ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ バトル/アクション『文豪ストレイドッグス 5期』「この世には 『結果』だけが残る!!」

引用元:times.abema.tv

ストーリー

第五期(アニメ) 天人五衰事件②

乱歩は猟犬隊長の福地桜痴に協力を仰ぐが、福地こそが天人五衰の首領であり、敦と、太宰の指示で同じ船に潜入していた芥川は、福地に戦いを挑む。福地を後一歩まで追い詰めたところで芥川が斬られ敦は何とか逃走するも、残る天人五衰のメンバーであるブラム・ストーカーの異能で、世界中に吸血種化した人類が送り込まれ、世界は混乱と疑心暗鬼に陥る。精神支配の異能兵器《大指令》によって吸血種化した軍隊を操ろうとする福地と、それを阻止すべく探偵社が空港で戦闘を繰り広げる中、たまたま居合わせた文はブラムから真相を聞き、彼を連れて逃走を図る。しかし、吸血種化した芥川に見つかり、敦達を誘き寄せる罠に使われてしまう。そんな中、福地は、福沢と交戦し、《大指令》を使用する。あと数秒で世界が滅ぶことを知った文は、命懸けでブラムに刺さる聖剣を抜き、福地に奪われていた権能を取り戻したブラムと乱歩が交渉して吸血種による世界侵攻は阻止される。福地の真の目的は、「平和」だと言い当てた福沢は福地に「わしを斬れ」と言われるが、燁子が福沢の代わりに福地を殺し、事件は終結した。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/文豪ストレイドッグス

登場人物・キャスト

武装探偵社

中島敦(なかじま あつし)
声 - 上村祐翔Lynn(幼少期) / 演 - 鳥越裕貴
本作の主人公。右側に髪が一房垂れている[注釈 1]のが特徴の18歳の少年。
誕生日:5月5日。身長170センチメートル・体重55キログラム。血液型:AB型。好きな物は茶漬けカメレオン・ヨコハマ。嫌いな物は自分自身・昔いた孤児院。
「探偵社・西のへたれ」と呼ばれるほど気の弱い男だが心優しく、何らかの不幸で荒んでも、いざというときには自らを犠牲にしてでも他人を守ろうとする大胆な行動をとることもある[17]
孤児院を追放され飢餓状態でヨコハマを徘徊していたところ、鶴見川に飛び込んでいた太宰を助けたことで自分が孤児院を追い出された理由や自身の異能を知り、武装探偵社に勤めることになる。入社直後は自分に自信が持てず悲観的だったが、数々の経験を経て成長していく。
孤児院では職員から虐待されており、そのことがトラウマになっている。孤児院で自分の存在を否定され続けたことから、逆に存在意義のない人間はいないと考えており、自分と境遇が似ている鏡花に親身に接し、敵であるモンゴメリに対しても幸せに過ごせる方法が浮かばなかったことを悔いていた。なお憎んでいた孤児院の院長(演 - 南圭介)が巻き込まれた交通事故の調査で、彼の真意を理解した時は涙を流した。
フィッツジェラルド曰く、「本」を探す時に必要な"道標(タイガービートル)"である。そのため組合から多額の懸賞金(七十億円)をかけられ、身柄をポートマフィアから狙われていた。
当初は異能による変身が始まってから人間の姿に戻って目を覚ますまでの自身の記憶・意識が無かったため、太宰達と出会うまでは、自分が孤児院を追い出された理由や「虎」の正体や自分が異能者であることに気づいていなかった。
孤児院を追い出されてからは、ホームレスとして無一文での生活を続けていたため、お金に対する執着が強い面が見られる。その後、探偵社の寮にて、太宰に良いように言いくるめられ鏡花と同棲を始める。
三社戦争が始まると太宰と行動を共にするが、太宰と別れた直後ナオミや春野と合流した際にQの異能を受け、駆けつけた太宰に救われる。その後街でフィッツジェラルドと遭遇する。しかし突然姿を現した鏡花に連れられて逃走するが、港で追いつかれ捕まり、白鯨内で、「横浜焼却作戦」を聞き焦燥に駆られるも再会したモンゴメリと心を通わせ、彼女の助けで脱出、街に落ちる途中でトウェインに撃ち抜かれて意識を失うも心の中で虎に感謝の言葉を述べた事で虎に助けられ、太宰にQの人形を届けることに成功した。
そして再度白鯨に乗り込み、その墜落を阻止すべく芥川と共に、フィッツジェラルドに戦いを挑み勝利する。
ドストエフスキー武装探偵社とポートマフィアを潰し合わせる計画が明らかになると、ポートマフィアと争うなという福沢の指示を守ろうと、マフィアとの対決を避けドストエフスキー本人を倒す為に国木田と奔走する。ドストエフスキーの潜窟に芥川と共に侵入し、いがみ合いながらもプシュキンを追う。その途中でゴンチャロフに行く手を遮られるが、芥川と新たな合体技を繰り出し捕縛に成功した。その後芥川から6か月後に再戦を宣言され、受ける条件に「6か月の間一人も殺さない」ことを承諾させた。
武装探偵社が《天人五衰》によって犯罪組織の汚名を着せられた後は鏡花と共に行動。新生組合のフィッツジェラルドに協力を要請し、ミッチェルを与謝野の異能で治療することと引き替えに、「神の目」で小栗を捜索し監禁されていた彼を救出。小栗から聞いた「裏頁」に希望を見出し、太宰と結託した安吾、彼に保護されたモンゴメリの協力の元天空カジノへ潜入し、「頁」の在処を知る総支配人シグマの捕縛を試みる。《猟犬》の燁子との戦闘の末に落下してきたシグマを一度は受け止めたものの、突如現れたホーソーンの血弾を受け、結局は彼を落下させてしまった。シグマの手を掴んだ際に彼の異能によって「頁」の在処、更に《天人五衰》の首魁である「神威」が、探偵社の面々を暗殺しようとしていることを知って焦るが、乱歩によって救出された探偵社員と再会を果たした。その後乱歩の指示で、《猟犬》の隊長である福地と乱歩を密航させる手伝いをするが、「神威」の正体に気付いた乱歩が福地の斬撃を受けてポオの小説内に退避せざるを得なくなり、福地と対峙することになる。自身を尾行していた芥川と共に対策を考えたが、唯一の勝機を『時渡り』で潰されて敗北、芥川が犠牲となる。芥川の尽力で逃走に成功し、情報を持ち帰る事はできた。ポオの異能で創られた探偵社空間で社員と合流し、乱歩の指示の下《大指令》受け渡し阻止及びブラム・ストーカー殺害作戦の実行を試みる。空港内でブラム・ストーカーと文を探す中《猟犬》の燁子と遭遇し、立原が残した映像を見せて協力を取り付けようとするが、全てを知った上で福地側に付いていた彼女に捕らえられ《天人五衰》の真の目的を聞かされる。その内容を聞いて目的を阻止するのが本当に正しいことなのか分からなくなるも、それが動かなくなる理由にはならないとして福地を探すべく行動を開始。その先で吸血種と化した芥川と交戦する。
月下獣(げっかじゅう)
非常に大柄な白虎に変身する異能。その体は銃弾すら通らないほど頑丈になる上に、動きが非常に俊敏になり、身体の一部を失っても猛スピードで復元される[注釈 2]。また、その爪には異能自体を裂く効果がある[注釈 3]。ただし完全に変身すると自身で制御できなくなる。
入社後は福沢の異能により、体の一部分だけを変化させ能力の一部を引き出し、肉体の強化と身体能力の向上や治癒能力を自分の意志で使用するなど制御が可能になった。
能力名は上記の短編小説『山月記』から。
太宰治(だざい おさむ)
声 - 宮野真守 / 演 - 多和田任益(初演〜序)、田淵累生(DEAD APPLE以降)
笑顔を絶やさず、掴みどころのない22歳の男性。
誕生日:6月19日。身長181センチメートル・体重67キログラム。血液型:AB型。好きな物は自殺・美女・酒・味の素。嫌いな物は中原中也。常に羽織っている砂色のコートと体全体に包帯を巻いているのがトレードマーク。国木田には「包帯無駄遣い装置」、「迷惑噴霧器」、「唐変木」などと呼ばれている。
とてもマイペースな性格だが、頭がキレる上に身のこなしもいいなど実力は高い[注釈 4]。前職は「探偵社の七不思議」と言われており、最初に当てた人が貰えるという懸賞金は70万にまで膨れ上がっていた。
自殺嗜癖(マニア)で、事ある毎にあらゆる手段で自殺しようとするが、毎回必ず失敗して結局死ぬことが出来ずにいる。死ぬまでに苦しむのは嫌がり、最近は美女との心中を望んでいる。樋口を誘ったこともあるが、国木田にすっ飛ばされている。
二年前に購入した『完全自殺読本』という稀覯本を付箋をびっしりつけるほど愛読しており、書いている自殺方法を試すこともある。しかし実は、本の内容は暗記してしまっているらしい。
探偵社に入社する前はポートマフィアの史上最年少幹部で芥川の上司兼教育係だった[注釈 5]。その当時は18歳・身長174センチメートル・体重54キログラム・好きなタイプ:何も訊かない女性・座右の銘:清く明るく元気な自殺、死は生の一部(18歳)。マフィアでは中也の相棒であり、中也と共に『汚濁』を使い、一晩で敵のアジトを壊滅させてから「双黒」と呼ばれていた。しかし友人の織田作之助が「ミミック」のジイドとの戦闘で死亡したのをきっかけにマフィアを抜け、2年間地下に潜り、武装探偵社に入社した。なお、ポートマフィアでは太宰が抜けた後の幹部の席は今も空席のままになっている。
三社戦争では、自身の経歴を生かしてポートマフィアや特務課と交渉し、福沢と鴎外の密会や鏡花の免責および釈放を実現させた。
ドストエフスキーに対抗するために敦と芥川を「新双黒」にしたいと思っている。福沢が襲われた事件の首謀者がドストエフスキーであることにいち早く気付き、彼と接触するも狙撃され治療を余儀なくされた。しかしフィッツジェラルド坂口安吾に協力を要請し、潜窟とは別の場所で指示を出していた彼を逮捕することに成功した。
しかしその後、小栗虫太郎の「完全犯罪」が解除されたため、自らのマフィア時代の犯罪の証拠が復活したことにより《猟犬》の一人・条野に逮捕される。だが本当はドストエフスキーと対面する為にわざと捕まっており、事件発生前には芥川を呼び出して敦を尾行するよう依頼するなど手を打っていた。そして欧州の異能刑務所「ムルソー」で、同じく収容されたドストエフスキーと互いの連絡手段を知る為に心理戦[注釈 6]を繰り広げ、心拍数等の生体情報を利用して安吾に指示を出し敦たちを動かす。
ゴーゴリによるドストエフスキーとの脱獄レースに応じ、シグマを「武器」として指名し行動を共にする。安吾の司法取引でとある囚人の異能を利用して中央制御室を制圧し、ドストエフスキーと中也を注水の罠にかけた。しかし、中也の異能を使って脱出したドストエフスキーの策略に嵌ってしまい、シグマに後を託して彼だけは脱出させるも自身は足の骨を折る重傷を負い、中也に銃で何度も撃たれる。
人間失格(にんげんしっかく)
接触れたありとあらゆる異能を無効化する異能。発動した異能はもちろんのこと、異能者に接触することで発動自体を封じられる。本人の意思とは無関係に常時発動している模様。自身に利のある異能すら打ち消してしまうのが欠点で、与謝野の治癒を受ける場合は、心臓は動いているが脳に血が及んでいないため人間失格が発動しないという、高度な技術が必要である。
能力名はキャラクターと同名の文豪、太宰治の中編小説から。
国木田独歩(くにきだどっぽ)
声 - 細谷佳正 / 演 - 輝馬
銀縁眼鏡をかけ、長く伸びた後ろ髪を一つに結わえた髪型をしていて、スーツスタイルで身を包む22歳の男性。
誕生日:8月30日。身長189センチメートル・体重78キログラム。血液型:A型。好きな物は手帳と魚釣りと鰹のたたき。嫌いな物は予定外と権威。
表紙に「理想」と書かれた手帳を常に持ちながら予定を立てて行動しており、予定外の事態に遭遇すると激怒する。手帳には、結婚を含めた今後のあらゆる予定・計画だけでなく、「理想の女性像」についても書かれている[注釈 7]
冗談の通じない杓子定規な性格で、マイペースな太宰に神経をかき乱されることが多く、度々彼の冗談に騙される。敦に対しても厳しく接するが、鏡花の救出に向かう敦を激励したり、戦争終結後には一言褒めるなど、内心ではきちんと評価している。
探偵社員達のまとめ役のような存在[注釈 8]。異能自体は戦闘特化ではない汎用型だが社長から学んだ体術に優れ、襲撃してきた黒蜥蜴の部隊を軽く投げ飛ばしている。
三社戦争では谷崎と行動を共にして、スタインベックラヴクラフトに捕まったナオミと春野を救い出した。ラヴクラフトの能力に追い詰められるが、谷崎の能力によって脱出する。
武装探偵社で働く前は、学校で数学教師を務めていた。
過去に《蒼王》による連続爆破事件の捜査に携わった際、独自の調査で《蒼王》のアジトのビルを突き止め警察に報告するも、軍・警察・公安が合同で捜査していたために指揮系統が混乱し、さらには警察の動向を察知した《蒼王》が爆弾を抱えてビルに立て籠り、その結果、いち早く現場に駆けつけた5人の捜査員が、追い詰められた《蒼王》の自爆に巻き込まれる形で亡くなった。国木田は、結果的に捜査員を死なせてしまったことへの責任感から、《蒼王》の自爆行為によって父親を亡くした六蔵を情報屋として雇う傍ら、亡くなった彼の父に代わって世話をしていた。
ドストエフスキーの策略により福沢が倒れた後は福沢の名代として社員を指揮する。しかしウイルス型異能の持ち主を敦と共に追った際に、ドストエフスキーが偽情報で無関係な男を異能者に仕立てた為、やむを得ず彼の弟を撃ったり目の前で兄を守ろうとする妹に自爆されたりして、精神的に追い詰められてしまう。しかし乱歩の叱咤や花袋が残したメッセージを受け取ったことで再び生気を取り戻す。ドストエフスキーの逮捕後、前述の男の妹を爆死させた容疑で逮捕・拘留されるも小栗虫太郎の協力もあり、釈放される。
天人五衰》及び《猟犬》との戦闘では、犯人に仕立て上げられた後逃亡を図るも条野と鐵腸に追いつかれる。一度はマフィアのヘリで逃れるが、異能でヘリに乗り移ろうとした鐵腸を巻き込む形でヘリから飛び降り手榴弾を爆破させた。鐵腸を盾にしたことで致命傷を免れたものの両手を失い、そのまま軍警に捕縛される。監禁され寝返るよう取引を持ちかけられていたが、乱歩とポオによって救出されて与謝野の治療を受けられることになり、回復後は逃亡を続ける谷崎と賢治の捜索を任される。ポオの異能による探偵社空間で社員と合流後は、乱歩の指示の下《大指令》受け渡し阻止及びブラム・ストーカー殺害作戦の実行を試みる。谷崎と共にブラムを連れた文を探す中で福地に捕まり、福沢への人質とされた。
独歩吟客(どっぽぎんかく)
手帳の頁を消費することで、書き込まれたものを具現化・実体化する異能。但し、実体化できるのは、サイズが手帳の面積より小さく(国木田自身が手帳より小さいと認識しているもの)、かつ国木田自身が一度肉眼で視認して形状・機能を理解したものに限られる。発動には文字を書く必要があるので、手を失ったときには使えなくなった。
切り離した手帳の頁からでも具現化でき、かなり離れた場所でなおかつ他人の意思による発動でも具現化できる。また事前に手帳に字を書いておき、敵に開かせ具現化させる罠のような使い方もできる。
能力名はキャラクターと同名の文豪、国木田独歩の筆名の一つから。
江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
声 - 神谷浩史 / 演 - 長江崚行
小柄で常に笑みを浮かべ、ハンチング帽に茶色のスーツをだらしなく着崩した26歳の男性。
誕生日:10月21日[18]。身長168センチメートル・体重57キログラム。血液型:O型。好きな物は合理的思考、幻想怪奇。甘いものが好きなのか駄菓子を頻繁に食べている。嫌いな物は常識、無駄な知識。
刑事に面と向かって「警察は不要」という旨の発言をするなど、傲岸不遜で子供っぽいところもあるが、下記の異能(実際は異能ではない)から探偵社では一目置かれた存在である。過去の一件から福沢を慕っており、彼に褒められるためならば自身の意見をあっさり曲げて協力するほど。
推理能力に優れる一方で一般常識は欠如しており、電車の乗り方も知らない。ただ、地下競売であっさり2000万を費やすポオには呆れていた。また、敦の同行した殺人事件では死体に対して頭を下げるなど、最低限の常識は持ち合わせている。事件を推理する過程で被害者や犯人の心情も見抜いており、又、与謝野を探偵社に勧誘する際にも自信にあふれた言葉が結果として彼女を慰めている等、優れた推理力や自信に裏打ちされているとは言え、情のある言動をする。一方で現実主義な所もあり、敦が芥川に捕まった際には彼の問題として論理的に考えて助けに行くのに否定的だった(仲間想いな性格のため敦が探偵社に入って日が浅かった事が原因だと思われる)。
一見しただけで、事件から人の過去まで見抜くことが出来る推理力を持つ。太宰曰く、「異能者すら超えた超越者」「探偵社最強の男」。福沢の過去も見抜き、福沢に「本物だ」と言わしめたほど。探偵社設立の際は、困難とされた夏目漱石の居場所を福沢の依頼により特定している。敗戦後は与謝野をマフィアに入れようとする鷗外と福沢が戦っている内に彼女を施設から逃がし、探偵社に勧誘した。
三社戦争でのポオとの推理遊戯(ゲエム)において、「『超推理』が異能ではない」と自覚していることが判明したものの、「今更格好がつかない」としてそのまま異能者として振る舞っている。
ドストエフスキーの策略により福沢が命の危機にさらされたときは相当に取り乱したが、福沢の命を救う為に、その頭脳をフル活用しかつて無いほど真剣に現状分析や作戦立案を行う。それでもドストエフスキーが何重にも巧妙な罠を張っていることが分かると、福沢の指示に反してポートマフィアと戦うことを決断し参加するかどうかの選択を社員の面々に迫った。そして、中原中也の前に現れ、彼を足止めする為にポオが書いた小説に自分と共に彼を引き込んだ。ドストエフスキー逮捕後は国木田の冤罪証明の為、また自身がドストエフスキーの偽資料を見破れなかった結果死んだ少女の為に小栗虫太郎の捜索に乗り出している。地下競売で競り落とした小説を探すポオと共に、小栗虫太郎が偽装した死体の落下事件に出くわすが虫太郎が実は生きていること、更に本当は病を抱えた友人の自殺を手伝っただけで手を下していないことを見抜き、彼に自首と特務課への就職を勧めた。だがその直後小栗虫太郎が《天人五衰》に拉致されその時の警告を聞き、探偵社が「天人五衰」の犯罪阻止の依頼を受けようとするのに反対し、一人別行動をとる。調査の中で傷を負った種田長官を見つけ「本」の情報を聞くが、その「本」によって長官を襲った犯人にされ、逃走しようとするも軍警に発見されてしまう。しかし、初動捜査の混乱を突いて無事に逃走してポオと合流し、黒幕による探偵社の個別排除計画を乗っ取り、監視を受ける仲間たちを順次救出する。そして福沢からの指示で福地に接触し協力を乞い、各国大使が乗る客船で一緒に港まで逃げ込もうとする。しかし、福沢を信じて「超推理」を使っていなかった事が仇となり、船内で敦に請われて推理した際に福地こそが《天人五衰》の首魁「神威」であると確信。瞬時に自分が犯人を知った事を察知され攻撃を受けるが、ポオの小説内に緊急避難して間一髪難を逃れ、後を敦に託した。敦が戻るとポオの異能による探偵社空間に社員を集め、《大指令》受け渡し阻止及びブラム・ストーカー殺害作戦を指示する。
燁子に会わせようとする敦の連絡を受けて福沢と向かい、待っていた福地をポオの小説に引き込もうとするも、『時渡り』で気付いていた福地に一撃を喰らわされ人質となった。
超推理(ちょうすいり)
事件の情報を聞き、福沢からもらった眼鏡をかけるだけで事件の真相を解明する。
実際は単に推理力が人一倍優れているだけであり、異能ではない。彼がこれを異能だと信じ込んでいたのは、自分が特異ではないと思いこみ、世間と自分との間にある齟齬に押し潰されそうだった彼を救うべく「お前のそれは異能だ」と述べた福沢の言葉からである。
彼だけ能力名が名前の元である文豪の著作物に因んでいない。
谷崎潤一郎(たにざき じゅんいちろう)
声 - 豊永利行 / 演 - 桑野晃輔
少し大きなTシャツと垂れ目が特徴的な、18歳で元学生の少年。
誕生日:7月24日。身長174センチメートル・体重59キログラム。血液型:A型。好きな物は中華料理、猫。嫌いな物は地震
探偵社では張り込みや依頼の聞き取りなど手下のような役割を担う。探偵社・東のへたれ。
常に妹のナオミと共に行動している。彼女が撃たれた時や行方不明になった時は狼狽し行動が大胆になるなど、妹への思いは人一倍強い。
異能の特性から潜入や隠密の能力に長け、敦が白鯨に乗り込む際は小型飛行機の操縦も担当した。また披露する機会は少ないが後述の通り暗殺にも高い適性を持つ。
ウイルス型異能の性質を知ったポートマフィアに包囲された時は1人残って彼らの説得に当たり、異能を駆使して黒蜥蜴の3人を翻弄して鷗外の暗殺を図る。紅葉に阻止され斬られそうになるが、鏡花に助けられた。その後ポートマフィアとの戦いに参加することを決め、与謝野や賢治と共に再度ポートマフィアの潜窟に突入する。
探偵社が《天人五衰》によって犯罪組織の汚名を着せられた後は国木田らと逃走を図るも、鐵腸と条野に補足される。その後、鐵腸を道連れに自爆した国木田に真相の究明を託された。与謝野や賢治と共にマフィアに保護された後、猟犬の追跡から逃れる為、探偵社の再建を誓って二人と別れる。マフィアが用意した廃村に賢治と共に隠れていたが、鷗外から探偵社と合流するように連絡を受け、ポオの異能による探偵社空間で社員と再会した。その後、空港で国木田と共にブラムと文を探す中で、福地に捕まり人質とされる。
細雪(ささめゆき)
辺りに雪を降らせ、その空間内をスクリーンのようにして幻影を投影したり、風景や自分自身に背景を上書きなどもすることが出来る異能。直接的な攻撃力は皆無だが相当な実力者でもその幻像を見破ることは難しく、広津は「恐ろしく暗殺に向いている」と評している。
能力名はキャラクターと同名の文豪、谷崎潤一郎の長編小説から。
宮沢賢治(みやざわ けんじ)
声 - 花倉桔道 / 演 - 堀之内仁
幼い外見に麦わら帽子、農作業着を着込んだ14歳の少年。
誕生日:8月27日。身長158センチメートル・体重53キログラム。血液型:O型。好きな物は音楽、天ぷら蕎麦、サイダー。嫌いな物は貧困。
イーハトーヴォ村」という電気も電話もない村で牛を飼って生活していた。村近くで土砂崩れが起きた際、幼馴染みが生き埋めになったのを切っ掛けに山の形を変える程の異能を発揮して、村を被害から救っており、それを調査しに来た福沢に勧誘されて探偵社に来た。村は物々交換で成り立っていたため、金銭の概念がまだよく理解できていない。
裏表のない明るい天然な性格で人気がある。マフィアとの全面抗争に参加するかどうかを決める時にも、社員の皆が参加するなら自分も皆を助けるとの思いで参加することに決めていた。
探偵社での成績は優秀だが、捜査の方法はかなり独特で、上記の性格による「牛でも人でも、村でも都会でも、素直に気持ちを話せば、通じ合えるものです」という信条と後記の異能による怪力によって半ば強引に事件を解決するため、国木田に「参考にならない」と言われている。「牛が逆らったら手近なもので殴る」という家訓が関係していると思われる。
探偵社が犯罪組織に仕立て上げられた後も、逃亡する中で皆に握り飯を食べさせたり励ましたりと仲間思いな行動を取る。国木田らと共に一度はマフィアのヘリに乗り込むが鐵腸の刀に貫かれてしまう。その後、与謝野と谷崎、黒蜥蜴と逃走しようとする際にも再度《猟犬》の刀に刺され重傷を負った。与謝野の異能で回復した後は、探偵社の再建を誓って二人と別れる。マフィアが用意した廃村に谷崎と共に隠れていたが、鷗外から探偵社と合流するように連絡を受け、ポオの異能による探偵社空間で社員と再会した。
乱歩の指示で空港で吸血種化した警備員に囲まれたブラムと文を助け出すが、そこにやって来た鐵腸と交戦する。一度は追い詰められたものの、敦が拷問されると聞いて怒りが爆発し凄まじい力で鐵腸を圧倒した。それでも再び冷静さを取り戻し、共に条野を探すことを呼びかけて鐵腸に手を差し出すも、その手を取った鐵腸の重さに耐えきれず倒れてしまった。
雨ニモマケズ(あめニモマケズ)
怪力と頑丈さを得る異能。自動車を片手で握り軽く投げたり、鉄パイプによる殴打はおろか、無数の銃弾や異能で強化された中也の鉄拳を受けても平然としているなど打撃攻撃がほとんど通らない。中也は「(探偵社の)鬼札」と評した他、猟犬の鐵腸も「凄まじい」と感想を述べている。その本質は、自然の強大な力を賢治の温厚な性格で抑えているというもので、仲間の危機等で抑制が利かなくなると、素手で山の形を変えたり大型車を素手の一撃で真っ二つにしたりする程の力を発揮する。普段は空腹の切迫感で代用して発動させているため、満腹になったら寝てしまうという弱点も存在する。
能力名はキャラクターと同名の文豪、宮沢賢治の詩から。
与謝野晶子(よさの あきこ)
声 - 嶋村侑 / 演 - 今村美歩
ボブカットに大きな蝶の髪飾りを着けて、ハイカラな服装に身を包んだ25歳の女性。勝ち気な性格でSっ気がある。
誕生日:12月7日。身長166センチメートル・体重52キログラム。血液型:O型。好きな物は花、和菓子うなぎ、酒。嫌いな物は男尊女卑、弱い男。
武装探偵社では能力を活かして医務を担当しているが、彼女に治療されることを探偵たちは恐れている。
女性を蔑視する者や死を軽く考える者を嫌悪しており、そういった人間を見ると発言が凶暴になったり激昂したりする。
14年前の大戦末期、和菓子屋の店番だったところを鷗外に徴用され、国防軍第356歩兵師団軍医委託生として基地空母「燕騎士」で働いていた。そのとき治療のお礼に髪飾りを贈られたのをきっかけに、ある上等兵と仲を深め、「天使」と呼ばれ可愛がられていたが、戦況が悪くなるにつれその上等兵は心を病み、与謝野を「死の天使」と評した後、自殺してしまう。その後基地を沈めようと船底に爆薬を仕掛けて逮捕された。戦後は施設に隔離され続け、さらに3年後、鷗外によって助けられる。その後、与謝野を『三刻構想』の要と考える鷗外と、それに反対する福沢が戦いをしていた時、乱歩に助け出されて探偵社員となった。
三社戦争の時は、探偵社の隠れ家を訪ねてきた中也と対峙する。その後は組合のポオが仕掛けてきた推理遊戯に乱歩と共に臨んだ。福沢が倒れた後、ポートマフィアとの戦いに参加することを表明しポートマフィアの潜窟に突入する。
探偵社が濡れ衣を着せられマフィアに保護された際、鷗外が社員移籍の話を切り出すと彼の目的は自分と見抜き、食ってかかった。フィッツジェラルドとの取引に応じ敦・鏡花と再会してミッチェルを治療したが、猟犬に追いつかれ、黒蜥蜴の3人と逃走する。追っ手の猟犬にかつて慕っていた上等兵の遺品を見せられ動揺しつつも共に自爆しようとするが、追っ手や爆弾は偽物であり、猟犬として正体を明かした立原に拳銃を突き付けられる。しかし殺されずに拘束され、護送中に乱歩によって救出された。ポオの異能による探偵社空間で社員と合流後は、乱歩の指示の下《大指令》受け渡し阻止及びブラム・ストーカー殺害作戦の実行を試みる。
君死給勿(きみしにたもうことなかれ)[注釈 9]
異能の中でも珍しい治癒能力[19]で、自他を問わず外傷を跡形もなく完全に治療できる。ただし瀕死の人間にしか使えず、瀕死に至っていない怪我人を治癒する時は鉈などで解体するなどして一度瀕死の状態にしなければならないため、探偵社内からは怖れられている。なお本人も楽しんで解体している節があり、それも探偵社員から恐れられる理由だと考えられる。
能力名はキャラクターと同名の文豪、与謝野晶子の詩から。
谷崎ナオミ(たにざき ナオミ)
声 - 小見川千明 / 演-齋藤明里
谷崎の妹。常にセーラー服を着用している。ブラコン丸出しで、兄に抱きついていることが多いが、実際に血縁関係があるのかは不明。しかし「本当に血縁関係があるのか?」「そんな感じで兄妹の二人暮らしとか大丈夫か?」などの質問はしないことが探偵社での暗黙の了解となっている。
異能を持たず、武装探偵社では事務員を務めている[20]。しかし、頭の回転は速く機転も利き、春野には「異能があれば兄より優秀な探偵になれる」と言われる。
名前は谷崎潤一郎の『痴人の愛』の登場人物から。
福沢諭吉(ふくざわ ゆきち)
声 - 小山力也 / 演 - 和泉宗兵
武装探偵社社長で、和装で眼光の鋭い45歳の男性。
誕生日:1月10日。身長:186センチメートル・体重:71キログラム。血液型:B型。好きな物は猫、牛鍋、酒、平等。嫌いな物は封建制度
武道の達人で、元政府最強の暗殺剣士。かつては用心棒をしており、日本刀を使用していた。ついた二つ名は「孤剣士『銀狼』[21]。複数のマフィアや戦闘系の異能者でも単騎で圧勝してしまい、生身で福地の音速の抜刀にも対応する。素手でもかなりの腕前で、弟子の国木田は一本も取れたことがないという。過去に夏目漱石に言われて闇医者だった鷗外の警護をしたことがあり、それ以来彼とは何度も対立してきたが、偶に共闘した時は敵無しであったらしい。
かなりの猫好きで、猫に煮干しを与える姿が描かれたり、鷗外に「相変わらず猫と喋っているので?」と言われるほど。ただし大概逃げられている様子。また子供にもそれなりに甘く鏡花が探偵社に入るのをあっさりと許した。
社員思いの性格で、敦がマフィアに誘拐されたときは、本業を中止してでも彼を救出するよう命じた。
三社戦争が佳境に入ると敦の提案を受け入れ、ポートマフィア首領の森鷗外と密会する。自分の命を犠牲にヨコハマを救おうとした鏡花の心意気を認め、彼女の異能を制御可能にして護送機から脱出させた。
ドストエフスキーの策略の一環で、ホーソーンに襲撃されのプシュキンのウイルス型の異能を埋め込まれてしまう。苦しみながらも、探偵社がポートマフィアとは戦わず街の均衡と平和を守ることを願うが、探偵社とマフィアが組織戦を始めたことを知り、これ以上の死人を出さないようにする為、鷗外との一対一の決闘に臨んだが、漱石と花袋の乱入により決着とはならず、再び共同戦線を組むこととなりプシュキンが潜伏するアジトへと急行した。
武装探偵社が《天人五衰》によって犯罪組織の汚名を着せられた後、鷗外に「探偵社員1名のポートマフィアへの移籍(但し与謝野は除いてくれと福沢は懇願、しかし鷗外は賢治、谷崎、与謝野にこの話をした際にはそのことは言わなかった)」を条件に探偵社への助力を要請、直後に逮捕された。その後、乱歩とポオによって救出され、「事件をぶち壊せ」と命令し、《猟犬》と手を結ぶ為に乱歩を福地の元へ交渉に向かわせる。福地との交渉が決裂すると、ポオの異能による探偵社空間に社員を集め、乱歩による《大指令》受け渡し阻止及びブラム・ストーカー殺害作戦を指示する。乱歩と共に敦との待ち合わせ場所に向かい、人質の社員を救う為に福地と決闘する。福地の目的が国家消滅ではないことに気が付きながらも、真意を当てられないまま刺されてしまう。
《猟犬》隊長の福地とは、道場破りに現れた福地と引き分けてからの幼馴染で成長後も交流があったが、戦場への同行を断り袂を分かった。彼を『源一郎』と呼び「この世で最も信用が置ける男」として信じているが、このことが後に乱歩にとって仇となった。
人上人不造(ひとのうえにひとをつくらず)
異能の出力を調整し制御を可能にする制御能力。自分の部下にのみ発動する。そのため部下ができる以前は自分が異能者ということに気づいていなかった。
能力名は同名の啓蒙思想家・教育者、福沢諭吉の著書『学問のすゝめ』の一節から。
泉鏡花(いずみ きょうか)
声 - 諸星すみれ / 演 - 桑江咲菜
和服姿の小柄で無表情がちな、14歳の美少女。黒髪を白い花の付いた髪飾りで2つに結っている。
誕生日:11月4日。身長148センチメートル・体重40キログラム。血液型:B型。 好きな物は豆腐紫陽花おばけ。嫌いな物は犬、
孤児だったところをポートマフィアに拾われ、芥川の指示に従い殺人に手を染める。半年で35人を殺害しており、警察に逮捕されれば死罪は確実であると言われていた。しかし、根っからの悪人というわけではない。
芥川との戦闘後、気絶した敦を救出した後に、警察の追跡を逃れるため、対外的には福沢の孫という扱いで武装探偵社入りし、敦の部屋に同居していたが、入社試験は受けておらず、武装探偵社の正式な社員とは見なされていなかった。
三社戦争で紅葉が彼女を連れ戻すために白昼堂々彼女と敦を襲撃してきたが、組合メンバーが介入してきた際に逃走する。その後、フィッツジェラルドと遭遇していた敦を連れ一度は逃走するも、途中で遭遇した警官を襲って重傷を負わせる。再びフィッツジェラルドに遭遇するが今度は逃げられず敦を白鯨に攫われた後、警察に逮捕された。
しかし飛行機で護送中に制御出来なくなった白鯨に遭遇し、自らが乗った飛行機を白鯨に体当たりさせて横浜の街を救う。この行為によって、武装探偵社の入社試験に合格したとみなされ、福沢の能力によって夜叉白雪の制御に成功し生還を果たした(35人殺しなどの罪は特務課による司法取引によって免責されている)。
ポートマフィア時代は芥川の指示に従っていたものの、紅葉からかなりの寵愛を受けていた。
舌が肥えており、武装探偵社で尋問された時には老舗の名店・橘堂(空想上の店)の湯豆腐を所望した。また、自分自身も料理上手である。
両親を「夜叉白雪」で殺したとされていたが、実は異能特務課所属だった両親が敵の能力者に襲撃された時、母(声 - 中村千絵)が夫(声 - 遊佐浩二)を敵の異能により殺させられた後に鏡花を守るために「夜叉白雪」を譲渡して自分自身を殺させていた。
武装探偵社とポートマフィアの潰し合いが始まると、鷗外の暗殺を試みた谷崎を救出した。そしてマフィアで得た知識が活かせるならとポートマフィアとの戦いに参加することを決意。芥川と対決した。
天人五衰》によって武装探偵社が犯罪者の汚名を着せられた際、猟犬から逃亡した国木田達とは別行動をとり、単身敦の救出へ向かう。敦を助け出した後は彼と共に行動し、フィッツジェラルドへの接触、小栗の救出を行う。小栗から聞いた「裏頁」に希望を見出し、敦と共にモンゴメリの能力を使って天空カジノへ潜入する。「裏頁」の存在が判明した後は、敦と共にシグマの捕獲を試みる。捕獲はならなかったが、乱歩に救出された探偵社員と無事に再会した。乱歩の指示の下、《大指令》受け渡し阻止及びブラム・ストーカー殺害作戦の実行を試みる。
実在の泉鏡花は男性だが、本作では女性として登場している。
夜叉白雪(やしゃしらゆき)
仕込み杖を持った白い甲冑武者姿の女性「夜叉白雪」を召喚する異能。瞬時に列車の壁をコマ切れにするなど、非常に高い戦闘能力を持つ。また自由に非物質化することが可能なため、物理攻撃の効果は薄い。
元は彼女の異能ではなく、彼女の母親から死の寸前に彼女に譲渡された異能。探偵社入社以前は鏡花だけでは操作出来ず、彼女が所持している携帯電話から聞こえる指示にのみ従っていた。これは譲渡の期間や状況が不完全だったために「携帯電話からの声にのみ反応する」状態になってしまっていたため。
能力名はキャラクターと同名の文豪、泉鏡花の著書『夜叉ケ池』と、同著に登場する龍神・白雪姫から。
春野綺羅子(はるの きらこ)
声 - 美名
武装探偵社で事務員を務める女性。他の武装探偵社メンバーに比べて登場は遅く、初登場は第6巻。猫好きで「ミィちゃん」と名付けた猫を溺愛している。おっとりした性格で、組合の異能者に避難先を襲撃された時も葡萄酒やヘアアイロンの心配をし、ナオミを呆れさせた。
アニメ版では社長秘書という設定になっており、敦の入社試験の段階で登場している。
名前は谷崎潤一郎の『痴人の愛』の登場人物から。
田山花袋(たやま かたい)
声 - 鈴村健一
武装探偵社社員でぼさぼさの髪に無精ひげ、丸眼鏡をかけた男性。23歳。一人称は「儂(わし)」でやや時代がかった口調で喋る。
誕生日:1月22日。身長175センチメートル・体重53キログラム・血液型:B型。好きなものは自分の布団の中、温泉、羊羹、黒髪の撫子。嫌いなものは人付き合い、曲がったこと。
普段は「芳子(よしこ)」と呼ぶ自室の布団の中に閉じこもっており、国木田から「引籠り」と罵倒されることも。生来の出不精で社員時代は事務所に布団を敷いて生活し、新人が田山に気付かず外から鍵を掛けてしまい、1週間事務所に閉じ込められた際にも早々に脱出可能だったにも関わらず、出前を利用して食いつないでいたほど。探偵社にいつ入り、いつ抜けたのかは不明であるが国木田とは十年来の付き合いである。探偵社員でなくなっても犯罪者は嫌っている。
女性と面と向かって話すのが苦手であり、どうしても話さなければいけない場面でも明後日の方向を向いて話しかけることが多い。私服姿の銀に片想いをし、その素性の調査を探偵社に依頼した。尚、芥川のことを「兄上殿」と呼んでいるが本人には「誰が兄上殿だ殺すぞ」と言われた。
死の家の鼠の潜窟を特定する際、不意をつかれ死の家の鼠の頭目ドストエフスキーに射殺されたかと思われたが、夏目漱石の協力により生還し、死の家の鼠の潜窟を特定した。探偵社が嵌められた後は現役社員でなかった為か自宅で監視を受けていたが、画面にポオの異能小説が表示された携帯が部屋に投げ込まれたことで小説世界に吸い込まれ、脱出に成功する。
蒲団(ふとん)
視界内にある電子機器を触れることなく常人の数十倍の速さで操ることが出来る異能で、パソコンのような小型端末に限らず信号機のような大型の機械にも有効な模様。国木田曰く「軍の電脳戦部隊にも匹敵する」。ただし花袋自身の心が一番安らいでいる時にしか発動することができない。
能力名はキャラクター名と同名の文豪、田山花袋の中編小説から。

ポートマフィア

芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)
声 - 小野賢章 / 演 - 橋本祥平
無表情で黒い外套を纏う20歳のポートマフィアの構成員の青年。
誕生日:3月1日。身長172センチメートル・体重50キログラム。血液型:A型。好きな物は書畫骨董・無花果。嫌いな物は盆栽・犬・風呂・蚕豆蜜柑
首領直轄の遊撃隊所属である武闘派組織「黒蜥蜴」を指揮する権限を持ち、マフィアの命により敦を生け捕りにしようとする。異能力を用い躊躇なく殺人を実行し、証拠隠滅のためには時限式の爆弾で一般人を巻き込むなど冷酷非情な性格。また、独断で命令に反する行動を取った部下に対しても、一切の反論を許さず平手打ち等の罰を与える。しかし一方で目の前で部下が窮地に陥った際には、自らの異能で援護することも少なくない。また拉致された自分を樋口が単身救いに来た時には彼女をねぎらっている。
貧民街の浮浪児だったが、ポートマフィアの下部組織の構成員に仲間を殺され、単身で復讐に向かった際、太宰の勧誘を受け部下となる[22]太宰の部下だった時に彼に認められなかったことに執拗にこだわっており、彼に目をかけられている敦に嫉妬のような感情を抱いていたが、三社戦争の終盤の敦との共闘を経て、ようやく太宰から強くなったと認められた。
太宰の部下だったころの「教育」は非常に厳格であり、太宰は芥川に対し「飲み込みが悪い」「役に立たない」などの言葉を向けている。しかしこれは芥川の独断専行で行動する癖や頑固な性格[23]から将来を危惧したもので、その才能については「遠からずマフィア最強の異能力者になる」と高く評価している。周囲には隠しているが、肺を患っており長くは生きられないと宣告されている。
三社戦争においては体調が万全ではないにも関わらずホーソーンとミッチェルを単身で撃破し、敦と組んでフィッツジェラルドに勝利する。ゴンチャロフとの戦いにおいても敦と共闘し、戦闘後、敦から再戦の条件として6ヶ月間、1人も殺さないことを条件に出され受け入れた。
「《天人五衰》事件」の2日前に太宰から呼び出され、近く逮捕される自分に代わる「目」になるよう頼まれて、敦を尾行していた。敦と福地、乱歩が密航の為に乗り込んだ客船に潜り込んでおり、乱歩が出した発煙筒の煙を目撃すると、機関室を破壊して船を停止させる。敦と共に福地を倒そうとするが失敗し、敦を逃したものの首を斬られて絶命。遺体はブラム・ストーカーによって吸血鬼の眷属にされ、ポートマフィアに多大な被害をもたらす元凶になってしまった。その後、条野と福地との戦闘に際して空間断絶により条野の逃走を阻止し彼を吸血種にした他、空港に出入りする洗濯業者のトラックに隠れていたブラムと文を見つけ出した。そして管制塔の屋根に置いた彼等を見つけた敦と戦闘になる。
羅生門(らしょうもん)
外套を不定形かつ何でも喰らう「黒獣」に変身させ操る異能。黒獣は空間を含むあらゆる物を喰らい、切り裂くことが出来る。
敵を攻撃する「矛」としてだけでなく、銃等の攻撃から身を守る「盾」としても利用することができる。さらに芥川自身の成長により、持ち上げられる重さと操れる長さが強化されている。
また芥川は、格子状に変形させた「黒獣」で敵を切り裂く「羅生門・顎(らしょうもん・あぎと)」や、「黒獣」を伸縮自在の「黒い『手』」に変形させて攻撃する「羅生門・叢(らしょうもん・むらくも)」、自らの体の外筋を黒布に担わせる「羅生門・天魔纏鎧(らしょうもん・てんまてんがい)」等、相手の動きに合わせて様々なパターンの攻撃を繰り出す。
能力名はキャラクターと同名の文豪、芥川龍之介の短編小説から。
樋口一葉(ひぐち いちよう)
声 - 瀬戸麻沙美 / 演 - 平田裕香
芥川の後輩。パンツスーツを着こなす美女。芥川が重傷で敵対組織に拉致された時には単身で救出に向かうなど、芥川に対する忠誠度は高い。また、芥川の妹である銀に自分のことを「お義姉さん」と呼ばせようとするなど、彼に対して強い恋愛感情を抱いていることが示唆されている。彼と共に首領直轄の遊撃隊に所属、武闘派組織「黒蜥蜴」を指揮する権限を持つ。
戦闘の際には拳銃で交戦するなど異能らしい異能を見せていない。だが異能を所持しているかどうかは不明であり、特番雑誌の紹介欄では[なし]ではなく、[???]と、文豪ストレイドッグス公式ガイドブック『深化録』には「異能力も卓越した戦闘術も持たないが…」という記述がある。
芥川のように部下を畏怖させるだけの異能を持っていないことに内心忸怩たる想いを抱いている。武装探偵社のことは「ポートマフィアの力で簡単に潰せる零細企業」と見下している。
天人五衰》事件において、吸血種となった芥川に噛みつかれ眷属となり、銀と広津に攻撃してしまう。
同居している妹がいる。
中原中也(なかはら ちゅうや)
声 - 谷山紀章 / 演 - 植田圭輔
ポートマフィア幹部で22歳の男性。常に黒い帽子を被っており、性格は好戦的。マフィア時代の太宰の元相棒。
誕生日:4月29日。身長160センチメートル・体重60キログラム。血液型:B型。好きな物は帽子と喧嘩、酒、音楽。酒については高級ワインを嗜むが、酔い潰れている姿も同時に描かれており、酒は余り強くない様子である。部下想いな性格で、部下が殺された際にはその相手に激しい怒りを見せることもある。
幼少期の記憶が存在しない。蘭堂は政府の秘密施設に隔離されていた旨を匂わせる発言をしているが詳細は不明。また、蘭堂の同僚だったと思われる謎の人物が「我が弟」と呼んでいるが、血縁関係は不明である。マフィアに入る前は白瀬(声 - 水中雅章 / 演 - 伊崎龍次郎)や柚杏(声 - 三村ゆうな)といった少年少女と、未成年のみの互助組織『羊』を構成していたが、圧倒的な戦闘能力や「荒覇吐」についてマフィアの太宰と共同調査をしていたことから不信感を抱かれ、最終的に彼等と決別してポートマフィアに入った。その際、蘭堂の遺品である帽子を貰った。
太宰とはマフィア時代に「双黒」として活動した相棒だが、当時から嫌いなものに太宰を挙げているほどの太宰嫌いで、彼に対して常に喧嘩腰だが毎回良い様にからかわれている。
背は小さいがマフィアきっての体術使いで、一人で探偵社を粉砕するのに十分と言われるほど戦闘能力は高い。
ポートマフィアに潜入した太宰を追い詰めるも、彼の仕掛けた嫌がらせの一環で結果的に太宰を見逃したばかりか、内股歩きのお嬢様口調という恥ずかしい姿を晒すこととなった。三社戦争では一時的に太宰と共闘し、スタインベックラヴクラフトの「組合(ギルド)」コンビを撃退した。
ウイルス型異能を埋め込まれた首領の鷗外を助ける為、裏で操る黒幕がいることを理解しながらも探偵社との対決姿勢を露わにする。探偵社の面々が潜窟に突入したという報告を受けて潜窟に向かうが、乱歩に行く手を阻まれ彼の挑発に乗り、ポオが書いた小説に乱歩と共に引き込まれる。なお犯人が分からず登場人物全員を殴り倒した模様。
天人五衰》事件では、条野と鐵腸に追い詰められた国木田達の前に救援で現れたが、後に吸血種化した状態でムルソーに侵入し、警備兵を次々と殺害、脱出ゲームではドストエフスキーに同行したが、太宰の策略で注水の罠にかけられた。しかし、自らの異能で脱出し、逆にドストエフスキーの策略で重傷を負った太宰を何度も銃で撃つ。
汚れつちまつた悲しみに(よごれっちまったかなしみに)
触れたものの重力のベクトルと強さを操ることが出来る。それを利用して自身がどこにでも立てるほか、触れた相手の重力を自在に操って自由を奪うことも出来る。
汚濁(おぢょく)」形態では完全に異能を解放した状態になり、時間が経つにつれて体中が黒く染まっていくのが特徴。戦車ですら素手で砕いたり、重力子を集約することで強力な重力弾を発射することができるなど、非常に強力な異能となる。しかし一切の理性を失くし死ぬまで暴走し続けるという代償がある禁じ手。なお、「汝、陰鬱なる汚濁の形容よ、改めて我を目覚ますことなかれ」と唱えることで「汚濁」形態になることができ、太宰の異能力で「汚濁」形態は解除できる。
能力名はキャラクターと同名の文豪、中原中也の詩から。
森鴎外(もり おうがい)
声 - 宮本充 / 演 - 窪寺昭(黒の時代〜三社鼎立)、根本正勝(太宰、中也、十五歳以降)
元医師でポートマフィア首領の40歳男性。外見は髪をオールバックにした冴えない中年男性だが、時として相手に恐怖心を抱かせる表情をする時がある。
誕生日:2月17日。身長175センチメートル・体重60キログラム・血液型:O型。好きなものは理論、饅頭茶漬け、幼女。嫌いなものは汚いもの、生もの、サバの味噌煮。
常に冷静沈着で、その時点の状況における最適解を導きだすことが出来る人物ではあるが、12歳以下の幼女が好きなロリコンでエリスを溺愛している(本人曰くエリスは「妻」とのこと)。メスで暴漢を倒すなど、本人の戦闘力も非常に高い。
昔は闇医者を営んでおり、患者から聞いた話を元に黒社会の情報屋としても活動していた。その頃、夏目漱石に言われて自身の警護に来た福沢と出会っている。病床の中で朝令暮改の命令を下し続ける前首領(声 - 五王四郎)を「合理的ではない」として自らの手で殺めた過去を持つ。また、「異能開業許可証」を得るために異能犯罪組織「ミミック」の密入国を裏で手助けし、さらに織田作之助を「ミミックの指揮官に、唯一対抗できる異能力者」として衝突させるために織田作が養っていた子供達の情報をミミックにリークするなど、織田の死と太宰がマフィアを抜ける間接的な原因を作った。
14年前の大戦末期、基地空母燕騎士で国防軍第356歩兵師団一等軍医副として働いており、与謝野はそのときの部下である。大戦後、施設に隔離されていた与謝野を見つけ、彼女が「三刻構想」の重要な最適解である故にもう一度仲間に引き入れようとするも、福沢と対立する。
三社戦争では、モンゴメリが街中で作り出した異空間の中で偶然敦と出会い、彼に助言を与えた。その後は情報や構成員を巧みに配置し、探偵社や「組合(ギルド)」を翻弄した。また、そのさなかに太宰にマフィア幹部へ戻らないかと樋口を通じて伝えた。敦の発案による探偵社との密会の後、中也を太宰の元へ向かわせ久作奪還の援護をさせたり、白鯨に突入した敦に指示を出す太宰に芥川が白鯨に乱入したことを暗に告げたりした。
エリスとの買い物中にホーソーンの襲撃を受け間一髪で逃れるものの、直後に警官に変装したドストエフスキーに刺されたためプシュキンのウイルス型の異能を埋め込まれてしまう。現状以上の死者が出るのを防ぐ為に福沢を一対一での決闘に誘った。《天人五衰》に探偵社が嵌められた際は福沢に社員の救援を懇願され、社員の異能者の一人をマフィアに移籍させる代わりに救援を承諾した。探偵社が嵌められていることに気付いており、谷崎と賢治を潜ませた廃村に自ら連絡係として赴いたり、立原が「猟犬」と知った上で二重間諜として福地を倒すように命令したりする。
ヰタ・セクスアリス
鴎外に同行する幼女、異能生命体エリスを作り出す能力。彼女の性格はキツく設定している。
能力名はキャラクターと同名の文豪、森鴎外の小説作品から。
エリス
声 - 雨宮天 / 演 - 大渕野々花
前述の鷗外の異能によって作られた、鴎外と共に過ごす金髪の可愛らしい幼女。鷗外のことを「リンタロウ[24]」と呼ぶ。
鷗外のことを中年と揶揄するなど彼のことを嫌っているが、その性格は鷗外により設定されており当人は不満を漏らしたことがある。
注射器を無尽蔵に作り出して相手に手裏剣の要領で投げつけさせたり、巨大な注射器で相手を打撃する、鷗外を掴んで空中に浮く、ドストエフスキーを俊敏な動きで追跡しようとするなど、見た目からはかけ離れた戦闘能力を持っている。
福沢に斬られ消滅するものの、探偵社とマフィアがプシュキンを捕らえる際には既に復活していたため、能力としてのインターバルは短い模様。
名前は森鴎外の小説『舞姫』の登場人物から。

内務省異能特務課

坂口安吾(さかぐち あんご)
声 - 福山潤 / 演 - 荒木宏文
内務省異能特務課参事官補佐で丸眼鏡を掛けてスーツを着用している男性。26歳・身長178センチメートル・体重62キログラム・血液型A型・好きなタイプ:知的な女性・好きなもの:アンティーク、思い出、物質主義・嫌いなもの:残業徹夜裏切り。若くして参事官補佐の地位に上り詰めるほど優秀で、情報収集と分析を得意としており、三重スパイの活動ができるほどのタフさと器用さを持つ。2人の凄腕の護衛を連れている。
四年前はマフィアの専属情報員としてポートマフィアに潜り込み動向を監視、特務課に報告していた。その際、鷗外からの任務のために「ミミック」を日本に引き入れ、織田の死の間接的な原因を作ったため、太宰に恨まれている。
織田と共にマフィア時代の太宰の友人で、織田が死んで太宰がマフィアを抜けた後、織田へのせめてもの罪滅ぼしとして、一度だけ「七號機関」に依頼して彼の経歴を洗浄した。
三社戦争では鏡花の身柄に関して太宰に司法取引を持ちかけられた最中に「組合」の襲撃に遭い、車のエアバッグが開かず重傷を負った。入院中に太宰から鏡花の身柄に関わる取引を持ちかけられ、それと引き換えに与謝野の治療を受け回復、戦争終結後はメルヴィルを逮捕し、「組合」の情報を得ようとしている。
対「死の家の鼠」の際は、太宰とフィッツジェラルドと共にドストエフスキーを捕獲した。虫太郎の異能が解除された事で《猟犬》に太宰が逮捕され、更に探偵社が《天人五衰》によってテロリストに仕立てあげられた際には、虫太郎を脱獄させた敦と鏡花を追い詰めるふりをして彼らを保護し、監獄から発せられる彼の生命反応を利用した指示に従い、敦、鏡花、モンゴメリのサポートを行う。捕縛したシグマから「頁」の在処を聞きだそうとする際には、種田長官を刺した彼へ激しい怒りを見せた。鏡花とモンゴメリの女性陣が敦には優しいが自分に厳しいので、理不尽な思いを味わっている。福地による「大指令」の発動を阻止する為、太宰の指示で、吸血種軍が進軍した時のみ「大指令」を発動出来るように総理大臣に申し出た。また、太宰への情報伝達及び中央制御室制圧の為ムルソーの囚人の一人と司法取引を行い、刑期短縮の見返りに異能を使わせた。
堕落論(だらくろん)
モノに残った“記憶”を読み取る記憶抽出能力。床に触れ逃亡経路を辿れることや、虫太郎のセリフから床や人間でも記憶を読み取れる模様。
能力名はキャラクターと同名の文豪、坂口安吾の随筆から。
種田山頭火[26](たねだ さんとうか)
声 - 立木文彦 / 演 - 熊野利哉
内務省異能特務課長官。坊主頭で大柄な丸眼鏡を掛けた和装の50歳男性。誕生日:12月3日・身長185センチメートル・体重98キログラム・血液型O型・好きなもの:酒、温泉、夜更かし・嫌いなもの:物を粗末にすること。
福沢が武装探偵社を立ちあげる際にも尽力していて、福沢が「種田先生」と呼ぶほどの大人物で、福沢曰く「奔放な性格だが、こと人物の鑑識眼においては妙々たる人だ」とのこと。太宰を探偵社に推薦した。「天人五衰」の1人と単独で接触し、相手の異能によって自分の脳内から相手の知りたい情報を持ち出されるが、代わりに「天人五衰」の目的というこちらの知りたい情報を得る。しかしそこで重傷を負わされ「本」の情報を乱歩に伝えた後力尽き、病院に搬送された。
鉄鉢の中へも霰
自分の近くで異能力が使用された場合、その異能力がどういった性質かを瞬時に把握する能力。
能力名はキャラクターと同名の俳人種田山頭火の句から。
辻村深月(娘)(つじむら みづき)
声 - 高橋李依
内務省異能特務課の新人エージェントである女性。スーツに身を包み首にスカーフを巻いている。24歳。誕生日:2月29日・身長167㎝・体重55kg・血液型B型・好きなもの:スパイ映画、ホットラテ、心霊ドキュメンタリー・嫌いなもの:お説教、答えのない問題、センスのない大人。
コードネームは「4048」。綾辻が政府の意向を無視して暴走した時に備えて常に彼を監視、有事には彼を抹殺する任を受けている。捜査官の訓練生の時に安吾に引き抜かれた。
あるスパイ映画の女主人公に憧れており、自分を奮い立たせる時は彼女の決め台詞をつぶやいている。
《技師(エンジニア)》の事件では《技師》が囹圄島の事件で、自身の母を死に追いやった(とされる)ため怒りに任せ《技師》の影武者である久保を殺害しかけるが、本物の《技師》である飛鳥井を追い詰める時は綾辻のように謎解きをした。
その際に足を負傷し、その怪我が治るまで、トラウマになる程、綾辻に「調教」された。
自分と同じ名前をつけた母親に対しては複雑な感情を抱いている。
きのうの影踏み(きのうのかげふみ)
「影の仔」と呼ばれる存在をある一定の条件で使役できる異能。
元々は辻村の異能ではなく、彼女の母親が「娘が殺そうとした相手を、娘より先に殺せ」と「影の仔」に命令した上で譲渡したものだった。
能力名はキャラクターと同名の作家、辻村深月の著書から。
辻村深月(母)(つじむら みづき)
内務省異能特務課局長補佐である40代の女性。綾辻曰く「決して表に出ず、特務課を取り仕切る影のボス」。右耳に傷がある。
異能戦闘のスペシャリストで、自身の異能と共に、無数の異能犯罪者や異国の異能諜報員と闘いその全てを屠ってきた。そのため命を狙われるようになり、綾辻に依頼して五年前に起きた囹圄島の事件の際に死亡したことに偽装してもらった。現在は異能特務課の機密拠点に隠れ住んでいる。
鏡花の母に異能の譲渡の方法を教え、自身も娘に異能を譲渡している。
きのうの影踏み(きのうのかげふみ)
「影の仔」が中也に「死の臭いがする」と言わしめたほど、多くの人間を屠ってきた異能。今は娘に与えられている。
村社八千代(むらこそ やちよ)[27]
声 - 原優子
坂口安吾の側近で、護衛でもある女性。フーセンガムを膨らませている事が多い。政府関係者のみが履くことを許される黒い刀鞘を履いている。元ネタは坂口安吾の小説『裏切り』の登場人物からか。
青木卓一(あおき たくいち)
声 - 手塚ヒロミチ
坂口安吾の側近で、護衛でもある男性。太宰が安吾に銃を向けた時、すかさず拳銃を構えるなどかなりの凄腕。体術にも優れている。元ネタは坂口安吾の小説『吹雪物語』の登場人物からか。

組合(ギルド)

フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド
声 - 櫻井孝宏 / 演 - 君沢ユウキ
「組合(ギルド)」団長で、端正な顔立ちにスーツを着込んだ32歳の男性。誕生日:9月24日・身長191センチメートル・体重88キログラム・血液型:O型。好きな物は、自分、家族。嫌いな物は貧乏人。自身も多数の企業を経営する富豪。課金魔。
武装探偵社が所持している異能開業許可証を狙っている。
徹底した能力主義を貫き、敵に敗北した部下を用済みとして排除することを公言しているものの、敦に敗北したモンゴメリの残留を許したり、部下の被害が最も少ない作戦の立案をオルコットに命じたり、「俺には、俺の所有物(部下)である君達を守る権利がある」や「俺の部下は全員優秀だ」と語ったりするなど、かなりの部下思いである。ただし、温情は自分の部下にのみ向けられており、現地民の被害が最悪な「横浜焼却作戦」の実行を指示するなど、自分と無関係の人間がどんなに被害を受けても意に介さない。
また、家族愛も非常に強く、娘を亡くして以降妄想から抜け出せない妻・ゼルダのために、「本」を手に入れ娘を生き返らせようとしている。
敦と芥川との戦闘では処分可能な資産を全て使って対峙、二人の全力の攻撃を受けてもなお立ち上がるが力尽き落下、海に墜落して生死不明の状態となった。しかしその際全資産を支払った時すら残った50万ドルの結婚指輪が勝手に消費されたことで生還を果たした。
その後ヨコハマの貧民街で廃人同然の浮浪者生活を送っていたが、組合の遺産を狙う犯罪者集団に襲撃されたオルコットを助けたことで覇気を取り戻し、「新生組合(ギルド)」を設立する。株価操作で警備会社「マナセット・セキュリティ」の経営権を手に入れ、代表に就任し、異能特務課(の母体である内務省)買収に必要な500億ドルの獲得を目指す。
太宰に「死の家の鼠」に簒奪された組合の隠し資産を取り戻す事を条件として、ドストエフスキーの捜索を依頼され協力した。その後、豪華客船を探偵社への再度の宣戦布告の前土産として贈った。「天人五衰」の事件の際、「神の目」で小栗を探す代わりに、意識不明の状態のミッチェルを治療することを条件として突きつけた。
華麗なるフィッツジェラルド(かれいなるフィッツジェラルド
消費した金額に比例して自分自身の身体能力を強化させることができる異能。燃費があまり良くないようで50セント程度では人1人殴り飛ばしただけで時間切れになるが、莫大な財を投じれば一級の戦闘系異能者2人分に相当するほどの強化がなされる。また他人の価値によっても力を得られるようで、オルコットが自分の全てを捧げた際も強化された。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、F・スコット・フィッツジェラルドの長編小説『華麗なるギャツビー』から(ギャツビーは人名である)。
ルーシー・モード・モンゴメリ
声 - 花澤香菜 / 演 - エリザベス・マリー
「組合」の従弟(アプレンティス)で髪を2つに編んでいる19歳の女性。誕生日:11月30日・身長165センチメートル・体重44キログラム・血液型:AB型。好きな物はぬいぐるみ、おしゃべり、空想、ロマンチックなこと。嫌いな物はケチな人、昔いた孤児院、ひとりぼっち。
失敗しただけで組織から放逐されることから「失敗できない」という重圧に耐えながら任務を遂行していた。初めて探偵社を訪れた際、見送りをした賢治を異空間に閉じ込め、さらに街中において敦と谷崎のすぐ傍でナオミをもさらい、周りに居た人も巻き添えにして彼らにアンとの勝負を仕掛ける。谷崎を一瞬で捕らえ、敦も追い詰めるがその場に居合わせて巻き込まれていて森鴎外の助言を受けた敦に敗北した。その後も組合残留を希望し、メイドとして残留を許可された。
同じ孤児院出身ながら幸福そうに見える敦に嫉妬し怒りをぶつけるも、敦が白鯨に幽閉された時に彼もまた自分と同じ苦しみを味わってきたことを知り、「組合」を裏切って敦をQの人形と共に脱出させた。この際、ギルドが自分の異能に対して対策をしている事に気づいていたが、敦の性格を考えて問題はないと嘘を吐き彼を逃した。
組合壊滅後、武装探偵社の入っているビルの一階にある喫茶店「うずまき」で働き出した。敦に好意を抱いているような素振りを見せる。そのため、敦と同居している鏡花に対してはライバル心を抱いている。
福沢が倒れた後、ポートマフィアの手から彼を保護する為、敦と鏡花に頼まれて自身の異能で作り出した異空間「アンの部屋」で福沢の看病に当たる。《天人五衰》に探偵社が嵌められた時には、無実を信じて特務課へ直談判を行い、そこに居合わせた安吾と共に探偵社の協力者となり、異能空間を敦と鏡花の「拠点」として提供して天空カジノに潜入する。ホーソーンの攻撃を受けた敦の近くに飛び降りながら異能を発動して異能空間に逃れ、更に敦に血糸を結び付けてついてきたホーソーンをアンに捕えさせ、閉じ込めた。
深淵の赤毛のアン(しんえんのあかげのアン)
ターゲットに近づき異空間『アンの部屋』に転送させ、アンと名付けた人形に襲わせる異能。
アンとの鬼ごっこに敗れると、異空間に囚われる。異空間内部でのアンを傷付けることは不可能で、さらに群を抜いて素早く、何本も手があり、複数のアンを発現させることも可能である。異空間内で流れる時間も操れるらしく喫茶店のコーヒー豆の保管も行なっている。
この異空間から脱出する方法は2つあり、1つはモンゴメリ自身に異能を解除させる方法で、この場合は全員に外に出られる。もう一つは異空間に2つ存在するドアから出る方法であり、1つは誰でも出られるドアで、そこから脱出すると異空間での出来事を忘れてしまう。もう1つのドアはアンとの鬼ごっこに負けた者を幽閉するドアで、鍵がかかっているものの、そのドアの鍵はモンゴメリでも使い方がわからないため実質不可能。
能力名はキャラクターと同名のカナダの文豪、L・M・モンゴメリの長編小説『赤毛のアン』から。
エドガー・アラン・ポオ
声 - 森川智之
「組合」の設計者長(マスター・アーキテクト)[注釈 11]で、前髪で目元が隠れた28歳の青年。一人称は「我輩」。誕生日:1月19日・身長182センチメートル・体重64キログラム・血液型:A型。好きな物は推理小説、アライグマ。嫌いな物は大人数のお喋り、呼ばれた宴会で、唯一の知人に放置されること。カール(声 - 七瀬彩夏)と名付けたアライグマを連れている。米国の探偵にして知の巨人であり、頭脳勝負で乱歩をヒヤリとさせた唯一の人物。2000万を「翌日には払ったことを忘れる額」というほど多額の財産がある。また、変装や狙撃など多彩な技能を習得している。
6年前の頭脳勝負で乱歩に敗れた意趣返しのために、白鯨の死角と攻略法に関する情報を餌に乱歩と与謝野を呼び出し、推理遊戯(ゲエム)を挑むも、乱歩に再び敗れる。しかし彼がポオのことを覚えており彼を認めている趣旨の発言をしたことで、創作の世界に戻る。
「組合」から足を洗った後は日本に留まり[注釈 12]、乱歩に新作の推理小説を持って行くため、探偵社に度々出入りしている。人物識別システム「神の目(アイズオブゴッド)」の事件の時にはオルコットに頼まれ乱歩に真犯人探しを依頼しに探偵社へ訪ねていた。更に探偵社とマフィアが全面抗争を始めると、乱歩に「勝負」と言われて書いた小説を中原中也の足止めの為に利用されてしまった。乱歩の小栗探しにも協力し、小栗を追い詰める為、乱歩の指示で彼等を異能空間に引き込む文章を書いた。探偵社がテロリストとして陥れられた際には乱歩の捜索を行う傍ら、脱獄した虫太郎を自宅で匿い、乱歩と合流した後は様々な形で彼を助け、探偵社員の救出に貢献した。
モルグ街の黒猫(モルグがいのくろねこ)
自身が執筆した小説の世界に読者を引き込む異能。小説世界の中では読者は異能を使うことが出来ない。事件を解決すれば脱出できるが、作品内で犠牲者となるとそのまま現実でも死亡する。「万一の避難地」としても使えるが、小説そのものを破壊されると二度と脱出できない可能性がある。
必ずしも「読む」という行為は必要なく、中也は本に腕を突っ込んだだけで引き込まれた。また書籍という形態である必要もないらしく、製本前の原稿用紙や携帯の画面に浮かんだ文章でも発動している。
一応謎の体を為していないと部屋にならないという制約があり、本人のプライドからミステリ以外の小説(簡単な計算問題などが解答となっているなど)は作りたがらない[28]
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、エドガー・アラン・ポーの小説『モルグ街の殺人』『黒猫』から。

死の家の鼠

フョードル・ドストエフスキー
声 - 石田彰 / 演 - 岸本勇太
地下組織の盗賊団《死の家の鼠》頭目にして、殺人結社《天人五衰》の構成員。本人曰く虚弱な貧血体質で、丁寧な口調と肩まで伸びた黒髪、そして不気味な笑顔が特徴。太宰からは「魔人」と呼ばれている。
コンピューターの扱いに長け、白鯨のメインシステムを掌握して墜落させ、組合のコンピューターにクラッキングして、組合内部に混乱を引き起こし、さらに資産の4割を簒奪することに成功した。またミッチェルを治す条件でホーソーンを勧誘した。
わざとAの協力者に誘拐されることでポートマフィアに潜入。謀略を駆使してAを自殺に追い込み、Aの組織も壊滅させ、さらにAが隠し持っていた、ポートマフィア構成員の異能リストを奪取した。そして、福沢と鷗外にウイルス型の異能を埋め込み、武装探偵社とポートマフィアが互いに潰しあうよう画策する。その際、武装探偵社とポートマフィアが協力して、自分の排除に向かうことをあらかじめ予測し、そうならないように何重にも罠を仕掛ける程、類いまれなる知能の持ち主であり、その頭脳の良さは太宰と同等だと自ら言っているが、実際に乱歩をして「危険過ぎる」「斃せるのは太宰だけ」と言わしめている。なお、巧みな話術で相手の心理を操作することも得意。
「本」を手に入れることで世界から異能力を消滅させることを目論んでいる。
「共食い事件」の後、フィッツジェラルドと協力した太宰により位置を特定され、異能特務課に連行された。しかし虫太郎曰く「わざと捕まった」とのこと。欧州の異能刑務所「ムルソー」に収容されたが、何らかの手段で外部と連絡を取っている模様。同じく収容されてきた太宰と心理戦を繰り広げていたが、ゴーゴリによって独房から出され、命を懸けた太宰との脱獄レースに応じる。吸血種化した状態で侵入してきた中也と共に順調に出口を目指すが、中央制御室を制圧した太宰によって閉じ込められ注水の罠にかけられた。しかし中也の異能力を利用して罠を破り逆に太宰達を罠にかけることに成功。脱出してきたシグマが謎のメモを見せた際に別人のような言動をしたが、シグマの隙を突いて刺した後、それでも動こうとした彼に自分の正体を明かした。
罪と罰(つみとばつ)
ドストエフスキーの異能。 詳細は不明。ただし自分の腕を掴んだりドストエフスキーが指で触れた人間が血を吐いて即死していることからかなり危険性は高い。太宰の予測では直接触れるのが条件。
能力名はキャラクターと同名のロシアの文豪、フョードル・ドストエフスキーの長編小説から。

天人五衰

神威(カムイ)
天人五衰》のボス。正体は《猟犬》の隊長でもある福地桜痴
ニコライ・ゴーゴリ
声 - 子安武人[29]
天人五衰》の構成員で、白いマントを身に付け右目はカードで隠しており、くだけた口調が特徴。唯一の理解者であり親友のドストエフスキーからは、「神に争い自分を見失う為に戦っている」と評されている。「道化師」と呼ばれている。
年齢:26歳。誕生日:4月1日。身長:184センチメートル。体重:68キログラム。血液型:B型。好きなもの:奇術演劇、人が驚く顔、クイズピロシキ。嫌いなもの:洗脳、隷属、自由でないこと。
変装が得意で半年もの間、司法次官の斗南の秘書として活動しつつ、探偵社の情報を斗南ら秘密会議の手の者たちに流すという一人二役をこなしていた。自首する虫太郎を乗せたパトカーを襲撃して彼を拉致した後、地下通路で敦の前に現れ異能を駆使して敦の動きを封じた。その後、主犯格として斗南や人質の前に現れるが、いつの間にか人質の一人となっており、国木田達や斗南の前で鎖鋸で上体を切断された。作戦ではその際に死ぬはずだったが、感情という洗脳から自由であると証明するべく親友ドストエフスキーを殺すことを決意、自らの異能によって隙間をつくり、別の人間の切られた胴体を接続するトリックで死んだように見せかけ、独自に行動を開始する。天空カジノから落下するシグマを異能によって救出し、ドストエフスキーの異能を探るように要請する。
異能を使い、シグマと共にムルソーに侵入し更に太宰とドストエフスキーを独房から出すと、2人に致死毒を注射した上での脱獄レースを提案した。
外套
最大30メートルの範囲で、外套の布面と離れた空間を接続する異能。
能力名はキャラクターと同名の文豪、ニコライ・ゴーゴリの小説から。
シグマ(本名不詳)
声 - 千葉翔也[30]
天人五衰》の1人。天空カジノの総支配人。燕尾服のようなスーツを着ており、左右で色の異なる長髪が特徴。『本』の書き込みによって3年前に無から生まれた存在とされる。
年齢:不明。誕生日:不明。身長:177センチメートル。体重:62キログラム。血液型:不明。好きなもの:カジノ、高い場所、才能、クッキー。嫌いなもの:砂漠、空腹、利用しようと近づいてくる他人。
天空カジノは国際法上いかなる国家の警察権も適用されない、いわば独立国であり、猟犬などの組織でも手を出すことは不可能。自らの過去を持たないが故にカジノに自分の「家」として非常に強く執着し、カジノとその客を自らの財産として命同様に思っており、カジノの二万人近い客と性質を全て暗記し経済知識も得ており、周囲からはカジノの支配人になる為に生まれてきたと評されているが、実際は睡眠を削って覚えたものであり、カジノを守る為ならば手段を選ばない。
《猟犬》によるカジノの閉鎖を即座に断るものの、燁子によって入り口を爆破される。その後カジノ内を捜索する立原に硬貨に偽装した爆弾を見付けられた為、航空機で轢き殺し、止められた場合は大量の硬貨爆弾で爆殺しようとしたが、燁子と立原の連携によって失敗。続いてカジノの客達に燁子と立原を攻撃すれば負債を帳消しにしたり賞金を与えると周知することで始末しようとするが、異能によって外見を変えた燁子と立原に警備を突破される。逃げ出したい思いに駆られながらもカジノを守るために無痛銃や音響銃で燁子に果敢に立ち向かうが、彼女の圧倒的な身体能力と覚悟の前に失敗する。しかしそれでも尚諦めずにどちらか一方だけでも救うべくカジノを守る為に自らを犠牲に彼女を道連れにするべく身を投げるが、逮捕を断念した彼女に蹴り落とされた。転落するところを敦に拾われ『本』の情報を自白しようとするが、ドストエフスキーの指示で粛正に来たホーソーンに心臓を撃たれて致命傷を負い、カジノから落下。その寸前で攻撃を喰らいながらも自身を助けようとし優しい言葉をかける敦に笑みを浮かべ彼に頁の情報を渡した。そのまま死を受け入れるつもりだったがドストエフスキーを殺そうと計画するゴーゴリに救助され、彼の異能を調べて欲しいと依頼される。
ゴーゴリと共にムルソーに侵入し、太宰・ドストエフスキーを独房から出すが3人の真意を図りかねている中で、太宰から脱獄レースの「武器」として指名され、困惑しながらも行動を共にする。その後太宰から自分を選んだ理由がドフトエフスキーから情報を盗んで探偵社を助けるためと、口封じされるであろうシグマを助けるためであると聞かされ、探偵社という利用するだけではない存在に戸惑いを覚える。その後ドフトエフスキーの罠に嵌められるも太宰から助けられ、自分も彼を助けるために行動。ドフトエフスキーの話術に騙され刺されるが秘密を異能で読み取り、その正体を知った。
能力:不明
相手に触れることで、「自分の知識の中で相手が最も知りたい情報」と「相手の知識の中で自分が最も知りたい情報」を入れ替える異能。死後間もない状態なら死体からでも情報を抜き取れる。
フョードル・ドストエフスキー
詳細はフョードル・ドストエフスキーを参照。
ブラム・ストーカー
声 - 津田健次郎
天人五衰》の1人。異能で細胞が変異し《吸血種(ドラキュリア)》へと変容した元人間。長髪で耳が尖っており両頬に傷跡がある。“不死公主”と呼ばれた北欧の伯爵で、かつては“人類を滅ぼす十の災厄”の1つに数えられた。陽光に弱く日焼け止めが欠かせない体質となった代わりに、肩から下を失った状態でも死なないほどの不死性と、血を吸った相手を眷属とする力を得た。「この世の災い」「不死なる王」などとも呼ばれているが、領主としての気位は非常に高く、かつて「神敵」として磔にされながらも領民の安堵を懇願した。なお8年前に福地に敗れ首を斬り落とされるまで、自分に“災厄”の綽名があることすら知らなかったと語っている。
現在は首だけが残されて福地が管理し、普段は故郷の土を詰めた棺の中で眠っている。福地には突き立てられた聖剣で脳髄を焼き尽くすと脅されて協力を強要されているため、彼を宿敵と呼び仲間意識は持っていない。なお、聖剣には肉体と異能を結合させる能力があり、脳髄に根を張って抜くことは不可能な上、眷属を操る能力も福地に奪われている。8年前の敗北以来、二度と眷属を増やさないと誓っていたが、福地の脅しに屈して芥川を眷属へと変えた。福地を追ってきた立原に噛みついた後は、《大指令》が輸送される空港に密かに運び込まれ、空港の制圧を進める。福地に追われて咄嗟に棺桶の中に逃げ込んできた文に事件の真相を語り、彼女に連れ出される。福地に逆らえない状態であることから、状況が悪化していっても淡々としており事態を打開しようと協力を請う文を初めは断るが、携帯音楽プレーヤーを差し出されたことで態度が変化し、彼女を捕まえようとした吸血種を言葉だけで引き下がらせた。賢治と出会った際は領地の開墾を持ちかけている。文と洗濯業者のトラックに隠れて脱出しようとするが吸血種化した芥川に見付かり、探偵社をおびき寄せるために管制塔の屋根に放置された。
長年棺の中で眠っているせいか現代の情報に疎い他、文の脅し文句を勘違いするなど天然な面がある。
吸血種
噛んだ人間を《吸血種》にし己の配下として操ることが出来る異能。噛まれた人間は他人に感染を広げる。
能力名はキャラクターと同名の文豪、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』から。

警察

箕浦
声 - 白熊寛嗣
最近探偵社の担当になった刑事。
最初は探偵社のことを信用していなかったが、乱歩の異能を見た後は信用するようになり、その後も探偵社に警察からの依頼を届けている。また乱歩の側からも頼りにできる警察官として見られている。
警察の中でベテランであり、Qの異能が発動する事を勘で予測していた。
天人五衰》により探偵社が濡れ衣を着せられ、乱歩が記者会見を乗っ取り逮捕された際には、彼のこれまでの活躍を信じて脱走を幇助する。
名前の由来は江戸川乱歩の小説「孤島の鬼」の主人公からか。
飛鳥井
軍警の特別上等捜査官。
京極の事件を追っており、京極の情報はほぼ彼を通る。
しかしその正体は京極に感化された使い魔の一人であり、京極に操られ相棒であり恋人であった女性を惨殺しているほか、《技師》として囹圄島の事件を起こし、「人を悪にさせる井戸」の管理などをしていたが、綾辻の異能により死亡した。
猟犬
福地桜痴(ふくち おうち)
声 - 大塚明夫[29]
軍警最強の特殊部隊《猟犬》の隊長。軍警においての生ける伝説。神刀・雨御前を与えられた英雄。口髭を生やし右頬に三本の傷がある男性。貫禄があり、高い実力と指導力を持つ。豪快な口ぶりや笑い方をし、作戦会議中に屁をこく等、一見真面目に見えない言動も多いが、凶悪犯を捕らえることに対しては絶対的な信念を持っている模様。
伝説の英雄「サムライ」として世界的にも有名。キーニャ共和国における異能実験体「人狼」10万体の殲滅作戦、アフリカ・アミル政権の難民虐殺阻止、半不死異能者“WASP”との50日もの不眠不休の決闘、東欧における吸血種・感染爆発の阻止、といった世界の屋台骨が吹き飛びかねない程の大災厄を幾度も解決している。その活躍は3度も映画化されているが、本人によると脚色が多分に入っているらしい。
福沢諭吉とは、少年時代に道場破りに訪れた道場で出会った幼馴染。尋問しに来た際も酒を酌み交わしており、福沢からは『源一郎』と呼ばれている。事件が検察のものになれば福沢を守れる為初めは彼に自白を促すが、断られた後はヘリから落下・自爆して行方をくらました国木田の安否を材料に揺さぶりをかける。天人五衰の事件の最中、天空カジノでのテロを受けたCTCの大使から国境なき「汎人類守護部隊」である「超国家的武装警備部隊・人類軍」の司令官に抜擢される。安全保障会議の場で演説した後、乱歩が天人五衰を倒すために、手を組むことを懇願され承諾。しかし、その福地本人が、《天人五衰》の首領である「神威」その人であり、道中で「超推理」を使った乱歩に正体を気付かれた事を即座に察知し、斬撃を浴びせるも、ポオの推理小説で回避された。その後敦や船内に潜んでいた芥川と戦闘を開始、異次元の戦闘能力で2人を圧倒した。その後芥川に敦を裏切れば「猟犬」として鍛えると取引を持ちかけたが、それを利用した敦と芥川の奇襲を受けた。しかし死の直前に『神刀・雨御前』で「過去」を斬って敗北を回避し、芥川を殺害。芥川が直前に開けた穴から逃げた敦を見失い、急いで追いかけようとするも芥川に助けられた警備SPが駆けつけた事で対応が遅れ取り逃した。ブラムを脅して芥川を吸血種の眷属へと変容させた。鷗外の作戦を受けた立原にブラムへの指示現場を見付かり、一度は追い詰められるが、『雨御前』の力で立原を倒し吸血種にさせた。『大指令』の輸送される空港に到着した後、部下の条野を《天人五衰》側に勧誘しようとするも拒否され、逃走を試みた条野を芥川に噛みつかせて吸血種とした。その一部始終を目撃していた文に顔写真を撮られた上、彼女を見付けられない内に国木田達に爆発騒ぎを起こされたが、それによって引き返そうとした『大指令』輸送チームはドストエフスキーの仕込みで毒殺された為、『大指令』を手中に収める。しかし、更にそれを読んでいた太宰の作戦で、吸血種軍が動き出さない限り『大指令』を発動出来ないようにされていた為、吸血種と化した世界中の軍隊を動かそうとして、文に連れ出されたブラムを捜索する。同じく文達を探していた国木田と谷崎を人質にした上で、福沢・乱歩と対面するが、その場で乱歩を気絶させ、福沢との決闘の中で自身の目的を当てさせようとする。彼を斬り倒した後、国連から『大指令』の封印解除方法を聞き出し遂に『大指令』を発動させた。
先の大戦時、福沢に戦場に同行するよう懇願・説得するが断られ、このことが福沢との決定的な断絶となっている様子。その後赴いた常闇島であまりに悲惨な光景を目の当たりにした他、国家に命じられて多くを殺し、兵士だけでなく民間人や女子供にも拷問を行うなど凄惨な体験を経て、“善なる国家”など戯言で、国家や秩序が存在するから戦争という地獄が生まれると考えるようになり、凡ての国家を消滅させようとしている。「天人」すなわち為政者に苦痛を持った死をもたらす為に《天人五衰》を組織した。楽しんで暴力を振るった事は一度もなく、テロも殺人も必要だから行ったまでと語っている。
鏡獅子(かがみじし)
持った武器の威力を100倍にする異能。素の戦闘力も高い福地が使用することで、威力も絶大なものとなり、軍刀は切られても気づかないような威力にまで増大、ただの鉄棒でしかない欄干で船を牛酪のように切断、拾った小石が半人半虎の敦の掌を貫通する投石になる。しかも「他人の拳」などでさえ「100倍武器」にできる。その真の力は『神刀・雨御前』を使用する事で発揮される。
大倉燁子(おおくら てるこ)
声 - 小市眞琴[29]
「猟犬」の副長。彼女の鋼鞭は悪魔すら泣いて平伏すという程、味方が畏れ、敵は更に畏れる血荊の女王。外見は髪を左側のサイドテールにした幼い少女だが、猟奇的な発言が多く条野が黙り込む程の殺気を放つこともある(条野曰く「副長を本気で怒らせたら我々全員死ぬ」)。だが、何故か福地にのみ態度や口調が大幅に軟化する。一人称は儂で口調は古めかしい。国の秩序を体現する為、社会の奴隷として最強の暴力を行使するという強固な信念と正義感を持ち、天空カジノでもシグマの甘言に騙されて自分達を殺そうとした一般人には決して反撃しなかった。肩車で機嫌が直ったりなど子供の様な姿を見せる一方で、探偵社の目撃証言が途切れたことから拠点と司令塔を手に入れた事を即座に察するなど頭も切れる。
モンゴメリを追って立原と天空カジノに乗り込む。立原曰く「副長が一番怖い時は、怒った時でも、拷問の時でもない。相手の言うことを素直に聞いた時である」らしく、シグマにカジノの閉鎖を断られた際も一度は笑顔で引き下がったものの、入り口を爆破して敦達の捜索に乗り出す。その過程でシグマと敵対し追い詰め、降伏を勧めたもののカジノを守る決意をした彼に掴まれたまま宙に投げ出されたため、やむなく捕縛を断念する。福地の指示に従い、空港で《大指令》の警護に参加している。鐵腸と共に墜落する輸送機から《大指令》を獲得した後、文とブラムを探す敦の前に現れ、そこで立原が残したメッセージを見て乱歩に会わせることを要求した。しかし実際には福地から全ての真相を聞いた上で福地側に立つことを決めており、敦を捕らえて福地の真の目的を聞かせる。
魂の喘ぎ(たましいのあえぎ)
自身を含む触れた相手の年齢を操作する異能。「触れる」だけで勝利が確定するので、近接戦闘においては無敵。拷問の際は相手を幼児化、あるいは老化させた状態で行っている。
条野採菊(じょうの さいぎく)
声 - 梶裕貴[31]
「猟犬」の一人で超五感により万物を把握する無明の王。標的の秘密を「聴く」尋問の達人。右耳に耳飾りを付けている。盲目で両目は閉じているが他の感覚が人間離れして優れており、他人の心拍を聞きその心理状態まで察することが出来る。常に丁寧な口調で物腰は穏やかだが、「他人をいたぶる他に楽しみを知らない」と語るように、相手の痛い所を的確に突いて心理的に追い詰めることに長けており、態と相手を嬲り焦りを楽しむ悪癖がある。元は犯罪組織の幹部で、6年前に聴覚と異能を見込んだ福地に勧誘されて「猟犬」に加入した。14巻で客に紛れて競馬場で太宰を逮捕した。個性的な隊員のツッコミ役になることも多く、特にマイペースな鐵腸に対しては一番嫌い、今すぐ死んでほしいとまで言っている。但し、「うずまき」に来店し、マスターにモンゴメリ達の行き先を聞き出そうとした際は、マスターを後僅かの所まで追い詰めるも、鐵腸に足を刺されて窘められ彼に先にマスターの口を割らせることになってしまった。
捕らえられた国木田に対して、「猟犬」に加入するよう揺さぶりをかける。立原が再捜査を申し出た時、彼の「嘘」の心音から福地の陰謀に気付き、《大指令》が到着する空港に居合わせた文が探偵社の知人と見抜くと、彼女を脅すふりをしてメモを渡して尾行させた。正体を明かした福地に、己の信条を部隊に委ねない「逸れ犬」と称され、その嗜虐的な性格を見込まれて「天人五衰」になるよう勧誘されるが、民を救う愉悦を覚えたことを理由に拒否する。異能を活かして逃走を図るが、芥川の空間断絶や福地の炎の刀によって失敗し、芥川に噛みつかれてしまう。しかし、文が一部始終を見ていたことに気づいていたため福地を嘲笑した。
千金の涙(せんきんのなみだ)
己を細胞大の微粒子の群れに変化させて操る能力。粒子化した状態では銃や刃での攻撃はほぼ無意味であり、僅かな隙間や空調導管を通り抜けての移動が可能になる。しかし炎などによって一定以上の粒子を破壊されると人間に戻れなくなるという弱点もある。
末広鐵腸(すえひろ てっちょう)
声 - 阿座上洋平[31]
「猟犬」の一人。純粋な戦闘だけでは部隊最強。肉体と精神に鋼を宿す武人。“隕石切り”と呼ばれる。長めの黒髪と左眼の下にある桜の入れ墨が特徴の青年。直進する為に木を切り倒しながら進む等思考が単純な面がある他、味覚も独特で、条野には「今すぐ死んでほしい」と言われてしまっている。ただし、鐵腸自身は条野のことを冷徹ながらも弱気を護る勇者であると評価している。8時間も蟻を観察し続ける、会議中でも筋トレをするなど非常にマイペースで、卵酒に蛙の卵を使うなど常識にも欠ける。良くも悪くも純粋なため、敵である賢治が条野の捜索に協力すると言った際には信じかけている(賢治は何も知らなかったため本心だったが)。
異能を使った剣術はかなりの強さを誇り、条野と共に探偵社を異能を使って追い詰め、マフィアのヘリコプターにも伸ばした刀身を使って乗り移り追撃を加えようとするが、国木田の奥の手であった手榴弾の攻撃を受ける。しかしその後無傷で与謝野の前に現れており、何らかの手段で生還した模様。戦闘力は強大だが高潔な性格で正義感も強く、条野と共に「うずまき」に来店した時は、探偵社に味方したモンゴメリや彼女と探偵社を庇おうとするマスターの想いを酌み取り、相手の精神を追い詰める条野の足を刺した。そしてマスターにモンゴメリの無罪と探偵社を正統な裁判で処罰する事を約束して、結果的に条野より先に口を割らせることに成功した。
立原からマフィアでの吸血種の大量発生の報告を受けると、探偵社による新たなテロと考え、空港での《大指令》警護にも参加している、たまたま空港に居合わせた文を脅迫する条野を窘めた。墜落する輸送機を異能で切断し《大指令》を福地に届けた後、「探偵社に拐かされた」とされる条野を探して賢治と交戦になり一旦は追い詰める。しかし、敦を拷問するという通信を聞いて箍が外れた賢治に圧倒され死を覚悟したが、冷静さを取り戻した彼と握手を交わした。
雪中梅(せっちゅうばい)
詳細は不明。しかし、刀の刀身を伸縮・屈曲自在にするなど戦闘系の異能と推測される。
立原道造
14年前に自殺した、与謝野を可愛がっていた兵士の弟で、抜けた坂口安吾の代わりにポートマフィアに潜入していた。階級は上級軍曹。「猟犬」に復帰した後は条野に「ツッコみ役」を押し付けられた。「猟犬」にいる時は、鼻の絆創膏を取っている。
詳細は#立原道造を参照。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/文豪ストレイドッグス

感想

話が段々と大きくなってきました(^▽^;)

ご都合主義の権化である江戸川乱歩の異能力「超推理」で天人五衰のリーダーが猟犬のボスである福地桜痴であることが判明し、福地の計画を阻止するために武装探偵社が動き出します。

福地は戦争は国家と秩序があるから起こるものだと考え、すべての国家と秩序を破壊することで、戦争のない世界を造ろうという野望を抱いていたのです。

そのために白紙の本とブラム・ストーカーの異能力「吸血種」を使い、世界から国家を消滅させようとするのです。

その計画を探偵社や今まで敵対していた組織たちが手を組んで、阻止するんですね。

 

でも、それが一苦労(-_-;)

とにかく福地が強すぎるんですよ。

福地は時空剣と綽名される「神刀・雨御前」というチートアイテムを持っており、綽名の通り、時空を切ることができるのです。

 

この能力を文章で説明するのは難しいですが、ようは『ジョジョの奇妙な冒険』の「ディアボロ」の「エピタフ」が使えない「キング・クリムゾン」の能力に近いです。

福地を「エピタフ」の代わりに、天才的な戦闘センスから導かれる勘で補っており、実質「キング・クリムゾン」と変わらない強さです。

 

そんな、ヤバヤバな能力に福地の異能力「鏡獅子」の持つ武器の威力を100倍にするという能力が加わると「どうやって勝つんじゃ!」と思うほど圧倒的な絶望感を味わわされました(^▽^;)

こんなの「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」の能力くらいしか倒せないでしょう( *´艸`)

果たして、そんな福地をどう倒すのか!

 

と、バトル漫画としても超が付くほど面白い『文豪ストレイドッグス』ですが、前期の感想などでも、すでに言っている通り『文スト』の面白さはキャラデザです(≧▽≦)

文豪たちがかっこいい姿で描かれているのを見るだけで、オタク心はくすぐられるんですよ(n*´ω`*n)

綾辻行人京極夏彦辻村深月ダン・ブラウンなどの現代の人気小説家なども文ストとコラボしていますが

引用元:nichijozaga.blog.fc2.com

現代の小説家の文ストデザインをもっと見てみたいと思います。

例えば、東野圭吾・異能力『白夜行

伊坂幸太郎・異能力『魔王』

村上春樹・異能力『1Q84

湊かなえ・異能力『告白』

宮部みゆき・異能力『火車

貴志祐介・異能力『新世界より

西尾維新・異能力『物語』

又吉直樹・異能力『火花』

などなど、コラボしてくれたら面白いと思いませんか( *´艸`)

PV

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