概要
『キャンディマン2』(原題:Candyman: Farewell to the Flesh)は、1995年制作のアメリカ合衆国のホラー映画。
鏡の前で5回名前を唱えると現われるという伝説の鉤手の殺人鬼「キャンディマン」の恐怖を描いた『キャンディマン』の続編。
登場人物・キャスト
- キャンディマン/ダニエル・ロバターユ:トニー・トッド
- アニー・タラント:ケリー・ローワン
- オクタヴィア・タラント:ヴェロニカ・カートライト
- イーサン・タラント:ウィリアム・オリアリー
- ポール:ティモシー・カーハート
- エリス牧師:ビル・ナン
- マシュー:ジョシュア・ギブラン・メイウェザー
- フィリップ・パーセル教授:マイケル・カルキン
ストーリー
ニューオーリンズで地元の黒人居住区に語り伝えられる伝説の殺人鬼“キャンディマン”の存在を否定した教授が殺され、小学校教師アニーの弟イーサンが直前に彼と争っていたことから、容疑者として逮捕される。実は2人の父親は、10年ほど前にバラバラに切り裂かれて惨殺され、イーサンはそれを“キャンディマン”の仕業だと信じていた。
一方、アニーの教え子のマシューも“キャンディマン”の存在を信じてほかの生徒たちとケンカになっていた。“キャンディマン”など全く信じていないアニーはその存在を否定するため、鏡の前で「キャンディマン」と5回唱えてしまう。だがそれを境に、彼女の周囲で次々と殺人が起きるようになる。
アニーは“キャンディマン”の正体を調べ始めるが、やがて彼女の一族にも関わる衝撃の事実が明らかとなる。
作製元:Copilot
感想
タイトルの『キャンディーマン』とは19世紀のアメリカで実在した黒人画家に由来する都市伝説のようで、この黒人画家が白人女性と恋に落ちた末、女性を身籠らせたことで、当時のアメリカは黒人差別が現在の比ではないくらい激しく、しかも奴隷制賛成の南部であったために、画家は知られるや否や激しい暴行を受け、絵を描けないように右手を切断され、さらに蜂蜜を体中に塗りたくられ虫漬けにされ亡くなるという非業の死を遂げてしまいます。
しかし彼の魂は自身の姿を見せられた時に突き付けられた鏡に宿り、以降『キャンディーマン』という怪人として語られるようになったという都市伝説のことです。
あまりに奇抜な話なので最初はこの物語オリジナルの都市伝説だと思っていたのですが、調べてみると『キャンディーマン』はアメリカで『ブラッディ・メアリー』と並ぶほど有名な鏡にまつわる都市伝説らしく、日本で例えると、『トイレの花子さん』とか『口裂け女』のような知名度だと考えていいと思います。
本作はタイトル通りその『キャンディーマン』の都市伝説を巡る物語になります。
つい最近2021年に『ゲット・アウト』『Us(アス)』『NOPE/ノープ』など黒人俳優たちを多く起用する監督・脚本家として知られるジョーダン・ピールが脚本を手掛けた『キャンディーマン(2021)』が公開されたそうですが、本作を観るとジョーダン・ピールが描きたかったであろうテーマが扱われていて納得しました。
本作ではキャンディーマンの都市伝説をキリストの受難のように神聖に描き、キャンディーマンをまるでキリストのように表現している映画なんですね。
確かに黒人の人たちが受けていた迫害は、ユダヤ人の迫害の歴史に似ていますし、後にキャンディーマンとなる画家の男の受けた苦しみは、イエスが人類の罪を背負って磔刑に処された話とリンクしている気がします。
もしかすると本当にキャンディーマンを黒人バージョンのキリストと崇める人たちが現れてもおかしくないと思える不思議なカルト的な魔力のある映画だと思いました。
余談
と、話しは変わりますが、AmazonPrimeVideoで見つけて面白そうだと思い視聴したのですが、この感想を書くまで本作が『キャンディーマン1』ではなく『キャンディーマン2』であることに気づきませんでした(^^;
「いったいいつからこの作品が『キャンディーマン1』だと錯覚していた?」という久々に鏡花水月をかけられた気持ちを味わいました。
確かにアマプラのサムネを観るとちゃんと『キャンディーマン2』と書いてあるのですが、タイトルは『キャンディーマン』と書かれており、恐らくですがバニラ以外にもAmazonPrimeで本作を観た人は、本作を『キャンディーマン1』だと錯覚している人がいると思います……。
これから観る人は、鏡花水月に気を付けてください。
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