ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 ドラマ『グリーン・ブック』「もう一つの『最強のふたり』」

引用元:Eiga.com

ストーリー

時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。
ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。
粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。

引用元:https://filmarks.com/movies/80582

 

人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞助演男優賞を受賞した。

2018年製作/130分/G/アメリ
原題:Green Book
配給:ギャガ
劇場公開日:2019年3月1日

引用元:https://eiga.com/movie/89815/

登場人物・キャスト

ナイトクラブの用心棒。妻と子供二人がいる。イタリア系男性。粗野で無教養だが口は上手く、用心棒だけあり腕っぷしも強い。人種差別の思想の持ち主だったがシャーリーとの触れ合いで考えを変えていく。
アフリカ系アメリカ人のクラシック系ピアニスト。名誉博士号を持つ。同性愛者。
トニーの妻。トニーが仕事で2ヵ月も離れることを寂しいと思うなど愛情は深い。
  • オレグ - ディメター・マリノフ(飛田展男
ロシア出身のチェロ奏者。
ベース担当。
  • ルディ - フランク・ヴァレロンガ(石住昭彦
トニーの親戚。
バーニンガムのホテルの支配人。
  • ロスクード - ジョー・コーテス(高桑満
ギャング。
ドンの事務所の使用人。
ドロレスの兄。
質屋の主人。
歌手。
ドンのレコード会社のプロデューサー。
トニーと大食い対決をした男。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/グリーンブック_(映画)

感想

時は1962年。

ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務める、イタリア系白人のトニーは黒人ジャズ・ピアニストのドクター・シャーリーの南部でのコンサートツアーの運転手を引き受ける。

引用元:映画『グリーン・ブック』

けれど南部は黒人に対しての当たりがきつく、トニーは『黒人ドライバーのためのグリーン・ブック』を頼りに、安全なルートを辿ることになるが……。

 

この話を語るには、少し歴史を辿らなければならないでしょう。

シャーリーがコンサートツアーをすることを決めた1962年当時の南部は、まだ黒人に対する差別が酷い時期だったようです(今はどうなのでしょう?)。

その原因は南北戦争にまで遡り、農業経済と自由貿易を維持したい南部は、国の貿易制度と奴隷制度を巡って、奴隷解放を掲げるリンカーン大統領率いる北部と戦うも破れます。

そして奴隷解放がされたのですが、差別の心は戦争に負けたからとなくなるものではなく、南部は北部に比べて黒人への差別意識は色濃く残りました。

 

奴隷制の歴史っておかしなものですよね(´-ω-`)

現代の感覚だから「おかしい!」と思えますが、もしバニラが金持ちで当時を生きていたら、奴隷を当たり前に買って、酷いことをしていた可能性もあるのです。

それを思うと、まだまだ差別や、現代の奴隷制と呼ばれるものはありますが、奴隷制が「おかしい」と思える時代に生まれてよかったと思いますね。

 

そのようは時代背景もあり、南部の人々はシャーリーであっても、差別的な態度を取ります。

ホテルに泊まれなかったり、レストランで食事できなかったり、トイレが使えなかったり、暴行されたり、警察に捕まったり……。

それでも、シャーリーは毅然とした態度で、立ち向かうのです。

どうして、そんな差別的な南部でコンサートツアーをすることを決めたのか? 

と問うと、自分(シャーリー)が行動を起こすことで、差別解消の一助になると考えたからなんですね。

 

すごいですよね(/_;)

差別に負けず戦うことはすごく勇気がいることです。

そんなシャーリーをトニーは親身に支え、次第に2人の関係は、雇い主と用心棒という関係ではなく、本当の親友の間柄になっていくのですね。

引用元:映画『グリーン・ブック』

まるで『最強のふたり』のフィリップとドリスのような素晴らしい関係性です。

シャーリーやトニーのような人がいたから、少しずつですが差別意識もなくなっていくことになったのでしょう(≧▽≦)ゝ

予告

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