ストーリー
『或る夜の出来事』のフランク・キャプラ監督の名作。1945年のクリスマスイブ。住宅金融会社を経営しているジョージは度重なる不運で自殺しようとするが、そこへ天使が現れ、ジョージがいなかったときの世界を見せる。
引用元:https://filmarks.com/movies/2699
名匠フランク・キャプラ監督がジェームズ・スチュワート主演で贈る、アメリカの良心を描いたメルヘンチックなヒューマンドラマの傑作。子どもの頃からずっとツキに見放されてきた主人公ジョージは、それでも希望を捨てず、家族や町の人々に囲まれながら幸せな日々を送っていた。ところがクリスマスの日、彼は人生最大のピンチに追い込まれる。絶望した彼はついに自殺を図ろうとするが、そこに見習い天使と名乗る男が現れ……。
1946年製作/130分/G/アメリカ
原題:It's a Wonderful Life
劇場公開日:1954年2月6日
引用元:https://eiga.com/movie/16876/
登場人物・キャスト
- ジョージ・ベイリー: ジェームズ・ステュアート(堀内賢雄)
- メアリー・ハッチ: ドナ・リード(松井暁波)
- ヘンリー・ポッター: ライオネル・バリモア(石住昭彦)
- ビリー・ベイリー: トーマス・ミッチェル - ジョージの叔父
- クラレンス・オドバディ: ヘンリー・トラヴァース(外谷勝由)
- ジョージの母親: ボーラ・ボンディ
- アーニー: フランク・フェイレン - タクシードライバー
- バート: ワード・ボンド - 警官
- バイオレット: グロリア・グレアム
- ガウワー: H・B・ワーナー - 薬局店主
- サム・ウェインライト: フランク・アルバートソン
- ハリー・ベイリー: トッド・カーンズ - ジョージの弟
- ジョージの父親: サミュエル・S・ハインズ
- ティリー: メアリー・トリーン - ジョージの従姉妹
- ルース・ダキン: ヴァージニア・パットン
- ユースタス: チャールズ・ウィリアムズ - ジョージの従兄弟
- ニック: シェルドン・レナード - バーテンダー
- 不動産会社の販売員: チャールズ・レイン
- ヨセフの声: ジョセフ・グランビー(クレジットなし)(加藤亮夫)
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/素晴らしき哉、人生!
感想
クリスマス・イブの夜、1人の男が自殺しようとしていた。
彼の名前はジョージ・ベイリー。
親から受け継いだ、住宅金融会社を経営していたが度重なる不幸から莫大な借金を背負ってしまい、自暴自棄になった末に自殺を試みる。
その様子を天界から見ていた天使たちは、2級天使のクラレンスを呼び、ジョージ・ベイリーの自殺を阻止するように命じるのだった。
そして物語はジョージ・ベイリーが自殺に至るまでの歴史が回想されるのだった。
例えるなら『フォレスト・ガンプ』のようなクロニクル形式なんですね。
制作された年代は『素晴らしき哉、人生!』の方が何十年も先なので、もしかしたら『フォレスト・ガンプ』が『素晴らしき哉、人生!』から着想を得ている可能性があると思い、少し調べてみたら、『フォレスト・ガンプ』の監督である、ロバート・ゼメキスさんは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚本家・監督でもあるそうなんですよ(; ・`д・´)
これは、もう間違いないでしょ……!
『素晴らしき哉、人生!』で、ジョージ・ベイリーが自分が存在しなかった世界線を体験する話と、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で過去を変えて未来が変わるという要素とが、とても似ているじゃあありませんか!
なんでも、Wikipediaの情報によると、アメリカでは、どの大学の映画科でもこの『素晴らしき哉、人生!』を観ることが必須とされているようで、映画製作のお手本とされているようなんですね。
いつのころから『素晴らしき哉、人生!』を観ることが必須になったのかは知りませんが、つまり大学の映画科を出ている人は必ずと言っていいほど、この映画を観ているので、多少なりとも作品に影響を与えていても不思議ではないんですよ。
つまりです、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『フォレスト・ガンプ』『天使のくれた時間』などの映画は、『素晴らしき哉、人生』がなければこの世に存在しなかったかも知れないんですね( ̄▽ ̄)
と、話がそれましたが、『素晴らしき哉、人生!』が様々な映画に影響を与えているように、ジョージ・ベイリーは人生の中で様々な人々を救っていたのです。
幼いころに弟の命を救ったところからはじまり、アルバイトをしていた薬屋のガウワーさんが、間違って処方箋に劇薬を入れしまったことに気づいて、お客に渡るのを防いでいたり、営んでいる住宅金融会社は人情味が溢れており、多くの人に好条件でお金を融資していたり、ジョージ・ベイリーは自分では知らず知らずのうちに、多くの人々を救っていたのです。
ですが、ジョージ・ベイリーは人々を多く助けて来た実感はなく、「自分なんか生まれなければよかった」と、2級天使のクラレンスに言うのです。
その言葉にクラレンスは、ジョージ・ベイリーが生まれなかった世界線に連れて行くんですね( ̄▽ ̄)
今でこそ、このようなIFルートを扱った作品は数多くありますが、当時としては画期的な作品だったでしょう。
ジョージ・ベイリーは、自分が生まれなかったIFルートの世界線を知ったことで、自分の人生は素晴らしいものだった『素晴らしき哉、人生!』と悟り、クリスマス・イブの町を「メリークリスマス!」「メリー・クリスマス!」と言いながら走り回るのです。
この「メリークリスマス!」「メリークリスマス!」というのも、『戦場のメリークリスマス』という映画でビートたけしさん演じるハラ・ゲンゴ軍曹が、クリスマスの夜、捕虜たちに「メリークリスマス! メリークリスマス!」という名シーンがあるのですが、もしかすると元ネタは『素晴らしき哉、人生!』ではないかと思うんですね( ̄▽ ̄)
ジョージ・ベイリー同様、『素晴らしき哉、人生!』がもし誕生しなければ、多くの映画が作られることがなかったと思います。
映画の教科書として選ばれているだけあって、素晴らしい映画です(≧▽≦)ゝ