ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 アドベンチャー/ドラマ 『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』

f:id:WhiteVanilla:20220117220203p:plain

引用元:Amazon

 ※ちょっとネタバレありです。いわゆる遭難系の映画です。主人公は何と、ハリーポッターを演じたダニエル・ラドクリフ何ですね~(-ω-) やっぱりラドクリフハリーポッターのイメージが強くて、しばらくはハリーにしか見えませんでした。

 看板映画を持つことで名前が知られるのは良いことですが、余りに偉大、有名過ぎる作品を持ってしまうとプレッシャーが強いでしょうね。

 関係ない話ですが、あの『シャーロックホームズ』シリーズで知られるコナン・ドイルも、シャーロックホームズが余りに人気になり過ぎた余り、ドイルは新しい作品が書けなくて、シャーロックホームズを終わらすためにホームズをライヘンバッハの滝で殺したらしいですよ(´-ω-`)

 だけど、ファンが声が余りに強くて、ホームズを生き返らせる羽目になったとか。ラドクリフも、ホームズ同様、もしかするとハリーのプレッシャーに苦しんでいるのかもしれませんね(独断と偏見ですけど)。

 ラドクリフ演じるヨッシーギンズバーグは、親が大学に行けというのを押し切って、バックパッカーになってしまうのです。ギンズバーグは型にはまった生き方をするのが嫌だったんですね~(´-ω-`) 世界を冒険したいという願望がとても強かったのです。

 当然、親は子供のためを思って大学に行くことをススメているのですが、ギンズバーグヨッシー)を抑えることはできなかった。親の反対を押し切って、自分のしたいことができる人がどれだけいるのでしょう? ギンズバーグ、凄いです。

 うらやましいな~本当に。私も冒険してみたいですけど、ビビりなバニラは踏ん切りなどつきませぬ(>_<) 親の言い分もわかりますが、子供の人生なのだから、子供のやりたいことを親は尊重してあげるべきだとバニラは思います。

 そんで、喧嘩同然で家を飛び出したギンズバーグは各地を放浪し、そんな中で、ケヴィンとマーカスという男二人と友達になります。

f:id:WhiteVanilla:20220117223752p:plain

引用元:TSUTAYA-Tポイント

 左がケヴィンで右がマーカスです。この二人と、カールというガイドの男が知っているというボリビアのジャングルの奥地にある先住民が暮らす、秘境を目指すことになります。

 ギンズバーグはケヴィンとマーカスを誘って、一緒にジャングルに入るのですが、これが悲劇の始まりになるとは、当然知る由もありません。色々なトラブルが起きて、川を下ることにするのですが

f:id:WhiteVanilla:20220117225446p:plain

引用元:映画.com

仲間割れの末に、ギンズバーグとケヴィン、マーカスとカールで二手に分かれて秘境と目指すことになるのですよ。

 ギンズバーグとケヴィンは再び川を下り、マーカスとカールは歩いて秘境を目指します。ですが、川下り組のギンズバーグたちにトラブルが起こって

f:id:WhiteVanilla:20220117225647p:plain

引用元:映画!That'sEntertainment

ギンズバーグだけが遭難してしまうことに(>_<) 先を言ってしまいますと、言ってしまいますと、この映画のMVPは親友ケヴィンです。友達にしたい奴ですよ。結構無茶なところもありますが、ケヴィンは諦めずにギンズバーグを探し続けてくれたおかげで、ギンズバーグは助かることができたのです(;´Д`) 

 もう少年漫画で言ったらケヴィンが主人公ですよ(≧▽≦) ギンズバーグは遭難中、色々な幻覚を見るのですね(´・ω・`) この手の遭難系にありがちですが、孤独にとても苦しみ、いもしない人の幻覚を見るまでに……。

 脳裏に大学に行くことをススメてくれた父親の姿が頭をよぎります。ジャングルの過酷な環境下で、常に命の危険に陥っていたギンズバーグは世界の美しさを知るのです。この手の作品を見ると、食べ物を食べられることは普通の事じゃない。

 食べ物と作ってくれている人々、そして食べ物を提供してくれているこの世界に感謝しなければならないと強く思わされます。バニラは毎回食前食後にバニラに食べられる命、作ってくれた人々、食べ物を提供してくれている自然の恵みであり世界、そして森羅万象に手を合わせて感謝の「いただきます」をしています。

 どうして、バニラを含めて、現代人は信仰心が薄いのかわかった気がします。現代は文明が発展したことにより、命の危険に常にさらされるということがなくなったから、神という存在を見いだせなくなってしまったのだと思うのです。

 人間の脳には、過酷な環境に対抗して希望を見出せるように、神という概念を生み出す機能が備えられてるらしいですが、現代では命の危険にさらされるような過酷な状況なんてまずないですよね。

 だから厳密に言うと科学が発展したから神が死んだのではなく、命の危機に常に脅かされるということがなくなったから現代人は、神という存在にすがって精神の安定を得る必要がなくなり、信仰心がなくなってきているのだと思われます(´・ω・`)

 長くなりましたが、最後にこれだけは言わせてください。実はですね、この物語はホラーかもしれないのです。小説などでラストの数行で、物語がひっくり返るといういわゆる”どんでん返し”がよくあるじゃないですか。

 この映画もラスト数秒で、今までの良いストーリーを覆す、衝撃的な真実が明かされるのです。その真実の真相は明かされることがないので、それを観てとっても怖くなりました(;^ω^) 下手なホラー映画より後味がスッキリしないぶん断然怖いです(>_<) 衝撃的なラストをご自身でお確かめください(≧▽≦)