ストーリー
児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、園山夫妻に養子として迎えられる。しかしそれはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。 二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながら、園山夫妻を取り込もうと画策する。結果は上出来、一日で園山夫妻の懐に入り込んだ二人は、部屋のテントの中で不敵な笑みを浮かべるのだった。
引用元:https://migitodali.com/story/detail/
登場人物・キャスト
- ミギとダリ / 園山秘鳥(そのやま ひとり)
- 本作の主人公[1]。1人の人間“秘鳥”として園山家の養子となった双子の兄弟。作中では13歳と称している[3]。物語開始時点から7年前に実母・メトリー(声 - 諸星すみれ)と共にオリゴン村に住んでいた記憶を持つ[注 1]が、その母は村の何者かに殺されたと思っている[4]。母を亡くしてからは養護施設で暮らしていた。真犯人を探すために、オリゴン村の裕福な老夫婦のもとに、1人(分)の孤児を装って養子に迎えられた。
- “秘鳥” として素直で愛らしい少年を演じているが、本来の性格は二人とも警戒心が強く疑り深い。
- 園山修(そのやま おさむ)
- 声 - 松山鷹志
- 「秘鳥」の養父。子供に恵まれないまま年老いたため、妻と相談の上で孤児を1人だけ養子に迎えることにする。
- 父親像に憧れていたことから秘鳥を実の子のように溺愛して、慕われたいと願っている。
- 園山洋子(そのやま ようこ)
- 声 - 三石琴乃
- 「秘鳥」の養母。夫同様に養子の秘鳥を溺愛している恰幅の良い女性。料理が得意で、若い頃は大変な美女だった[6]。
- サーディン
- 声 - 松山鷹志
- 園山家の飼い犬。秘鳥が実は2人の人間、ミギとダリであることを理解している。
- 光山(みつやま)
- 声 - 斉藤貴美子
- 通称「みっちゃん」。隣村に住む通いの家政婦。園山家や一条家などオリゴン村の各家庭に家政婦として出入りするゴシップ好きな女性で、洋子とは同世代の友人。
- 秋山俊平(あきやま しゅんぺい)
- 声 - 浅沼晋太郎[7]
- 飛行機や鳥が好きな秘鳥のクラスメート。鳥になりたいと思っており、その方法を模索するも没頭して周りが見えなくなることも。
- 堤丸太(つつみ まるた)
- 声 - 武内駿輔[7]
- ハイテク機器が好きな秘鳥のクラスメート。甘やかされて育ったため、とにかくわがままで自分勝手。
- 一条瑛二(いちじょう えいじ)
- 声 - 河西健吾[7]、飯沼南実(幼い瑛二)
- 成績優秀、容姿端麗。村人の憧れである一条家の長男。周囲からは模範的な少年として認知されている。
- 一条怜子(いちじょう れいこ)
- 声 - 朴璐美
- 瑛二の母。他人に厳しい完璧主義者。「教育」と称して子供を赤ん坊に扮しさせる。
- 一条華怜(いちじょう かれん)
- 声 - 関根明良
- 瑛二の妹。村一番の美少女だが、他人を遠ざけている。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミギとダリ
感想
唯一無二のシュールレアリスム耽美派マンガ『ミギとダリ』(≧▽≦)
バニラも『坂本ですが?』の漫画持っていますが、あの漫画を初めて読んだとき衝撃を受けたのを憶えています。
あの耽美で美麗な画風から繰り出されるシュールなギャグはもはや芸術(≧▽≦)
『坂本ですが?』でもそうですが、はたから見たらくだらないことを全力でやり遂げるとギャグになるんですよ( *´艸`)
本作『ミギとダリ』も『坂本ですが?』と同様に、作中世界の主人公・ミギとダリという少年たちが全力で物事に取り組んでいる姿が、第三者の目から見るとギャグに見えてしまう(≧▽≦)
「くだらないことを全力でやる」というのは漫才やコント、ギャグ漫画で当たり前のように使われている技法ではあるのですが、佐野菜見さんのすごいのは、そのギャグを芸術の域にまで押し上げているところなのです!
ストーリーもさることながらですが、やはり世界観が秀逸で本作『ミギとダリ』は『坂本ですが?』の世界観、芸術性を超えたと思いました(≧▽≦)
『坂本ですが?』は耽美なシュールギャグ漫画でしたが本作『ミギとダリ』はシュールギャグマンガでありながら復讐劇を織り込んだことで、ミギとダリのギャグは復讐の悲しみを含んでいるのです(T▽T)
『二人なら坂本に並べる! 二人なら坂本を越せる!』
本作の主人公が園山秘鳥という一人の人物が繰り広げるシュールギャグなら坂本を超えられなかったと思いますが、ミギとダリという双子にしたことで生み出される幾何学的な技は坂本にはできなかったものです。
その幾何学的な芸術はオープニングに象徴されているので気になったら観てみてください(≧▽≦)ゝ
作者の佐野菜見さんは『ミギとダリ』の連載を終え、アニメ放送をまじかに控えた2023年8月5日に逝去されたそうですが、佐野菜見さんが命を削り描いてくださった作品は遺り続けることでしょう(-人-)