ストーリー
殺しても決して死なず、その美貌で男たちを恐怖に陥れる〝富江〟や、「ホラーな目にあわせてやる」が口癖で人を呪うのが大好きな〝双一〟といった伊藤潤二の作品を代表するキャラクターたちを始め、エピソード毎に個性豊かな主人公が登場する各話完結のオムニバスアニメーション!
引用元:https://www.bsfuji.tv/collection/pub/index.html
登場人物・キャスト
- 三ツ矢雄二[1] - 双一(第1話 No068/第5話 No049/第12話 No071)
- 小山茉美[1] - 淵(第2話 No041/第12話 No071)
- 緑川光[1] - 四つ辻の美少年(第3話 No080)
- 末柄里恵[1] - 富江(第9話 No009、OVA No001/No006)
- 下野紘[1] - 押切トオル(第5話 No040)、河合孝太(第1話 No068/第5話 No049/第12話 No071)、男子(第3話 No080)、男(第7話 No038)、杉野(第12話 No116)、男子(OVA No001)
- 名塚佳織[1] - 夕子(第3話 No066)、女子(第1話 No068)、珠枝(第2話 No041)、藤井未央(第5話 No040)、レリア(第8話 No027)、渡部みよ子(第11話 No055)、女子(OVA No001)
- 梶裕貴[1] - 束野稜(第11話 No055)
- 木村良平[1] - 裕史(第4話 No034)、坂口ヒロシ(第6話 No067)、ヨシユキ(第8話 No027)、北川清(第11話 No055)、安ミン(第12話 No116)、山本(OVA No001)
- 島﨑信長[1] - 北脇治彦(第4話 No060)
- 浪川大輔[1] - 黒田(第2話 No084)、北脇雪彦/ジャン・ピエール(第4話 No060)
- 平川大輔[1] - 山田(第2話 No041)、誠(第6話 No123)
- 細谷佳正[1] - 公一(第1話 No068/第5話 No049)、織田(第2話 No041)、青山(第5話 No040)、夫(第7話 No038)、牧田秀一(第8話 No088)、ジョー(第8話 No027)、柴山光(第11話 No055)、亀田(第12話 No116)、医者(OVA No006)
- 吉野裕行[1] - 黒田(第1話 No068/第12話 No071)、龍介(第3話 No080)、岸本(第7話 No038)、ピエロA(第8話 No027)、安西(第9話 No058)、五郎(第10話 No109)
- くじら[1] - 沼毛(第6話 No067)
- 新宅マキ[1] - 加奈(第9話 No058)
- 高森奈津美[1] - 友香(第6話 No123)
- 朴璐美[1] - 女(第3話 No080)、節子(第11話 No035)、リルコ(第12話 No116)
- 日笠陽子[1] - 瑠子(第6話 No123)
- 水橋かおり[1] - 彩子(第7話 No038)
- 石田彰[2] - 青年(第9話 No058)
- 伊藤健太郎[2] - 柳田(第5話 No049)
- 郷田ほづみ[2] - 森光夫(第9話 No009)、高木(OVA No001/No006)
- 近藤隆[2] - マリオ(第8話 No027)
- 杉田智和[2] - 英夫(第4話 No034)
- 関俊彦[2] - 俊夫(第11話 No035)
- 原昌和[2] - 岩田忠夫(第9話 No009)
- 松原タニシ[2] - 若山降雪(第5話 No049)
- 内田彩[2] - 小川(第7話 No022)
- 生天目仁美[2] - 曽我(第5話 No049)
- 根谷美智子[2] - 裕史の母(第4話 No034)、女性(第9話 No058)
- M・A・O[2] - 中山(第7話 No022)
- 内田直哉[3] - 沼田(第11話 No035)
- 小野賢章[3] - 大塚(第12話 No071)
- 佐藤せつじ[3] - 尾木(第12話 No116)
- 寺島拓篤[3] - 北山正(OVA No006)
- 井上麻里奈[3] - 由紀(第11話 No035)
- 緒乃冬華[3] - 谷山まどか(第12話 No071)
- 金元寿子[3] - 三尾雪子(OVA No006)
- 谷育子[3] - おそで(祖母)(第10話 No026)
- 種田梨沙[3] - 唯(第10話 No109)
- 中原麻衣[3] - 咲山みどり(第12話 No071)
- 渡辺明乃[3] - 加奈子(第10話 No026)
- 斉藤佑圭 - さゆり(第1話 No068)、みどり(第3話 No080)、利恵(第3話 No066)、日高絹子(第4話 No060)、堀江ナナ(第9話 No009)、細谷麻衣子(第11話 No055)、有枝(第12話 No116)、女子(OVA No001)
- 鈴木裕斗 - 石坂(第1話 No068/第12話 No071)、男子(OVA No001)
- 伊藤節生 - 山田(第1話 No068/第5話 No049/第12話 No071)
- 福島潤 - 大谷(第1話 No068)
- 鈴木崚汰 - 秋山(第1話 No068)、男子(第5話 No049)、ジャズ喫茶店店員(第7話 No022)、兄(第7話 No038)、ピエロB(第8話 No027)、男子生徒(第10話 No109)、男子(第12話 No071)、メガネ(OVA No001)、刑事(OVA No006)
- 斎藤志郎 - 杉林の地主(第1話 No068)
- 飯島肇 - 父(第1話 No068)、三宅(第2話 No041)、山内(第2話 No084)、教師(第3話 No080)、義父/坊主(第6話 No123)、レコード店員(第7話 No022)、父(第7話 No038)、男(第10話 No109)、男3(第10話 No026)、森田院長(OVA No006)
- 岡田恵 - 母(第1話 No068)、夕子の母(第3話 No066)、梨奈の母(第4話 No034)、隣人(第6話 No067)、義母(第6話 No123)、叔母(第8話 No088)、牧師(第11話 No055)
- 水野理紗 - 女子(第1話 No068)、看護婦(第2話 No084)、田中鈴枝(第3話 No080)、梨奈(第4話 No034)、すみれ(第4話 No060)、子供(第9話 No058)、女子生徒(第10話 No109)、おそで(少女)(第10話 No026)、岩井勝子(第11話 No055)、女子(OVA No001)、ナース(OVA No006)
- 半場友恵 - マリエ(第1話 No090)、礼子(OVA No001)
- 稲葉実 - 男(第1話 No090)
- 小林美奈 - 妻(第1話 No090)
- 岸尾だいすけ - 岩崎(第2話 No041)
- 岡純子 - 竹島麻実(第2話 No084)
- 阪口周平 - 向田哲郎(第2話 No084)
- 葉山ゆりか - 少女(第3話 No080)、女子(第5話 No049)
- 後藤早紀 - 少女(第3話 No080)、女子(第5話 No049)
- 竹尾歩美 - 女子(第3話 No080)
- 千本木彩花 - 女子(第3話 No080)
- ボルケーノ太田 - 夕子の父(第3話 No066)、奇妙な医師(第4話 No034)、父(第4話 No060)、大叔父/曾祖父(第8話 No088)、ドラゴンサンダー(第8話 No027)、刑事(OVA No006)
- 石住昭彦 - 祖父(第4話 No034)
- 渡部紗弓 - 裕史 幼少(第4話 No034)、綾夫(第4話 No060)
- 嶺内ともみ - 北脇夏美(第4話 No060)
- 柴崎哲志 - 男子(第5話 No049)、楽器店店員(第7話 No022)、男(第7話 No038)、男子生徒(第10話 No109)、男子(第12話 No071)
- 佐藤晴男 - ヒロシの父(第6話 No067)、錦五郎(第10話 No026)
- 寺依沙織 - ヒロシの母(第6話 No067)、森(第6話 No123)
- 玉野井直樹 - 瑠子の父(第6話 No123)
- 森訓久 - 男(第7話 No022)
- こねり翔 - 切り裂きジャック(第7話 No038)
- 山像かおり - 玉枝おばさん(第7話 No038)
- 繭井遥 - 妻(第7話 No038)
- 折笠富美子 - 理佐(第8話 No088)
- 赤星昇一郎 - 牧田の父(第8話 No088)
- 尾小平志津香 - 理佐の母/祖母(第8話 No088)
- 松山鷹志 - 叔父(第8話 No088)、女装の男(第8話 No027)
- 江原正士 - 団長(第8話 No027)
- 下崎紘史 - 増田/主催主(第9話 No009)、ミイラ(第9話 No058)、香川/校長/先生(第12話 No071)、医者(OVA No006)
- 藤沼建人 - 父(第10話 No109)
- 新祐樹史 - 男子生徒(第10話 No109)
- 鶴岡聡 - 男(第10話 No109)、男1/帽子の老人(第10話 No026)
- 松井暁波 - 女子生徒/市内放送(第10話 No109)
- 安藤麻吹 - 母(第10話 No026)
- 櫻井トオル - 男2/亡霊(第10話 No026)
- 川原慶久 - 内田(第11話 No035)
- 白熊寛嗣 - 沼田の義弟(第11話 No035)
- 桜井春名 - 女子(第12話 No071)
- 稲瀬葵 - (第12話 No071)
- 山口愛 - (第12話 No071)
- 岡咲美保 - (第12話 No071)
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤潤二『コレクション』
各話リスト
話数 | コレク ションNo |
サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | No068 | 双一の勝手な呪い | 田頭しのぶ | 下司泰弘 | 都竹隆治 |
No090 | 地獄の人形葬 | ||||
第2話 | No041 | ファッションモデル | ボブ白旗 | 藤代和也 | 櫻井拓郎、服部憲知 |
No084 | 長い夢 | 都竹隆治、飯飼一幸 | |||
第3話 | No080 | 四つ辻の美少年 死びとの恋わずらい |
田頭しのぶ | 三上喜子 | 柳野龍男、あおきまほ |
No066 | なめくじ少女 | ||||
第4話 | No034 | 寒気 | 田頭真理恵 | 福元しんいち | 飯塚英里、菅原浩喜 |
No060 | あやつり屋敷 | 相原理沙、漢人寛子 | |||
第5話 | No040 | 押切異談 | ソエジマヤスフミ | 添野恵 | 服部憲知、都竹隆治 |
No049 | 布製教師 | ||||
第6話 | No067 | 隣の窓 | 原英和 | 藤代和也 | 山田雄一郎、鰐淵和彦、坂口蒼星 |
No123 | 緩やかな別れ | 鏑木ひろ | 飯飼一幸、松下純子、宇都木勇 | ||
第7話 | No022 | 中古レコード | 田頭しのぶ | 村上勉 | 柳野龍男、あおきまほ |
No038 | 道のない街 | 都竹隆治 | |||
第8話 | No088 | ご先祖様 | ボブ白旗 | 宮田亮 | 木上炯仁、青鉢芳信 |
No027 | サーカスが来た | 飯野皓 | |||
第9話 | No009 | 画家 | 山本蒼美 | 古賀一臣 | 山中純子、都竹隆治 |
No058 | 血玉樹 | 冨澤和雄 | |||
第10話 | No109 | グリセリド | 西澤晋 | 殿勝秀樹 | 山田雄一郎、宇津木勇、松下純子 |
No026 | 橋 | 金崎貴臣 | 飯飼一幸、柳野龍男、あおきまほ | ||
第11話 | No055 | 超自然転校生 | ボブ白旗 | 藤代和也 | 都竹隆治、坂口蒼星、飯飼一幸 山田雄一郎、宇津木勇 柳野龍男、あおきまほ |
No035 | 案山子 | ||||
第12話 | No116 | 潰談 | 西澤晋 | 添野恵 | 都竹隆治、小林利充 |
No071 | 噂 | ソエジマヤスフミ | 山田雄一郎、宇都木勇 | ||
OVA | No001 | 富江 | 田頭しのぶ | 田頭しのぶ | 田頭しのぶ、都竹隆治 |
No002 | 富江PART2 | 冨澤和雄 |
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤潤二『コレクション』
感想
日本ホラー漫画界の第一人者、伊藤潤二さんの短編をオムニバス形式でアニメ化した『伊藤潤二『コレクション』』。
伊藤潤二さんは多くのホラー短編を描いていますが、短編の中でも傑作と名高い作品を厳選してまとめたものが本作になります。
ストーリーはシュールで意味のわからない世にも奇妙な話が多いですが、人間は理解できないものに恐怖を抱くようにできていて、その意味のわからなさがより一層恐怖を掻き立てるのです:;(∩´﹏`∩);:
そんなストーリーの斬新性もさることながら、伊藤潤二作品のすごいところは、圧倒的な描き込み量による生理的不快感を感じさせられるデザインです!(誉め言葉(`・ω・´)b)。
伊藤潤二さんはトーンをほとんど使わずに、描き込みだけで絵を表現しているのです。
決してトーンを使わない絵が優れているというわけではありませんが、トーンを使うとシンプルになるためにデフォルメ寄りの絵になってしまうんですよね。
見やすさを考慮するジャンルの漫画ならそれでいいのですが、ホラーのような視覚的恐怖を読者に与えなければならないジャンルはトーンを使うよりも、描き込みで表現する方がいいとバニラは考えています。
なぜなら絵というものは描き込めば描き込むほど情報量が増えてリアルになっていくからです(≧▽≦)
感じ方は人それぞれかもしれませんが、リアルな絵って怖くて、少し気持ち悪いですよね( ̄▽ ̄)
それが「不気味の谷現象」です。
人工物が人間(リアル)に近づけば近づくほど、不気味さが増していく現象のことですね。
だから萌え系漫画や少年漫画では、登場人物をデフォルメすることで、自分との近接性を遠ざけ客観的に読みやすくしていると思います。
ようは「知る者は言わず 言う者は知らず」のように、自分と近しい話は耳を覆いたくなりますが、自分と遠い話ほど好き勝手言えるあれのような心理です( ̄▽ ̄)
つまり、何が言いたかったかというと、ホラーはトーンで表現するよりも、描き込みで表現する方が情報量が増えてリアルな絵になるので不気味になるということです。
だから伊藤潤二さんの絵はフィクションなのに、リアルに感じられて一度見たらトラウマになってしまうのです。
アニメでは漫画版の描き込み量を完全に再現することはできていませんが、それでも伊藤潤二漫画の良さは表現されているのでトラウマになりたい人や『世にも奇妙な物語』的な話が好きな人にはお勧めです(`・ω・´)b