ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 歴史/ドラマ『ブラックブック』「正義は勝つって!?そりゃそうだろ!! 勝者だけが正義だ!!!」

f:id:WhiteVanilla:20220302215105p:plain

引用元:yahoo!映画-yahoo! JAPAN

 タイトルに惹かれて視聴してみました。シンプルなタイトルって面白い作品多いし、ブラックボックスみたいに内包されたがある感じのタイトルは、シンプルだからこそ惹かれます。時代背景が第二次世界大戦中のオランダということで、ナチスによるユダヤ人の迫害虐殺が行われてるので、「重いかなぁ~……」と思っていたのですが、全然そんなことありませんでした( ̄▽ ̄)

 

 いや普通に考えれば当然、重い話なんですよ。人も簡単に殺されますし、ユダヤ人への迫害があるし、裏切りもあります。けど、やっぱり描き方によってはどのようなテーマだろうとヘビーにもライトにもなるのですよね。例えば少年漫画とかでも、特にバトル系の作品では主人公側の人間ですら勧善懲悪だからと、人を殺しても許される作品もあるじゃないですか。

 

「オラわくわくすっぞ!」や「海賊王に俺はなる!」の人なども、確かに純真な良い人ですが、人を平気で殺せる戦闘狂ですよ(; ・`д・´) 「オラわくわくすっぞ!」の人なんて、地球を滅ぼし人類を全滅させても、願いを叶えてくれる龍にお願いして生き返らせれば大丈夫だという人ですからね(゚∀゚) ヘビーかライトかを決めているのは、やっぱり描き方なんだなって思うわけですよ。歴史とは勝者の歴史なのです。

 

 あの悪のカリスマとして人気の高い『ワンピース』のドフラミンゴも「正義は勝つって!?そりゃそうだろ!! 勝者だけが正義だ!!!」と言っている通り、ただ観る視点、描き方を変えれば誰だって悪にも善にも見えるのですね(´-ω-`) 正義の対義語は正義なのです。みんな自分の良心、そして最大多数の人々の良心の基準が正義になっているだけなのですね。

 

 と、関係のない話で七百文字近く使ってしまいました(; ・`д・´) 本作の主人公ラヘル・シュタインはオランダ系?ユダヤ人で、戦争が過熱する中、ついにオランダにもナチスによるユダヤ人虐殺の魔の手が迫っていることをオランダ警察を名乗る男から知らされます。

 

 そしてラヘルはいち早くオランダを脱出しますが、どうやらその話はナチスに漏れていたらしく、ラヘルの両親もろとも殺されていしまうのです(ノД`)・゜・ 誰が情報をナチスに漏らしたねん! 裏切り者は誰やねん! もう誰が味方で、誰が敵なのかわからなくなります。統計的に調べたら恐らく親切な人の方が多いと思いますが、だからといって簡単に人を信用してはいけないのですよ( ;∀;) そして運よくラヘルだけが生き残り、ナチスに復讐することを誓うのでした(。-`ω-)

 

 ラヘルはまるで実在した女スパイマタ・ハリのようにナチス内部に侵入して情報収集をすることになります。ラヘルの運命やいかに……という物語です。重すぎず、軽すぎず観やすい作品ですが、R指定ついていないのにちょっと性描写などが強いことには驚きました。もし子供と一緒に観ることがあったら気を付けてください('◇')ゞ