ストーリー
2006年にアルゼンチンで実際に起きた銀行強盗事件を題材に描き、本国アルゼンチンで大ヒットを記録したクライムドラマ。画家としての成功を夢見ながら満たされない日々を送っていたフェルナンドは、ある犯罪計画を思いつく。それは、資産家たちの莫大な財産が保管されている巨大貸金庫へ地下60フィートの下水道から侵入し、白昼堂々と盗み出すという大胆な計画だった。資金提供者であるコソ泥のマリオや悪友マルシアーノら仲間たちとともに念入りな下調べや準備を進め、ついに決行の日を迎えるが……。出演は「エル・クラン」のギレルモ・フランセーヤ、「瞳の奥の秘密」のパブロ・ラゴ。
引用元:『映画COM』
登場人物・キャスト
・ギレルモ・フランチェラ
・ディエゴ・ペレッティ
・パブロ・ラゴ
・ラファエル・フェロ
感想
まるで『ルパン三世』の劇場版を観ているような痛快さがあります( ̄▽ ̄) ルパン三世と違うのは、実話だということです。こんな強盗事件が現実に起ころうとは、誰が想像できましょう。事実は小説よりも奇なりですわね(^▽^;)
実行役のフェルナンド
は銀行の周囲を歩いていたとき、ある強盗計画を思いつき、様々な特技を持つ仲間を誘うのです。そのあたりは『オーシャンズ』シリーズのようですね。ですが、オーシャンズの登場人物のように、スマートではなく人間味があって泥臭いところがルパン一味のようで強盗であっても好感が持てるんですよ。
しかもフェルナンドは私利私欲のために強盗を働くわけではなく、自分の能力を試したいという理由で強盗するんですね。そこまで優秀ならもっと他のことに能力使ってくれと思いますが(^▽^;) フェルナンドの気持ちわからないでもありませんよね。
自分の能力を試してみたいというのは多くの人々が抱く感情です。が、多くの人は能力を試してしまうと自分の無力さを知るだけで終わりますが、フェルナンドは良いのか悪いのか本当に能力があったんですよ。
フェルナンドの犯行計画は周到で、お金を奪う手順や立ち回り方、その後の逃走経路すべてが計算されていて、警察は後手に回されるのです。
もし、浮気したことに怒った奥さんが警察に密告するという痴情のもつれさえなければ、フェルナンドたちは捕まることなく完全犯罪を達成していたのですから(^▽^;)
けれどここがフェルナンドの凄いところで、ちゃんと捕まったときのことも計算に入れており、フェルナンドたちはレプリカの銃を使っていただけで、本物の銃は使っていなかったのです! そのため減刑されて、早く刑務所から出ることができるという、フェルナンド凄すぎますね。
もし、バニラが完璧な強盗計画を思いついたとき、仲間の家族・親族・恋人・友人まで調査して仲間に引き入れたいと思います。というのはジャパニーズ・ジョージですよ、やだな( *´艸`)
そもそも完璧な計画を思いついてもチキンなバニラが実行に移せるわけないじゃないですか(^▽^;) 中年のカッコいいおじさんたちが繰り広げる、アルゼンチン版『オーシャンズ』 痛快で楽しいエンターテイメント映画です('◇')ゞ