バニラは普段、余り恋愛映画だとかドラマは観ないのですが、この『アデライン、100年目の恋』は結構評価が高かったので、観てみました(*'ω'*) 色々考えさせられる映画でしたね。アデラインという主人公の女性は、バタフライ効果みたいな感じで、ある奇跡が起こり、老化が止まって不老になってしまったのです。
普通に考えたら、不老の体になれるなんて人類の夢ですよね。アンチエイジングなどでみんな老化を止めようとしているんですから。現代人が何に一番お金をかけるってやっぱり、健康とか美容なんですって。だけど、老けないって意外と幸せでもないな、と思わせてくれます。
人類は昔から不老不死を求めて来ましたが、本当に不老不死になることは幸せなのか? と突きつけています。人類みんなが不老不死になるならいいかもですが、一人だけ不老不死になっても苦しいだけですよね。
周りの人たちがみんな老いて、先に死んでしまうのに、不老不死の自分だけが取り残されるんですよ(T_T) バニラは取り残されるより、先に逝きたいと思ってしまう寂しがり屋なので(´-ω-`) アデラインのような暮らしは耐えられませんね(T_T)
本作の主人公アデラインも周りの人たちがみんな年老いているのに、自分だけは老いないので、定期的に住む場所を転々と変えたり、誰とも親しくならないように気を付けています。観ていて悲しくなりますよ(T_T) 幸せになって欲しいと思いますよ(≧◇≦)
作中でアデラインは「自分には未来がないもの」みたいなことを言うんです。すると、アデラインの娘が「未来しかないじゃない」と返すのですが、普通の人と同じように歳をとり老いられない自分は未来がないという意味なのです。歳を取れるとは、未来に歩めるということだと強く考えさせられました(´-ω-`)
世界最古の物語である、古代メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』のころからすでに不老不死は幸せではない、という答えがでているのに、人類はその答えを受けいれられない……。たぶん、これから先何千、何万年経とうと、人類が老いて死ぬ生物である限りは、ずっと不老不死は幸せか、という問題に悩まされ続けるのでしょうね(・ω・)