セリフもつけられたことで、より人間味が増しているんですよ。
マリオたちはゲームでは基本的にしゃべらないんですよね。
しゃべっても「マンマミーア」や「やほー」など抽象的なセリフだけです。
ですが、映画ではめっちゃしゃべる(゚Д゚;)
それもアメリカっぽくフランクにしゃべるのです。
マリオたちってこんな性格だったのΣ(・□・;)
という驚きというか違和感が大きかったです。
中でもピーチ姫の性格が改変されていたことにびっくりしました。
ゲーム版ではおしとやかで、誰が見ても姫という上品なイメージですが、本作のピーチ姫はデイジー的な男勝りな性格をしているんですよね。
恐らく近年の性差別、コンプラ問題などで改変せざるを得なかったのだと思います(^▽^;)
あのディズニーですら、女性女性したプリンセスを描くことができなくなっているそうですから、仕方のない改変なのでしょうね。
クッパに捕らわれる役がピーチ姫ではなく、ルイージになっているのもそのためだと思われます。
違和感といえばそれくらいで、それも観ていれば中盤くらいには慣れるので問題にはならないし、映画のさすが『怪盗グルー』シリーズや『ミニオンズ』を手掛けるイルミネーション・スタジオだけあって、クオリティはすばらしいです。
作品愛の感じられる作りで、『スーパーマリオブラザーズ』『マリオカート』『ドンキーコング』などのゲームの要素がちゃんと表現されているし、ゲームを遊んだことがある人なら、ゲームのキャラが映画で動いている姿を観ているだけで楽しいはずです( *´艸`)