ストーリー
やっとタイムリープから抜け出したと思ったツリーに更なる恐怖が訪れる。そしてタイムループの秘密を知るカーターのルームメイト、ライアン(ファイ・ヴ)もツリーと同じくベビーマスクに襲われてしまう。逃れるためにまた恐怖のループを繰り返すツリーはその中で究極の選択を迫られることになってしまうー。
引用元:https://filmarks.com/movies/81434
タイムループによって自分が殺される誕生日を何度も繰り返すはめになった女子大生の姿を描いた新感覚ホラー「ハッピー・デス・デイ」の続編。誕生日の繰り返しから抜け出して翌日を迎えたツリーは、恋人のカーターと充実した生活を送ろうとしていた。しかし、今度はカーターのルームメイトのライアンがタイムループに巻き込まれ、謎の殺人鬼に狙われてしまう。やがて、すべての原因が、ある研究に関係していることに気づいた3人だったが、そこで再びツリーの身にもタイムループが起こり、またしても誕生日の朝に戻ってしまう。ところが、そこは元の世界と微妙に異なったパラレルワールドで……。主演ジェシカ・ロース、監督クリストファー・ランドン、製作ジェイソン・ブラムら、前作を手がけたキャスト&スタッフが再結集。
2019年製作/100分/G/アメリカ
原題:Happy Death Day 2U
配給:東宝東和
劇場公開日:2019年7月12日
引用元:https://eiga.com/movie/90366/
登場人物・キャスト
- テレサ・“ツリー”・ゲルブマン(Theresa "Tree" Gelbman)
- 演:ジェシカ・ローテ
- 主人公。通称ツリー。前作にて誕生日に殺されては同じ誕生日の朝に戻ってしまう悪夢のタイムループを経験した[5]。
- 本作ではループから抜け出し平穏な毎日を送るはずだったが、ライアンがシシーを起動させたことにより、別次元の「18日の月曜日」に戻されてしまう。
- 日本語吹替え版ではツリーではなく、トリーと呼ばれている。
- カーター・デイヴィス(Carter Davis)
- 演:イズラエル・ブルサード
- ツリーの恋人。面倒見のいい好青年で、映画好き。別次元ではダニエルの恋人となっているが、良心的な態度は変わらずツリーに付き添ってくれる。
- ライアン・ファン(Ryan Phan)
- 演:フィー・ヴ
- カーターのルームメイト。アジア系で言葉遣いが汚い。本作では前作のツリーと同様、殺されては同じ日を迎えるという悪夢のタイムループを経験することになる。
- 卒論プロジェクトにて、時間を分子レベルで減速できる実験装置「シシュポス量子冷却反応器(通称シシー)」を開発しており、それが時間のループを引き起こしていた。
ベイフィールド大学内の人物
- サマール・ゴーシュ(Samar Ghosh)
- 演:スラージ・シャルマ
- ライアンの研究仲間で、「シシー」を開発した一人。インド系でチュロスが好物。
- アンドレ・“ドレ”・モーガン(Andrea "Dre" Morgan)
- 演:サラ・ヤーキン
- ライアンの研究仲間で、「シシー」を開発した一人。アフロ頭と太眉が特徴。
- ダニエル・ボーズマン(Danielle Bouseman)
- 演:レイチェル・マシューズ
- 意識高い系女子で、ツリーも所属するグループ「カッパ会」のリーダー。ロリの死によって入会希望者が激減したことに腹を立てている。
- 別次元ではカーターと付き合っており、言動や考え方もだいぶ柔らかくなっている。ただし、ナルシストなのは変わっていない。
- ロリ・シュペングラー(Lori Spengler)
- 演:ルビー・モディーン
- ツリーの元ルームメイトにして前作の犯人。
- 別次元ではグレゴリーとうまくいっており、ツリーに対する殺意を一切持っていない。それどころか新たな殺人鬼から命を救ってくれる。
- ディーン・ロジャー・ブロンソン(Dean Roger Bronson)
- 演:スティーヴ・ジシス
- ベイフィールド大学学部長。ライアンの卒論プロジェクトにより大学内で4度の停電が起こったため、彼の研究を阻止しようとする。編み物が趣味。
- グレゴリー・バトラー(Gregory Butler)
- 演:チャールズ・エイトキン
- ベイフィールド大学の講師で、附属病院でも勤務している。前作ではツリーやロリと不倫していた。
- 別次元ではロリとのみ不倫しており、ツリーとの面識はない。
- ティム・バウアー(Tim Bauer)
- 演:カレブ・スピルヤーズ
- ゲイの男子大学生。ツリーと一夜をともにしたことがある。
- ニック・シムズ(Nick Sims)
- 演:ブレイン・カーン3世
- ダニエルが好意を寄せていた男子大学生。知性が足りない。
学外の人物
- ステファニー・バトラー(Stephanie Butler)
- 演:ローラ・クリフトン
- グレゴリーの妻。
- ジュリー・ゲルブマン(Julie Gelbman)
- 演:ミシー・イェーガー
- ツリーの母親。故人。ツリーとは誕生日が同じ。しかし、別次元では生きており、その存在がツリーを別次元に留まらせようと決心させる。
- デヴィッド・ゲルブマン(David Gelbman)
- 演:ジェイソン・ベイル
- ツリーの父。
- ジョン・トゥームズ(John Tombs)
- 演:ロブ・メロ
- 連続殺人犯。別次元においても、大学の附属病院に運び込まれ拘束される。
- パーカー博士(Dr. Parker)
- 演:ケネス・イスラエル
- 国防高等研究計画局(DARPA)所属の研究員。
キャスト
- テレサ・“ツリー”・ゲルブマン - ジェシカ・ローテ(行成とあ)
- カーター・デイヴィス - イズラエル・ブルサード(中村章吾)
- ライアン・ファン - フィー・ヴ(虎島貴明)
- サマール・ゴーシュ - スラージ・シャルマ
- アンドレ・“ドレ”・モーガン - サラ・ヤーキン
- ダニエル・ボーズマン - レイチェル・マシューズ(山中まどか)
- ロリ・シュペングラー - ルビー・モディーン(うえだ星子)
- ディーン・ロジャー・ブロンソン - スティーヴ・ジシス
- グレゴリー・バトラー - チャールズ・エイトキン(志賀麻登佳)
- ステファニー・バトラー - ローラ・クリフトン
- ジュリー・ゲルブマン - ミシー・イェーガー
- デヴィッド・ゲルブマン - ジェイソン・ベイル
- ティム・バウアー - カレブ・スピルヤーズ
- ジョン・トゥームズ - ロブ・メロ
- パーカー博士 - ケネス・イスラエル
- ニック・シムズ - ブレイン・カーン3世
- ベッキー・シェパード - カメリア・スミス
- デモ運動を行う学生 - テネア・イントリアゴ
- エミリー - トラン・トラン
- キース・ランブリー - ラムジー・アンダーソン
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ハッピー・デス・デイ_2U
感想
前作『ハッピー・デス・デイ』の続編『ハッピー・デス・デイ2U』。
前作『ハッピー・デス・デイ』でやっと死のループから抜け出したと思ったツリーだったが、今度はツリーの恋人?カーターのルームメイト、ライアン・ファンが死のループに閉じ込められてしまった。
時間は少し巻き戻り、9月19日の火曜日。
車の中で目覚めたライアンは、寮の自分の部屋に戻ったところ、ルームメイトのカーターとその彼女ツリーがいちゃついているところに出くわしてしまう。
二人の雰囲気をぶち壊し、部屋を追い出されたライアンは、研究仲間のサマーとドレーと共に実験的量子反応炉の研究を再開することにした。
ところが、学部長のブロンソンによってプロジェクトは中止させられてしまう。
その研究が何度か大学に停電を引き起こしたためであった。
その後、意気消沈したライアンは使われていない研究室におびき寄せられてベイビーフェイスのマスクを被った何者かに殺されてしまう……と、そこで、再び19日火曜日に目が覚めるのであった。
同じ状況を繰り返すことを訝しむライアンだったが、その違和感=デジャヴをカーターとツリーに伝えると、状況を察したツリーは「18日の月曜日」を繰り返した自らの体験を説明する。
そして、彼女とカーターはライアンを助けることにする。
そのことで、彼らは量子反応炉がタイムループを作るきっかけであることを知ることになる。
その後、再びベイビーフェイスに追われることとなったライアンであったが、ツリーによってベイビーフェイスを捉まえることに成功する。
前作でベイビーフェイスの正体を暴いたため新たなベイビーフェイスが誰なのかわからないツリーであったが、捉えたベイビーフェイスのマスクをはぎ取ると、そこにいたのはライアンであった。
2人目のライアンはタイムループを閉じるためにはオリジナルが死ななければならないと警告する。
恐怖からライアンは量子反応炉を起動させ、総てをもとに戻そうとする。
結果、量子反応炉は強力なエネルギーパルスを発し、その場にいた全員が意識を失うことになり……。
という、時系列的には前作の直後。
前作からすでにホラー要素はなかったのですが、本作はホラーに分類されているものの、バリバリのSF映画です。
例えるなら、『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』のような物語。
つまり、前作は『バック・トゥ・ザ・フューチャー1』に当てはめることができます。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』同様、前作で回収されなかった伏線や、伏線とは思いもよらなかった謎が回収される怒涛の展開の連続なんですね( ̄▽ ̄)
例えば、前作で起こる停電も、ライアンたちが研究している量子反応炉が原因ですし、ツリーが死のループに閉じ込められるのも、その量子反応炉が原因です。
量子反応炉がどんな原理になっているのか、仮に説明されてもわかりませんが、ようはこの量子反応炉が原因で、ツリーは再び18日の死のループに戻されてしまうのです。
ツリーはもう怒り心頭
当然ですよね……また、殺されるループに戻されてしまうのですから(^▽^;)
ですが、犯人を知っているツリーは早々に犯人のもとに向かい、自分を殺そうとしていることを責め立てるのですが、前作の犯人は「意味わからない」という表情で、様子も前回と違うのです。
それだけではなく、前回と起こることが少し変化しており、そのことでライアンたちは別次元、つまりパラレルワールドにルートが切り替わってしまったと結論付けるんですよ。
ツリーは責任を取れとばかりに、すぐにもとの世界に戻せとライアンに詰め寄り、ライアンは量子反応炉を再び稼働させてもとの世界に戻そうとします。
その間、ツリーは18日の日常をこなすことになり、その日はツリーの誕生日で父親と食事の約束をしていたので、約束の場所に向かうと……前の世界で亡くなっているはずの母親が生きていたのです!
そうです、この世界線では母親は亡くなっていなかったのです。
ですが、その世界ではカーターはダニエル・ボーズマンと恋人関係になっており、カーターを選ぶか、母親を選ぶか悩みますがツリーは母親を選び、慌ててライアンに量子反応炉を止めるようにお願いし、この世界で生きるために前回の殺人鬼を始末することにしますが……なんとそこには新たなベイビーフェイスのマスクをつけた殺人犯がおり、ツリーは殺される運命にあるんですね(^▽^;)
ツリーはライアンの協力を得て、ループを終わらせようとしますが、まだ研究は不完全で、ツリーは死に戻りによる記憶が引き継がれるということを利用し、レコーダーなることに……。
ツリーは研究が完成するまでループすることになったのですが……ループするには一度死ぬ必要があり、ベイビーマスクに殺されるのは嫌なので、ツリーは自殺するのですが……(^▽^;)
そこが悪趣味なのですが、面白いんですよ。
前作でもどうせループするのならとやけくそになったツリーは、裸でキャンパスを歩いたり、好き勝手やっていたのですが、今度はどうせループするのならと様々な自殺を試すんです。
人が観ている前で洗剤を飲んで死んだり、水着姿でスカイダイビングしていちゃついているカーターとダニエルの前で自殺したり
材木処理機のシュレッダーの中に飛び込んだり、時計台の上から飛び降りたり、色々試すんですよ(^▽^;)
いくら、ループするといっても、様々な死に方を試せるのは凄すぎます……。
違う意味のホラー感がるんよ……(゚Д゚;)
いくら自分はループするからって、そのパラレルワールドの世界線ではツリー以外の他者はこれからも生き続けるわけで、そんなトラウマ植え付けられたらたまったものじゃない……と思ってしまいます(^▽^;)
そんなこんなで、死のループを繰り返していたツリーでしたが、体に負荷が蓄積されていたようで、もう数えるほどしかループできないことが判明し……ツリーは再び究極の選択を迫られることになるのです!
前作はホラー・コメディで、ミステリー・サスペンス感が強かったですが、今作はSF・ホームドラマという感じで、家族の愛や人生を掘り下げています。
第一作目と比べると、ツリーの精神的な成長がすさまじく、この映画でこんなに感動させられるとは思いませんでした(T△T)
本作は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』同様、三部作で考えられていたようですが、興行収入の問題で第三部の制作は絶望的だそうです……。
もし、三部作が制作されたなら、本作は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような名作になる気がします( *´艸`)