ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ 日常/恋愛『荒ぶる季節の乙女どもよ。』「TRAIN‐TRAIN走って行く TRAIN‐TRAINどこまでも」

引用元TVアニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』公式サイト

 アニメ史に残るくらい衝撃の一話で幕を開けた本作『荒ぶる季節の乙女どもよ。』(´▽`*) いや~、一話が衝撃的なアニメは沢山ありますが、この作品はまた違った意味で衝撃的過ぎますわ( ̄▽ ̄)

 

 文芸部の仲間と純文学・官能小説の朗読をしている小野寺和沙(おのでら かずさ)は性的な言葉に過剰に反応し、興味はあるものの嫌悪するアンビバレントな感情に悩む女子高生です。

 

 性的なことで悩む人は多いですが、本当に人間って不思議だと思います。種の存続・繁栄を目的にして利己的な遺伝子は機能しているのに、その遺伝子のプログラムから逆行するんですから。

 

 他の動物なら、性的なことでこんなに悩んだりしないでしょう。つまり人間を人間たらしめているのは悩むことだと思うのです。そんな和沙ちゃんは幼馴染である典元泉(のりもと いずみ)のことが異性として気になり始めていたんですね(´▽`*)

 

 幼馴染と恋愛するって物語の中ではロマンティックに描かれますが、リアルの話になるとなかなか難しいと思います(^▽^;) ちょっと自分事のように考えてみてください。兄妹同然に育った近しい関係から、恋人関係になるって、なくはないですが難しいと思いません?

 

 と、そんな幼馴染である泉も和沙のことが好きで、二人は両想いなのですが、なかなか幼馴染から発展させることができない日々を送っていました。そんなある日、泉くんの家に晩ご飯のおかずを持って行くことになり、とんでもない事件に遭遇します……(-_-;)

 

 和沙ちゃんが泉くんの家に向かってみると、明かりが消えていて誰もいないようでした。普通ならそれで帰りますが、幼馴染ということもあり和沙ちゃんは何故か家に上がり込み、そのまま……泉くんの部屋に向かって行き……泉くんがPCでアダルトDVDを見ながら自慰行為をしているところをバッチリ目撃してしまったんです!Σ(゚Д゚)

 

 これはヤバい、これはヤバい……。圧倒的尊厳破壊の極み! それも幼馴染で、好意を寄せる相手という……。これを観て共感性羞恥に苦しんだ人は多いのではないでしょうか……(^▽^;) 和沙ちゃんもすぐに扉を閉めてあげたらいいものを、泉くんとアダルトDVDを呆然とガン見してるんですよ( ;∀;) いったいどんな拷問や(>_<)

 

 アダルトDVDから漏れるあえぎ声が無情にも室内に響く中、泉くんも慌てふためいて自己弁護するでもなく、何事もなかったようにゆっくりとズボンを履いて、「ええっと、暑いな今日も……。また飯、持ってきてくれたんだ……」って世間話をして、「あのさ……内緒にしてくれない……」って力なく言うのです……(T_T)

 

 泉くんが不憫過ぎます……( ;∀;) いくら幼馴染だからって、年頃の男の子の部屋に無断で入っちゃだめでしょ……。泉くんは被害者かも知れませんが、泉くんも鍵ぐらいかけとけよ、とどちらも被害者であり加害者なんですね(^▽^;)

 

 見ているこっちの方が恥ずかしくなってしまいます……。次の日からどんな顔で話せばいいんだ……。そしたら和沙ちゃんは顔を真っ赤にして泉くんの家を飛び出し、町の中を疾走するのです。そのときブルーハーツの『TRAIN TRAIN』が流れんですね( ̄▽ ̄)

 

 これ以上の選曲はないってくらい、そのシーンにピッタリあってるんですよ(≧▽≦) 和沙ちゃんと泉くん以外にも多種多様、文芸部員たちは様々な性に悩む姿が、文芸的に描かれています。女性の性の悩みや、思春期の危うさ、コメディ作品としもよくできた作品だと思いました('◇')ゞ

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