ストーリー・解説
世界的人気を誇る日本発のゲーム「ポケットモンスター」シリーズの「名探偵ピカチュウ」をハリウッドで実写映画化。子どもの頃にポケモンが大好きだった青年ティムは、ポケモンにまつわる事件の捜査へ向かった父ハリーが家に戻らなかったことをきっかけに、ポケモンを遠ざけるように。ある日、ハリーの同僚だったヨシダ警部から、ハリーが事故で亡くなったとの知らせが入る。父の荷物を整理するため、人間とポケモンが共存する街ライムシティへ向かったティムは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す“名探偵ピカチュウ”と出会う。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、ハリーがまだ生きていると確信しており……。「デッドプール」シリーズのライアン・レイノルズが名探偵ピカチュウの声を担当し、「ジュラシック・ワールド 炎の王国」のジャスティス・スミスが主人公ティム、渡辺謙がヨシダ警部補を演じた。また、日本語吹き替え版でティムの吹き替えを担当した竹内涼真が、ポケモントレーナー役で本編にカメオ出演も果たした。監督は「グースバンプス モンスターと秘密の書」のロブ・レターマン。
2019年製作/97分/G/アメリカ
原題または英題:Pokemon Detective Pikachu
配給:東宝
劇場公開日:2019年5月3日
引用元:https://eiga.com/movie/90321/
かつてポケモンのことが大好きな少年だったティムは、ポケモンに関わる事件の捜査へ向かったきり、家に戻らなかった父親・ハリーとポケモンを遠ざけるようになってしまった。それから年月が経ち、大人になったティムのもとにある日、ハリーと同僚だったというヨシダ警部補から電話がかかってくる。「お父さんが事故で亡くなった―」。複雑な思いを胸に残したまま、ティムは人間とポケモンが共存する街・ライムシティへと向かう。荷物を整理するためハリーの部屋へと向かったティムが出会ったのは、人間の言葉を話し、相棒だったハリーの死に疑問を抱く名探偵ピカチュウだった…(C)2019 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved. (C)2019 Pokémon.
登場人物・キャスト
- ティム・グッドマン
- 演 - ジャスティス・スミス、日本語吹替 - 竹内涼真[3][4]
- 主人公。父親の事故の真相を解明するため、ピカチュウと共に捜査を開始する。元々はポケモンが大好きだった。
- 名探偵ピカチュウ
- 声 - ライアン・レイノルズ / 大谷育江(ピカチュウの鳴き声)、日本語吹替 - 西島秀俊[5][4]
- ハリーの相棒であったポケモン。何故か人間の言葉を話せるが、ティムにしか通じない。名探偵と自認しているが記憶を失っており、技も人前では緊張するため使用できない。
- ルーシー・スティーヴンス
- 演 - キャスリン・ニュートン、日本語吹替 - 飯豊まりえ[6][4]
- テレビ局「CNM」の新人記者。ライムシティで発生している事件を調査しており、その過程でティムと知り合う。
- ヒデ・ヨシダ
- 演 - 渡辺謙、日本語吹替 - 本人[6][4]
- ライムシティの刑事で、階級は警部補。ハリーとは同僚だった。
- ハリー・グッドマン
- ティムの父で探偵。ある自動車事故で死亡したとされている。
- ハワード・クリフォード
- 演 - ビル・ナイ、日本語吹替 - 中博史[4]
- 「CNM」の会長。人とポケモンが共存する世界の実現のため、長きにわたりポケモンを研究し続けていた。
- ロジャー・クリフォード
- 演 - クリス・ギア、日本語吹替 - 三木眞一郎[4]
- ハワードの息子で、「CNM」の社長。父親との間に確執がある。
- ミス・ノーマン
- 演 - スキ・ウォーターハウス
- ハワードの秘書である女性。
- セバスチャン
- 演 - オマール・チャパーロ、日本語吹替 - 三宅健太[4]
- ライムシティの違法ポケモンバトル場でリザードンを連れている男性。以前ハリーのピカチュウに敗北したことから、ティムに対して再戦を申し込む。
- アン・ローラン博士
- 演 - リタ・オラ、日本語吹替 - 林原めぐみ[4]
- 女性研究者。とあるポケモンについての研究を進めていた。
- ジャック
- 演 - カラン・ソーニ、日本語吹替 - 梶裕貴[4]
- ティムの友人。
- ティムの祖母
- 演 - ジョゼット・サイモン、日本語吹替 - 犬山イヌコ[4]
- DJ
- 演 - ディプロ、日本語吹替 - 石川界人[4]
- ポケモントレーナー
- 演 - 竹内涼真(カメオ出演)[7]
※ピカチュウ以外の声は全て日本語吹き替え版の声優。英字は原語版での名称。
- ミュウツー MEWTWO
- 演 - 星埜李奈 / コタロー・ワタナベ、日本語吹替 - 山寺宏一[4] / 木下紗華[4]
- 事件のカギを握る人造ポケモン。身長7フィート(約210cm)(パンフレット記述)。
- コダック PSYDUCK
- 声:愛河里花子[4]
- ルーシーのパートナーポケモン。ストレスなどで頭痛を起こすと念力を発揮する。
- メタモン DITTO
- 声:金魚わかな[4]
- ハワードのパートナーポケモン。変身が得意。遺伝子操作で強化されている。
- ブルー SNUBBULL
- ヨシダ警部補のパートナーポケモン。怒っている風に見えるが本当は臆病な性格。
- カラカラ CUBONE
- 野生のポケモン。亡き母を思い出して泣いていたところを、ティムにゲットされそうになった。得意技は「ほねブーメラン」。
- ベロリンガ LICKTUNG
- 電車の中にいたポケモン。ティムの顔を舐めた。
- ヒトカゲ CHARMANDER
- 声:三木眞一郎[8]
- ライムシティの紹介映像や屋台で鍋を温めているポケモンとして登場。
- ゼニガメ SQUIRTLE
- 声:愛河里花子[8]
- 消防隊として活躍する姿が紹介されている。
- カイリキー MACHAMP
- 交差点で交通巡査として、通る自動車に指示を出していた。
- カビゴン SNORLAX
- 道路に寝ていたポケモン。
- ヤンチャム PANCHAM
- 花壇に植えてある竹藪を、遊び場にしていた。
- ゴロンダ PANGORO
- ヤンチャムの見守り役として登場。
- エイパム AIPOM
- ライムシティに住んでいるポケモン。謎の薬品により暴走する。集団で襲いかかり、きあいパンチを使用する。
- キモリ TREECKO
- 声:うえだゆうじ[4][9]
- マンションの管理室に登場。
- オクタン OCTILLERY
- 屋台で鍋をかき混ぜていた。
- プリン JIGGLYPUFF
- 声:かないみか[4]
- マイクを持っている。
- ルンパッパ LUDICOLO
- カフェで働いているポケモン。性別はメス。
- バリヤード MR. MIME
- パントマイムが得意なポケモン。事件の手掛かりを知っている。
- イーブイ EEVEE→ブースター FLAREON
- 声:金魚わかな[9]
- 劇中、イーブイからブースターに進化する。
- フシギダネ BULBASAUR
- 声:林原めぐみ[8]
- 森に住んでいるポケモン。傷ついたピカチュウを助けた。
- ネマシュ MORELULL
- フシギダネと共にピカチュウを助けた。
- ディアルガ DIALGA、パルキア PALKIA、アルセウス ARCEUS
- 神話のポケモンとして像が登場。
- オーダイル FERALIGATR
- ポスターが登場。
- ウパー WOOPER、ビクティニ VICTINI、チュリネ PETILIL、チェリンボ CHERUBI
- 看板で登場。
- リザードン CHARIZARD
- セバスチャンのパートナーポケモン。以前ピカチュウと戦い敗れた。再戦で薬品を一年分浴び、暴走する。
- ドゴーム LOUDRED
- スピーカー代わりになっていたポケモン。
- カメックス BLASTOISE
- ゲンガーとバトルし、敗北する。
- ゲンガー GENGAR
- カメックスとバトルし、勝利する。
- コイキング MAGIKARP→ギャラドス GYARADOS
- 元々弱いポケモンなので薬品を浴びても全く変わっていなかったが、ギャラドスに進化してからは、ハイドロポンプを使うなど強さを発揮させた。
- ゲッコウガ GRENINJA
- 研究所の実験用のポケモン。実験の影響で通常の個体とは体色が異なっている。みずしゅりけんを得意とする。
- ドダイトス TORTERRA
- 研究所の庭にいたポケモン。実験により超巨大な個体が複数も登場。
- ゴルーグ GOLURK
- チョロネコ PURRLOIN
- ケッキング SLAKING
- ガーディ GROWLITHE
- ウインディ ARCANINE
- ウォーグル BRAVIARY
- エモンガ EMOLGA
- バチュル JOLTIK
- ドードリオ DODRIO
- キュワワー COMFEY
- ワシボン RUFFLET
- ニューラ SNEASEL
- キングラー KINGLER
- フシギバナ VENUSAUR
- ピジョット PIDGEOT
- バッフロン BOUFFALANT
- フラベベ FLABEBE
- サンド SANDSHREW
- ネイティ NATU
- ワニノコ TOTODILE
- ゴローン GRAVELER
- コラッタ RATTATA
- ドードー DODUO
- メリープ MAREEP
- リオル RIOLU
- ポワルン CASTFORM
- タブンネ AUDINO
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/名探偵ピカチュウ_(映画)
感想
21歳のティムは、長い間会っていなかった父ハリーが事故で亡くなったという連絡を受け、人間とポケモンが共存する街・ライムシティを訪れた。
探偵業を営んでいたハリーの部屋で、ティムは1匹のピカチュウと出会う。
なぜかティムにはそのピカチュウの声が成人男性のものに聞こえ、話す内容も理解することができた。
ピカチュウは自らが記憶喪失であることを明かし、自分はハリーのパートナーだったはずであること、自分が生きているのだからハリーも生きているに違いないことをティムに訴える。
ティムとピカチュウは、新米記者ルーシーの協力のもと、ハリーが事故の前に追っていた謎の薬品を巡る事件について調べ始める。
調査を進めるうちに、秘密裏に進行している恐ろしい計画が明らかになるのだった……。
本作は2016年に発売されたビデオゲーム『名探偵ピカチュウ』を翻案にして日米で制作された、ポケモン初の実写映画です。
やっぱりCGなどの技術はアメリカがダントツですね。
2次元のポケモンを3次元の世界に違和感なく落とし込んでいます。
本作の特徴として、3次元に落とし込むにあたり、2次元のデフォルメの利いたポケモンとして描いてもよかったと思いますが、本作ではかなりリアル寄りにポケモンが作られているんですよ。
↑どうでしょうか、このピカチュウ。
2次元のデフォルメ、ピカチュウはツルっとしているのに、本作では体毛まで描かれています。
しかも、アニメ版では大谷育江さんが演じる可愛らしいピカチュウの声が、ダンディなおじ様ボイスとなっています(^▽^;)
この違和感が逆に良き。
さらには、アメリカらしくフランクな口調で、コーヒーが好きというキャラの濃さなんですよ。
ピカチュウの体毛に限らず、ポケモンには様々なタイプのポケモンがいますが、そのタイプにあった質感で描かれているのも細かいです。
例えば、ピカチュウなどの哺乳類っぽいポケモンは体毛までしっかりと描かれていますが、爬虫類っぽいポケモンはちゃんと爬虫類っぽい感じで作られています。
ゲッコウガとかミュウツーとか、触った感じが想像できるほどリアルな質感があります。
見慣れたポケモンでもリアルな感じになると、「こうなるんだ」という真新しさがありました。
ですが、ポケモンがリアルになると、ちょっと気持ち悪いですね(^▽^;)
リザードンやギャラドスなどの、ごつくて大きなポケモンになると怖いですし、2次元ではかわいいポケモンでも、3次元になるとキモカワという感じになります。
そんなリアルなポケモンたちが多く登場しますが、終盤になると制作側の都合で、同じポケモンの使いまわしが増えているのはちょっと残念でしたね。
ポケモンのCGを一匹作るだけでも費用と労働力がかなりかかると思うので仕方ないですが、欲を言えば、もう少し色々なポケモンが見たかったかな。
ですが、ポケモンの小ネタや、ポケモンとの生活感がアニメやゲームよりも深堀されていて、ポケモン愛に溢れた作品でした。
ポケモン好きの人でも満足のいく完成度だと思います( ̄▽ ̄)ゝ