ストーリー
現代→1821 年〈初の日本地図完成〉→1818 年〈伊能忠敬亡くなる〉!?千葉県香取市役所では、観光促進として地元を盛り上げるために、“大河ドラマ”の開発プロジェクトが立ち上がる。主人公は伊能忠敬!そう、あの初めて日本地図を作ったことで有名な、郷土の偉人である。しかし、その脚本作りの最中に、ある驚くべき事実を発見してしまう。なんと伊能忠敬は、地図完成の3年前に亡くなっていたのだ!「伊能忠敬はドラマにならない。地図を完成させてないんだ!」「え、じゃあ、誰が?」舞台は江戸の下町へー。弟子たちに見守られ、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく亡くなった。動かぬ師を囲んですすり泣く声が響く中、ある人物が意を決し発言する。「では、今しばらく先生には、生きていていただきましょうか・・・」忠敬の志を継いで地図を完成させるために、弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出す。そこには、歴史に埋もれた、涙なしには語れない感動のドラマがあった−。
引用元:https://filmarks.com/movies/100024
落語家・立川志の輔による新作落語「大河への道 伊能忠敬物語」を映画化。主演の中井貴一をはじめ、松山ケンイチ、北川景子らキャストがそれぞれ1人2役を務め、現代を舞台に繰り広げられる大河ドラマ制作の行方と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描き出す。千葉県香取市役所では地域を盛り上げるため、初めて日本地図を作ったことで有名な郷土の偉人・伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がる。しかし脚本制作の最中に、忠敬が地図完成の3年前に亡くなっていたという事実が発覚してしまう。1818年、江戸の下町。伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく他界する。彼の志を継いだ弟子たちは地図を完成させるべく、一世一代の隠密作戦に乗り出す。「花のあと」の中西健二が監督を務め、「花戦さ」の森下佳子が脚本を手がけた。
2022年製作/112分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2022年5月20日
引用元:https://eiga.com/movie/96077/
登場人物・キャスト
- 池本保治 / 高橋景保:中井貴一
- 木下浩章 / 又吉:松山ケンイチ[2][3][4]
- 小林永美 / エイ:北川景子[2][3][4]
- 安野富海 / トヨ:岸井ゆきの
- 各務修 / 修武格之進:和田正人
- 吉山朗 / 吉之助:田中美央
- 山本友輔 / 友蔵:溝口琢矢
- 梅さん / 梅安:立川志の輔
- 山神三太郎 / 神田三郎:西村まさ彦
- 和田善久 / 綿貫善右衛門:平田満
- 千葉県知事 / 徳川家斉:草刈正雄
- 加藤幸造 / 源空寺和尚:橋爪功
- 佐伯宗尚(勘定奉行):本井博之[6]
- 勘助(蕎麦屋):重松収
- 老中:竹下眞[7]
- 伊能忠敬の影武者:親里嘉次
- 市役所の幹部 / 関所の役人:佐渡山順久[8]
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/大河への道
感想
千葉県香取市役所の総務課主任を務める池本保治は、観光課のプレゼンテーションで発言を求められ、とっさに郷里の偉人・伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの誘致を提案してしまう。
池本の提案は会議でのウケが悪かったにもかかわらず、なんと知事から直々に大河ドラマ化を目指すよう指示がくだり、池本はその指揮を取るように任命されるのだった……。
脚本は知事直々の指名により、大物脚本家の加藤に依頼することとなった。
最初は頑なに拒み続けていた加藤だったが、それでも毎日訪れる池本に根負けし、伊能忠敬記念館を訪れることになる。
そこで加藤は、伊能の作った『大日本沿海輿地全図』の精度に感動し、
池本とその部下・木下と共に、脚本作りのためのシナリオ・ハンティングに取り掛かる。
しかし、伊能忠敬のことを調べて行く中で加藤は「伊能忠敬は『大日本沿海輿地全図』を完成させる3年前に死去した」という事実に直面する。
そして時代は遡り、1818年の江戸。
幕府に仕える天文学者・高橋景保(たかはしかげやす)は伊藤の弟子たちから、伊能の死を偽装した上で地図作りを続けさせて欲しいと懇願され……。
この映画を観て初めて、伊能忠敬が『大日本沿海輿地全図』完成の3年前に亡くなっていたことを初めて知りました。
伊能忠敬は55歳から日本地図を作るために、日本各地の測量を始め、74歳で亡くなるまでの約20年で地球1周分を歩いたそうです。
正に努力の偉人、本当の偉人ですよね(; ・`д・´)
ですが、『大日本沿海輿地全図』完成まじかで伊能忠敬は志半ばで亡くなってしまい……伊能忠敬が亡くなってしまうと、幕府から出ていた資金が切られてしまうので、伊能の弟子たちは伊能の死を偽装して地図作りを続けさせてもらえるように、幕府に仕える天文学者の高橋景保に協力を頼むことになるのです。
本作は伊能の死から始まり伊能は不在の中心的人物ですが、伊能の死後伊能の意志を受け継いだ弟子たちと、高橋景保の視点を軸に物語は描かれています。
この師匠の意志を継いで、弟子たちが日本地図完成を目指す過程が感動的で、面白い着目点だと思いました。
伊能忠敬は多くの人が知っていると思いますが、伊能忠敬が『大日本沿海輿地全図』完成の3年前に亡くなっていて、伊能忠敬の弟子たちが師匠の意志を受け継ぎ完成させたということは知らない人が多いのではないでしょうか。
どこまでが本当でどこからが脚色かわかりませんが、今まで語られることのなかった影の偉人たちにスポットを当てる作品大好きです。
伊能忠敬の偉業の影に、高橋景保たちの活躍があったと思うと歴史の見方が変わる面白い作品だと思います( ̄▽ ̄)ゝ