ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

韓国映画 ファンタジー\ロマンス『ビューティー・インサイド』「設定の勝利(≧▽≦)b」

引用元:https://rd.listing.yahoo.co.jp

ストーリー

明日も君に会いたくて・・・ウジンは18歳のときから目覚めると外見が変わるようになってしまった。男、女、老人、子ども、外国人…。人に会う仕事ができないウジンは、才能とインターネットを活かして家具デザイナーとして活躍している。そんな彼の “病気”のことは母と親友だけが知っていた。ある日、家具屋で働くイスと出会い、恋に落ちたウジン。彼女に会いたい一心で、毎日初めてきた客のようにその店に通うようになる。ついに誘ったデートはうまくいくが、同じ顔をキープするため寝ないようにする。三日連続で二人は会い、イスもウジンが好きになるが、ウジンはとうとう眠気に勝つことができず、うっかり寝てしまった。起きると別の顔になっていた彼はイスに真実を話すことができるのか…?

引用元:https://filmarks.com/movies/60781

 

眠りから覚めると外見が変わってしまう主人公の恋愛を描いた韓国製ファンタジックラブストーリー。男性、女性、老人、子ども、外国人など、目が覚めるたびに外見が変わるため、人に会う仕事ができないウジンは、インターネットを生かして家具デザイナーとして働いていた。ある日、家具屋で働くイスに恋をしたウジンは、彼女をデートに誘い、同じ顔を保つために3日連続で寝ずにイスと会う。しかし、眠気に勝てずに眠ってしまい……。目覚める度に外見が変わるウジンを、ユ・ヨンソク、イ・ジヌク、パク・シネ、コ・アソンら韓国の人気俳優、女優たちが演じ、上野樹里もウジン役のひとりとして韓国映画に初出演。イス役は「王になった男」「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」のハン・ヒョジュ。2013年のカンヌ国際広告祭でグランプリを受賞した、インテル東芝によるソーシャルフィルム「The Beauty Inside」を原案に、CMディレクター出身のペク監督が長編映画化。

2015年製作/127分/G/韓国
原題:The Beauty Inside
配給:ギャガ・プラス
劇場公開日:2016年1月22日

引用元:https://eiga.com/movie/83328/

登場人物・キャスト

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ビューティー・インサイド

感想

18歳のときから眠りから目覚めるたびに、姿が変わってしまう体質になった家具職人のキム・ウジン。

ある時はイケメンに、ある時は美女に、ある時はおじさんに、ある時はおばさんに、ある時はおじいさんであるし、ある時はおばあさんだった。

毎日姿が変わってしまうことで、日常生活にも支障をきたすが、数少ない理解者である友人の誘いでインターネットを活かした家具販売の仕事を共にはじめることになる。

それから数年の月日が流れ、家具職人として働いているある日、偶然に立ち寄った家具屋でホン・イスと出会い、ウジンは恋に落ちるのだった。

だが……その特異体質ゆえに気持ちを打ち明けられないでいた……。

 

という、カフカの『変身』的、あるいはスティーヴンソンの『ジキルとハイド』的不条理な設定で、カフカの『変身』同様、最後までウジンの変身体質の根本的な原因は説明されることはありません。

本作は、変身体質を科学的に説明するSF作品でもなければ、変身体質を活かしたサスペンス・ミステリ、あるいは異能バトルものでもなく、ファンタジー・ロマンスだからです。

美女と野獣』のように、外見よりも心が大切ということをテーマにした物語ですね。

色々、言い分はあるでしょうが、多くの人が外見よりも心が大切であることに同意してくれるでしょう。

 

けれど心ではわかっていても、人間そうすぐには受け入れられるものではないんですよね(^▽^;)

外見ではなく心だとわかっているのに、それがなかなか受け入れられない葛藤がメインに描かれていくのです。

そのような恋愛物語としても面白いですが、やはり本作の見どころは、設定の斬新性ですよね。

よく、この斬新な設定を物語という形に仕上げたものだと感心しました。

 

奇抜なアイデアを思いつくことは誰にでも少なからずあると思いますが、それを形にすることは困難ですよね。

形にしなければ、思いついていないのと同じです。

しかし、そのアイデアが奇抜であれば、奇抜であるほど形にすることは難しい。

ですが、本作はロマンスとして、一応物語として成立しており、そこに感心したんですよ。

 

この手の特異体質を扱った作品だと、最近観た『水曜日が消えた』や、以前見た「ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』が思い浮かびます。

『水曜日が消えた』は一つの体の中に、曜日ごとに入れ替わる7人の人格が共存しているという物語で『ぼくは明日……』は時間逆行体質の彼女との恋愛が描かれた物語です。

そして『ベンジャミン・バトン』は老人の姿で生まれて、歳を重ねるごとに若返っていく男の数奇な人生を描いた物語でした。

 

今、例にあげた作品以外にも、異能バトル漫画などでは特異体質のキャラクターが登場するので、決して珍しくないのでしょうが、一つの特異体質を掘り下げて物語にしている作品って少ない気がするんですね。

日本の漫画やアニメは、凡庸な能力の見せ方が巧いといわれているようですし、一つの特異体質を掘り下げた物語がこれからブームになればいいなと思いました(≧▽≦)

予告

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