概要
全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、「ウォールフラワー」のスティーブン・チョボウスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。「ルーム」で世界中から注目を集めた子役ジェイコブ・トレンブレイがオギー役を務め、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツが母イザベル役、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンが父ネート役をそれぞれ演じる。
2017年製作/113分/G/アメリカ
原題または英題:Wonder
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2018年6月15日
引用元:https://eiga.com/movie/88159/
登場人物・キャスト
- オーガスト(オギー)・プルマン - ジェイコブ・トレンブレイ(加藤央睦)
- イザベル・プルマン - ジュリア・ロバーツ(深見梨加): オギーの母親。
- ネート・プルマン - オーウェン・ウィルソン(森川智之): オギーの父親。
- トゥシュマン先生 - マンディ・パティンキン(糸博): 校長。
- ブラウン先生 - ダヴィード・ディグス(金城大和): 英語教師。
- オリヴィア(ヴィア)・プルマン - イザベラ・ヴィドヴィッチ(川井田夏海): オギーの姉。
- ミランダ - ダニエル・ローズ・ラッセル(石井未紗): ヴィアの親友。
- ジャスティン - ナジ・ジーター(奥村翔)
- ジャック・ウィル - ノア・ジュープ(永竹功幸)
- サマー - ミリー・デイヴィス(蒼井由奈)
- ジュリアン - ブライス・ガイザー(山崎智史)
- シャーロット - エル・マッキノン(佐野仁香)
- ジュリアンの母親 - クリスタル・ロウ(杉山磁美)
- ジュリアンの父親 - スティーヴ・ベーシック(岡井カツノリ)
- ミセス・プルマン - ソニア・ブラガ: イザベルの母親。オギーとヴィアの祖母。
- ペトーサ先生 - アリ・リーバート(藤田奈央)
- ダベンポート先生 - ベンジャミン・ラトナー (こばたけまさふみ)
- マイルズ - カイル・ハリソン・ブライトコフ(松本沙羅)
- エディ - ウィリアム・ディッキンソン
- ヘンリー - ジェームズ・ヒューズ(櫻庭有紗)
- エイモス - タイ・コンシリオ(東内マリ子)
- サバンナ - ルシア・タイン(佐倉薫)
- ハウザー医師 - (西谷修一)
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ワンダー_君は太陽
ストーリー
オーガスト(オギー)・プルマンはトリーチャーコリンズ症候群が原因で顔の形が変形しており、27回の手術を受けるなど[5]長らく入退院を繰り返していた。容態が安定したオギーは学校に通うようになるが、クラスメートたちの差別によるいじめを受けふさぎこんでしまう。オギーは自分の顔が普通ではないことを嘆いたが、両親の励ましを受け立ち直り、学校生活に適応するため、家族に支えられながら懸命に行動を起こす。当初、オギーの顔の形がみんなと違うと囃し立てたクラスメートたちも、彼との交流を通して「人間の内面の価値には外見で推し量れないものがある」ということを学んでいき、相互理解を得るようになる。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ワンダー_君は太陽
感想
本作『ワンダー 君は太陽』は、「トリーチャーコリンズ症候群」が原因で、普通とは違う顔に生まれた男の子オーガスト(オギー)とオギーを取り巻く人々を描いたヒューマンドラマになります。
まず、ストーリーを語る前に「トリーチャーコリンズ症候群」のことを説明しておく必要があります。
バニラは以前YouTubeのこの動画↓で、「トリーチャーコリンズ症候群」のことを知りました。
AIがまとめてくれた概要によると、「トリーチャーコリンズ症候群」とは、顔面の骨や聴覚器の形成不全を伴う先天性の遺伝子疾患で、約1万から5万人に1人の割合で発生するとされているそうです。
主な特徴として、頬骨の形成不全、下あごの小ささ、外耳道の閉鎖、まぶたの異常などがあり、この障害は知的障害を伴わないことがほとんどとされていますが、一部の患者には精神発達の遅れが見られることもあるとされています。
本作の主人公であるオギーはこの、トリーチャーコリンズ症候群で生まれ、今までに27回の整形手術を受けるなどして、長らく入退院を繰り返していました。
そのような事情もあり、オギーは小学5年生になるまで学校には通ったことがなく、自宅学習で勉強をしていたんですね。
しかし、両親の母・イザベルと父・ネートはオギーのためを思い学校に通わせることにするのです。
当然オギーは、学校に行くことを嫌がります。
学校に行けばいじめられるのはわかっているからです。
ですが、嫌がるオギーを説得して、何とか学校に連れていくんですね……。
しかし、編入当日から、ガキ大将的なポジションのクラスメイト、ジュリアンという少年をリーダーにするグループからオギーはいじめを受けるのです( ;∀;)
子供は時に大人以上に残酷な一面を見せることがありますが、ジュリアンはオギーの外見をイジリのネタにして、さらに酷いことにジュリアンは周囲の子供達にも裏から手を回して、オギーを避けさせているのです……。
許すまじ、ジュリアン(#^ω^)
ですが、ジャック・ウィルという少年だけは、オギーと仲良くしてくれることになるんです(/▽;)
このジャック・ウィルくんがとてもいい子なのですよ。
オギーは勇気を振り絞り、ジャックくんを家に誘い、それから2人はよく遊ぶようになり……。
今まで一人で過ごして来たオギーにできた初めての友達です。
どれほど嬉しかったか、オギーの気持ちを想像しただけで今涙が出そうになっています( ;∀;)
ですが、月日が流れ、ハロウィンで賑わうある日のこと、オギーは仮装して学校に行くと、ジュリアンと共に自分の悪口を言うジャックくんの姿を目撃してしまうのでした……。
バニラもすごくショックでしたが、オギーの気持ちはバニラの比ではありません……。
ジャックくんがオギーの悪口を言うなんて信じられませんでした……。
ですが、流されてつい思ってもないことを言ってしまうという経験は誰にでもあると思いますが、ジャックくんもそれだったのだと思います……。
しかも相手はいじめっ子グループで、話を合わせなければ自分もいじめられてしまうかも知れないのです……。
よくある話ですが、このような場合どうすればいいのでしょうね……?
せっかく学校が楽しくなり始めたのに……。
そして、オギーはジャックくんを避けるようになり、再び学校で孤立してしまい……。
そんなある日です。
病気が移ると避けられていた食事中のオギーの元に、サマーという少女がやって来て話しかけてくれるんですね。
ジャックくんといい、サマーちゃんといい、凄いですよね( ;∀;)
関われば自分もいじめられるかもしれないのに、恐れずに行動に移せるなんて。
こういう人たちを「黄金の精神」の持ち主というのです!
オギーはサマーちゃんにハロウィンの一件を相談し、なんで避けられているのかわからなかったジャックくんに「ゴーストフェイス」というヒントを与える重要なキーパーソンになります。
ハロウィンのとき「ゴーストフェイス」のお面をオギーが被っていたということに気付いたジャックくんは、マインクラフトの中でオギーに酷いことを言ったことを謝るんですよ(T▽T)
謝れるってすごい事ですよね。
大人になると、「ごめんなさい」の一言がなかなか言えなくなって、関係が自然消滅するか、謝らないまま何事もなかったように再びつるみ始めるか、どちらかになると思いますが、謝ることができればスッキリした気持ちで前に進むことができるのです。
こうして、再び仲直りしたオギーとジャックくんの元には、他の子供たちも自然と集まるようになり、オギーは人気者になります。
ですが……そのことを当然よく思わないジュリアンは以前にもまして、オギーに酷い言葉を投げかけたり、学校中にオギーを貶める酷いことを書き込んだりし始めるんですね(#^ω^)
さすがに見るに見かねた学校側は、ジュリアンの両親を呼びつけ、ジュリアンがオギーをいじめていたことと、その証拠を突き付けるのです。
「もっと早く学校も動いてくれよ……」と思いますが、物語である以上ドラマを作るためには仕方ないんですよね(^▽^;)
ですが、ジュリアンの母親が「その悪口は自分が書いたものだ」と言い出し、息子がいじめをしていたことを認めようとせず、こともあろうにオギーの方に非があると主張するのです。
いわゆるモンスター・ペアレントというやつですね(^▽^;)
ジュリアンの母親は息子の非を認めず、一方的にまくしたてて、ジュリアンの意思に関係なく、ジュリアンを転校させることを決めることで、いじめの一件はこうして幕を閉じるのでした。
当然ジュリアンのしてきたことは許せませんが、最後はジュリアンがちょっと気の毒に思いもします……。
バニラが思うに、環境とは「場所」ではなく「人」なのだと思っています。
人と人の繋がりこそが環境であり、場所は二の次なんですよ(例外もありますが)。
どれだけいい場所に住んでいようと、回りの人間関係が悪ければ環境が悪いと言えますし、どれだけ悪い場所に暮らしていようと、人間関係がよければいい環境だと言えると思います。
つまり、付き合う人間の人間性が環境の良し悪しを決めるということです。
その主張でいうならオギーは家族や、ジャックくん、サマーちゃんといったいい人たちに恵まれ、良い環境にいるのですが、ジュリアンは母親の人間性を見るに、歪んでしまった原因もわからなくはないんですよね……。
まあ、どんなに環境が悪くても歪まない人もいると言われればその通りで、返す言葉もないのですが……(^▽^;)
ジュリアンがいなくなったことで、今までジュリアンと共にオギーをいじめていたクラスメイトたちも、オギーと交流を持てるようになり、平穏な日常を取り戻すことができるのでした。
こうして激動の一年が過ぎ、オギーは締めくくりに優秀な生徒に送られるメダルを受賞して物語は幕を閉じるのです。
この感想では尺の都合上省いていますが、本作はオギー視点の話の他にも、ヴィアというオギーのお姉ちゃん視点の話もあり家族関係の問題や、ミランダという友人との関係の話しや、恋人のジャスティンとの話などが同時進行で描かれているんですよ。
オギー視点の話も素晴らしいですが、ヴィア視点の話も素晴らしくて、どこを切り取っても素晴らしい、つまり傑作と言うことですね(≧▽≦)
映画の完成度もさることながら、本作が認知されることでトリーチャーコリンズ症候群のことも認知され、同じ障害で悩んでいる人の助けになれば幸いです。
作中で、オギーは『スター・ウォーズ』が好きという設定なのですが、もし『スター・ウォーズ』に登場するチューバッカが、目の前に現れたら自分もビックリするということが語られ、実際にチューバッカが現れるシーンがあるのですが、オギーはチューバッカに一瞬驚くものの、その後は普通に接しているんですね。
何が言いたいかと言うと、オギーはチューバッカのことを知っているから、普通に接することができたということです。
『トリーチャーコリンズ症候群』の他にも『チック症・トゥレット症候群・汚言症』『吃音(きつおん)症』『線維筋痛症(せんいきんつうしょう)』『魚鱗癬(ぎょりんせん)』などなど、書ききれないほど多くの認知度の低い病気や障害がまだまだありますが、チューバッカのシーンのように「知る人」が増えれば、偏見もなくなり病気や障害で苦しむ人たちが生きやすい世の中になるのです。
今回はそれらの病気や障害の名前だけでも憶えて帰ってください<(_ _)>
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