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映画 コメディー 『バグダッド・カフェ』「ブレンダに相談してみるわ」

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引用元:Amazon

 何て不思議な映画だ(; ・`д・´)ファンタジーのようでいて、ロードムービー的であり、ちょっとアラビア感、エキゾチックな感じがあると思います。まるで、『ジョジョ』三部のエジプト編で登場したオインゴ・ボインゴブラザーズの未来を予知する漫画みたいに不思議な世界観です(マニアックな例えすな!( `ー´)ノ)。

 

 元は低予算の自主製作映画だったらしいですが、それがどういう訳か人気に火が付き、各地でロングランヒットが続き、現在では名作と呼び声高い作品にまで成長しました。今ではカルト的な人気がありますが、オカルト映画ではありません(んなこと、知っとるわ( `ー´)ノ)。

 

 日本で言うところの『カメラを止めるな!』みたいな感じでしょうか? 映画の良し悪しなどわからないバニラですが、何だか今まで観たことのない雰囲気で嫌いではありません。癖になるという表現がぴったりの映画です。

 

 物語は至って簡単な構成で、アメリカ南西部のモハーヴェー砂漠幹線道路を通り、ドイツから来たジャスミンと夫のムンシュテットナーはどういうわけか喧嘩を始めて、ジャスミンは怒って砂漠のど真ん中で車を飛び出してしまうのです。

 

 それと並行して、バグダッド・カフェというダイナー兼ガソリンスタンド兼モーテルを営む女主人ブレンダも夫と喧嘩して夫の方が出て行ってしまうのですね。そこに車を飛び出したジャスミンがやって来て、始めのうちは怪しい客だと思われていましたが、次第に心を通わせ合い、ジャスミンバグダッド・カフェを手伝うことになるのでした。

 

 どういうわけかジャスミンにはマジックの才能があったらしく、マジックショーが大ヒット、バグダッド・カフェは大盛況になるのです(; ・`д・´)ですが、ジャスミンのお手伝いが労働活動に引っかかってしまいビザの関係で祖国に帰らなければならくなりますが、しばらくしてジャスミンは戻ってきます。

 

 またバグダッド・カフェで働くことになりEND――という、簡単に言ってしまえばそれだけの物語です。ですが、このバグダッド・カフェには多くの象徴と、謎が隠されていると友達の両親の祖父母が飼っている犬が飼っている友達が言っていました(≧◇≦)(犬に飼われてる友達って誰だよ!(; ・`д・´))。

 

 登場人物みんな個性的で、その登場人物みんなが何かしらのタロットの象徴を司るスタンド使いなのでしょう((#^ω^)レロレロレロレロ)(Σ(゚Д゚)ゾワ……辞めて! レロレロしないで(;´Д`))。冗談はこの辺にして、作品の中には確かに何かしらの象徴的な描写が多いように思うのです。

 

 まるで、バグダッド・カフェの空間だけ時間の流れから取り残されたようで、ダリ時間の固執』という絵を何故かイメージしてしまいました。観る人によって感じ方は十人十色ですが、バニラは観終わってからの余韻に何だか悲しいような、怖いような、それはまるで子供の頃に見る悪夢のような形容しようのない潜在的な恐怖を呼び起こされる感じがしたのです(´-ω-`)

 

 コメディー映画なのにおかしいですね……。まあ、エモい作品だということで、言語化できない感情を人間から引き出すことこそが芸術だと思うので、だからこそ名作と呼ばれる所以なのでしょう('◇')ゞ