大きな事件は起きない、いわゆる日常系の作品は好みが分かれると思いますが、バニラはついつい観てしまいます。この言い方が正しいのか自分でもわかりませんが、安心して観られるのですよね( ̄▽ ̄) 『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』とか、ストーリーを気にしなくても、基本一話完結だから観やすいですし、温かな気持ちになれます。
この『であいもん』も京都の老舗和菓子屋を舞台に、バンドマンになる夢破れ実家の和菓子屋に帰って来た主人公納野和(いりの なごむ)が、色々な人と触れ合い、和菓子の奥深さを再発見しながら、父親に置いて行かれた少女雪平一果(ゆきひら いつか)の父親代わりになるために奮闘する、奮闘記です。絵柄が水彩画のように淡く儚い感じで、線は繊細で美しいです。
漫画家やアニメーターの人って本当にすごいと毎回思わされます。漫画家やアニメーター同様、和菓子の世界も職人の世界で、アニメで描かれる和菓子作りのシーンは細かいです。京都の方言と町並みなど、京都を舞台にした作品は数ありますが、この『であいもん』の京都の世界観は優しく温かいです(≧▽≦)