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邦画 ドキュメンタリー『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』「ルールがわからなくても観てしまう(`・ω・´)b」

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜

ストーリー

1968年に大学の不正運営などに反対した学生が団結して始まった全国的な学生運動、特に最も武闘派 と言われた東大全共闘に、言葉とペンを武器にする文学者・三島由紀夫は単身で乗り込んだ―。伝説となった「三島由紀夫 VS 東大全共闘」の記録を高精細映像にリストアし、当時の関係者や現代の文学者・ジャーナリストなどの識者他、三島由紀夫についての「生きた」証言を集め、約50年の時を経た今、ついにその全貌が明らかになる。

引用元:https://filmarks.com/movies/88539

 

1969年5月に東京大学駒場キャンパスで行われた作家・三島由紀夫と東大全共闘との伝説の討論会の様子を軸に、三島の生き様を映したドキュメンタリー。1968年に大学の不正運営などに異を唱えた学生が団結し、全国的な盛り上がりを見せた学生運動。中でももっとも武闘派とうたわれた東大全共闘をはじめとする1000人を超える学生が集まる討論会が、69年に行われた。文学者・三島由紀夫は警視庁の警護の申し出を断り、単身で討論会に臨み、2時間半にわたり学生たちと議論を戦わせた。伝説とも言われる「三島由紀夫 VS 東大全共闘」のフィルム原盤をリストアした映像を中心に当時の関係者や現代の識者たちの証言とともに構成し、討論会の全貌、そして三島の人物像を検証していく。ナビゲーターを三島の小説「豊饒の海」の舞台版にも出演した東出昌大が務める。監督は「森山中教習所」「ヒーローマニア 生活」の豊島圭介

引用元:https://eiga.com/movie/92457/

感想

夏目漱石が明治と共に生き、明治と共に死んだ作家とすれば、三島由紀夫は昭和と共に生き、昭和と共に死んだ作家でしょう。

世は、学生運動が激化する1960年代、第二次世界大戦に破れGHQ連合国軍総司令部)の統治下のとなった日本。

GHQは世界中の理想を日本国憲法に詰め込み戦争の放棄を掲げ日本を大改革しました。

 

アメリカの統治の下で、牙を抜かれた日本が衰退の一途を辿っていることを嘆いた三島由紀夫新右翼的な思想を掲げ、楯の会を組織し革命に乗り出すことになります。

そして、1970年11月25日に三島由紀夫は市ヶ谷駐屯地に訪れ、自衛隊憲法改正の蜂起を呼びかける演説をしたのち、切腹をしてその人生に幕を下ろしたのです。

引用元:zakzak.co.jp

この映画は三島が亡くなる一年半ほど前の1969年に東京大学駒場キャンパス900番教室で行われた、三島由紀夫と東大全共闘による闘論を記録したドキュメンタリー映画になります。

引用元:cinequinto.com

学生闘争がどんなものだったのか詳しく知りませんでしたが、この映画をきっかけに少しだけ知ることができました。

が、歴史的背景を知っても、東大全共闘三島由紀夫が闘論していた内容はさっぱりわからない(^▽^;)

 

一つ一つの単語の意味は理解できているんですが、単語と単語を組み合わせてできる熟語の意味がさっぱり理解できません。

「本人たちも本当に内容を理解できてんのかい?」と思ってしまいますが、900番教室にやってきた人たちは超頭の良い人たちばかりなので理解できているのでしょう(^▽^;)

引用元:gifumovieclub.com

このような内容を真剣に議論できているのはいい時代ですよね。

今だったら、意識高い系と言われて議論にすらなりませんからね(^▽^;)

かくいうバニラも、この人たちは「意識高いな~」と思ってしまう凡人の一人ですが……。

当時の人からしても、学生闘争で燃えていたのはごく一部の未来を担うエリートたちで、日々を生きることに必死な平民からしたら、テレビの中の出来事という印象があったと思いますよ。

バニラがもしその時代の学生だったら、テレビの中の出来事と思ったことでしょうし(^▽^;)

 

凡人が凡人にもわかるように三島由紀夫の思想を簡単に要約すると、自衛隊を国軍化しGHQの統治下で軟弱になった日本国を大日本帝国のようにすることであり、そのために憲法改正がしたかったようです。

三島由紀夫の青春時代は第二次世界大戦と共にあり、三島と同じ年齢の人々は戦争で命を落としたのに、自分だけはのうのうと生き延びてしまったという負い目があったのだと思います。

その証拠に、三島は特攻隊を賛美していたそうなんですね。

引用元:amazon.co.jp

国が負けようが生き延びることに価値を見出した人もいましたが、この時代は集団主義が色濃いので、国が負ければ集団自決という考えを持っていた人も少なくなかったと思います。

三島は後者だったんでしょう(´-ω-`)

三島の根底にあった思想は「再び大日本帝国時代の強い日本を取り戻したい!」というものだったとバニラは理解しましたが、違ったらごめんなさい。

 

そんな、三島が次の時代を担う東大全共闘の学生たちと言葉による決闘をするのです。

何が語られているのか、まったく理解できませんでしたが、理解できていなくても900番教室で行われる闘論の熱気と鬼気迫る迫力は、1時間30分視聴者を画面に釘付けにしてしまうんです。

まるで『ヒカルの碁』とか『アイシールド21』のような作品と言えばわかるでしょうか。

ヒカルの碁』『アイシールド21』はルールがわからなくても面白い!

本作『三島由紀夫vs東大全共闘~50年目の真実~』もまさにそれで、話の内容がわからなくても、迫力だけで観ることができました('◇')ゞ

予告

www.youtube.com