ストーリー・解説
著名な古生物学者アラン・グラント博士(サム・ニール)は、裕福な冒険家(ウィリアム・H・メイシー)とその妻(ティア・レオーニ)に依頼されて、恐竜をクローン生産する拠点だった小島の遊覧飛行ツアーに同行する。
引用元:https://filmarks.com/movies/37644
現代によみがえった恐竜と人間たちの攻防を描く大ヒットシリーズ「ジュラシック・パーク」の第3作。古生物学者のアラン・グラント博士は実業家を名乗る男ポールとその妻アマンダから、恐竜が生息するイスラ・ソルナ島を上空から見学するツアーのガイドを依頼される。多額の報酬を積まれ仕方なく引き受けるグラントだったが、ポールたちはグラントとの約束を破って島に着陸してしまう。実はポールとアマンダの真の目的は、8週間前に島の近くでパラセイリング中に消息を絶った息子エリックを捜すことだった。第1作でグラント博士を演じたサム・ニールが再び同役を務め、「ファーゴ」のウィリアム・H・メイシー、「ディープ・インパクト」のティア・レオーニが共演。前2作で監督を務めたスティーブン・スピルバーグが製作総指揮を手がけ、「ジュマンジ」のジョー・ジョンストン監督がメガホンをとった。
2001年製作/92分/G/アメリカ
原題または英題:Jurassic Park III
配給:UIP
劇場公開日:2001年8月4日
引用元:https://eiga.com/movie/1462/
登場人物・キャスト
- アラン・グラント
- 演 - サム・ニール、日本語吹替 - 小川真司
- 古生物学者。8年前のジュラシック・パーク事件の当事者の一人。カービー夫妻の依頼でサイトBを訪れ、8年前以上の危険な冒険に巻き込まれることになる。
- ヌブラル島の事件によって注目を浴びているものの、化石の発掘費に困窮している。今なおジュラシック・パークについては評価しておらず、「天変地異が起ころうとも二度と恐竜の島へは行かない」と断言していた。だが、ポールが提示した報酬額につられて、絶対に着陸しないという条件で、ソルナ島上空のフライトへ同行する。中々事実を話さないカービー夫妻を嫌っていたが、冒険を通して絆を深めていく。
- ジュラシック・パーク事件と前後して恐竜に対する考えが変わっているらしく、著書の内容も変化したという。本人曰く「事件前は私も恐竜が好きだったが、喰われかける前と後では違う」。インジェン社の行動を「神の真似事」と評し嫌悪している。また、子供嫌いも治ったらしくエリーの息子に「恐竜おじさん」と慕われている。
- 1作目で吹き替えを担当していた富山敬が他界したため、本作では代わって小川真司が担当となった。ちなみに小川は本作以外にも複数作でサム・ニールの吹き替えた経験があり、シリーズにおいても前作『ロスト・ワールド』の冒頭でリゾート中幼い娘をコンプソグナトスに襲われる富裕一家の父親役で出演している。
- エリック・カービー
- 演 - トレヴァー・モーガン、日本語吹替 - 北尾亘
- カービー夫妻の息子。2ヶ月前、サイトB付近でパラセールを行って母親の恋人ベンと共に消息不明になる。
- インジェン社が遺した施設と非常食料を頼りに、一人で2ヶ月もの間生き残っていた。ラプトル達にガス手榴弾を用いてアランを救ったり、小型の肉食竜除けとしてT-レックスの排泄液を回収するなど、逞しい活躍を見せる。それが性格の表れとして出ているのか、アランから2ヶ月も恐竜の島でよく生き残ったと称賛されたときは、たった2ヶ月しか経っていなかったと落胆していた。マルコム博士の著作は好きでは無いらしく(エリック曰く「理屈っぽい」)アランと気が合う。物語中盤で両親と再会するも、プテラノドンの襲撃に遭う。巣へと連れ去られ雛の餌にされそうになるも、ビリーに救われた。スピノサウルスの襲撃からも逃れ、アラン、両親と共に生還した。
- ポール・カービー
- 演 - ウィリアム・H・メイシー、日本語吹替 - 納谷六朗
- カービー・エンタープライズの社長と名乗る男性。本人曰く冒険家で、アランに結婚記念日のサプライズとしてサイトBのガイドを依頼する。
- 正体は小さなタイル塗装屋の経営者。冒険家というのも嘘で実際はK2の標高すら知らない。行方不明になった息子の捜索を警察・大使館に拒否されており、自力で探すために、アラン達を騙して小型飛行機で島を訪れる。しかもアランがサイトBに来たことがあると勘違いしていた。離婚前はアマンダとの口論が絶えなかったが、物語の進行に伴い家族の絆を取り戻し、家族を守る為に自ら囮となってスピノサウルスを引き付ける等、勇敢な一面も見せた。軍隊に救助され生還した。
- 日本語吹き替えの納谷六朗は、第1作『ジュラシックパーク』のジェナーロ弁護士役、第2作『ロストワールド/ジュラシックパーク』のエディ・カー役に続き、シリーズ3作連続で主要登場人物の声の出演を果たした。
- アマンダ・カービー
- 演 - ティア・レオーニ、日本語吹替 - 渡辺美佐
- ポールの離婚した元妻。ポールと共に、アランにサイトBのガイドを依頼する。息子を捜したい一心で、島で大声を何度も出すため、その度にアランに注意される。ポールとは離婚しているが、エリックを救助する為に協力しサイトBに同行する。物語の中でポールとも絆を取り戻し生還した。
- ビリー・ブレナン
- 演 - アレッサンドロ・ニヴォラ、日本語吹替 - 内田夕夜
- アランの助手。アランたちと共にサイトBを訪れる。
- パラグライダーが得意で、かつて命を救われた古いバッグを「お守り」として大事に持っている。最終的にその「お守り」が、アラン達を救うことになる。
- 善良で自分を犠牲にしてでも周囲を助ける好青年だが、善悪の区別が完璧とは言えないところがあり、研究に対しては見境がなく、研究のためと称してラプトルの卵を勝手に回収し、一行を危険に晒してしまう。また、その事がアランに知られたときは「ここ(サイトB)を造った連中と何ら変わらない」と糾弾された[注 1]。
- 物語中盤、パラグライダーを用いてエリックを救出するためにプテラノドンの群れの中に飛び込み彼を救った。自らはプテラノドンに襲われながら滝の中に姿を消すが、大怪我を負いながらも生存しており、アラン達より先に救出されていた。アランと再会した際に彼の大切な帽子を返している。
カービー夫妻に雇われた人物
- ユデスキー
- 演 - マイケル・ジェッター、日本語吹替 - 佐々木敏
- サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った男性。飛行機の操縦を担当する。銃は持っているが戦闘は専門外。正体は広告代理店の営業マンであり、本当の銃撃のプロが病気になったのでその代理として参加した。
- 卵を取り返しに来たヴェロキラプトルに重傷を負わされ、他の生存者をおびき出すための罠として利用される。しかし、グラントたちがラプトルの作戦を見破り助けに来なかったため、ラプトルに用済みとして殺害された。木の枝を使ってラプトルに立ち向かう場面があったが、映画では省略されている。
- サイトBに詳しい者を同行させるようカービー夫妻に指示したため、間接的にアランを島に呼んだ人物[注 2]。
- M.B.ナッシュ
- 演 - ブルース・ヤング、日本語吹替 - 辻親八
- サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った黒人男性。飛行機の操縦を担当する。スピノサウルスの襲撃に遭い即座に島を出ることを決断。逃げ遅れたクーパーを置き去りにして飛行機を離陸させようとしたが、飛行機がスピノサウルスと衝突した為に大破。ポールの衛星電話で救助を要請している最中、スピノサウルスの襲撃を受けて衛星電話を所持したまま捕食される。その後、彼が所持していた衛星電話は、スピノサウルスの排泄物の中から見つかった。
- 身に着けているドッグタグから、元・米軍の上級曹長だったことがわかる。
- クーパー
- 演 - ジョン・ディール、日本語吹替 - 落合弘治
- サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った男性。職業は傭兵。
- 飛行機で騒動があったときにアランを殴って気絶させる。最初に着陸した際、スピノサウルスの襲撃を受け、密林の中で応戦するが一人逃げ遅れてしまう。銃の腕もスピノサウルスには通用せず、離陸しようとする飛行機の前に立ちふさがって必死に助けを求めたが、追ってきたスピノサウルスに捕食され最初の犠牲者となった。結果的にスピノサウルスを飛行機の進路上に誘導してしまい、飛行機はスピノサウルスと衝突。そのために飛行機が大破し、以後アラン達が島から脱出できなくなる原因となった。
デグラー家
- エリー・デグラー(旧姓:サトラー)
- 演 - ローラ・ダーン、日本語吹替 - 安藤麻吹[5]
- アランのかつての恋人。古植物学者で、8年前のジュラシック・パーク事件の当事者の一人。現在でもアランとの友情は続いているが、外交官のマーク・デグラーと結婚しており、チャーリーと言う3歳の息子と女の子の赤ちゃんの2人の子供がいる。
- 一行がスピノサウルスに襲われている真っ最中、アランからの電話を聞き、これが最終的にアラン達を救うことになる。
- 吹き替え版では前作と異なり、何故かアランを「先生」と呼んでいる。
- マーク・デグラー
- 演 - テイラー・ニコルズ、日本語吹替 - 桐本琢也
- エリーの夫。国務省に勤務している。
- チャーリー・デグラー
- 演 - ブレイク・マイケル・ブライアン、日本語吹替 - こおろぎさとみ
- エリーとマークの息子。赤ちゃんの妹がいる。
その他
- ベン・ヒルデブランド
- 演 - マーク・ハレリック、日本語吹替 - 内田直哉
- 2ヶ月前、エリックと共にサイトB付近のパラセーリングをした男性。アマンダの新しい恋人。
- エリックと共にパラセールを行っている際に船の操縦員が消えてしまった為、やむを得ず島へ降下する。木に引っかかったところまでは、ビデオカメラの映像で生存が確認されていた。木からぶら下がったまま死亡し、ミイラのような遺体となって発見された。未公開シーンでは降りる前にラプトルの襲撃に遭い死亡したことが明かされた。
- エンリケ・カルドソ
- 演 - ジュリオ・オスカー・メチョソ、日本語吹替 - 楠見尚己
- 違法のパラセーリングを行う「Dino-Soar」と言う会社のオーナー。船の操縦も行う。
- 序盤でエリック達をパラセーリングさせている途中、船の上から姿を消す。最後まで船から消えた理由は明かされなかったが、水中の移動が可能なスピノサウルスに襲われたという説と霧の中でプテラノドンに捕獲され、巣で雛の餌にされたという説がある(ボートの帆に上から穴が開けられていたことと、エリックがプテラノドンの巣に運ばれた際に人骨が転がっていたことから)。
- シェリル・ローガン
- 演 - サラ・ダニエル・マディソン、日本語吹替 - 朴璐美
- 大学生で、アランの教え子の1人。フォート・ペック・レイク発掘場でビリーと共に発掘の手伝いをし、ビリーに教えてもらっていた。
- ハンナ
- 演 - リンダ・パーク
- エリーの秘書。
登場する恐竜・翼竜
以下のリストには映像として現れる恐竜・翼竜だけでなく、台詞・表示などで存在のみが確認できる恐竜・翼竜も含めた。
また、劇中で種小名が出ているものは属名と中黒(・)で繋ぎそれも記した。原則として劇中での登場順に並べてある。
- トリケラトプス Triceratops
- コリトサウルス Corythosaurus
- ステゴサウルス Stegosaurus
- パラサウロロフス Parasaurolophus
- ブラキオサウルス Brachiosaurus
- スピノサウルス・エジプティアクス Spinosaurus aegyptiacus
- ティラノサウルス・レックス Tyrannosaurus rex
- スコミムス Suchomimus ※映像には現れない。
- バリオニクス Baryonyx ※映像には現れない。何れも会話の中に於いて登場。
- ヴェロキラプトル Velociraptor
- コンプソグナトゥス Compsognathus ※前作では、トリアシクスという架空の種名で登場している。
- アンキロサウルス Ankylosaurus
- プテラノドン Pteranodon
- ケラトサウルス Ceratosaurus
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュラシック・パークIII
感想
時系列は一作目『ジュラシック・パーク』から八年後、二作目『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』から四年後。
恐竜たちを生み出してきたサイドBことイスラ・ソルナ島はジョン・ハモンドの尽力により、恐竜の自然管理保護区域に指定されると同時に、人間の立ち入りが禁止となっていた。
だが、大枚をはたいてでも恐竜たちを観たいという命知らずの人々も多く、イスラ・ソルナ島付近でパラグライダー体験を行う一隻のボートの姿がある。
『好奇心は猫をも殺す』ということわざ通り、何も起こらないはずはなく……そのボートは何らかの襲撃を受けて運転手を失い、コントロール不能になった船は岩礁に激突。
パラグライダに乗っていたベン・ヒルデブランドとエリック・カービーがイスラ・ソルナ島に不時着してしまう。
そして、場面は第一作目の主人公であるアラン・グラント視点に切り替わる。
アランは八年前のヌブラル島の惨劇によって注目を浴びているものの、化石発掘費に困窮していた。
そんなある日、カービー・エンタープライズの社長と名乗るポール・カービーが、莫大な報酬金を条件にアランに結婚記念日のサプライズとしてサイドBのガイドを頼む。
化石発掘費に困窮していたアランは、報酬金に惹かれ、島に着陸しないことを条件にガイドを引き受けることに。
こうして「天変地異が起ころうとも二度と恐竜の島へは行かない」と断言していたアランは、再び恐竜の島サイドBの地を訪れることになるのだった。
だが、島に降りないという条件を無視して、カービー夫妻は島へ降りてしまう。
カービー夫妻は二か月前に消息を絶ってしまった息子のエリック・カービーを探すために島を訪れたのだ……。
アランはすぐに引き返すように説得するが、間もなくスピノサウルスに襲われ、乗って来た飛行機を壊されてしまい……。
今回のメイン恐竜はスピノサウルスです!
このスピノサウルスとティラノサウルスの夢の対決が観れるのが『ジュラシック・パークⅢ』なんですね( *´艸`)
例えば動物好きの人なら誰でも一度は最強の動物を考えたことがないでしょうか?
本屋に行けば『最強動物図鑑』的な本がありますよね。
それと同じで恐竜好きなら誰でも一度は最強の恐竜を考え、ティラノサウルスとスピノサウルスを妄想の中で闘わせたことがあると思います。
本作では、そんな妄想を体現してくれているんですよ!
専門家がいうにはティラノサウルスの方が強いみたいですが、本作ではスピノサウルスが勝利します。
ですが、実際にはどちらが強かったかはわかりません。
ティラノサウルスとスピノサウルスが戦った化石でも残って入ればよかったのですが、生息場所も生息年代も違うためどちらが強いかは妄想するしかないんですよね(^▽^;)
そんな最恐のティラノサウルスに勝利したスピノサウルスや、お馴染みのヴェロキラプトルがこれまたしつこくアランたちを追って来るんですよ。
アランたちは生きてイスラ・ソルナ島サイドBから脱出することができるのか!
本作をもって、一応『ジュラシック・パーク』シリーズは完結になります。
人気シリーズですから、『ジュラシック・パークⅣ』の制作も企画されていたと思いますが、『ジュラシック・パークⅢ』まで続くと、ネタ切れ感が強くなり、同じことを繰り返すだけになるので、お蔵入りになった気がしますね(^▽^;)
駄作になったとしても、続かすことはできるでしょうが、これ以上アランやイアン・マルコムを島に行かすことは現実的ではありませんし、主人公を変えて続けたとしても、人間の愚かさだけが際立ってしまう気がするので、描きたいメッセージを描き切り本作で『ジュラシック・パーク』シリーズを完結させたのは賢明な判断だったと思います( ̄▽ ̄)ゝ