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邦画 ミステリー/サスペンス『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』「この世で最も黒く邪悪な絵」

引用元:news.denfaminicogamer.jp

ストーリー

漫画家の岸辺露伴は、読者に「この世で最も『黒い色』という色を見たことがあるだろうか?」と問いかけ、自分のその問いに関する体験と、そこまでのいきさつを語る。

発端は10年前まで遡る。当時17歳の露伴は漫画家デビューを目指しており、投稿用の原稿を執筆するため、祖母の経営する元旅館アパートに夏休みの2か月間移住する。そこで入居者の女性・藤倉奈々瀬から、この世で最も黒く、最も邪悪な絵の存在を聞かされる。その絵はかつて彼女の地元の地主が所有しており、彼女自身も遠目で見たことがあったが、買い取られて今はルーヴル美術館にあるという。奈々瀬は後に失踪したうえ、露伴もデビュー後は仕事に夢中になり、絵と奈々瀬のことはいつしか忘れていた。

10年後、27歳となった露伴は億泰らとの世間話をきっかけに絵と奈々瀬のことを思い出して好奇心と青春の慕情に駆られ、絵を見るためにルーヴル美術館を訪れる。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/岸辺露伴_ルーヴルへ行く

 

荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。

ドラマ版から続投となる露伴役の高橋、担当編集者・泉京香役の飯豊まりえのほか、木村文乃、長尾謙杜、安藤政信、美波らが顔をそろえる。監督・渡辺一貴、脚本・小林靖子、音楽・菊地成孔、人物デザイン監修・柘植伊佐夫と、ドラマ版のスタッフが再結集した。

引用元:https://eiga.com/movie/98646/

登場人物・キャスト

主人公の露伴を含め、一部の登場人物は『ジョジョの奇妙な冒険』のPart4(第4部)『ダイヤモンドは砕けない』(以降、Part4と表記)と共通であるが、登場人物の設定にはPart4と異なるものがある。また、荒木がルーヴル美術館で取材した時のメンバー構成が、劇中において探索を行ったメンバー構成(漫画家と美術館のスタッフ、通訳に消防士2名)と同一になっている[7]

岸辺 露伴(きしべ ろはん)
杜王町に住む人気漫画家。27歳。デビュー前の17歳の時、祖母の経営するアパートに入居した女性、奈々瀬から聞いたこの世で最も黒い絵を見るためにルーヴル美術館を訪れ、その絵に隠された怨念と奈々瀬の秘密を知ることとなる。
今作へのインタビューにて、インタビュアーからはPart4でエキセントリックだった彼とは印象が違うと指摘されており、荒木は「よそ行き」「今回はルーヴル用のキャラで書いていて、『ジョジョ』用に描いてるのとちょっと違うんですよ[6]」と説明している。スタンド「ヘブンズ・ドアー」のデザインは同時期に描かれた『岸辺露伴は動かない -六壁坂-』同様のロボット風となっている。キャラクター設定面においても、Part4では16歳の時にデビューし20歳の時に虹村形兆から矢で射抜かれたことでスタンドが発現した設定であったが、今作では17歳の時点でデビューしておらず、この時点でスタンド使いになっている。
藤倉 奈々瀬(ふじくら ななせ、実写映画版では苗字の設定がなし)
露伴の祖母の経営するアパートに入居してきた女性。21歳。既婚者のため、露伴の祖母が定めた入居条件に合致していないが、離婚して一人で住む予定であるということで特別に入居を許可された。
気さくな性格でアパートに泊り込んで漫画を描いていた露伴とも次第に打ち解けていき、露伴も彼女に自分の描いた漫画を見せたりスタンドで心を読むことをためらうなど、彼女には特別な感情を抱いていたことを窺わせる行動をとっていた。一方で、携帯での通話中に涙を流しながらアパートを飛び出して、数日後に戻ってきた時には涙を流しながら突然露伴に抱きついたり、露伴が奈々瀬をモデルにして描いた漫画を見せた際には「重くてくだらなすぎる」「くだらなすぎて安っぽい行為」と激昂して原稿をズタズタに切り裂いたりするなど、やや情緒不安定な一面を見せることもある。
露伴に「黒い絵」の存在を教えた張本人であり、露伴の漫画を切り裂いた後で謝罪の言葉を残して姿を消し、その後二度とアパートには戻ることなく消息を絶った。
その10年後、ルーヴルでの体験と山村仁左右衛門に関する調査結果から、露伴はその正体が処刑された仁左右衛門の妻、山村奈々瀬(旧姓:岸辺)であり、自分の遠い子孫である露伴に「黒い絵」に宿った夫の怨念を止めてもらうために姿を現したのではないかと推測している。
露伴の祖母
露伴の母方の祖母。かつて杜王町で旅館を経営していたが夫(露伴の祖父)の死去をきっかけに廃業し、建物を賃貸アパートとして貸し出していたが、「喫煙は不可。夫婦は不可。子供連れはもっと不可。ペットは不可。料理は不可。家具の持ち込み不可。バイクは不可。楽器及びマージャン不可。ドライヤーは不可。門限は夜10時まで。」と異様に厳しい入居条件を出していたため、入居者はほとんどいなかった。
露伴のセリフによると露伴がルーヴルへ行く一年前に死去しており、「黒い絵」の力によってZ-13倉庫に姿を現している。
山村 仁左右衛門(やまむら にざえもん)
本作のキーワードとなるこの世で最も黒い絵の作者。言い伝えによると仁左右衛門は彼しか知らない種類の樹齢一千年以上の大木の幹の中からこの世で最も黒い「漆黒の黒」を発見し、それを顔料として絵を描いたが、その大木を切り倒した罪で領主の怒りを買い、処刑されてしまう。彼によって描かれた絵は呪いが噂されたために全て焼き捨てられたが、仁左右衛門が生前に隠していたことにより一枚だけ奈々瀬の生まれ故郷の地主の家に現存しており、その一枚はルーヴルに買い取られていった。
エマ・野口(のぐち)
ルーヴル美術館の出版部職員で、日本語通訳の担当。下の名前は実写映画版で明らかになった。ルーヴルを訪れた露伴の問い合わせに応じて山村仁左右衛門の作品について調べ、その所蔵場所に不審な点があったことから東洋美術学部門に連絡をとり、そこの責任者であるゴーシェらの調査に自らも同行する。
ゴーシェ
ルーヴル美術館東洋美術学部門の責任者。野口からの報告を受けて山村仁左右衛門の作品の実態を確認するため、所蔵場所のZ-13倉庫へ調査に乗り出す。
消防士
ルーヴル美術館に常駐する警備管轄の消防士2名。山村仁左右衛門の作品の所蔵場所とされるZ-13倉庫がある区域は老朽化が進んでおり、かつ迷路のような構造となっていることから安全確保のために調査団に同行する。
泉 京香(いずみ きょうか)
実写映画版のみに登場。露伴担当の編集者。露伴のルーヴル訪問に同行する。
モリス・ルグラン
実写映画版のみに登場。名画の模写を得意とした画家で、仁左右衛門の黒い絵の模写を描き上げた後に死亡する。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/岸辺露伴_ルーヴルへ行く

感想

引用元:kinokuniya.co.jp

バニラの私的見解ですが、このような少年漫画の個性的なキャラが登場する実写映画化は大抵失敗します。

異能バトル系の作品は実写には向いていないと思うのです。

漫画やアニメなど2次元の虚構でしか成立しない作品は多いですよね。

それがいわば映像化不可能と呼ばれる種類の作品です(^▽^;)

しかも、ジョジョという個性の塊を実写化しようなど無謀でしょう。

以前公開された『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の実写は大コケしましたからね(^▽^;)

ですが本作『岸辺露伴は動かない』の劇場版である『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、実写化に成功していると思います。

 

実写化に成功していると言える理由をあげますと、本作は限りなく「ジョジョ感」を排除して、言ってしまえば『ジョジョの奇妙な冒険』という体を借りた、怪奇ミステリーサスペンスに仕上げているのです!

ジョジョ立ちはない、ジョジョファッションはない、激情的なセリフや身振り手振りはない、スタンドバトルもない(スタンドは登場しますが、描かれることはない)そうすることで世界観を限りなくリアルに近づけています。

 

本作に登場する岸辺露伴のような個性的なキャラクターは、探偵作品にはザラにいますからね( ̄▽ ̄)

果たしてこれをジョジョと呼んでいいのかはわかりませんが、ジョジョ岸辺露伴というキャラクターを高橋一生さんという姿を借りて3次元に落とし込み、怪奇ミステリーとして成立させているのは間違いありません。

引用元:映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

漫画やアニメ版の岸辺露伴は子供っぽいところがありますが、配役を高橋一生さんにしたことで、大人っぽい落ち着いた印象になり、より名探偵感が高まり、落ち着いた本作の世界観にもマッチしていると思いました。

視聴後、雰囲気重視のフランス映画のような余韻が遺る良作です(`・ω・´)b

予告

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