ストーリー
韓国では、公開1週目にして観客動員数1位にランク・イン。昼は銀行員、夜は覆面レスラーの活躍を描くプロレスアクション。主演は、「シュリ」「JSA」で韓国映画界の若手実力演技派として日本でも人気急上昇中のソン・ガンホ。
2000年製作/112分/韓国
原題:The Foul King
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2001年8月11日
イム・デホはサエない銀行員。遅刻常習犯で仕事ができない彼は、上司にプロレス技のヘッド・ロックをかけられては、屈辱感を味わされていた。ヘッド・ロックを破りたいと夢見るデホは、ある日プロレス館で館員募集のポスターを見つける。1度は冷たく追い返されるが、その後館長からの誘いがあり、入門を決意。厳しいトレーニングにも耐え、いつしか上司のヘッド・ロックもかわせるように。その頃館長は、人気レスラーの凱旋試合に反則レスラーを登場させたいという話を持ちかけられる……。
引用元:https://eiga.com/movie/51400/
登場人物・キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
イム・デホ | ソン・ガンホ | 三木眞一郎 |
ミニョン(館長の娘) | チャン・ジニョン | 川崎恵理子 |
テベクサン(太白山、ジムの所属選手) | パク・サンミョン | うすいたかやす |
ドゥシク(同僚の男性) | チョン・ウンイン | 栗田圭 |
ウニ(同僚の女性) | キム・ガヨン | 清水あき |
オデサン(五台山、ジムの所属選手) | イ・ウォンジョン | 藤本幸太郎 |
副支店長(デホの上司) | ソン・ヨンチャン | 拡森信吾 |
ユ・ビホ(プロレス界のスター選手) | キム・スロ | |
チャン館長(プロレスジム館長) | チャン・ハンソン | 橋本真也 |
デホの父 | シン・グ | |
プロモーター | ミョン・ゲナム | |
スポーツ用品店員/レスラー | パク・ソンウン | |
不良少年 | シン・ハギュン(友情出演) | |
不良少女 | コ・ヒョギョン(友情出演) | |
サンピル(テコンドーの友人) | イ・ギヨン(友情出演) | 太田さとり |
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/反則王
感想
韓国のコメディ映画オススメを調べてみたら、本作が載っていたので観てみました。
タイトルからして、面白そうですよね( *´艸`)
昼は冴えない銀行員だが、夜は反則技を使う悪役レスラー『反則王』になって活躍するのですから、面白くないわけがない。
それで、さっそく観たわけですが……バニラの想像していた感じのコメディ映画ではなかった……というのが本音ですね……(^▽^;)
バニラは『少林サッカー』という香港のコメディ映画がめっちゃ好きなのですが、『少林サッカー』のような突き抜けた作品を想像していました。
『少林サッカー』を知らない人のために、ストーリーを簡単に説明すると、タイトル通り、少林寺拳法でサッカーをする映画です、はい(´・ω・`)
でも、サッカーといっても、普通のサッカーではありませんよ( ̄▽ ̄)
『イナズマイレブン』のような、超次元サッカーなのです。
漫画を実写映画化したような作品なのですが、すごく映画としても、コメディとしも完成度が高いんですね。
で、バニラは『少林サッカー』のようなぶっ飛んだプロレスを期待していたのですが、等身大のコメディというか、地に足がついているというか、『反則王』というタイトルのわりに、全然反則してないというか、ぶっ飛んだ感じはなく、ヒューマンドラマの強いコメディでした(^▽^;)
唯一、面白かったのは、反則王に扮するソン・ガンホ演じるイム・デホが偽物のフォークで反則技を仕掛けようとしたら、間違えて本物のフォークで攻撃して流血騒ぎを起こしたエピソードでしょうか。
そこはブラックコメディが利いていて面白かったですね( *´艸`)
そのようなぶっ飛んだ演出がもっとあったらコメディとして面白いのですが……批評のようなことを書いていますが……決して面白くないわけないんですよ。
面白さのベクトルが違うというだけの話です。
オススメのコメディ映画としてすすめられたので、コメディ要素を期待し過ぎていたのがいけなかっただけで、本作はヒューマンドラマとしてよくできた話だと思うんですね。
銀行員のイム・デホは、ことあるごとに上司からプロレス技のヘッド・ロックをかけられていました。
今のご時世なら、完全なパワハラ上司に当たりますね( ̄▽ ̄)
そんな上司のヘッド・ロックをかわしたいという理由で、たまたま見つけたプロレスのジムに飛び込み、最初は軽い気持ちでプロレスをやることになるのですが、次第にプロレスに真摯に向き合い、体を鍛え、様々な技を覚え、最後はプロレス界のスターと呼ばれる選手と、すごい試合を繰り広げるのです(; ・`д・´)
これが本当に感動なんですね。
本作はコメディ映画というジャンルになっていますが、あの冴えなかった銀行員のイム・デホが、努力して最後はプロレス界のスターとやり合うまで成長するサクセスストーリーを追体験するヒューマンドラマです。
視聴者は、イム・デホの冴えないところや、努力をずっと見てきているので、感動もひとしおなのですね(T△T)
これが本当に下手な感動映画よりも泣けるんですよ。
まるで『はじめの一歩』のような感じでしょうか?
話がそれるかもしれませんが、最近のジャンプをはじめとするバトル漫画には修行編を描かない作品も多くなっているという話しを聞きます。
これはジャンプに限りませんが、例えば主人公最強系と呼ばれる人気のジャンルでも、主人公が修行して最強になるのではなく、最初から何らかの理由によってチート能力を持っていて無双するという設定が主流ですよね。
ノンストレスな作品が好まれる傾向があるので、仕方のないことですが、修行編も描きようによっては面白いと思うんですよね。
確かに修行編は地味かもしれませんが、その修行編で、登場人物が努力していた実績が後々物語を引き立ててくれると思うんですよ。
何が言いたいかというと、本作『反則王』はまさに、泥臭い修行編を乗り越えて、最後は大舞台で強敵と戦う、そんな少年漫画のような感動があるのですね(T▽T)
だから、バニラはコメディ映画として薦めるのではなく、ヒューマンドラマとして薦めたいです(≧▽≦)ゝ