ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 SF 『第9地区』

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引用元:yahoo!映画

 結構話題になっていたので、この映画のことを知っている人も多いのではないでしょうか。前半はどうして、この映画がアカデミー賞で作品賞、脚色賞、編集賞、視覚効果賞の四冠を受賞しているのかわかりませんでしたが、ストーリーが進むにつれて、四冠を受賞したのも頷けます。

 まあ、それにしても、前半は地球にやって来たエイリアンたちへの差別が観ていて辛かったですね(´-ω-`) 何でも調べる限りでは、アパルトヘイト政策が反映された話なのだそうです。

 社会の認知度を上げるためにこうやって作品に取り上げるのは、とても大切なことですが、実際にこの映画よりももっと酷いことが行われていると思うと、辛くなりますね(-_-;) 人間は自分と姿形、考えの違う人(エイリアン)を受け入れられず、差別する生き物ですから(´・ω・`)

 この映画に登場するエイリアンたちはとってもおとなしいのですよ。姿はエビに似ていることから、エビと呼ばれています。

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引用元:yahoo!映画

 めちゃくちゃリアルですよね。姿は怖そうですが、話せばわかるエイリアンなのです。話してもわからないのは人間たちなのですよ(#^ω^) 斬り捨て御免で、人間がエイリアンを殺しても、罪にはならない……。面白おかしくエイリアンと絡む姿は、いじめのようにしか見えません。

 なんか、全然ストーリのことに触れていませんでしたね。本作の主人公、ヴィカス・ファン・デ・メルヴェという男性が、ひょんなことからエイリアンの薬みたいなものに触れてしまって、自身もエイリアンになってしまうことで、追われる立場になってしまうのです。

 初めの頃は、エイリアンたちをいじめていたヴィカスですが、自身がエイリアンになりつつあることで、エイリアンたちが置かれた状況に、少しずつ感情移入し始めるんですね。やはり、人の気持ちは自分も同じ立場になってみないとわからない。

 目が見えない人の気持ちを目が見える人が真に知ることはできず、五体満足の人が五体不満足の人の気持ちを真に理解してあげることはできないのです(´・ω・`)

 でも、真に理解することはできなくても、相手の立場に立ってよく考えることで共感することはできます。差別を少しでもなくすには、知ることから始めなければなりません(´-ω-`) と、いうことで、ヴィカスは元の姿に戻ることができるのか、という物語になっています(*'ω'*)