ストーリー・解説
有毒ガスが蔓延した都市を舞台に、高層ビル群の上層階で生き延びた人々が脱出を図る姿を描き、韓国で大ヒットを記録したサバイバルパニック。主演は「建築学概論」のチョ・ジョンソクと、ガールズグループ「少女時代」のユナ。監督はこれが長編初作品となるイ・サングン、製作に「ベルリンファイル」「ベテラン」のリュ・スンワン。韓国のある都心部に、突如として原因不明の有毒ガスが蔓延し、道行く人たちが次々に倒れて街はパニックに陥る。外が緊急事態になっていることは知らず、高層ビルの中で母親の古希を祝う会に出席していた青年ヨンナムは、そこで大学時代に思いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュと再会する。しかし、そんな彼らのもとにも有毒ガスの危険が迫り、2人は地上数百メートルの高層ビル群を命綱なしで登り、飛び移り、危険な街からの脱出を図る。
2019年製作/104分/G/韓国
原題または英題:Exit
配給:ギャガ・プラス
劇場公開日:2019年11月22日
引用元:https://eiga.com/movie/91946/
登場人物・キャスト
- チョ・ジョンソク:ヨンナム
- イム・ユナ(少女時代):ウィジュ
- コ・ドゥシム:ヒョンオク(ヨンナムの母)
- パク・イナン:チャンス(ヨンナムの父)
- キム・ジヨン:ジョンヒョン(ヨンナムの姉)
- カン・ギヨン:ク店長
- キム・ジョング:2番目の叔父
- キム・ビョンスン:3番目の叔父
- ファン・ヒョウン:2番目の姉
- イ・ボンリョン:3番目の姉
- チョン・ミンソン:1番目の姉の夫
- パク・ソンイル:3番目の姉の夫
- ペ・ユラム:ヨンミン
- ユ・スビン:ヨンス
- シン・セフィ:ヨンへ
- キム・ガンフン:チホ
- パン・ヘラ:2番目の叔母
- イ・ジョンイン:3番目の叔母
- キム・ガンヒョン:キベク
- ユン・ヘビン:ミンジ
- チャン・ソウ:ヨンジ
- イ・ドンフィ:チュンネジョン警察1 ※特別出演
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/EXIT_イグジット_(2019年の映画)
感想
韓国のある都心部に、突如として原因不明の有毒ガスが蔓延し、道行く人たちが次々に倒れて街はパニックに陥る。
外が緊急事態になっていることは知らず、高層ビルの中で母親の古希を祝う会に出席した青年ヨンナムは、そこで大学時代に思いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュと再会する。
しかし、そんな彼らのもとにも有毒ガスの危機が迫り、2人(ヨンナムとウィジュ)は地上数百メートルの高層ビル群を命綱なしで登り、飛び移り、危険な街から脱出を図る。
という物語です。
個人的感想としてはオウム真理教の『地下鉄サリン事件』を彷彿とさせられるので、苦手な人は観ない方がいいですが、純粋にエンターテイメント映画としては良かったです。
起承転結の「起」の部分がちょっと長く感じましたが、その起の部分を丁寧に描いていることで、後の承転結に感情移入ができて、最後の転結は怒涛の展開で手に汗握りました。
アマゾンプライムのジャンル分けでは何故かコメディとされていましたが、コメディ要素はおまけ程度で、完全に人災系パニック・スリラー映画ですね。
主人公ヨンナムは、就職活動に次々失敗して、うだつの上がらない青年として描かれているのですが、そんな彼は大学時代山岳部に所属しており、クライミングなどが得意で、大学を卒業してからも日々鉄棒などをつかって山岳のスキルを磨いていました。
そしてそのスキルが活かされるときがきたのです。
まさに『芸は身を助く』ですね。
ヨンナムはクライミングのスキルを活かして、高層ビルに閉じ込められたみんなを助けるヒーローになる展開は爽快でした。
そして、みんなを助けることができたのですが、まだ物語の半分ほどで、ここからどうやって物語を展開するのかと思ったら、ヘリコプターの定員オーバーでヨンナムとウィジュだけが高層ビルの屋上に取り残され、そこから本当のサバイバルが始まる二段構成のようになっているました。
その逃げ方も、バラエティー豊かで、壁を伝って逃げる以外に、ロープを伝って逃げる、パルクールのように高層ビルの屋上を走り抜ける、などなど、脱出ゲーム系の作品は閉塞的な作品が多いですが、本作は立体的で開放的です。
迫る毒ガスと高所恐怖症からくる恐怖でスリル満点ですし、エンターテインメント映画としてオススメです( ̄▽ ̄)b