作画良し、キャラデザ良し、ストーリー良し、エンタメ性良し、世に言う神アニメで間違いない作品です(`・ω・´) この『サマータイムレンダ』は2017年10月から2021年2月まで少年ジャンプ+で連載され、累計1億3000万PVを誇った作品らしいですよ。
ウェブ漫画って年々凄いことになっていますよね(´▽`) 昔は漫画と言えば紙媒体で読むのが普通でしたが、現在は漫画は電子でという人も多くなっています。もしかすると紙媒体で読むよりも電子で読んでいる人の方が多いのではないでしょうか(。´・ω・)?
山田玲司さんが『山田玲司のヤングサンデー』というYouTubeチャンネルでいっていましたが、ウェブ漫画の方が自由度が高いんですってね。漫画の雑誌は読者層にしている読者の年齢によって意外と制約が多いそうなんですよ(^▽^;)
例えば漫画雑誌の最高峰に君臨し続けている『少年ジャンプ』の対象年齢は10~18歳くらいでしょうか(。´・ω・)? ジャンプ、サンデー、マガジンと少しずつ読者の年齢が高くなっていますね。
それぞれの雑誌が得意とするジャンルも違って、週間少年ジャンプはラブコメやスポーツなどのジャンルもありますが、圧倒的にバトル漫画が強いんです。スポーツやコメディですら、アンケート結果が悪いとバトル漫画に方向転換するというのはジャンプあるあるですし(^▽^;)
まあ、バトル漫画に方向転換してから人気が出た作品が多く結果も出しているので何も言えませんが……。だからアンケート至上主義の方針が今も強いので、引きが強いバトル漫画の独占になりやすい傾向があるのです。
そうなると、描けない作品が多くなるわけですよ。例えば『進撃の巨人』や『うる星やつら』とかその代表としてよく挙げられますよね(^▽^;) 諌山(いさやま)さんがジャンプに『進撃の巨人』を持ち込んだとき対応した編集者から『マンガじゃなくて「ジャンプ」を持ってこい』と言われたそうです。
つまり『進撃の巨人』はジャンプじゃなかったんですよ。確かに進撃の巨人は歴代のジャンプ作品から比べても、ジャンプとかけ離れていますが、ジャンプでは明らかにジャンプ向きではない『デスノート』とか、ジャンプらしくない作品を連載できた実例もあるわけで、これは対応した編集者の落ち度と言えなくもありませんね(^▽^;)
前置きが長くなりましたが、つまりこの『サマータイムレンダ』も、友情・努力・勝利・お色気はありますが、王道のジャンプ向きの作品ではない印象でした( ̄▽ ̄) もし週刊少年ジャンプで連載していたら、打ち切りになるか、もっとバトル漫画、いわゆるジャンプに方向転換していた可能性もあります。
でも連載していたのがウェブのジャンプ+だったから、自由度が高くジャンプではない作品でも連載できたんですね(*´▽`*) ジャンプ+を見てもらえればわかりますが、ジャンプぽくない作品も掲載されているんですよ。
これからはバトル漫画は雑誌で、ジャンプぽくない作品はウェブでの連載になって行くんでしょうね( ̄▽ ̄) そんなジャンプ+で人気を博した『サマータイムレンダ』が満を持してアニメ化したのですね(≧▽≦)
ストーリーはよくあるループもので、アイデアは出尽くされた感がすでにありましたが、見せ方や設定をアレンジすることでまた違った面白さがありますね。まず斬新だと思ったのは、和歌山県和歌山市の離島という限定された空間を舞台としたのは新しいと思いますね。
普通現代劇を描く時ってどうしても東京になってしまいがちなんです。東京の方がストーリー作りやすいし、地方色や個性がない分知識がなくても描けて、情報を集めやすい、地理や個人情報的なものも扱いやすい、都会コンプレックスとか、スタイリッシュ感もあって憧れやすいなど色々な理由で描きやすいんですよ( ̄▽ ̄)
例えばなろう系の作品に異世界を舞台にした作品が多い理由は人気があるというのもありますが、地理的知識や、歴史の知識、文化や築き上げた人間関係を描かなくても、想像とテンプレを使えば意外と描けてしまうから異世界の作品が多くなるのだと思います(なろう系を批判している訳ではありまん(-_-メ))。
だけど、『サマータイムレンダ』では舞台を和歌山県にしているので、方言とかもあります。限定的な作品は描きづらいのに、どうして和歌山を舞台にして和歌山の作品を描くことができたのか? それは作者の田中靖規(たなか やすき)さんが和歌山県出身だからなんです(≧▽≦)
だから、方言が描けるんですね。方言に引き続き、ストーリーの引きがとにかくいいんですよね。続きが気になる演出をこれでもかと入れている。『サマータイムレンダ』の舞台となる島では、影と呼ばれる謎の存在が島民たちを殺して、なり変わっていくのです(;´Д`)
雰囲気としては『屍鬼』や『呪われた町』に近い印象で、マニアックな例えですが『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』や『ひぐらしのなく頃に』を合わせたような設定なんですよ。
面白くない訳がない(≧▽≦) 普通ループものっていったらループするごとに状況がよくなっていきますが、この作品はループするごとに状況が悪くなっていくんです。相手もループの能力を持っているんですよ。
主人公である網代慎平(あじろ しんぺい)がループすると、敵であるハイネとシデにも知られてしまい、先回りされるという展開があります。ハイネたちはループ能力だけではなく、影を生み出す能力や、常人離れした身体能力、シデと呼ばれる四本腕の化け物も付いていて、普通に考えたらご都合主義を使わなければ勝てっこないです(>_<)
が、慎平の物事を俯瞰(ふかん)して考える癖と戦略、そして、何故か影であるにも関わらず慎平の味方になった小舟潮(こぶね うしお)の協力によってご都合主義に見えない解決策を見つけていくのです。
どうやって慎平たちはハイネとシデを攻略するのがという頭脳戦は観ていてワクワクするし、2クールという短い期間でちゃんと物語が完結してくれるので一度見始めたら続きが気になる作品間違いなしです('◇')ゞ