ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ ミステリー・ファンタジー『アンデッドガール・マーダーファルス』「ヴァンパイアはいかにして殺されたか」

引用元:news.mynavi.jp

ストーリー

明治30年、怪異が息づく時代の東京。怪物たちの殺し合いなどを楽しむ見世物小屋で”鬼殺し”として活躍する真打津軽のもとに、メイドの馳井静句を引き連れた生首の美少女・輪堂鴉夜が訪ねてくる。
その目的とは―――。

引用元:https://undeadgirl.jp/episodes/index.php

 

時は「怪物一掃」が進んだ19世紀末、「怪物専門の探偵」を名乗る3人組の東洋人集団“鳥籠使い”一行は、それぞれの目的のためステッキの異人を追ってヨーロッパへとやってくる。彼らは情報を集めながら、欧州各国で発生する怪物がらみの事件を解決していく。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/アンデッドガール・マーダーファルス

登場人物・キャスト

※「声」の項はテレビアニメ版の声優

“鳥籠使い”一行[編集]

鴉夜とその仲間たちからなる一行。目的は鴉夜の身体を取り戻すこと。

輪堂 鴉夜(りんどう あや)
声 - 黒沢ともよ[6]
主人公で通称怪物専門の探偵紫水晶のような大きな瞳と長い黒髪を持つ、幼さを残しながらも妖艶な絶世の美少女。この世に一人しかいないとされる「不死」と呼ばれる怪物で、実年齢は962歳(肉体年齢は14歳3ヵ月)。
馳井一族のもとで隠遁生活を送っていたが、物語から1年ほど前に教授の襲撃を受けた際にジャックの半人半鬼の力で首を刎ねられ、死にはしなかったものの胴体を再生できず生首だけの姿になる。元は鬼の力を持つ津軽に殺してもらおうと考えていたが、肉体を取り戻すための協力を取り付けたことで、教授の本拠地であろうヨーロッパへと向かうことになる。
生首なので自力では身動きが取れず、普段は鳥籠の中で持ち運ばれる。極めて論理的な思考を持ち、長生きのためかなり博識。死なないという特性と体(頭)の小ささを利用して常人では潜めない場所で長時間待機し続けられる。少々食い意地が張っているが、胃がないせいで食事を取ると「大変なことになる」ためなかなかものを食べられない[7]
真打 津軽(しんうち つがる)
声 - 八代拓[6]
“鳥籠使い”を名乗る半人半鬼の青年。20代前半。髪と瞳は青く、四肢に近い動脈と左の顔面には青い刺青のような線が浮き上がっているため、つぎはぎだらけのコートや手袋で隠している。
明治維新後の日本で行われていた「怪奇一掃」のために集められた部隊、明治政府農商務省山林局怪奇一掃特設隊第6班、通称“鬼殺し”6番隊の一員だったが、教授に捕らえられて〈〉の力を植え付けるという人体実験を受けた結果、半人半鬼となってしまう。実験後、隙を突いて施設から脱走を果たし、見世物小屋で怪物達と殺し合いをしながら生活をしていたとき、鴉夜から勧誘を受け、彼女の助手としてヨーロッパへと向かうことになる。
性格は非常に軽く、噺家のような軽妙な台詞回しで笑えない冗談やつまらない小噺を連発しては鴉夜に窘められる。見世物小屋で暮らしていたのは自分が鬼に呑まれた際には死ぬ前に高みの見物を決め込んでいる悪趣味な観客や座長を皆殺しに出来るという理由からであり、鴉夜からは思考が人外だと評されている。また、自分自身が怪物に侵食されつつあることから、人間と怪物との共存には否定的。
日常的に怪物達と殺し合ってきたことから戦闘能力は非常に高く、その力は「怪物の王」と謡われる吸血鬼をも上回る。《鬼殺し》時代に隊長の荒屋苦楽から学んだ、怪物の口内から喉奥まで拳を突き込むことで脱力させ、水月寸勁で蹴り一撃で倒すという技〈酔月(すいげつ)〉を使う。助手だけに推理力はいまいちだが、物覚えはかなりいい方で、半年で10カ国語を習得している。鬼の侵食を食い止めるため、定期的に不死である鴉夜の唾液を摂取して免疫を高めている。
馳井 静句(はせい しずく)
声 - 小市眞琴[6]
鴉夜に仕えるクールなメイド。黒髪をボブカットにした美女。馳井一族最後の生き残り。
長年一族にかけられていた冤罪を晴らしてくれた恩義から、元和時代以来鴉夜に代々仕えている家系で、鴉夜に対する忠誠心は非常に厚い。そのため助手でありながら鴉夜に対して生意気な軽口を叩く津軽に対しては、鴉夜と自分の間に割って入ってきた邪魔者と見做している節があり、折に触れて死んで欲しいと言う・「最低クズの似非噺家野郎」呼ばわりするなど、辛辣な言葉で冷たくつれない態度を取る。
戦闘能力も高く、媚毒を打たれるまでは悪名高い吸血鬼のカーミラを圧倒するほどの実力者。銀板を溶接したスペンサー騎兵銃に、銃身と同じ長さの日本刀を搭載した特殊な武装絶景(たちかげ)』を得物とする。構えごとの特異な動きで敵を翻弄し、隙を作り、銃撃に繋げるのが基本戦術で、小刻みな突きの連打を放つ“松島”や切っ先を大きな8の字軌道で振り回す“厳島”といった型を操る。

フランス[編集]

アニー・ケルベル
声 - 鈴代紗弓[8]
パリの新聞〈エポック〉紙の特派員。赤毛でそばかす顔の小柄な少女。14歳。”鳥籠使い”一行とは知己の仲で、しばしば彼らの行く先に取材のために現れる。曲者だらけの本作の中で数少ない常識的な性格の人物。
ジャン・ドゥーシュ・ゴダール
声 - 木下浩之[9]
齢180を超える吸血鬼。「人類親和派」の筆頭として知られる。ブルゴーニュ地方の出身で、ジーヴルの名士。ジーヴル東部の深い森林地帯に建つ“波打つ狂気の城”ヴァーグ・ド・フォリ城に住む。
100年以上前に吸血鬼同士の抗争で父を失いオーストリアに逃れるも、その際吸血鬼ハンターによって母と妹を喪う。その地で結婚したが、50年ほど前のカーミラとの抗争で再び一族全員を喪いフランスへ帰国、故郷の山奥で出会ったハンナとの結婚がきっかけで人類親和派に転じ、郷土の発展に寄与している。
警察の捜査に不満を持ち、妻を殺害した犯人探しを鴉夜一行に依頼する。
ハンナ・ゴダール
ジャンの妻。元は人間で、名家の娘として独自に法律の勉強をしていた。趣味はアンティークの修繕。
1898年11月4日の真夜中、就寝中に殺害される。遺体発見時の状況から銀の杭で胸を貫かれ、聖水を浴びせられたと考えられていた。
クロード・ゴダール
声 - 野島裕史[9]
ゴダール夫妻の長男。
ラウール・ゴダール
声 - 千葉翔也[9]
ゴダール夫妻の次男。吸血鬼としてのプライドが非常に高い。
シャルロッテゴダール
声 - 土師亜文[9]
ゴダール夫妻の末娘。
ルフレッド
声 - 西澤遊[9]
ゴダール卿に20年仕える執事。人間。
ジゼル
声 - 深田愛衣[9]
ゴダール邸のメイド。人間で、4年前から働いている。
アルセーヌ・ルパン
声 - 宮野真守[10]
主に美術品や宝石を狙うフランスの怪盗。本拠地は「空洞の針(エギュイ・クルーズ)」。”怪盗紳士”を自称している通り殺しを嫌い、卓越した変装技術と演技力で盗みを鮮やかに成功させることからホームズは「犯罪のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と評している。素顔は金髪の美青年。20代半ば。
あくまでその力は人間の範疇でしかないが、非常に器用であり、無数のビー玉を武器に一度は半人半鬼の津軽をも圧倒した。
〈最後から二番目の夜〉争奪戦後はドイツに向かい、ミュンヘンで犯行予告を行う。そして自分の財布をすったノラに興味を抱く。
ファントム
声 - 下野紘
通称オペラ座の怪人(ファントム・オブ・ジ・オペラ)”。本名はエリック(本人は本名で呼ばれることを嫌がっている)。ペルシャ出身の36歳。生まれついての白髪とただれた右顔面のせいで迫害され、20年間オペラ座で生活していた。
主演の歌姫からルビーを奪ったルパンを追跡するも敗北して「盗まれ」、彼の太陽のような魅力に惹かれてそのまま部下となった。ただし、本当に危ない場面では上司でも容赦なく見捨てて逃げる。
たぐいまれなるテノール歌手であり、空気と反射物を利用して音を自在に操る技術を会得している。またロープの扱いも巧み。
ガニマール警部
声 - 楠大典[11]
ルパンを追う警部。ルパンが狙っている“オペラ座で最も価値のあるもの”をルビーだと勘違いしルパンを追うも、彼の狙いがファントムであることを知り面食らう。

ベルギー[編集]

グリ警部
ベルギー警察の警部。「灰色(グリ)」は部下達が口癖の「灰色の脳細胞」をからかって付けたあだ名。左右対称の見事な黒髭が特徴的な、五十路間近の恰幅のいい小男。
鴉夜をして「なかなかの切れ者」と評する名刑事。
ボリス・クライヴ
人造人間を産み出そうとした変わり者の研究者。天涯孤独。研究者というよりは山男といった風貌の大柄な男。頭部を切断された状態で発見される。
死後の警察による調査から、かつてフランケンシュタイン姓を名乗っていたことが明らかになっており、フランケンシュタイン博士が生み出した人造人間の子孫ではないかという疑惑が持ち上がっているが、真相は不明である。
リナ・ランチェスター
ボリス博士の助手。若くして才能に恵まれた美女。自分たちが生み出した人造人間に対して内心では恐怖心を持っていたが、人造人間からはそのことを見抜かれていた。
ヴァン・スローン
流れ者。ボリスの指示で墓荒らしなどを行っていた。

イギリス[編集]

シャーロック・ホームズ
声 - 三木眞一郎[12]
世界最高の探偵。癖毛をなでつけた痩せ形で背の高い40代の男。ベイカー街221Bに住む。
拳闘の使い手で柔道も得意。特技はまるで未来を書き換えているかのようにその場を支配する〈場律(バリツ)〉だが、年齢的な問題もあって消耗が大きい模様。元コカイン中毒者だが、夜中にバイオリンも弾かなければ壁に銃を撃ち込んだりもしない。シドニー・パジェットの挿絵のせいで普段から鹿打ち帽と袖無しコートを着ていると勘違いされることに文句を付けている。
ジョン・H・ワトソン
声 - 相沢まさき[13]
ホームズの助手で医師。温厚そうな顔立ちで口髭が特徴の40代男性。軍隊式格闘術の使い手。
レストレード
声 - 廣田行生[11]
スコットランドヤードの警部。ホームズ達の知人。今年結婚30周年を迎えた。
マイクロフト・ホームズ
シャーロックの兄。推理力は弟以上。
フィリアス・フォッグ
声 - 手塚秀彰[14]
1872年、40歳で八十日間世界一周を成し遂げた男。通称”鉄人”。旅行のおかげで巨万の富を得、ストランド街で世界一周をテーマとした博物館を開く。
自身が保有する80カラットの人工ブラックダイヤ〈最後から二番目の夜(ペナルティメット・ナイト)〉をルパンが狙ったため、警備をホームズと鴉夜に依頼する。
パスパルトゥー
声 - 宇垣秀成[14]
フォッグの執事で、彼と共に世界を旅した。

ドイツ[編集]

ホイレンドルフ[編集]

ホルガー
ドイツ南端、ヴィンターガング山の奥地にある人口100人にも満たないホイレンドルフ村の村長。85歳の老人で、寝たきり。1年ほど前に孫娘のナディアが人狼に殺されている。
ブルーノ
村長の息子で村の助役。ひげの濃い仏頂面の男。
グスタフ
ホイレンドルフで曽祖父の代から猟師をしている男。1年ほど前、人狼による連続殺人が始まる少し前に単発の散弾銃と銃弾を物置小屋から盗まれている。
ルイーゼ
声 - 永瀬アンナ[15]
グスタフの娘。12歳。生まれつき足が悪くて歩くことができず、体も弱く部屋にこもって生活している。体が不自由なせいで村中で持て余され、4歳の時、祭りの前日に口減らしで両親から北の森に置き去りにされたが、ユッテに助けられる。しかし自分が役に立つことを示すためにユッテが村に隠れ住んでいた人狼だと告発し、このことで村の希望の象徴として祀りあげられるようになる。後に全身を噛み千切られた状態の姿で発見される。
 実は1年前に生存していたユッテ(ノラ)に誘拐された際に自身の過去の所業や両親や村人への自身に対する態度への見切りからユッテの復讐に協力しており、自身の死に対しても了承の上だった。
ハイネマン
ホイレンドルフで唯一の村医者。眼鏡をかけた初老の男。元々は村の出身ではなく、医者がいなくて困っている村があると聞いて20年ほど前に移住した。余所者だが、村民からの信頼は厚い。
クヌート
ホイレンドルフで技師をしている40代半ばほどの男。独身。15年ほど前に水車小屋を建てに来たのがきっかけで、村に定住した。現在は水車の管理を中心に、家具の修理や罠の設計などを手がけている。
アルマ
声 - 生天目仁美[15]
5年ほど前からホイレンドルフの村はずれに定住して絵描きをしている20代後半の女性。小さい頃に両親に捨てられて身寄りがなく、周囲には画家の家系であると嘘をついている。変化し続ける子供の絵を描くのが好き。当初は連続殺人の犯人である人狼の正体だと考えられていたが、後に隠し通路で遺体で発見される。
ローザ
声 - 長尾明希[15]
ホイレンドルフに現れた人狼

狼の棲家(ヴォルフィンヘーレ)[編集]

レギ婆
声 - 定岡小百合[15]
バイエルンの山奥、〈牙の森(ファングツェーネヴァルト)〉と呼ばれているヴォルフィンヘーレの長老。村の中では絶大な権力を持ち、逃げ出そうとする者には私刑をおこなっていた。
ノラ
声 - 内田真礼[16]
蜂蜜色の髪と緑色の瞳を持つ12、3歳の少女。細く小柄な体つきだが、冷静で大人びた印象ながらも何処か憂いを帯びている。4歳の時にヴォルフィンヘーレ村にやって来た。
 その正体は密かに生存していたユッテであり、過去に母を死に追いやり、母を否定した双方の村に復讐するために一連事件を起こしたが、最終的に鴉夜に事件を暴かれ一度は逃走するも津軽に捕獲されるが、その境遇を不憫に思い、殺人の動機を見抜けなかったことを理由に鴉夜に見逃され、村を立ち去った。
カーヤ
声 - 中野さいま[17]
黒髪のしとやかな女性。ボルドー地方の人間の村の生まれだが、正体がばれて10歳の頃にヴォルフィンヘーレに行き着いた。
ヴェラ
声 - 花守ゆみり[18]
赤銅色の髪の14、5歳の少女。川に転落した静駒をノラやカーラと共に匿い、人狼村で戦闘が起きた際には鴉夜の元を離れた津軽に代わり、彼女の臨時助手を拝命する。
ギュンター
声 - 大泊貴揮[15]
ヴォルフィンヘーレの自警団〈赤いかぎ爪(ブルートクラレ)〉のリーダー。短く刈った白髪に薄い眉、上半身の刺青が特徴の男。《ロイズ》や《夜宴》、ホイレンドルフの村民による襲撃に際し、部下を率いて対処にあたる。

《ロイズ》[編集]

オックス・セブンリーグ
《ロイズ》諮問警備部第1エージェント、兼部長。40代、中肉中背、グレーの横分けの髪にやや面長の顔という、どこにでもいそうな英国人。怪物と戦う強い動機もなく、日常のオフィスワークに等しい感覚で怪物駆除を行う。〈五冷血〉の1体、フランシス・ヴァーニーを討伐した。
アリス・ラピッドショット
声 - 朝井彩加[15]
《ロイズ》諮問警備部第3エージェント。見事なブロンドヘアにつば反り帽をかぶった16、7歳くらいの少女。可憐な顔立ちをしているが、目つきはマフィアのように鋭く、「クソ」を連発する粗暴な口調。射撃の名人で、愛銃はアメリカ製のコルト・サンダラー。〈早撃ち(ラピッドショット)〉の異名を持っていた西部の伝説的なガンマンの父親が羚羊鬼(デルゲット)の生き残りに食い殺され、その復讐のために《ロイズ》に入社した。
カイル・チェーンテイル
声 - 野沢聡[15]
《ロイズ》諮問警備部第4エージェント。肩幅の広い禿頭の黒人で、野太い声だがなよっとした口調。美しさ至上主義で、醜い怪物を嫌う。人体と物理を知り尽くした関節破壊のエキスパートで、鎖の尻尾の異名の通りに4本の鎖を操り、運動エネルギーを完璧に分散させることで怪物の腕力を封じる。
レイノルド・スティングハート
声 - 神尾晋一郎[14]
《ロイズ》諮問警備部第5エージェント。色素の薄い北欧系の端整な顔立ちをした、20代前半の神経質そうな男。潔癖症で、怪物を蛇蝎のごとく嫌う。
心臓一突き(スティングハート)〉の二つ名の通りサーベルの達人で、未成年の吸血鬼程度なら一ひねりできるほどの実力者。また太極拳に似た武術にも精通しているらしく、素手でも突きの威力は衰えない。
〈最後から二番目の夜〉防衛でルパンたちと交戦するために派遣される。
ファティマ・ダブルダーツ
声 - 松本沙羅[14]
《ロイズ》諮問警備部第7エージェント。アラブ系の褐色肌で背が低く気弱そうな女性。苦労人。
両腕に装備した金属矢を8連射できる特注の洋弓銃(クロスボウ)を操って戦う。最大の武器は研ぎ澄まされた聴覚で、狙撃に銃ではなく弓を使うのも耳を阻害しないため。
〈最後から二番目の夜〉防衛任務で派遣され、ファントムとの交戦では相性の悪さで苦戦する。その後、宝石争奪戦に乱入した切り裂きジャックを迎撃しようとするも、上半身を六股に切り裂かれて殺害された。
イヴ・ジェンキンス
《ロイズ》諮問警備部部長秘書。

《夜宴(バンケット)》[編集]

本作の敵組織。あらゆる犯罪を起こしており、“鳥籠使い”一行とは敵対関係にある。

ジェームズ・モリアーティ
声 - 横島亘[19]
《夜宴》のボス。爬虫類のような落ちくぼんだ目が特徴的な老人。かつていくつもの知的犯罪を立案しロンドンの暗黒面を牛耳った「犯罪のナポレオン」。元数学教授であり、”教授”を自称している。津軽を半人半鬼に変えた張本人。
1891年にライヘンバッハでホームズに敗北、滝壺に転落し右足を失うも生還する。その後はアジアに向かい清国で潜伏していたが、自分を訪ねてきたジャックとの出会いがきっかけと成り新たな犯罪結社《夜宴》を結成した。
切り裂きジャック
声 - 斉藤壮馬[20]
1888年イーストエンドにて、15歳で完全犯罪を成し遂げた殺人鬼。半人半鬼と化しており、髪の色は赤く染まっている。メンバー最年少。
モリアーティの人体移植に関する論文を読み、清国で隠遁していた彼の元を尋ね自分自身の肉体に怪物の力を移植するよう依頼した。日本を訪れた際に鬼の力を取り込み鴉夜の首を切断、奪った不死の肉体から力を得て免疫力を高め、さらに吸血鬼の再生能力と鋭敏な五感も手に入れている。最大の武器は両の手刀で、その威力・速さ・鋭さは人体を鋭利な刃物のように容易く斬り裂く。身体能力では同じ半人半鬼である津軽をも凌駕し、「殺人の年季が違う」とまで言われており、さらに頭脳も明晰。
カーミラ
声 - 近藤玲奈[21]
330歳を超える女吸血鬼でメンバーの紅一点。仕込み刀付きの日傘をさす美しい令嬢。普段は俗っぽいが、吸血鬼らしくプライドは人一倍高い。
《夜宴》のメンバーとなる50年ほど前に、ゴダール卿の一族を殲滅。以降の足取りが途絶えていた。
〈五冷血〉の一角“情血”として吸血鬼の間では有名な存在であり、同族の仲では5本の指に入る実力者。同性愛者で、体液に含まれる媚毒で女を虜にしてから吸血するという趣味がある。
アレイスター・クロウリー
声 - 杉田智和[22]
自称・「魔術と数秘術の研究家」。ロンドン中のカルト教団を追い出され、警察から指名手配を受けている青年。最近までは〈黄金の夜明け団〉のメンバーだった。通称“ロンドン一邪悪な男”
ヴィクター
声 - 山本格[23]
ボリス達の手で生み出された人造人間フランケンシュタイン博士の手記を元に優れた部位をつなぎ合わせて作られているため、半人半鬼以上の身体能力を持ち、痛みを感じない。四肢の損傷程度は意にも介さず戦い続けるが、首を折られた場合などに生きていられるかは不明。
誕生時は幼児並みの知能しかなかったが、わずかな時間で急激に知性を成長させる。しかし自分が処分される可能性があることを知ってしまい、自身の存在意義に思い悩み暴走する。
フー・マンチュー
紳士スタイルの衣服に身を包んだ中国人の男。教授からの指示で建国のための土地を探している。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/アンデッドガール・マーダーファルス

感想

Mの刻印がされた杖を持った何者かに、首から下を持っていかれた輪堂鴉夜という不老不死の名探偵が、首から下を持って行った犯人を探すために、半人半鬼の真打津軽という青年と、メイドの馳井静句を含めた三人でヨーロッパに旅立つことで動き出す物語です。

 

いや、めちゃくちゃ面白かった(;゚Д゚)

あまりに面白いので、コミカライズ版の漫画を今読んでますよ。

漫画版も読んだ上で思いましたが、本作はアニメ化に大成功しています。

漫画版は漫画版で素晴らしいのですが、キャラデザは間違いなくアニメ版推しですね。

セリフ回しなどはアニメも漫画もほぼ違わないのですが、登場人物のデザインでセリフから受ける印象が大きく違ってくると感じました。

 

気になった方は輪堂鴉夜と真打津軽のアニメと漫画のデザインの違いを調べてほしいのですが、漫画版よりアニメ版のキャラデザの方がキャラが立っていると思うのです。

引用元:アニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』

 

輪堂鴉夜の和風のような中華風のような、デザインはまるで京極夏彦の『魍魎の匣』に登場する柚木加奈子

引用元:アニメ『魍魎の匣


のような妖艶さがありますし、真打津軽の飄々としたデザインも青年感と道化感が引き立って色気があります。

引用元:アニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』

アニメを観る前は、過去の英雄を集めて戦わせる『フェイト』や『終末のワルキューレ』や『ドリフターズ』のような話を想像していたのですが、確かにオールスターズではありますが、本作のメインはバトルではなく、ミステリーでした。

 

前回の『オリエント急行殺人事件』でも語っていますが、古典ミステリの世界にはノックス十戒ヴァン・ダインの二十則というルールが存在しており、そのルールに従っていないものは邪道とされていた時代がありました。

でも、縛り過ぎはよくないと、ルールを破った作品も多く描かれるようになり、今では『本格ミステリ』『倒叙ミステリ』『警察・法廷ミステリ』『日常ミステリ』などなど、様々な種類のミステリが誕生しました。

 

そして近年人気になっているミステリのジャンルが『特殊設定ミステリ』です。

『特殊設定ミステリ』とは文字通り、特殊な設定を用いたミステリのことで、例えばMedium霊謀探偵城塚翡翠』や『Another』などが代表作ですね。

本作はそれらと同じ『特殊設定ミステリ』に分類されます。

物語りのアイデアやミステリのトリックなど、とうの昔に出尽くしているという意見もあり、現在創作されているトリックは過去のアイデアの組み合わせなんですね。

 

作家は既存のアイデアをいかに組み合わせて、斬新なものを生み出せるかが求められています。

例えば、現在放送されている『葬送のフリーレン』の根幹をなす設定である、エルフが長寿という設定は昔から存在していますよね。

既存の設定を上手く生かして、後日譚ファンタジーという新しいジャンルを生み出しているわけです。

同様に本作は既存の妖怪やモンスターの特性を利用して、ミステリに仕立ててるんです(≧▽≦)

 

最初の事件のヴァンパイア殺人事件、三番目の事件の人狼事件など、ヴァンパイアである特性、人狼である特性を巧みに利用したトリックは圧巻でした。

トリック自体は有名なトリックなんですが、それがヴァンパイアや人狼を組み合わせることで、斬新性が出ているんですよ( ̄▽ ̄)

ミステリの面白さ以外にも、神作画、キャラデザ、登場人物の掛け合い、真打津軽の講談調の噺、輪堂鴉夜のギャグ、バトルなどなど、まさに神アニメでした(≧▽≦)

これは2期が観たいので、とにかく面白いから気になったら観てくださいと布教しときます('◇')ゞ

PV

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