ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ スリラー/ドラマ『デス・パレード』「文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト『アニメミライ2013』作品」

引用元:dアニメストア

ストーリー

「いらっしゃいませ クイーンデキムへようこそ」 何も知らない二人の客を迎えたのは、不思議なBAR『クイーンデキム』と白髪のバーテンダー『デキム』。彼の口から語られるデスゲームへの誘い。やがて剥き出しになる客達の本性。ゲームの果てに自らを『裁定者』と明かすデキム。裁定者デキムが二人の客へ下す裁定とは…。

引用元:https://filmarks.com/animes/628/1407

登場人物・キャスト

クイーンデキム[編集]

バーテンダー / デキム(『デス・パレード』)
声 - 前野智昭
主人公。ノーナが担当するタワーの15階にあるBAR「クイーンデキム」の男性バーテンダー。裁定者になって5年目になる。感情を表に出さず、常に淡々とした口調で話す。裁定者であることに誇りを持っており、BARを訪れる客たちへの敬意を忘れない。
糸のようなものを自在に操る能力を持ち、暴れた客を捕えたりする際などに使用する。カクテルを作る腕は、ノーナ曰く一流。自分が裁定した人間の、魂が抜けて人形と化した身体をすべて引き取り、クイーンデキムで保管している。
女 / 黒髪の女 / 知幸(ちゆき)(『デス・パレード』)
声 - 瀬戸麻沙美
ヒロイン。クイーンデキムの客の出迎え役。デキムと共にルールを説明し、客たちの行く末を見守る。気が強く、思ったことを口にする。
生前の正体は21歳の大学生の女性。身長170cm(ハイヒールを含む)、体重47kg前後。血液型AB型。将来を期待されたフィギュアスケート選手だったが、思わぬ怪我で選手生命を断たれ、大切な友人や家族と上手くいかなくなってしまった。

デス・パレード』より登場[編集]

ギンティ
声 - 細谷佳正
「クイーンデキム」と同じタワーの20階にあるBAR「ウィーギンティ」を管理する非常に荒っぽい性格の男性。デキムと同期の裁定者で、人を裁定することに意味はなく、ただ自身の役割と考えている。こけし作りと手入れが趣味。思い入れのある死者に似せたこけしを作る事もある。
ノーナ
声 - 大久保瑠美
「クイーンデキム」と同じタワーの90階にあるBAR「ノーナーギンター」よりタワー担当として各フロアの裁定者を管理する女性。裁定者になって約82年になる。
見た目は少女だが、デキムやギンティの上役であり、裁定者としても豊富な知識と経験を兼ね備えた聡明な人物。
ラヴィス
声 - 内山昂輝
いつも笑顔で愛想の良いエレベーター係の青年。たくさんのピアスに緑の髪などパンキッシュな外見をしている。
クイーン
声 - 白石涼子
情報部の女性。元「クイーンデキム」の裁定者で、現在は裁定者に送る「死者の記憶」の編集業務を担当。移転当初は激務だと考えていた裁定者を抜けられると喜んでいたが、後にそれがぬか喜びであった事に気付いた。ノーナと仲が良く、おしゃべりと酒が大好き。
カストラ
声 - 柚木涼香
死者をどの裁定者へ送るかを決定する、整理係の女性。無類の甘党で、常に飴を舐めている。
オクルス
声 - 玄田哲章
全フロアの監視者を務める老人。ノーナよりも立場は上であり、神に最も近い男。裁定のシステムを作り上げた人物でもある。ノーナとスペースビリヤード(太陽系9ボール)をよくしているが、かなりの差で負け越している。裁定者とは違い瞳に十字が無い。
顎についている花のつぼみのようなものを使って記憶を読み取る能力を持つ。クラヴィスの記憶からノーナの企みを知るが、彼女のしている事は無駄に過ぎないと断じた上で静観する。
ミーマイン
声 - 千葉泉
ギンティと一緒にBARにいる右前足に包帯を巻いた黒猫で、ゲームの手伝いをしている。有田マユに懐いている。
マユが虚無に送られた後、どこへともなく姿を消した。

感想

生物の原始的感情は『恐怖』であるといわれています。

ミミズだって、オケラだって、アメンボだって、みんなみんな恐怖を感じるのです。

何故なら恐怖を感じなければ危険を回避することができず、種が生存できないからですね。

人間も例外ではなく、人間の元始的な感情も恐怖です。

恐怖は脳の偏桃体という部位で生成され、もしこの偏桃体に支障が生じれば恐怖を感じられなくなります。

死の危険が減少した現代社会では恐怖の感情は、やっかいな機能だといえなくもありませんが……(;^ω^)

 

恐怖がなければ様々な恐怖症や、恐怖によって感じる苦しみから解放されてみんな幸せになると思うのですが……どうやら恐怖を取り除けば取り除いたで弊害もあるようです……。

昔、てんかんや精神病を治すためにロボトミー手術という前頭葉の白質切除手術が行われていたのだとか。

すると前頭葉の白質を切除された人はどうなったと思いますか? 

 

恐怖は感じなくなったものの、喜び、悲しみ、怒りと言った感情がなくなり廃人のようになってしまったのだとかΣ(゚Д゚) 

恐怖を極限まで取り除くことは技術的に可能ですが、取り除けばそのような弊害が生じるトレード・オフな関係なのです。

別に前頭葉の白質の切除しなくても、俗にいうサイコパスという人の脳は恐怖を感じずらいそうで、サイコパス脳の人は刺激に鈍感で、だからこそ思い切った決断ができるのだとか。 

 

長々恐怖のメカニズムを紹介しましたが、ここから本題です。

本作『デス・パレード』は生と死の狭間に存在する「クイーンデキム」というBARで人間が死後「転生するか」「虚無になるか」を見極めるべくデスゲームを行い

引用元:アニメ『デス・パレード

その恐怖により本性をえぐり出すことで、転生か虚無かの裁定を行います。

プレイヤーは死んだときの記憶をすべて失った状態で、ダーツ、ボーリング、アーケードゲームなどなど様々なゲームを行い、極限状態に追い詰められるほどに、過去の記憶を思い出すのです。

 

どのゲームもスリリングで哲学的に考えさせられる回も多いし、中でも第1話の「ダーツ編」と第8話の「エアホッケー編」は視聴者によって解釈、賛否が分かれる作りになっていると思いました(第8話のEDの入り方に鳥肌が立ちました(≧▽≦))。

デスゲーム系の物語って、どうしても人間の本性が現れるので、人間不信になりそうな後味の悪い作品になるものが多いですが、本作は清々しく感動する終わり方も多くて、良きでした(`・ω・´)b

予告

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