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韓国映画 ドラマ『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』「日本ではあまり知られていない『光州事件』の真実」

引用元:yuutam.com

ストーリー

ソウルのタクシー運転⼿マンソプは「通⾏禁⽌時間までに光州に⾏ったら⼤⾦を⽀払う」という⾔葉につられ、ドイツ⼈記者ピーターを乗せて英語も分からぬまま⼀路、光州を⽬指す。何としてもタクシー代を受け取りたいマンソプは機転を利かせて検問を切り抜け、時間ぎりぎりで光州に⼊る。“危険だからソウルに戻ろう”というマンソプの⾔葉に⽿を貸さず、ピーターは⼤学⽣のジェシクとファン運転⼿の助けを借り、撮影を始める。しかし状況は徐々に悪化。マンソプは1⼈で留守番させている11歳の娘が気になり、ますます焦るのだが…。
配給:クロックワークス
劇場公開日:2018年4月21日

引用元:https://filmarks.com/movies/75587

 

1980年5月に韓国でおこり、多数の死傷者を出した光州事件を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を事件の現場まで送り届けたタクシー運転手の実話をベースに描き、韓国で1200万人を動員する大ヒットを記録したヒューマンドラマ。「義兄弟」「高地戦」のチャン・フン監督がメガホンをとり、主人公となるタクシー運転手マンソプ役を名優ソン・ガンホ、ドイツ人記者ピーター役を「戦場のピアニスト」のトーマス・クレッチマンが演じた。1980年5月、民主化を求める大規模な学生・民衆デモが起こり、光州では市民を暴徒とみなした軍が厳戒態勢を敷いていた。「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」というドイツ人記者ピーターを乗せ、光州を目指すことになったソウルのタクシー運転手マンソプは、約束のタクシー代を受け取りたい一心で機転を利かせて検問を切り抜け、時間ギリギリにピーターを光州まで送り届けることに成功する。留守番をさせている11歳の娘が気になるため、危険な光州から早く立ち去りたいマンソプだったが、ピーターはデモに参加している大学生のジェシクや、現地のタクシー運転手ファンらの助けを借り、取材を続けていく。

2017年製作/137分/G/韓国
原題:A Taxi Driver
配給:クロックワークス
劇場公開日:2018年4月21日

引用元:https://eiga.com/movie/88117/

登場人物・キャスト

キム・マンソプ
演 - ソン・ガンホ[17]、日本語吹替 - 丸山壮史
タクシー運転手。妻に先立たれ11歳になる娘と2人で小さな家に暮らしている。生計を立てることに精一杯で政治には無関心な平凡な労働者の1人である[18]が光州の実情を目の当たりにし、徐々に変わっていく。 ドイツ人ジャーナリストのユルゲン・ヒンツペーターを光州まで連れて行った実在のタクシー運転手、キム・サボクをおおよそのモデルとしている。キム・サボクの存在が世間に知られることはなかったが[19]、映画が2017年8月の公開後に韓国国内で大ヒットすると、9月に息子のキム・スンピルがその存在を明らかにした。スンピルは父サボクとヒンツペーターが一緒に写った写真をメディアに公開し、サボクが光州事件の4年後の1984年にガンで亡くなったことを明かした[20]
ピーター
演 - トーマス・クレッチマン[17]
ドイツ人記者。光州事件を撮影・報道したドイツ公共放送連盟(ARD)東京特派員、ユルゲン・ヒンツペーターをモデルとしている[21]

助演[編集]

ファン・テスル
演 - ユ・ヘジン[17][5]、日本語吹替 - 関口雄吾
光州のタクシー運転手。
ク・ジェシ
演 - リュ・ジュンヨル[17][5]、日本語吹替 - 岩端卓也
通訳担当の大学生。
チェ記者
演 - パク・ヒョックォン英語版 [17]、日本語吹替 - 峰晃弘
デイビッド・ジョン
演 - ダニエル・ジョーイ・オルブライト[17]
BBCの記者。
ウン・ジョン
演 - ユ・ウンミ、日本語吹替 - 大井麻利衣

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/タクシー運転手_約束は海を越えて

感想

1980年に韓国で実際に起こった軍とデモ隊との衝突『光州事件』の報道に尽力した実在のドイツ人記者ピーターとタクシー運転手のキム・マンソプの実話をベースに撮られた映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』。

いわば中国の『天安門事件』クラスの歴史的大事件なのに、『光州事件』なんていう事件があったことを初めて知りました(; ・`д・´)

 

この映画をきっかけに『光州事件』について少し調べてみましたが、『光州事件』の発端は、軍人、朴正熙(パク・チョンヒ)

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/朴正煕

が軍事的クーデターにより政権を掌握し、大統領についたことを発端としているようです。

そんなパク・チョンヒ政権への不満を募らせた市民たちは民主主義を掲げ、デモを起こします。

引用元:映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』

その最中、パク・チョンヒが指揮する学生運動の弾圧活動が生ぬるいと批判した、大韓民国中央情報部(KCIA)の金載圭(キム・ジェギュ)

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/金載圭


により暗殺されてしまいました。

大韓民国中央情報部から暗殺者が出たことで、韓国当局の影響力が失われてしまい、その状況に危機感を覚えた軍人チョン・ドゥファ

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/全斗煥


はクーデターを起こした政権をクーデターにより乗っ取ってしまいます。

当然、自身もクーデターにより政権を掌握したチョン・ドゥファは、民主化を訴える市民たちをより強く弾圧し、憲兵組織と情報機関の独裁を強化し、国民の自由を奪ってしまう。

ですが、歴史が証明している通り、弾圧されれば弾圧されるほど、人間は燃え上がり、学生たちを中心に市民たちはより激しくデモを行うようになるのです。

その中心地が光州市であり、政府は情報規制を行い、光州市へのルートを封鎖して、光州市で行っている弾圧が外部に漏れることを防いだのでした。

 

光州市以外の韓国国民は、情報規制がされているので、光州市で起こっている非人道的な行いを知る由もありません。

ですが、噂は漏れていたようで、ジャーナリスト精神のある一部の記者たちは、真実を報じるために光州市に潜入するのです。

そんな記者の一人が、ドイツ人記者のピーターでした。

引用元:lp.p.pia.jp

ピーターはキム・マンソプの運転するタクシーで、光州市に潜入し、光州市の中で起こっている現状をカメラに収めますが、軍に見つかってしまい、命を狙われてしまうことに……。

ピーターとキム・マンソプは生きて光州市を脱出することができるのか⁉

 

という、知れば知るほど、とんでもない話しですよね(; ・`△・´)

多少の脚色はしているでしょうが、これが実話だとは衝撃でした……。

国が国民に銃を向けて、殺すんですよ……。

現在でも世界中で民主主義化への運動がされている国が多くありますが、韓国もつい最近まで、独裁政権が武力で国民を弾圧していたんですね……。

現在でも、政権による情報規制や武力による弾圧などは大なり小なりあるかも知れませんが、この映画が製作されて上映できるくらいには民主主義的な国になっていると思うと、キム・マンソプとピーター、その他大勢の努力は無駄ではなかったのだと、感慨深い気持ちになりました(T▽T)

予告

www.youtube.com