ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ SF/ドラマ『機動戦士ガンダム 水星の魔女2期』「さらに光る宇宙( *´艸`)」

引用元:g-witch.net

ストーリー

A.S.122――
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。

水星からアスティカシア高等専門学園に編入してきたスレッタ・マーキュリーは、
ミオリネ・レンブランの花婿として、株式会社ガンダムの一員として、出会いと刺激に満ちた学園生活を送ってきた。

プラント・クエタでの事件から2週間。
スレッタは学園で、ミオリネとの再会を心待ちに日々を過ごす。
一方ミオリネはベネリットグループ本社に身を置き、父の容態を見守っていた。
二人に襲い来る新たな困難と、迫られる決断。
少女たちはそれぞれの想いを胸に、ガンダムがもたらす強大な呪いへと立ち向かっていく。

引用元:https://g-witch.net

登場人物・キャスト

アスティカシア高等専門学園の人物

スレッタ・マーキュリー (Suletta Mercury)
声 - 市ノ瀬加那[9]
本作品の主人公。パイロット科2年。学籍番号「LP041」。母プロスぺラが経営するシン・セー社の推薦を受け、ペビ・コロンボ23から編入してきた17歳の少女[67]。幼少期からエアリアルを駆って危険な任務や作業をこなしてきたため、若くして高度な操縦技術を習得している。
物心つく前に母とともに水星に移住し、同年代の子どもがいない環境下で成長したため、内向的でコミュニケーション下手な性格[58]。下級生にも敬語を使うほどつつましいが、困難や理不尽に対しては母の言葉である「逃げればひとつ、進めば二つ」[注 6]の信念をもって立ち向う姿勢を見せ[81]、出会った人々にも大きな影響を与えていく。一方でプロスペラを「優しい魔法使い」と称して強く慕っており、ときに不審や迷いを抱こうとも、「母の言うことは絶対正しい」と思考停止し従おうとする。
学園編入後は水星を「誰も死なない豊かな星にする」という夢のため[52]、故郷で廃れた学校を設立するという目標を掲げるとともに、一学生としても「彼氏とデートする」「友だちをあだ名で呼ぶ」などの実現したいことをまとめた「やりたいことリスト」を作成する。しかし編入早々にミオリネを侮辱したグエルとの決闘に勝利したことでホルダー兼ミオリネの花婿候補に選ばれ、データストーム逆流がないエアリアルに注目したベネリット内の暗闘に巻き込まれていく。校内でもスペーシアンの生徒たちから「水星女」とけなされ精神的に追い込まれるが、不器用ながらも親身なミオリネや同じ差別を受けるアーシアンの学生たちに支えられ、地球寮に迎え入れられる。その後は、ホルダーの称号とエアリアルをめぐる学園内の決闘や、「フォルドの夜明け」との生死をかけた実戦を乗り越えていく。プラント・クエタ事件では、プロスペラに唆される形でエアリアルに乗り、ミオリネとデリングに襲いかかったフォルド兵を直接エアリアルで圧殺。ミオリネからの非難とランブルリング事件でのソフィの暴挙を受けて、人を殺すことの重さを自覚し、プロスペラに従うだけの自身への疑念を高めていく。
その正体は、エアリアルの生体コードと化したエリクトの遺伝子から作られた生命体「リプリチャイルド」のひとりで、パイロットとしてエアリアルのパーメットスコアを上げるために、唯一肉体を与えられた存在であることがエリクトとプロスペラから明かされる。クワイエット・ゼロ計画を進めるプロスペラを危惧したミオリネや、普通の学園生活を願う母たちから決別を告げられ消沈するが、クイン・ハーバーでの母たちの凶行からエリクトたちの真意に気づき、自分の意志でキャリバーンに搭乗し、エリクトのエアリアルと戦いながら説得を試みる。ILTSの斉射で破壊されたエアリアルからエリクトを呼び起こすために、エアリアルの制御権を移したキャリバーンをクワイエット・ゼロに接続し、データストーム逆流に苦しみながらもエリクトを呼び起こす。そして、エリクトのパーメット上昇を無意識に補助するとともに、消滅しつつあるエアリアルから所持していた「ホッツさん」のキーホルダーにエリクトの人格を移す奇跡を起こす。
3年後のエピローグではミオリネと正式な夫婦となり、夢であった学校の設立に尽力。自身は先の戦いで患ったデータストーム汚染のリハビリを兼ねて、エリクトやプロスペラとともに田舎で療養生活を送る。
企画当初はクールかつドライな女性指揮官がイメージされたが、物語の路線変更に伴って正反対の性格となり、表情の調整などが行われた[20]
ミオリネ・レンブラン (Miorine Rembran)
声 - Lynn[9]
経営戦略科2年。学籍番号「LS001」[86]
容姿端麗のみならず、経営戦略科トップの成績を収め、さらに専門外のメカニックやスポッターの基礎マニュアルを一読しただけで暗記するほど優れた頭脳をもつ[86]。一方で愛想が悪く攻撃的な性格をしており、ホルダーの景品として自分を見る学園の人間たちに嫌悪感を抱いている。特に父親のデリングに対しては、自分の趣味から人間関係、進路に至るすべてを勝手に決められ、亡き母ノートレットさえも蔑ろにした経緯から「クソ親父」と憎悪し、その支配下から逃れるべく何度も学園から地球への逃亡を試みている。学園では特定の寮には所属せず、父が使っていた理事長室を占拠・改装してひとり暮らしをしているが、整頓は苦手で机回りなどはごみが散乱している。母との思い出でもあるトマトの栽培を心の癒しとしており、自室や学園の敷地に設置した温室で多数の株を育てている[86]。他人が温室や植物たちに触れるのを非常に嫌うが、気を許した相手には収穫物を分け与えたりする。
スレッタとの初対面時は逃亡を邪魔した存在として辛辣に突き放すが、グエルとの決闘に勝利してからは父の呪縛から解放してくれた存在として認めるようになる。以降は弱気なスレッタを叱咤しつつも最大の理解者となり、スレッタが居住する地球寮の面々とも交流を深める。同時に、スレッタの「進めば二つ」の言葉を胸にデリングと向き合う姿勢を見せ始め、ペイル社の計略でスレッタが糾弾された際は頭を下げてまで出資を募り、株式会社ガンダムの設立に成功する。CEOとして業務にまい進するようになってからは、無自覚にスレッタを軽視する行動が増えて不信感を生む要因になるが、事情を知った後はプラント・クエタにて伝えてこなかった今までの感謝を伝え、和解する。しかし、直後に襲撃してきた「フォルドの夜明け」の構成員をスレッタが躊躇なく殺害する光景を目の当たりにし、助けてくれた事実には感謝しつつも、プロスペラの言葉に微塵も疑いをもたないスレッタを危惧する。その結果、総裁選への立候補とクワイエット・ゼロ計画の引き継ぎを条件にスレッタをプロスペラの計画に巻き込まないことを独断で決定し、グエルとの最後の決闘ではエアリアルを強制停止させることでスレッタを敗北させ、一方的に別離を宣言する。その後はアーシアンとの交渉のため地球のクイン・ハーバーへ向かうものの、プロスペラの陰謀で交渉が破談となり、学園に帰還してもシャディクたちのクーデターやプロスペラの凶行で多数の犠牲者が出た状況に憔悴していく。しかし母親たちとの対話を決めたスレッタの決心を聞き、罪を背負ったまま進み続ける覚悟を決め、クワイエット・ゼロの阻止のために要塞へ突入する。突入後は、ノートレットがトマトの遺伝子コードに隠していたメッセージをヒントに要塞の停止コードを起動させ、エリクトの覚醒後は地球圏全域へのデータストーム領域を通じて、ベネリットの解散とアーシアン救済を目的とした資産売却を宣言する。
3年後は仕事で多忙となるなかで、スレッタや学園の仲間たちとともに穏やかな生活を送る。
企画当初は敵の親玉の愛人というポジションでキャラクター設定が行われたが、会社と学園とのシーンが分断されすぎてしまうことから変更され、脚本改稿が重なるうちに現在の立ち位置となった[19]。デザイン原案では無口な女性のイメージで描かれており、モグモはアニメーターのおかげで表情豊かなデザインに発展したと語っている[20]

ジェターク寮

グエル・ジェターク (Guel Jeturk)
声 - 阿座上洋平[87]長谷川育美(幼少期)
パイロット科3年。学籍番号「KP001」。ジェターク社の御曹司で、寮のエースにして決闘委員会の筆頭[88]。荒々しく熱くなりやすい性格であるが[58]パイロットおよび決闘者としては真摯で公正な一面をもち、将来のドミニコス隊入りを目指し鍛錬を重ねている。父親のヴィムには従順で頭が上がらず、そのことを指摘されると我を忘れて激昂する。
当初は26戦全勝のホルダーとして横暴にふるまっていたが、ミオリネへの狼藉をとがめたスレッタとの決闘で初敗北し陥落する。グループ掌握の野望を潰された父から叱責され、新型のダリルバルデとともに再決闘に臨むが、機体や戦場に細工してまで勝利を欲する父の姿勢に反発し、終盤に自身の技量のみで堂々と戦い惜敗する。決着後に健闘をたたえてくれたスレッタに感激し衝動的に求婚するが、即座に断られたうえ、周囲に冷やかされた恥ずかしさから求婚を撤回する。以降はスレッタを威圧しながらも気にかけるようになり、彼女を蔑ろにしたエランへの怒りから決闘を行うが敗北。ヴィムから支援の打ち切りと退寮を命じられて野外生活を強いられ[19]、地球寮対グラスレー寮の決闘中に退学とジェタークの系列子会社への就職を言い渡される。退学後は父やラウダたちに黙って行方をくらまし、「ボブ」と名乗って輸送会社の下働きをしていたが、プラント・クエタへの道中に艦を「フォルドの夜明け」に占拠され、ほかの社員とともに拘束される。戦闘開始後は敵のデスルターを強奪してクエタにいるスレッタたちと合流しようとするが、ディランザ・ソルで襲い掛かってきたヴィムの命を誤って奪い、そのショックを抱えたまま「フォルドの夜明け」に拉致される。地球でのベネリット部隊と「フォルドの夜明け」の戦いで死んだ少女シーシアの最期を看取ったのち、経営危機となったジェターク社を立て直すべくアスティカシアに帰還する。再会したスレッタに自分を奮い立たせてくれた礼とともに、再度告白して断られることでけじめをつけるが、総裁選でジェターク社の支援を受けたいミオリネからスレッタとの3度目の決闘を要請され、父を誤って殺したトラウマを抱えながらも辛勝する。その後はアーシアンとの交渉を望むミオリネと地球へ向かうも、再会したセドの口からシャディクの暗躍を知り、ケナンジとともに学園に帰還。シャディクとの互いの乗機を破壊するほどの死闘のすえに勝利する。クワイエット・ゼロ戦では専用ディランザに乗って出撃し、暴走するラウダを身体を張って止める。
3年後も経営者として活動し、ベネリット解散後の学園の存続に貢献する。
デザインはライオンをイメージして威圧感や粗雑な印象を出す一方で、右目下のホクロや眉のデザインを調整することで、雄々しさと色気のバランス調整が行われた[20]
ラウダ・ニール (Lauda Neill)
声 - 大塚剛央[89]会沢紗弥(幼少期)
パイロット科3年。グエルの異母弟で副寮長[58]。グエルの退寮後は後任の寮長および決闘委員に就任する。感情的な兄とは対照的に冷静な性格であるが、スレッタには尊敬する兄を陥れたして強い敵対心と激情を向ける[90]
父から行方不明になったグエルの退学手続きを命じられても、兄の帰還を信じて黙殺していた。父の死後は後任のジェターク社CEOに選出され、退学前のランブルリングでスレッタへの復讐を果たそうとするが、乱入してきたソフィに襲われ重傷を負う。生還後も傷を押して業務に復帰するが、帰還したグエルとの再会に喜び経営権を譲渡する。ランブルリング事件で命を救ってくれたスレッタや地球寮に対しては、素直に礼を述べるまでに態度が軟化する。しかし、ノレアの攻撃でペトラが重体となり、グエルとシャディクの戦いでグエルが父を殺した事実を知ると、錯乱したすえにミオリネがすべての悲劇の原因であると激しく憎悪。ミオリネを直接殺すべく完成直後のシュバルゼッテでクワイエット・ゼロ戦に乱入し、止めに入ったグエルにさえも父を殺した事情を話してくれなかったと非難し刃を向ける。自身が「グエル・ジェターク」としてすべての罪を背負う覚悟でいたが、死の危険を省みず止めようとしたグエルの行動と説得によって正気を取り戻し、涙ながらに自身の行いを謝罪する。
3年後は、生還したペトラに寄り添い、グエルと仲良く会話する場面が描かれる。
フェルシー・ロロ (Felsi Rollo)
声 - 高田憂希[58]
パイロット科2年。グエルを慕う後輩の女子生徒。猪突猛進型な性格で、グエルにならってミオリネに見下した態度を取る[89]。プラント・クエタ事件後はジェターク社の業務で多忙になったラウダの代理として決闘委員を務める。ノレアの無差別攻撃時は皆を守るためにディランザで出撃し、デミバーディングに乗るチュチュと共闘する。クワイエット・ゼロ戦ではスレッタたちに同行し、ラウダによって爆散寸前だったグエルのディランザに消火弾を撃ち込み救助する。
3年後は、カミルなど寮の仲間たちとともに学園で勤務している姿が描かれる。
ペトラ・イッタ (Petra Itta)
声 - 広瀬ゆうき[58]
カニック科2年。フェルシーの相方である女子生徒。優等生タイプだがフェルシー同様ミオリネを軽んじている[89]。ヴィムの死後はCEO代理となったラウダを支えるとともに、個人的な交際関係にもあったことが明かされる。ランブルリング事件後はラウダを救ったスレッタに感謝するとともに、ミオリネと別れ落ち込む彼女を気にかけるが、脱走したノレアの無差別攻撃で倒壊した校舎の下敷きとなり意識不明となる。
3年後は両脚を義体化しながらも生還し、ラウダともさらに親密になっている。
カミル・ケーシンク (Kamil Kaysink)
声 - 山下タイキ[58]
カニック科3年。寮のチーフ・メカニックで、高い統率力でメンバーをまとめる[58]

ペイル寮

エラン・ケレス (Elan Ceres)
声 - 花江夏樹[58]
パイロット科3年。学籍番号「KP002」。ペイル社が擁立するパイロットで、寮の筆頭にして決闘委員会所属[58]
物語の進行に従い、整形手術でオリジナルと同じ容姿と声をもつ強化人士が複数存在することが明かされ、表舞台では全員がひとりの人物として行動する[19]。下記は登場順。
強化人士4号
物語開始時点でエランとして学園に在籍する強化人士。学園では人間嫌いな孤高の人物とされ、寮生や決闘委員会の面々にも心を開こうとしない。一方、一部の女子からはクールな容貌にちなんで「氷の君」と呼ばれ人気を集めている。GUNDフォーマットのデータストームに耐えうる身体強化を受けているが、機体とリンクする感覚を不快に思い、MSそのものを「自分にとっての呪い」と称して嫌悪する[19]。自分の家族や誕生日といった過去の記憶をすべて失っており、実験体として酷使される自身の境遇を悲観している。
エアリアルを駆るスレッタが同じ強化人士かもしれないとの関心から、周囲が驚くほど積極的な交流のすえにスレッタの信頼を得る。やがてCEOたちからエアリアルの調査を命じられて実際にエアリアルに試乗するが、GUNDフォーマットの不快な感覚がないことからスレッタが自分とは違う存在だと気づき、自分にはないすべてに恵まれた彼女に嫉妬し拒絶する。この態度をとがめたグエルを挑発し、新型機ファラクトの試験を兼ねた決闘で圧勝。ペイル社から「本当の顔と市民ナンバーを与える」という報酬を提示され、ホルダーの称号とエアリアルを賭けてスレッタに決闘を挑むが、エアリアルの能力を解放した彼女に敗北する。決着後に自分の家族の記憶を取り戻し、スレッタとも和解するが、ペイル社に見限られ廃棄処分となる。
しかし、その意識はエリクトと同じパーメット粒子の生体コードとしてクワイエット・ゼロのアーカイブ内に存在しており、エリクトのサルベージを試みるスレッタを励まし協力する。
デザインは不遇な境遇から儚く無機質なイメージで描かれており、グエルやシャディクとの並びも考慮して全体的に落ち着いた雰囲気に着地するよう配慮された[20]
本物のエラン・ケレス
ほかのエランたちのオリジナルとなった人物で[19]、「ペイルグレード」トップの評価をもつ次期CEO候補。ニューゲンたちやベルメリアからは一定の敬意を払われており、小説版でも他者や地の文から「エランさま」と呼ばれる場面がある[91]。 決闘でミオリネとの婚約権を得るために、自身の影武者である強化人士たちがホルダーとなることを望んでいる。
4号の廃棄処分後は自ら学生のエランとしてスレッタに接触し、CEOたちとともにエアリアルおよびシン・セー社を告発するための一芝居を打つが、ミオリネが株式会社ガンダムの設立を成功させたことで未遂に終わる。宇宙議会連合による強制介入騒動では、ベネリットを裏切ったニューゲンたちに同行する。クワイエット・ゼロ戦でベネリットの解散が宣言されると、すべてを失ったニューゲンたちを見限って社を退職。その後ブリオン社にヘッドハンティングされ、3年後ではグエルに協力して学園存続に貢献する一方で、セセリアからは実務を押し付けられた不満を漏らされる。
強化人士5号
4号の後任として学園に送り込まれた強化人士。無表情な4号と対照的に天使のような笑顔を見せる一方で[58]、ニューゲンからは本物と同じくらい性格が悪いと評される。パイロットとしての力量も高いが、「死ぬのは御免」という理由からGUNDフォーマットの使用を避けようとする。
学園に着任後は仲間から驚かれるほどの明るいふるまいを見せ、スレッタには「君が変えた」と説明し距離を詰めていく。ミオリネから株式会社ガンダムのテスターとして雇われ、スレッタを篭絡したあとで穏便にエアリアルを獲得しようとするが、ランブルリングでの消極さをとがめたニューゲンたちから事実上の最後通牒を受ける。フロント管理社に押収されたエアリアルを直接奪おうとするが、機体内のエリクトの意思に拒絶され失敗。今度はスレッタ本人に機体を渡すよう強引に迫るが、居合わせたグエルに組み伏せられ断念する。一連の不始末でペイル社での居場所を失い、ニカたちが軟禁されているグラスレー寮の一室に転がり込む。軟禁生活のなかで、同じガンダムパイロットで死への恐怖を抱えるノレアに対して共感を抱き、彼女がソーンで学園を無差別攻撃した際は身を挺して説得を行うが、平静を取り戻した刹那に撃墜されるのを目撃し慟哭。ゴドイから逃れてきたベルメリアたちと地球寮生たちの前に現れ、スレッタにこれまでの謝罪と「エラン・ケレス」の秘密を暴露するとともに、「自分の逃亡を見逃す」「ガンダムには乗せない」という条件でクワイエット・ゼロ阻止に参加する。作戦中はミオリネたちの護衛を務め、停止コードを入力するまでの時間稼ぎをする。
3年後では、ノレアの遺品のスケッチブックに描かれた風景画を手がかりに、彼女の故郷を目指す旅に出ている。

グラスレー寮

シャディク・ゼネリ (Shaddiq Zenelli)
声 - 古川慎[58]
パイロット科3年。学籍番号「KP003」。サリウスの養子で寮長。おもに立会人として決闘委員を務めるほか、会社では将来の幹部候補として数々の実績を上げている[58]パイロットとしても地球寮戦前の時点で決闘賭博1番人気であると同時に、寮対抗の団体戦では無敗を誇るほどの操縦技術をもつ。プライベートでは多くの女性たちと交際するなど余興同然に過ごす一方で、企業人としてはシビアで非合法な活動もいとわない。
地球で生まれた半アーシアン戦災孤児で、当時の名はイエル・オグル。サビーナたちパイロット科の女子5名とともにグラスレーのアカデミーで育ち、その優秀さから「プリンス」と呼ばれていた。自分のような孤児を生みだした戦争シェアリングを否定し、ベネリットの全資産を地球に移すことでスペーシアンとアーシアンの勢力を拮抗させ、互いの抑止力による平和を実現させようと考えている[50]。同じくベネリットを疎む宇宙議会連合や「フォルドの夜明け」と裏で通じる一方で、地球での慈善活動にも積極的なことから、孤児たちからは尊敬されている。
幼なじみのミオリネを隣で守りたいという密かな願望を抱いていたが、本人に直接伝える勇気が湧かず、やがて本心を隠しつつビジネスパートナーという立場で彼女に近づこうと探っていた。そのため、表向きはミオリネの婚約者たるホルダーの争奪戦には興味を示さず、さらに自分の野望に彼女を巻き込まないための配慮も行っていた。他人に本心を隠す気質はほかの人間関係においても同様で、相手の信用を得ることに長けている一方で、他人を信用せず自分で物事の処理にあたろうとする。
学園でさまざまな騒動の中心となるスレッタを「水星ちゃん」と親しく呼び、グエルやエランたちをかき乱す姿に興味を寄せる一方で、サリウスの命令でエアリアルと開発元のシン・セー社を探るべく暗躍し、取引相手の「フォルドの夜明け」と通じていたニカを使ってスレッタを監視する。義父とは違い事業としてのガンダムの可能性に期待しており、学園規則を改変して株式会社ガンダムの起業を妨害し、支援という名目で自分の用意した会社にミオリネたちを移籍させることで事業ごとミオリネを手中に収めようとする。これを拒み規則の改変停止を望むミオリネたちと集団決闘となるが、自軍のアンチドートを無効化したエアリアルの底力と地球寮メンバーの連携の前に敗北。ミオリネに「自分がホルダーとなって守りたかった」という本心を吐露し、潔く身を引く。
一方でもうひとつの望みであるベネリット掌握のためにさまざまな事件で暗躍し、サリウスを拉致することでグラスレーの実権を握り、ペイル社の支援も取り付けて次期総裁に立候補する。クイン・ハーバー事件の大罪人に仕立てられたミオリネを守れなかったとしてグエルを激しく憎悪し、自分たちアーシアンの不遇や世界の理不尽さをぶつけた本気の殺し合いを挑むが、地球で同じ理不尽を知ったグエルとの相打ちで乗機を破壊され拘束される。しかしこれは、地球上の紛争だけでは動かない議会連合にベネリットへの介入を促すための策でもあった。拘束後はサビーナたちの減刑と引き換えに、自身のこれまでの所業と議会連合との癒着の証拠を記した宣誓供述書をミオリネに提出。クワイエット・ゼロ戦終盤では、供述書の補助がありながらもベネリット解散を成し遂げたミオリネの偉業を認める。
3年後では、本来関係のないクワイエット・ゼロ事件の罪もまとめて被ることで自身の所業へのけじめをつけ、面会したミオリネに別れを告げ公判へと向かう。
デザインはキャラクター設定をもとに余裕のある年齢感高めの雰囲気を出すことが意識され、完成していたグエルとエランとのバランスも見ながら仕上げまで行われた[20]
サビーナ・ファルディン (Sabina Fardin)
声 - 瀬戸麻沙美[58]
パイロット科3年。学籍番号「KP014」シャディクの右腕としてほかの寮生たちをまとめ上げる才女で、パイロットとしては寮内でシャディクに次ぐ実力をもつ[58][92]。地球の出身でニカと同じく地球と宇宙の懸け橋になりたい夢をもつが、理想だけで現実は変わらないとの考えから、ほかの寮生とともにシャディクの非合法活動にもためらいなく従う。
シャディクの計画に協力した容疑でほかの女子たちとともに逮捕されるが、シャディクの嘆願で重刑は免れ、3年後は釈放された全員でミオリネに協力する場面が描かれる。
レネ・コスタ (Renee Costa)
声 - 鈴代紗弓[58]
パイロット科2年。学籍番号「LP013」快活な一方で、男女で腹黒く態度を使い分ける小悪魔気質[58][92]。決闘賭博のオッズでは10番に位列される技量をもつ。「キープくん」と称するお気に入りの男子ファン複数人と交際しており、そのひとりのキープくん12号であるジョン・ヴァン・シモンズに恥をかかせたとしてリリッケを逆恨みしている。フェルシーとも仲が悪く、決闘委員の代理を務めた際は互いを罵倒し合う。
イリーシャ・プラノ (Ireesha Plano)
声 - 前川涼子[58]
パイロット科2年。学籍番号「LP012」気弱な心配性で、周囲からは「ほっとけない」と称される[58][92]。メイジーとは性格が正反対ながらも仲がいい[58]
メイジー・メイ (Maisie May)
声 - 貫井柚佳[58]
パイロット科2年。学籍番号「LP011」人なつっこく、笑顔の絶えないポジティブ気質[58][92]
エナオ・ジャズ (Henao Jazz)
声 - 若山詩音[58]
パイロット科3年。学籍番号「KP015」第六感に長けた寡黙でミステリアスな人物[58]。シャディクのミオリネに対する秘めた思いを認識しており、一見してミオリネに反発される態度を取るシャディクを「ヤマアラシ」と評する。

地球寮

ニカ・ナナウラ (Nika Nanaura)
声 - 宮本侑芽[87]白石晴香(代役[93][注 7]
カニック科2年。学籍番号「LM236」。メカ好きで、チュチュのデミトレーナーや寮のメカニック全般を手がける。温厚で争いを好まず、スペーシアンからの嫌がらせにも反抗することなくやり過ごす。チュチュからは「ニカ姉」と呼び慕われている。
編入したてのスレッタともすぐに打ち解け、学園に拠り所のない彼女を地球寮へと誘う[84]。揉め事の絶えないスレッタを裏から支え続け、ミオリネからは株式会社ガンダムを担う人材として期待される。その正体は、シャディクが派遣した「フォルドの夜明け」の連絡係であり、メカニックとしての技術は幼少時にやらされた機械の組み立て作業で習得したものであった。一方で、ほかの寮生たちに対しても本心から仲間意識を抱いており、裏切り者として彼らを追い詰めることに葛藤していく。プラント・クエタ襲撃事件では組織のコールサインでノレアを下がらせチュチュたちを守るが、ランブルリングの混乱でシャディクたちに囚われる。その後はグラスレー寮の一室にノレアや5号とともに監禁されるが、脱走したノレアによる学園襲撃の混乱に乗じて寮の仲間たちと合流し、これまでの謝罪を述べて和解。騒動が終結後に自首して罪を償ったのちに、「宇宙と地球の架け橋になる」という夢をかなえるため改めて自力で学校に通うと宣言する。クワイエット・ゼロ戦ではデミバーディングのバオリパックに同乗して要塞の潜入部隊に参加。
3年後では罪を清算したあとに就学の望みをかなえ、学業と並行してマルタンたちの業務を手伝う。
デザインはキャラクター設定を考慮して尖りがなく安心感を与えるように描かれつつ、その他のキャラクターに埋もれないようにインナーメッシュでアクセントを付ける工夫が行われている[20]
チュアチュリー・パンランチ (Chuatury Punlunch)
声 - 富田美憂[87]
パイロット科1年。学籍番号「MP039」。桃色の髪を巨大な左右のシニヨンにまとめた少女で、スレッタが来る以前は寮唯一のパイロット[63]。愛称は「チュチュ」で一人称は「あーし」。アーシアンを差別するスペーシアンに嫌悪感を抱いており、学園での喧嘩騒ぎも辞さない激しい気性をもつ[58]。地球寮の仲間に対しても粗野で口汚い態度を取るが、これは仲間を思いやる心の裏返しでもある。また親代わりに自分を支えてくれる地球の採掘労働者たちとも仲が良く、自分を学園に送り出してくれたことに感謝の念を抱いている[95]。予算が少ない寮の方針で乗機を遠距離戦狙撃仕様に調整しているが[63]、自身の気質からビームライフルをそのまま鈍器にして格闘戦を行おうとする。
最初はスレッタをほかのスペーシアンと同列に考えていたが、自分と同じく故郷を背負う姿に認識を改め、実習中のスレッタに不当な妨害を行った女子生徒たちと乱闘したことがきっかけでスレッタの地球寮入りを認める。「寮では自分が先輩」という理由で「チュチュ先輩」と呼ぶようスレッタに要求しつつも、良好な友人関係を築いていく[95]。ミオリネが株式会社ガンダム設立に地球寮を勝手に巻き込んだことに当初は反発するが、社の方針が軍事企業からGUND技術による再生医療に転換すると、故郷の過酷な労働環境で負傷した人たちの救済になるとして受け入れる。グラスレー寮との集団決闘では、開幕早々にシャディクのミカエリスに乗機を行動不能にさせられるが、最後は仲間のMSに支えられた長距離狙撃でミカエリスのアンテナを撃ち抜き勝利に貢献する。マルタンからニカの裏切りを知らされたことに激怒するが、戻ってきた彼女にすべてを話すよう告げる。
デザイン時は愛称の語感から連想されたネズミをもとにして、シニヨンなどが取り入れられた。ヘルメット装着時のシニヨンの収め方は公式アカウントでの公表時に話題となり、モグモも驚いたと語っている[20][96]
マルタン・アップモント (Martin Upmont)
声 - 榎木淳弥[97]
経営戦略科3年。学籍番号「KS117」。寮長でありながら優柔不断で頼りなく、個性的な寮生たちに手を焼いている[58]スペーシアンからのいじめや突き上げにおびえつつ平穏に過ごそうとするが、スレッタやミオリネが持ち込んでくる騒動に巻き込まれ振り回される羽目にあう。
プラント・クエタで「フォルドの夜明け」を撤退させたニカに対して不信感を抱き、寮長としての責任感からフロント管理社に通報する。その後は事実を仲間たちに打ち明けられず苦悩するが、カウンセリングルームで懺悔する姿を見ていたセセリアに、厄介事に巻き込まれたくなかったという本心と取るべき行動を指摘されて反省。チュチュたちに真実を話すとともに、ニカと改めて向き合う覚悟を決める。クワイエット・ゼロ戦ではチュチュのデミバーディングに同乗して戦場に向かう。
ヌーノ・カルガン (Nuno Kargan)
声 - 畠中祐[97]
カニック科2年。ソフトウェアに精通しているギーク[97]。金にがめつい性格で、悪友のオジェロとともに決闘賭博に興じるほか、株式会社ガンダムが軍事企業化することに地球寮生の多くが反対するなかで、儲かればいいという理由から唯一賛成の立場を取る。
オジェロ・ギャベル (Ojelo Gabel)
声 - KENN[97]
カニック科2年。陽気な黒人少年。ヌーノと同じく金銭への執着が強く、決闘賭博に生活費をつぎ込むギャンブラー[97]。株式会社ガンダムの設立には給与目当てで賛同するが、地球を戦いに巻き込む片棒を担ぐのは嫌だという理由から軍事企業化には反対し、意見を違えたヌーノと一時対立する。
ティル・ネイス (Til Nys)
声 - 天﨑滉平[97]
カニック科3年。寡黙ながらもほかの寮生を支える縁の下の力持ち[97]。ニカと同じくスレッタには初対面から好意的な立場を取る。メカニックとしての技術だけでなく、株式会社ガンダムの社章をデザインしたり、グラスレー寮との集団決闘ではパイロットとして参加するなど多方面での器用さを発揮する。
リリッケ・カドカ・リパティ (Lilique Kadoka Lipati)
声 - 稲垣好[97]
経営戦略科1年。ふくよかな体型が特徴の朗らかな少女。恋愛話が大好きで自身も男子からの人気が高い[97]経営学も有能で、株式会社ガンダムの設立事務で活躍する。レネが付き合っていた男のひとりから食事を誘われ丁重に断ったが、男の心を弄んだとしてレネから一方的な恨みを抱かれ、グラスレー寮との集団決闘ではレネからの要求に応じて参加する。
アリヤ・マフヴァーシュ (Aliya Mahvash)
声 - 島袋美由利[97]
カニック科3年。故郷仕込みの占いを得意とするマイぺースな少女。故郷から寮に持ち込んだ家畜のヤクやヤギ、ニワトリを愛する[58]

ブリオン寮

セセリア・ドート (Secelia Dote)
声 - 山根綺[89]
経営戦略科2年。決闘委員会所属。皮肉や嫌味を言うことにかけて右に出る者はいないとされ[58]、御三家出身の生徒に対しても物怖じしない度胸をもつ。その一方で決闘の承認や立会人などの委員会の責務をそつなくこなし、ニカを通報したことに罪悪感を感じてカウンセリングに訪れたマルタンに対して、荒療治ながらも的確なアドバイスを送るなど真面目な一面もある。
3年後はオリジナル・エランの秘書に就任し、学園存続に協力した恩を盾にグエルを煽り散らしている。
ロウジ・チャンテ (Rouji Chante)
声 - 佐藤元[89]
カニック科1年。決闘委員会所属。モビルクラフトをはじめとする数々のメカに精通し、愛用のハロに自分で改造を施している[58]。普段は感情が薄く無口で、会話をハロに代弁させることもある。
スレッタとプロスペラたちとの決戦では、クワイエット・ゼロへの興味から同行を希望し、オーバーライド対策のアイディアを提供する。
3年後は地球寮の面々と同じ職場に就職し、チュチュから「クソスぺギーク」と罵られ衝突しながらも業務に励んでいる。

ベネリットグループ / MS開発評議会

デリング・レンブラン (Delling Rembran)
声 - 内田直哉[98]
「PROLOGUE」時点ではグラスレー社幹部[99]。厳格で常に険しい表情を浮かべた元軍人。戦場での経験から人間を消耗品とする兵器の存在を忌避するようになり、それに該当しうるGUNDフォーマット技術の禁止を強硬に唱え、独断でドミニコス隊のフォールクヴァング襲撃に端を発するヴァナディース事変を引き起こす。
本編ではヴァナディース事変を収めた英雄として名声を得ており、ベネリット総裁に就任するとともにカテドラル統括やアスティカシア学園理事長を兼務する。業績不振な傘下企業は冷徹に切り捨て、ときには強権でルールさえも捻じ曲げて他者を従わせる方針から、グループ内外より命の危機にさらされている。その裏では、戦争シェアリングをコントロールしても[50]秩序が戻らない戦場に憤りを抱いており、自ら葬り去ったガンダムを利用してでも亡き妻ノートレットの創案をもとにしたクワイエット・ゼロを完遂し、争いのない世界を目指すようになる。
娘のミオリネに対しては常に非情に接するが、株式会社ガンダム設立をめぐる騒動では「ガンダムの呪い」の重さを忠告しつつも設立を承認し、定期的な事業報告を通じて公正かつ的確にミオリネを指導する。「フォルドの夜明け」によるプラント・クエタ襲撃では、ノートレットとの約束に従って崩れた外壁からミオリネをかばって脊髄を損傷し、意識不明の重体となるが、クワイエット・ゼロ戦直前に意識が回復。ミオリネたちによるクワイエット・ゼロ攻略の時間を稼ぐべく、議会連合に緊急特別総会の開催を要求する。
3年後では、サリウスとともにベネリットグループの旧経営陣に対する公聴会に出席している。
ラジャン・ザヒ (Rajan Zahi)
声 - 花輪英司[98]
デリングの部下である元軍人。「PROLOGUE」ではユリシーズの艦長としてヴァナディース事変の指揮を執る。
本編ではデリングの側近としてカテドラルに所属している。デリングと同じく戦争の悲惨さを痛感しており、クワイエット・ゼロ計画の先にあるデリングの悲願も理解している。
ケナンジ・アベリー (Kenanji Avery)
声 - 上田燿司[98]
ドミニコス隊に所属する軍人[100]。「PROLOGUE」ではベギルベウのパイロットとしてヴァナディース事変に従軍し、ルブリス量産試作モデル2機を撃墜する戦果を挙げる。
本編ではパイロットを引退し、司令として艦隊を率いる[58]。部下からパイロット時代の過去を疑われるほどの肥満体型となっているが、それを冗談の種にする余裕を見せる。
プラント・クエタを防衛するジェターク艦隊が担当宙域を離れていることを不審に感じ、結果として「フォルドの夜明け」による襲撃現場にいち早く駆けつける。クイン・ハーバーの会談では、ミオリネとグエルの護衛として使節団に同行する。その際、グエルとセドの会話からシャディクの暗躍を察知し、ミオリネを残して宇宙へと帰還。自らベギルペンデに搭乗し、部下たちとともに暴走するノレアの対処にあたる。クワイエット・ゼロ戦では、作戦におもむくスレッタたち学生を大人として守るべく協力する。
サリウス・ゼネリ (Sarius Zenelli)
声 - 斧アツシ[98]
グラスレー社CEOで、MS開発評議会の一員[101]。「PROLOGUE」の時点で老齢の身であり、21年後の本編では車椅子や杖、生命維持用の器具が欠かせない体になっている。デリング以上のガンダム排斥主義者であり、総裁就任後にガンダム禁止の方針を緩めつつあるデリングに不審感を抱いている。
エアリアルの騒動後はプロスペラたちシン・セー社の動向を探るべく、養子のシャディクに命じてアスティカシア学園内にも監視の根を伸ばす。さらにほかの御三家とも結託して、本格的なデリングの排除に動き出す。プラント・クエタ襲撃事件後はフォルドの夜明けに対する徹底抗戦を主導するが、ランブルリングの混乱の最中にシャディクの差し金で身柄を拘束される。シャディクの拘束後はドミニコス隊によって救助され、議会連合の強制介入による損害を最小限に抑えるべく、グラスレー社の切り捨てをミオリネに進言する。
ヴィム・ジェターク (Vim Jeturk)
声 - 金尾哲夫[98]
「PROLOGUE」時点ではジェターク社CEOの息子で、MS開発評議会の一員[102]。本編ではCEOの座を引き継ぎ、強い野心と剛腕ぶりで社をまとめ上げる[58]。軍人出身でありながら総裁の座にいるデリングを疎んでおり、息子のグエルとミオリネと結婚させてデリングに接近し、彼を暗殺したのちに自身が総裁に成り代わろうともくろむ。グエルに対しては自分なりに親としての責任感を抱いているものの、本質的には駒や道具としてのあつかいであり、のちに彼の離反を招く。
グエルがスレッタにホルダーの座を奪われると計画を断念するが、プロスペラにそそのかされてグエルとスレッタの再決闘の場を設け、自社の新型ダリルバルデやさまざまな裏工作で万全の勝利を得ようと暗躍する。しかし、機体の不備やミオリネの妨害、グエルの予想外の反抗などの要因が重なり敗北を喫し、この結果を受けたスポンサーたちから融資を絞られる憂き目にあう。その後はペイル社の計によるエアリアルガンダム疑惑再燃を利用してプロスペラに裏取引の再開を強制しようとするが、株式会社ガンダムの設立が成ったことで失敗に終わる。デリング暗殺は諦めておらず、サリウスやシャディクと結託してプラント・クエタにて作戦を実行するが、思慮の浅さから二人には最初から見限られており、裏切られて「フォルドの夜明け」の襲撃に巻き込まれる。その際は自らディランザ・ソルを駆って「フォルドの夜明け」を迎撃するも、敵のデスルターで宇宙に出たグエルと互いを知らぬまま戦い、最後は息子にとどめを刺されて乗機の爆発に吞まれ、命を落とす。
ニューゲン (Nugen)、カル (Kal)、ネボラ (Nevola)、ゴルネリ (Golnery)
声 - 勝生真沙子(ニューゲン)、小宮和枝(カル)、沢海陽子(ネボラ)、斉藤貴美子(ゴルネリ)
女性4人で構成されるペイル社共同CEO[58]。データストームの逆流がないエアリアルの獲得を目的に、自社への多少の損害さえ気にせずスレッタたち株式会社ガンダムを陥れようとする。協力関係にあったシャディクが敗北すると宇宙議会連合側に鞍替えし、クワイエット・ゼロを大量破壊兵器計画と断じるなどしてベネリットを告発する。しかし、最終戦でのミオリネのベネリット解散宣言で会社の全資産を失うという事態にあい、3年後では4人で共同生活する場面が描かれる。
ベルメリア・ウィンストン (Belmeria Winston)
声 - 恒松あゆみ[58]
ペイル社所属の女性研究者。プロスペラのヴァナディース時代の後輩研究員で、プロスペラからは「ベル」の愛称で呼ばれる。若いころはGUNDを用いた医療工学を志していたが、ヴァナディース事変後は生活のためにやむなくペイル社に入り、カルドから否定された自身の拡張神経理論を使った強化人士や、ファラクトの開発に携わっている[58]。実験動物同然の扱いを受ける強化人士の姿には心を痛めているものの、5号やニカからはGUNDの理念を言い訳にしていると非難され、プロスペラからも「魔女」としての呪いと宿命を説かれ苦悩する。
エアリアルを欲するニューゲンたちから表向きの協力者として株式会社ガンダム接触するよう命じられるが、自分の果たせなかった夢をかなえようとするスレッタやミオリネたちには本心から肩入れしており、自身の権限がおよぶ限りの便宜を図ろうとする。プラント・クエタでクワイエット・ゼロ計画の進行に携わっていたところにフェンとグストンの尋問を受け、直後のゴドイの銃撃からフェンに庇われるかたちで学園に逃れる。スレッタたち地球寮生にクワイエット・ゼロ計画の真相を語るとともに、非人道的な行為に加担していた自身の行為を涙ながらに謝罪し、クワイエット・ゼロの対策に加わる。要塞突入後、ケナンジから銃を渡された際は動揺するが、プロスペラに対し逡巡しつつも引き金を引き、ミオリネのコード入力を援護する。
プロスペラ・マーキュリー (Prospera Mercury)
声 - 能登麻美子[58]
スレッタの母親で、シン・セー社CEOにしてエアリアルの開発責任者。水星の開拓事業で失った右腕を機械化し、仕事中はヘッドギア状の仮面を装着している[58]。水星に来た当初は娘とともによそ者として差別を受けるが、苦労のすえに現地の信用を勝ち取り、本編の3年前に現職に就いた[52]
エアリアルをめぐる騒動により「魔女」としてベネリットやカテドラルの追及を受けるが、巧みな弁舌やヴィムを利用するなどの権謀術数で渡り合い、ミオリネによる株式会社ガンダムの起業によりエアリアルの存在を認めさせる。
その正体はヴァナディース機関の生き残りであるエルノラ・サマヤ。21年前に古巣を壊滅させたデリングを憎む一方で、エアリアルと同化したエリクトが生きられるデータストーム領域の拡大のために、デリング本人に素性を明かしたうえでクワイエット・ゼロに必要なエアリアルの実働データを提供していた。スレッタには娘思いの母親として接しつつエアリアルでの決闘を促し、クワイエット・ゼロに必要かつエリクトが自由に動ける条件であるパーメットスコア8到達を待ち望んでいた。一方でデリングへの復讐心も消えておらず、負傷したデリングの死を望むような発言もする。
エアリアルのスコア8到達後はスレッタに真実を告げ、平穏な学生生活を望む親としての情を見せながらも離別する。クイン・ハーバーに向かうベネリット使節団に随伴した際に、人知れずベネリットとアーシアンの武力衝突を煽るとともに、郊外のドックに隠されたオックス・アース社のルブリスたちを、エリクトを邪魔する存在として破壊する。宇宙に上がったあとはクワイエット・ゼロを起動させ、プラント・クエタから持ち去られた要塞のユニットがあると予想されるベネリットグループのフロントに向かう。クワイエット・ゼロ内部にミオリネらの突入を受けた際はそれを防ぐために単身向かうものの、強化人士5号の銃撃で倒されたうえに、コード入力で要塞の機能を停止される。実はこの時点でデータストーム汚染による身体機能の低下が進行しており、すでに下半身の感覚が麻痺しつつあったことが明らかとなる。大破したエアリアルを再度クワイエット・ゼロに接続するようスレッタに求めるが拒絶され、キャリバーンとの接続で生じたデータストーム空間を通じて再会した夫ナディムとヴァナディースの仲間たち、そして間違いだとしても進もうとする自身の姿を肯定したスレッタやエリクトの言葉に涙し復讐を断念する。
3年後は、頭髪の大部分が白くなり肉体もさらに衰えているが、復讐心からは解放されスレッタたちと穏やかな生活を送る。
初登場時は視聴者間でエルノラがプロスペラの過去の姿なのか、そのような誤解を誘うためのミスディレクションなのか、という正体の謎が話題となった[37]
ゴドイ・ハイマノ (Godoy Haimano)
声 - 青山穣[58]
プロスペラの秘書兼ボディーガードであるひげ面の男性。寡黙な仕事人気質で[58]、プロスペラのクワイエット・ゼロ計画の実現をサポートする。

フォルドの夜明け

ナジ・ゲオル・ヒジャ (Naji Geor Hija)
声 - 楠大典[58]
「フォルドの夜明け」のリーダー[58]。シャディクからデリング暗殺の依頼を受けてプラント・クエタ襲撃を指揮するが、エアリアル(改修型)の介入やドミニコス隊の参戦を受けて部隊を撤退させる。
ソフィ・プロネ (Sophie Pulone)
声 - 井澤詩織[58]
ガンダム・ルブリス・ウルのパイロット。自分の欲求のためなら暴力や命令違反も辞さず、MS戦だけでなく生身でも高い戦闘力を発揮する。乗機のデータストームによる苦痛をも自身の生を実感できるとして肯定し、嬉々として戦闘を続けようとする。拠点の子どもたちからはヒーロー同然に慕われよく遊んでいた。
株式会社ガンダムのPVや決闘の動画を見てスレッタとエアリアルに強い興味を抱き[58]、水星のガンダム乗りであるスレッタを「お姉ちゃん」と呼び慕うようになる。プラント・クエタ襲撃事件後に諜報目的でノレアとともにアスティカシア学園に編入し、あこがれのスレッタに接近する。やがてスレッタを自分の「本当の姉」とすることを画策し、ランブルリングでの決闘を利用してスレッタと交戦するが、エアリアルの高濃度データストームにさらされ死亡する。
ノレア・デュノク (Norea Du Noc)
声 - 悠木碧[58]
ガンダム・ルブリス・ソーンのパイロット。相棒のソフィと比べて冷静な性格だが、内心にはスペーシアンへの強い憤りを抱いている[58]。平時は風景画や生物の死骸の写生に興じるなど絵心がある。組織の連絡員であるニカに配慮する面もあるが、地球寮への未練が捨てられない彼女を辛辣に批判し恫喝する。
学園襲撃後はグラスレー寮に軟禁されるかたちで匿われる。パイロットとして似た境遇をもつ強化人士5号からは「ガンダムに乗って死にたくない」との本心を指摘され、激しく否定しながらも恐怖に押しつぶされ号泣する。クイン・ハーバーの惨劇を知るとスペーシアンへの憎悪が再燃し、部屋を脱走後にソーンとガンヴォルヴァで学園を無差別攻撃する。その姿に同情した5号の説得で平静を取り戻しかけるが、ドミニコス隊の狙撃を受け死亡する。
オルコット (Olcott)
声 - 三上哲[58]
MS隊指揮官として信頼される歴戦の勇士[58]。その正体は元ドミニコス隊員のリドリック・クルーヘルで、ケナンジいわく「自分の正義のために上への反発も辞さない青臭い性格だった」とされる。アーシアンのテロで息子と左腕を失い、現在は機械の義手をはめている。組織の仲間たちにも事務的な態度を崩さないが、ときおり息子の夢を見て動揺することもある。
プラント・クエタ襲撃時は部下たちとともに通信かく乱やソフィたちの援護を担当し、撤退時は漂流していたグエルを利用価値ありとして地球に連れ帰る。
ベッシ・エンリケ(Bessie Enrique)、グリスタン・ディンバリ(Gristan Dimbali)
声 - 坂泰斗(ベッシ)、佐々木義人(グリスタン)
オルコットとともにクエタ襲撃に参加したMS部隊の戦闘員たち。ベッシはオルコットに次ぐ実力で付き合いも長く、グリスタンは巨漢ながらも緻密な参謀役[58]。二人とも地球帰還後にベネリット部隊の襲撃を受け戦死する。
フィリップ・クー(Phillip Koo)、マチェイ・ガオ(Machei Gao)、ジャリル・リ・ナランカ(Jalil Li Naranja)
声 - 濱岡敬祐(フィリップ)、近藤浩徳(マチェイ)、山口令悟(ジャリル)
組織の戦闘員たち。フィリップは拠点の妻子を思う実直な熱血漢、マチェイは装甲車の運転を担当する職人肌、ジャリルは若く経験の浅いお調子者[58]
拠点に現れたベネリット部隊の襲撃を受け全員死亡する。
シーシア(Seethia)
声 - 川井田夏海[58]
特定復興計画地区に住む構成員の少女。任務中の父親の帰りを待ち続けている[58]
父の死を知らされ、代わりに連れてこられたグエルに無念と怒りをぶつける。ベネリット部隊の爆撃で瀕死の重傷を負い、グエルに助け出されるが間に合わず死亡する。
セド・ワンチェク(Sedo Wanchek)
声 - 藤原夏海[58]
シーシアと同じ復興地区に住む臆病な少年[58]。シーシアをそばで気にかけ、クイン・ハーバーで再会したグエルに死んだ彼女を弔ってくれたことを感謝する。自分たちアーシアンの支援者である「プリンス」のことを自慢したことがきっかけで、グエルたちはシャディクが一連の事件に関与していることを確信する。
3年後では、夢であった学校で授業を受ける場面が描かれる。

宇宙議会連合

フェン・ジュン (Feng Jun)
声 - 渡辺明乃[58]
宇宙議会連合がベネリットグループを内偵するために派遣した女性諜報員。表向きは運び屋として働いており、地球逃亡のための船を手配した縁からミオリネとは顔見知り[58]。連合の上層部がベネリットへの強引な介入を意図していると感じつつも、自身は戦いは避けるべきという信念をもって行動している。
ミオリネからは自分たちの正体を見抜かれながらも、ニカの消息とクワイエット・ゼロの真相を調べるという条件付きで密約を結ぶ。やがて規模外の資金移動があったシン・セー社に目星をつけ、プラント・クエタにいるベルメリアを尋問するが、近くに居合わせたゴドイに銃撃され、グストンにベルメリアを託す。
グストン・パーチェ (Guston Parche)
声 - 柳田淳一[58]
フェンの部下で、腕利きの操舵士としてともに運び屋を営んでいる[58]
フェンからベルメリアを託されたあとはスレッタにキャリバーンへの搭乗とプロスペラの阻止を求める。フェンと同じく、心情的には上層部の強硬な方針に賛同しておらず、最終戦でのILTSの強行発射を止めようと意見する場面もある。

ヴァナディース機関

エリクト・サマヤ (Ericht Samaya)
声 - 市ノ瀬加那[98]
フォールクヴァングに暮らす4歳の少女[103]。愛称は「エリィ」。自身の誕生日にフォールクヴァングがドミニコス隊の襲撃を受けた際、自身の生体コードがデータストームと完全に同調したことで、ルブリスの起動を成功させる。
本編では、過酷な水星の環境に肉体が耐えられず、母の手によって生体コードをルブリスに移されたことが判明する。詳細を知らないスレッタからは「カヴンの子」も含めて「みんな」と呼ばれるなど、漠然ながらも存在を認識されていた。はじめはスレッタの操縦がなければ自由に動けなかったが、パーメットスコアの上昇に従って意識が顕在化していき、エアリアルと戦った4号とソフィ、実際にエアリアルに乗った5号はデータストーム越しに存在を知覚する。エアリアルがパーメットスコア8に到達したあとは、スレッタに自分たちとの正体とクワイエット・ゼロ計画の目的を話し、プロスペラの計画にこれ以上巻き込まないために、スレッタに出生の真実を伝えたうえで離別する。クワイエット・ゼロ戦では自分たちを止めようとするスレッタと対峙するが、要塞の機能を掌握された直後に発射されたILTSの攻撃をエアリアルの大破と引き換えに防ぐ。そのままエアリアル内で意識を失っていたが、キャリバーン越しにクワイエット・ゼロと接続したスレッタの願いを受けて復活し、特大のデータストームを展開して事態収束に貢献する。そのままパーメット粒子化したエアリアルもろとも消滅する寸前に、スレッタのホッツさんに意識を移されて存続し、3年後も家族で幸せな生活を送る。
正体が判明するまでは面影が似るスレッタとの関係が不明のまま進行し[104][105]、次第に両者の齟齬が明かされていく[36]
エルノラ・サマヤ (Elnora Samaya)
声 - 能登麻美子[98]
エリクトの母で、ルブリスのテストパイロット[106]。かつてカルドによってGUNDの右腕を移植され、命を救われた過去をもつ。フォールクヴァング襲撃時はルブリスで出撃するが、ナディムから逃げるよう促され、娘とともに戦場を離脱する。
その後は正体を隠し、プロスペラ・マーキュリーとして活動する。
ナディム・サマヤ (Nadim Samaya)
声 - 土田大[98]
エルノラの夫でエリクトの父。ルブリスの開発マネージャーとして、オックス社からヴァナディースに出向してきた[107]。フォールクヴァング襲撃時はルブリス量産試作モデルに乗ってドミニコス隊を迎撃し、妻子を逃がすためベギルベウに特攻を仕掛けるが敗北。エリクトに向けたバースデーソング(ハッピーバースデートゥーユー)を歌いながらとどめを刺される。
本編の最終決戦終盤では、エリクトが発動したデータストーム空間を介した意識体として現れ、同じく死んだカルドやヴァナディースの仲間たちとともに、エルノラ(プロスペラ)に生きるよう諭す。
カルド・ナボ (Cardo Nabo)
声 - 一城みゆ希[98]
ヴァナディース機関の代表[108]。GUNDフォーマット理論の提唱者であり、自身もGUNDの左眼とヘッドギア型の補助装置を装着している[16]。フォールクヴァング内に侵入してきたドミニコス隊の襲撃を受け死亡する。
ナイラ・バートラン (Nyla Bertran)
声 - 小島幸子[98]
ヴァナディース機関の研究員[109]。フォールクヴァング内に侵入してきたドミニコス隊からウェンディをかばって射殺される。
ウェンディ・オレント (Wendy Olent)
声 - 大地葉[98]
エルノラの後輩研究員[110]。殺されたナイラの仇を討とうと量産試作モデルでドミニコス隊を迎撃するが、ベギルベウのアンチドートで機体制御を奪われ敗死する。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/機動戦士ガンダム_水星の魔女

感想

第2期に入って、ジェターク社に復帰したグエンくんに、スレッタが決闘に負けてエアリアルを取られてしまうわ、スレッタのお母さんプロスペラの真の目的が判明するわ、スレッタがガンダムに乗っても呪いが発動しない理由が判明するわ、一話一話怒涛の展開でしたね( ̄▽ ̄)

 

50話くらい続くのかと思ったら、2クールの24話で終わってしまい、観やすい話数ではありますが、一話に対する情報量が多くて、ガンダムシリーズってただでさえ国家や企業間の利権争い、政争などで相関図が複雑になって難しいのに、一話に情報を詰め込みすぎて、さらに難しくなっています(;^ω^) 

こんな難しい話が、どうして盛り上がっているのか?

みんなこんな難しい話を理解して観ているのか(; ・`д・´)

バニラは焦りました。

でも、わけがわからないまま、わからないなりにポケ~と観ていたわけですよね。

 

クライマックスなんて、いったい何が起こっているのかさっぱりでしたからね。

わけがわからなくても、面白い作品は面白いのです(´艸`*)

でも、感想を書くにあたり、少しくらい知っていないと一行も書けなかったわけですよ。

そこでバニラは調べに調べて、分かりやすく解説――してくれている動画を見つけました( ̄▽ ̄) 

 

で、その解説を要約すると、スレッタのお母さんプロスペラは「クワイエット・ゼロ」計画によって、データストーム(ガンダムの呪い)のパーメットリンク経由のネットワークを掌握して、すべての兵器を無力化した戦争のない平和な世界を造ろうと画策していたということがわかりました。

と、いうのは表向きで本当の目的はパーメットスコア(エヴァンゲリオンでいうシンクロ率、現代社会でいうところの5Gや6Gのような移動通信システムのこと)のレベルを上げて、データストーム内に存在する過去に亡くなった自分の子供エリクトのデータを具現化させることが目的だったようです。

 

そもそもパーメットスコアとは、ガルド博士が提唱・開発したGUNDフォーマットと呼ばれる身体拡張技術とのリンク率をレベル順に分類したものです。

移動通信システムではいうなら1G は電話だけ、2Gでメール、3Gで動画再生が可能に、4Gで多くのデータの通信が可能に、5Gでさらに多くのデータを高速でやり取りすることが可能になったといわれていますよね( ̄▽ ̄) 

 

現実世界でいうトランス・ヒューマニズムの行きつく先を『機動戦士ガンダム 水星の魔女』で描いているんです。

原理はさっぱりわかりませんが、とにかくそのパーメットスコアを8くらいまで上げると、プロスペラが夢見た兵器を無力化した平和な世界が作れて、データであるエリクトを具現化できるそうなんです。

崇高な夢ですが、その夢を叶えるためには多くの人々の犠牲が必要なんですね(^▽^;)

 

スレッタは暴走した母と自分のオリジナルであったエリクトを止めるために、ガンダム・キャリバーンで最後の戦いに向かい、勝利したわけです( ̄▽ ̄)

と、まあ、書いているバニラ自身も全然わかってないんですけどね(^▽^;)

でも、わけがわからないなりに観られるのは、登場人物が魅力的だからだと思うのです。

わずか24話と短いうえに、ほとんどセリフのないキャラクターが沢山いるのに、みんなキャラが立っているのが「凄いな~」と思うんですよ。

本作が人気が出た理由はやはり個性豊かなキャラクターによるところが大きいと思いました。

3期があるかもしれないという噂もありますが、今後の動向に期待ですね('◇')ゞ

解説動画

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PV

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