ストーリー
1947年、ハリウッド。トゥーンタウンのスター、ロジャー・ラビットは最近セクシー美女の妻ジェシカの浮気のことで悩んでいた。撮影所長のマルーンは、浮気の決定的な証拠写真を突き付ければ、ロジャーも観念して演技に打ち込むようになるだろうと考え、落ち目の探偵エディにその調査を依頼する。エディはかつてトゥーン達のために大仕事していたのだが、弟がトゥーンに殺された事件をきっかけに、すっかり酒びたりになってしまっていた。バーを営む恋人ドロレスの借金を返すため、しぶしぶ承諾して出かけたエディは、ジェシカがおもちゃ会社の社長、マービン・アクメと密会している現場に遭遇する。その写真を見たロジャーは大ショック!そのまま行方不明に・・・。翌日、そのアクメが殺された。担当刑事のドゥームは犯人をロジャーと決めつけ、死刑にするよう手下に命じる。エディの部屋にかくまわれていたロジャーは、アクメを殺してないと言う。殺されたアクメが残した遺言状も消えた。どうやらこの事件には、トゥーン・タウン乗っ取りの陰謀が隠されているらしい。真犯人はいったい誰なのか!?その謎を追うエディとロジャーに、さらなる危機が迫る!!※この作品には、タバコおよび喫煙のシーンが含まれています。
引用元:https://filmarks.com/movies/21705
アニメーションの登場人物の住む町・トゥーンタウンを守るため立ち上がった町の人気キャラクター・ロジャーと人間である探偵エディの活躍を、実写とアニメーションの合成で描いてゆく。エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・スピルバーグとキャスリーン・ケネディ、製作はロバート・ワッツとフランク・マーシャル、監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス、アニメーション監督はリチャード・ウィリアムス、ゲーリー・K・ウルフの原作を基にジェフリー・プライスとピーター・シーマンが脚本、撮影はディーン・カンディ、音楽はアラン・シルヴェストリが担当。出演はボブ・ホスキンス、クリストファー・ロイド、声の出演はチャールズ・フライシャー、キャスリーン・ターナーほか。
1988年製作/104分/アメリカ
原題:Who Framed Roger Rabbit
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1988年12月3日
引用元:https://eiga.com/movie/50999/
登場人物・キャスト
人間側
- エディ・バリアント
- ボブ・ホスキンス
- 本作の人間側の主人公。かつて弟のテディ、ガールフレンドのドロレスと共に私立探偵事務所を開いており、トゥーンに関わる事件(1937年のドナルドダックの甥の誘拐事件や、1940年のグーフィーのスパイ容疑を晴らすなど)を担当していた探偵。しかし、5年前に起きたトゥーンタウン銀行強盗事件の犯人の追跡中に、弟のテディが犯人のトゥーンによって頭にグランドピアノを落とされ死亡した。その惨劇の生々しい事件の記憶からトゥーン・タウンに行かなくなり、トゥーンのジョークやギャグを嫌って酒浸りの生活を送り、いわゆる落ちぶれ寸前の中年男に成り下がってしまった。笑うことをやめたせいで常に仏頂面で、すぐに癇癪をおこす。ロジャーにも心を開こうとしなかったが、ロジャーが失踪した後に起きたマービン・アクメ殺人事件に巻き込まれ事件を追ううちに、ロジャーと不思議な友情が芽生えていく。嫌っていてもトゥーンを想う気持ちはまだ残っており、ロジャーの悪ふざけに憤りながらも事件の真相を調査し、その結果、マービン・アクメ殺人事件や弟の死につながったトゥーン・タウンの銀行強盗事件がドゥーム判事によるものと突き止め、ドゥーム判事やトゥーン・パトロールのイタチ達を倒し、事件を解決した。その後再びロジャーのジョークにやられたが、かつてロジャーにやられたキスを仕返しにロジャーへとやったことにより和解し、ロジャー達と共にトゥーン・タウンへと行った。
- ドゥーム判事
- クリストファー・ロイド
- トゥーンタウンに出所不明の大金をばらまき当選した、厳格で冷酷非情な判事であり本作のディズニーヴィランズ。エディと同様に、トゥーンのジョークやギャグを嫌っているが時折見せる行動や発言はトゥーンそのものでエディからも「ロジャーよりトゥーンだな」と言われるほど。犯罪を犯したトゥーンには一切の情けをかけずにディップ(溶解液)で溶かしていく。アクメ殺害の事件を担当し、トゥーン・パトロールを雇ってロジャーを有罪・死刑にしようとする。
- その正体は、マービン・アクメとR.K.マルーン殺害の真犯人にして、5年前に起きたトゥーンタウン銀行強盗事件を引き起こし、エディの弟テディを殺害した張本人。エディは犯人の「甲高い声とギラギラ光る目」を克明に覚えており、ひどく怯えていた。ロジャーたちを追い詰める過程でロードローラーに潰され圧死したかに見えたが、直後に復活しトゥーンとしての本性を現す。それまでの厳格さから一転、人間のエディに向けて殺人トゥーンジョークを繰り返す狂気的な形相に変貌し、あまりの不気味さや人間もトゥーンも平気で殺せる冷酷さにロジャーすら言葉を失った。一連の事件はトゥーン・タウンを消して跡地をフリーウェイ建設用地として売り飛ばすために起こしたもので、エディとロジャーたちの抹殺を試みるが、最後にエディの悪あがきによって逆に自らがディップ(溶解液)で溶かされるという形で死亡した。ドゥーム自身もトゥーンである事がわかったが、彼の体は全て帽子とサングラスと服に覆われていたので正体は一切不明のままでバッグスを始めとするトゥーン達からは「自分と同じ種族じゃない」と言われた。
- 体を変化させる能力があるようで、目玉をナイフにして飛び出させたり、足からバネを出して跳躍したり、右手をハンマーや電動丸鋸に変えて攻撃したりと、多彩な変形を見せている。
- ドロレス
- ジョアンナ・キャシディ
- 本作の人間側のヒロイン。ターミナル・バーで働くエディのガールフレンド。テディの死以降、関係は冷え切っていたが、エディとロジャーの逃亡劇に巻き込まれていくうちに昔の思いを取り戻し最終的に和解。ドゥームに追われている中、ロジャーとエディを隠れ家に匿ってくれたりと、二人の危機の手助けをしたりする。事件後、エディやロジャー夫妻とともにトゥーンタウンへと向かった。
- マービン・アクメ
- スタッビー・ケイ
- トゥーンのアニメーション映画の小道具を担当しているおもちゃ会社『アクメファクトリー』の社長で、トゥーン・タウンの所有者。ジェシカ目当てでクラブに通い密会をしていたが、その現場がエディに押さえられた翌日、アクメファクトリー内で頭上に金庫を落とされ、遺体として見つかる。その後、ドゥームは彼が遺した遺言書を狙っており、イタチ達に探させている。
- R.K.マルーン
- アラン・ティルヴァーン
- ロジャーが出演する映画の会社『マルーン・カートゥーン・スタジオ』の社長。ジェシカの浮気を気にしているロジャーに撮影に集中してもらうために、エディに100ドルの報酬で浮気現場を押さえてほしいと依頼し成功するが、それはトゥーン・タウンを手に入れて撮影所ごと売り飛ばすためであった。その事実をエディに告げた直後、ドゥームに背後から撃たれて殺害された。
- サンティーノ警部補
- リチャード・ルパルメンティエ
- マービン・アクメ殺人事件の捜査を担当する刑事。バリアント兄弟、特に弟のテディとは親友だった。ドゥームが判事になった経緯と、ディップの原料(テレビン油、アセトン、ベンジン)をエディに教える。ドゥームがトゥーンで、全ての事件の真犯人であることを知ると「トゥーンの面汚しだ」と死んだ彼を軽蔑した。
トゥーン側
- ロジャー・ラビット
- チャールズ・フライシャー
- 本作のトゥーン側の主人公。仕事でもプライベートでも人を笑わせることが生きがいの陽気なウサギ。性格はかなりのお調子者であるが活発でじっとしていることが大嫌いで、単調なリズムに耐えることができない。酒を飲ませると周囲を巻き込み、物体を破壊したり鼓膜が破れそうな声をあげるほどの強烈な暴走をしてしまうため、アルコールは控えており、その下戸っぷりは、本人も自覚している程。吹替版では基本的に一人称は「僕」だが稀に「俺」と呼ぶ(字幕版での一人称は「俺」が多かった)。
- マルーン・カートゥーン・スタジオのアニメーションに出演する看板スター。プライベートでは、誰よりも妻のジェシカを愛しており、彼女以外の女には一切興味を持たない。最近はジェシカの浮気が気になり、スランプに陥っている。彼のミスが原因で撮影は24回失敗中であり、その度に撮影を中止に追い込んでいる。エディとマルーンからジェシカの浮気相手のアクメとの密会の写真を見せられた翌日、アクメが殺害されたことで犯人にされたため、エディに助けを求める。事件当時、楽屋から手に入れた紙をジェシカへのラブレターとして使うが、終盤ではこれが出たり消えたりするインクを使って書いた、アクメの遺言書であることが判明する。その後、エディに再びジョークをかますが、逆に仕返しとして自分がしたキスをエディにやられた事で彼と和解し、事件後にジェシカとエディ達と共にトゥーン・タウンへと帰った。
- ジェシカ・ラビット
- キャスリーン・ターナー / エイミー・アーヴィング(歌声のみ)
- 本作のトゥーン側のヒロイン。人間の姿をしたトゥーンで、謎のセクシー美女だが、プライベートではロジャーの妻(「ラビット」は苗字)で仕事が終われば一緒に帰宅し、キスしたり子供っぽい遊びをしてイチャイチャしたりするが、彼のためにキャロットケーキを焼くなど妻らしい一面もある(終盤での台詞から)。自他共に認めるダイナマイトボディの持ち主で、会員制ナイトクラブ「インク・ペンキクラブ」の歌姫として人間の男の相手をしている。特にアクメに関しては、自身の密会を断ればロジャーを雇わないと言う約束を取り付けられてしまい、ショーが終わると彼と楽屋でよく密会している。しかし、誰よりもロジャーのことを心から愛しており、ロジャーの為ならどんなこともする覚悟を持っている。ロジャーがアクメ殺しの犯人にされた際には、エディを平手打ちで払いのけるなどおてんばな一面を見せたり、トゥーン・タウンでドゥームに背後から狙われているエディを拳銃で助けるなどクールな一面も持ち合わせている。事件解決後は再会したロジャーに熱く猛烈なキスをし、ロジャーとエディがお互いのジョークで和解したのを見届けると、ロジャーとエディ達と共にトゥーン・タウンへと帰った。本作ではターナーおよびアーヴィングともにクレジットされていない。
- ベニー・ザ・キャブ
- チャールズ・フライシャー
- 黄色いタクシーのおしゃべりなトゥーン。運転手がいなくても自分で走ることができ、またタイヤがやられても本物の車を運転できる。ロジャーとは古くからの付き合いがある。行きたい方向へ親指を向ければ、どんなところにもやってくる。ドゥームの策略でディップ(溶解液)に触れてしまうが、幸いタイヤだけで本体は溶かされずに済んだ。アクメファクトリーでのドゥームとの対決後には、サンティーノ警部補達を連れてきた。荒っぽい運転だが、ジェシカを乗せるときは丁寧にドアを開けるなどしてレディファースト精神も見せた。
- ベビー・ハーマン
- ルー・ハーシュ
- ロジャーの共演者。外見は赤ん坊で、撮影中も可愛らしい声色(エイプリル・ウィンチェル)で演技するが、実年齢は50歳の中年男。撮影の合間は葉巻を吸ったり、女性の尻を触るなどのセクハラをしたり、何度もNGを繰り返すロジャーを罵倒するなど物腰は荒々しいが、ロジャーの良き理解者であり親友でもある。
- ミセス・ハーマン
- エイプリル・ウィンチェル
- ロジャーとベビーのアニメシリーズの新作『ザ・バニー・シッター』で、ベビーの母親役を演じている女性。その実体は脚だけで小道具とスタッフによるものであった。
- ボンゴ・ザ・ゴリラ
- モーガン・デア
- 会員制ナイトクラブ「インク・ペンキクラブ」の番人。怪力の持ち主。アクメとジェシカの密会を覗き見するエディを見つけ、店外へと放り出した。
- トゥーン・ガンの銃弾たち
- パット・バットラム、ジム・カミングス、ジム・ギャラント
- エディの愛銃。6発入りで、どの弾丸も見た目や性格が異なる。マルーンを殺害した犯人を追う際に使用したが全く役に立たなかった。元はヨセミテ・サムからエディに送られたもの。
- トゥーン・パトロール
- ロジャー・ラビットを確保するためドゥーム判事が雇ったイタチの捜索隊。「イタチ団」とも翻訳される。
- イトコのハイエナは前回笑い死にしていることを作中で語られ、本人達も笑い始めると止まらない。メンバー全員が英単語から名前がきている。アクメファクトリーでの戦いで、ほぼ全員がエディの見せた芸によって笑い死にした。
- スマート・アス
- デヴィッド・L・ランダー
- イタチのリーダー。茶色の毛色を持ち、左のポケットに金の鎖、ネクタイには宝石、薄ピンクのダブルブレストスーツを身につけている。葉巻もしくはリボルバー、ナイフを所持している。それなりに頭が良い。終盤では、ロジャー・ラビットとジェシカを捕らえディップで溶かそうとした。最終的にエディに蹴り飛ばされ舞い上がった挙句、ディップに溶かされて帽子を残して死亡した。3番目の死亡者。
- 名前の由来は「賢いふり、知ったかぶり」という意味の"smart-ass"。
- グリージー
- チャールズ・フライシャー
- 脂ぎった黒い長髪と暗褐色の毛色を持っており、緑色のズートスーツを着用しズボンは胸まで上げている。リボルバーとナイフを武器としている。強いスペイン語訛りの英語を話す、おべっか使い。エディの機転で4番目に笑い死にした。
- 名前の由来は「脂ぎった、お世辞たらたらの」という意味の"greasy"。
- サイコ
- チャールズ・フライシャー
- 白の拘束衣(Canadian Long Jacket)を着用し、カミソリを武器としている。つんつん頭とギラギラ光る目玉が特徴。「ヒヒヒヒヒ」と、甲高い声で笑う。グループ中、精神的に最も不安定である。エディの機転で笑い死にしかけ、ロードローラーに轢き殺された。最後の死亡者。
- 名前の由来は「精神病者」という意味の"psycho"。
- スチューピッド
- フレッド・ニューマン
- 青と白のストライプのTシャツを着て、プロペラのようなものがついた帽子を被っている。間抜けな顔と肥満体が特徴。武器は釘バットを使用している。5人の中で1番目にエディの機転で笑い死にした。
- 名前の由来は「ばか者、まぬけ」という意味の"stupid"。
- ウィージー
- ジューン・フォーレイ
- しわだらけのシャツと緩く結んだタイ、黒のベストを着用している。常にゼーゼー言っているヘビースモーカー。武器はトンプソン・サブマシンガンを使用している。2番目に笑い死にした。
- 名前の由来は「ゼーゼーいう」という意味の"wheezy"。
前述にもあるように、同作はクロスオーバー作品で、ディズニー以外のアニメキャラクターも多数出演している。劇中エディが車で訪れるトゥーンタウンの世界観は、ディズニーが製作したシリー・シンフォニーシリーズの中の『子守唄』をモチーフとしており、太陽は短編『ノアの箱舟』から、木々や植物は『ファンタジア』と『花と木』からそれぞれ引用された。ダウンタウンの世界観は短編作品の『ちいさいおうち』や『うさぎとかめ』等からの引用。
キャラクターたちのカメオ出演は細かい部分にまで及んでおり、街中のポスターやシルエットなどで確認できるキャラクターもいる(ピグレット等)。ディズニー以外の会社のメジャーなキャラクターのみならずサブキャラクターらも細かい部分で多数出演しており、MGMの短編アニメ『デカ吉チビ助のアフリカ探検』で登場する緑色のタコ(同作品ではバーテン役)や、『ベティ・ブープ』に登場するウィッフル・ピッフル、『ウッディー・ウッドペッカー』のパパ・パンダ、ルーニー・テューンズの短編『幻のドードーを探せ』のドードー鳥などが例として挙げられる。ちなみに、実際には登場していないがフィリックス・ザ・キャットは、マルーンのオフィスにある写真立てで確認できる。またトゥーンタウン内でエディを追い回すキス魔の「リーナ・ハイエナ」も原作があり、40年代当時はアニメとしてのキャラクターではなく『Li'l Abner』というコミックキャラクターで、同作品で初めてアニメーションとして登場している[5]。
なお、キャラクターの声を担当する声優は製作当時、現役の専属声優が起用されたものの、日本語吹替版では製作当時ディズニー以外の会社のメジャーなキャラクターは専属の吹替声優が定まっていなかった事から独自の配役がなされている。
ウォルト・ディズニー・カンパニー
- ミッキーマウス(声:ウェイン・オルウィン)
- ミニーマウス(声:ルシー・テイラー)
- ドナルドダック(声:トニー・アンセルモ)
- デイジーダック
- グーフィー(声:トニー・ポープ、ビル・ファーマー(歌声のみ))
- プルート
- ピート
- ホーレス・ホースカラー
- クララベル・カウ
- ヒューイ・デューイ・ルーイ
- クララ・クラック
- ホセ・キャリオカ
- バッキー・バグ
- 森の小人
- 花と木
- 『ノアの箱船』より太陽
- 『子守歌』よりカラフルでキルトされた床
- 三匹の子ぶたとビッグバッドウルフ(声:トニー・ポープ)
- 『ミッキーの芝居見物』より孤児たち
- 『うさぎとかめ』よりカメ、ウサギの女の子、歩行者
- 蓮池の赤ん坊たち
- 『音楽の国』よりジャズの島
- 『誰がコック・ロビンを殺したの?』よりジェニー・レン
- 踊るニワトリ
- 子ぞうのエルマーとキリンのジョー
- 白雪姫と7人の小人、魔女、森の動物
- 牡牛のフェルディナンド
- ピノキオ(声:ピーター・ウェストリー)、ジミニー・クリケット、ランプウィック
- 『魔法使いの弟子』よりほうき
- 『時の踊り』よりヒヤシンス・ヒッポ(声:メアリー・T・ラッドフォード)、ミラ・ユパノーバ
- 『田園交響曲』よりペガサス、ユニコーン、キューピッド
- 『くるみ割り人形』より花の踊り子、マッシュルーム・ダンサー
- リラクタント・ドラゴン、ジャイルズ
- ダンボ(声:フランク・ウェルカー)、ジャンボ、カラスたち、ケイシー・ジュニア、道化師
- バンビ、とんすけ、フラワー、ファリーン、森の王様
- 郵便飛行機ペドロ
- 『ドナルドのボロ飛行機』よりハゲタカ
- 『理性と感情』より感情
- ペリカンとしぎよりモンテ
- チキン・リトル
- 『ピーターとおおかみ』よりピーター少年
- 『帽子のジョニーとアリスの恋』より帽子のジョニー
- 『南部の唄』よりブレア・ベア、タール人形、ハチドリ(声:ルシー・テイラー)、モグラの三人娘
- 『ミッキーと豆の木』よりウィリー、ハープ
- 『メロディ・タイム』より森の動物たち
- 『わが心にかくも愛しき』よりこひつじのダニー
- トード氏(声:レス・パーキンス)、シリル
- 『グーフィーの自動車狂時代』よりウォーカーさん
- 『ふしぎの国のアリス』よりトカゲのビル、トゥイードルダム、チェシャ猫、ドアノブ
- 『優しきライオン・ランバート』よりランバートの母
- 『小さな家』よりアパート、高層ビル
- 『青い自動車』より車たち
- 『ドナルドの魔法使い』よりヘイゼル、ベルゼブブ
- 『ピーター・パン』よりティンカー・ベル、ジョン・ダーリング、サイ
- 『ポール・バニヤン巨人伝説』より青牛ベイブ
- 『眠れる森の美女』よりグーン
- 『101匹わんちゃん』よりポンゴ、パーディタ
- 『メリー・ポピンズ』よりペンギン・ウェイター
- 『くまのプーさん』よりピグレット
- 『ジャングル・ブック』よりフラップス、カー
MGM
パラマウント映画
- ウッディー・ウッドペッカー(声:チェリー・デイヴィス)
- アンディ・パンダの父
- ウォーリー・ウォーラス
- チリー・ウィリー(名前のみ)
- ディンキー・ドゥードゥル(名前のみ)
- ガチョウのギャンディ
- 臆病な豚
- ライオンのルーイ
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ロジャー・ラビット
感想
舞台は1947年のハリウッド。
トゥーンタウンのスター、ロジャー・ラビットはあることが原因でスランプに陥っていた。
その原因はセクシー美女の妻、ジェシカの浮気であった。
撮影所の所長は浮気現場の証拠写真を突き付ければ、ロジャーも観念して演技に打ち込めると考え、探偵のエディ・バリアントに証拠写真の撮影を依頼することにする。
エディは渋々、仕事を受け、ジェシカと不倫相手のおもちゃ会社社長マービン・アクメが「せっせっせ」している決定的な証拠写真の撮影に成功し、その証拠写真をロジャー・ラビットに見せるのだが、ロジャーは発狂して姿を消してしまうのだった……。
翌日、ジェシカの不倫相手、マービン・アクメが何者かによって殺害され、ロジャーが犯人として浮上する……。
果たして、ロジャーは犯人なのか?
という映画です。
とにかく、すごいの一言です(≧▽≦)
アニメーションと実写を自然に融合させて映画を作っているんですよ。
いわゆる実写アニメーションというジャンルですね。
当時としては画期的だっただろう、と思って調べてみたら、『ロジャー・ラビット』以前にも実写とアニメーションを融合させて作られた実写アニメーションの作品が多くあるみたいです。
例えば、『メアリー・ポピンズ』や『錨を上げて』『秘密兵器リンペット』『ピートとドラゴン』『ベッドかざりとほうき』『南部の唄』『三人の騎士』などが実写アニメーションなのだそうです。
あ、あと『魔法にかけられて』というディズニー映画も、実写アニメーションでした( ̄▽ ̄)
それらの作品のどこまでが実写で、どこまでがアニメーションかはわかりませんが、『ロジャー・ラビット』以前の実写アニメーションでは、アニメーションが装飾・エフェクトや背景として使われるだけで、ストーリーに大きく関わることはなく、実写がメインで展開されていたそうなんですよ。
ですが『ロジャー・ラビット』では、アニメーションありきで、アニメーションと実写を半々の割合で展開されるのです。
現在でも、この手法は珍しいのではないでしょうか。
恐らくですが、実写とアニメーションを違和感なく融合させるのは、かなりの技術が必要とされるでしょうし、現在は3ⅮCGの技術が凄いですから、手で描くよりも3ⅮCGを使った方が簡単だと思うので、『ロジャー・ラビット』のような作品をあまり見かけないのでしょうね。
けれど、あまり見かけないからこそ、バニラが今まで観たこともないような不思議な映像体験でした(´艸`*)
アニメの武器を実写の人間が使ったり、実写の武器をアニメキャラクターが使ったり、実写の良いところと、アニメーションの良いところが、バランスよくハイブリットされていて、観ているうちに、アニメと現実の境界線があやふやになり、本当にロジャー・ラビットやミッキーマウスって、3次元の世界に実在しているのかもしれないという錯覚を感じるくらいです(; ・`д・´)
日本でも、このような実写アニメーションを制作したら、受けるんじゃないだろうか?
と思ってみたり( ̄▽ ̄)
よく、漫画の実写化は失敗すると言われますが、すべてを実写で表現しようとするから上手くいかないのではないでしょうか。
日本のアニメーション技術なら、ハリウッドに負けないくらいの実写アニメーションが作れそうな気がしますが、また勝手が違うのかもしれませんね(^▽^;)
本作『ロジャー・ラビット』は、実写の良いところとアニメーションの良いところを融合させた、今観ても斬新な映像体験ができる映画になっています(≧▽≦)ゝ