ストーリー
第13回小学館ライトノベル大賞でガガガ賞と審査員特別賞をダブル受賞した八目迷の小説「夏へのトンネル、さよならの出口」をアニメーション映画化。
とある田舎町で噂されている「ウラシマトンネル」。その不思議なトンネルに入ると、あるものを失う代わりに欲しいものが何でも手に入るのだという。掴みどころがない性格に見えて過去の事故が心の傷となっている高校生・塔野カオルは、芯の通った態度の裏で自身の理想像との違いに苦悩する転校生・花城あんずと、トンネルを調査してそれぞれの願いをかなえるため協力関係を結ぶ。
「蜜蜂と遠雷」の鈴鹿央士が主人公カオル、「いなくなれ、群青」の飯豊まりえが転校生あんずの声を演じる。「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」の田口智久が監督・脚本を手がけ、「映画大好きポンポさん」のCLAPがアニメーション制作を担当。
引用元:https://eiga.com/movie/96314/
登場人物・キャスト
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/夏へのトンネル、さよならの出口
感想
作者の八目は、『時をかける少女』『ほしのこえ』『七回死んだ男』『刻刻』などの影響で、以前から時間にギミックのある話を執筆したいという思いがあり、前述した『インターステラー』を鑑賞し、主人公たちが「ミラー博士の星」に着陸してから任務を急いで終わらせようとする焦燥感や、任務終了後になってから膨大な時間を浪費してしまったことを知る取り返しのつかなさに感銘を受け、本作の執筆に至った[5]。
『インターステラー』の時間ギミックは確かにすごかったですからね( ̄▽ ̄)
SFと言えば、時間ギミック。時間が交錯する系の作品は、後半からの伏線回収が鳥肌物でバニラの大好物です(≧▽≦)
そんな時間ギミックの役割を担っているのが本作のキー設定である「ウラシマトンネル」なんですね。
ウラシマトンネルの中に入れば時間を失う代わりに、欲しい物が手に入るという都市伝説が田舎町で囁かれていました。
高校生の塔野カオルという少年が、偶然「ウラシマトンネル」を発見し、後をつけて来た転校生のクラスメイト・花城あんずと共に、二人は互いの欲しい物を手に入れるために、共同戦線を結ぶことになるのです。
と、そのあらすじを見たときは「時間ギミックを使ったSF作品」と思って見始めたのですが、これはただ時間ギミックを使ったSFではなく恋愛だったんですね……。
バニラが期待した時間ギミックを使ったSF的伏線回収はなく、いろいろと投げっぱなしな、ボーイミーツガールでした。
結局ウラシマトンネルとは何だったのか?
カオルくんと父親との関係は?
綺麗に終わった感を出しているのですが、いろいろと不完全燃焼気味で、その後大変じゃない……という不安が残ります。
原作小説版ではそれらの疑問が解決されているのでしょうか?
いろいろ批判的に聞こえてしまいそうですが、物語はちゃんと面白いですから安心してください(^▽^;)
何より、本作の自然描写は新海誠監督の作品のように綺麗で、演出がとにかくエモいの一言なんです(≧▽≦)
深く考えず2人のボーイミーツガールを楽しむ分には、十分面白い作品でした('◇')ゞ